米空母

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マティスは日本とアジアをどう見ている?(国防長官発言一覧)

2017年のトランプ政権を振り返ると、マティス国防長官の存在感の大きさが際立っています。

(※本記事は2月3日に公開した記事をその後、リライトしたものです)

最近は、11月中旬にアーリントン墓地(米軍戦没者が眠る)に一人で参拝したことが注目され、その折に「北朝鮮攻撃の決意を固めたのではないか」と憶測されています。

産経ニュース(2017.12.5)は退役軍人を讃える11月11日頃に護衛もつけずに墓地を参拝したマティス氏の顛末を報じています。

マティス氏の行動が注目を集めたのは、行事に集まる参列者やメディアの喧騒を離れ、墓地の一角の「セクション60」にひっそりと足を運んだためだ。この区画は、イラクやアフガニスタンなど最近の戦地や、テロで犠牲になった軍人らを埋葬している。友人の墓参りに訪れた男性が偶然、マティス氏に遭遇し、その際のやり取りをフェイスブックに投稿して拡散した。

その後、マティス氏は12月3日にエジプトを、4日にパキスタンを訪問しています(訪問予定地はヨルダンとクウェートを含む)。

国防長官が事実上、国務長官の役割を担いつつあるようです。

(2月の日米首脳会談前にはトランプ氏の代理人として訪日。大統領のアジア歴訪の際には、それに先立って10月下旬にフィリピン、タイ、韓国を訪問)。

11月29日に北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイル(約1000キロ飛行)を発射した折にも、マティス氏の発言は注目を集めています。

  • 「正直言って、これまでのどの発射よりも高く上がった」
  • 「(北朝鮮は)「世界中に脅威をもたらす弾道ミサイルを開発している」等と述べていました。

今回は、2018年以降もキーパーソンであり続けるマティス氏の人物像と発言を紹介し、わが国の運命を左右するアジア戦略の中身を概観してみます。

マティス国防長官の経歴

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マティス氏は戦時にヒートアップした時の発言から「狂犬」とも呼ばれましたが、上院公聴会では、コーエン議員が「マッドドッグというのは不適切なあだ名だ。マティスの勇気を特色づけるために『ブレイブハート』(勇敢な心)であるべきだ」と述べています。

どちらかと言えば独身でひたすら戦い続けてきたことに由来する「戦う修道士」(ウォリアー・モンク)という綽名のほうが適切な綽名です。

共和党のマケイン議員は、上院公聴会で「わが国民の中でマティス大将の貢献に匹敵する者はいないと信じている」(I am confident that no one appreciates our people and values their sacrifices more than General Mattis)とも述べていました。

そのマティス氏の経歴を国防総省の記事で見てみましょう。

  • ジム・マティスは2017年1月20日に第26期の国防長官に就任した。
  • ワシントン州のリッチランド出身。マティス氏はアメリカ海兵隊に18歳で入隊。
  • 1971年にセントラルワシントン大を卒業後、海兵隊の少尉となった。
  • 彼は海兵隊で何十年もの戦歴を重ね、ライフル歩兵小隊から海兵遠征軍に至るあらゆる階層を指揮した。
  • 彼は1991年にイラク湾岸戦争で歩兵大隊を指揮し、9.11以降の2001年のアフガン戦争では派遣された旅団を指揮し、2003年のイラク戦争では海兵隊師団を指揮した。この時、先発で攻撃をかける部隊と後続の作戦を支える部隊を率いている。そして、中東での全海兵隊を指揮し、第一海兵遠征軍と中央の海兵隊戦力の指揮を委ねられた。
  • 非戦闘の任務では、マティスは国防副長官のアシスタントとして、また国防総省の事務総長として、海兵隊の人員計画と政策、指揮統制、海兵隊の発展計画などにも貢献している。
  • マティス氏はアメリカ統合戦力軍やNATO変革連合軍最高司令官、アメリカ中央軍を指揮した。
  • アメリカ中央軍の指揮において、マティス氏は20万人以上の兵を用いる軍事作戦を指揮している(海兵、空軍兵、国境警備隊、海兵隊、中東の同盟軍の兵士などを含む)
  • 彼は2013年に海兵隊を退役後、スタンフォード大学のフーバー研究所でデイビスファミリーの特別客員研究員として国防と戦略、革新、効果的な軍の使用についての研究を指揮。彼は2016年に共著で『兵と市民』と題した著書を出版。

まさに歴戦の勇士です。

最後に著書が紹介されているのは、「狂犬」というあだ名に対して、優れた戦略家であることを訴えたいからなのかもしれません。

マティス氏が上院公聴会で語ったアジア戦略(1月)

マティス氏は自らの政策を上院公聴会で明かしています。

その内容を紹介してみます(※以下、「」内はマティス氏発言)。

第二次世界大戦以来、我が国は最も大きな挑戦を受けており、それはロシア、テロリスト集団、南シナ海での中国の活動に由来する

ティラーソン国務長官よりもロシアへの警戒心が強いマティス国防大臣は「脅威」の冒頭にロシアを挙げ、「私は中国との競争を乗り切る必要があると信じている」とも述べました。

その後、中国の台頭についても言及していきます。

「古典の一節では、大国が敵意に向かう道を選ぶのは、いつも恐怖と名誉、利益に由来するとも言われている」

これはギリシャの歴史家トゥキディディス『戦史』の有名な一節です。

「我々が台頭する大国に対処する時には、外交においても、同盟においても、経済においても関与し、強い軍隊を維持し、我々の外交官に強い立場を与えなければならない」

要するに、米国の国力あってこその対中外交だと述べているわけです。

そして、南シナ海問題についても中国の主張を一刀両断。

  • 「中国の指導者は南シナ海を軍事化していないと述べている。あなたは彼らに同意しますか?」(シルビアン上院議員)
  • 「同意しない」(マティス氏)

中国の台頭に対しては、国務省だけでなく、軍や財務省まで動員した総がかりで対応すべきだとも述べました。

シルビアン議員が中国の南シナ海での活動を禁止すべきだと述べたティラーソン氏の発言についてのコメントを求めた時、マティス氏は「国務省、財務省、国防総省が一致団結して政策を推し進めねばならない」と答えました。

  • 「不完全で不一致な政策で対処するのは望ましくない」「我々は団結する必要がある」
  • 「国際海域は国際海域だ。我々は法に則っていかに対処すべきかを理解しなければならない。その法は、我々が作り、用い、アメリカだけでなく、多くの国々を長年にわたって繁栄に導いてきた法である」
  • 「商業の自由は多くの国々を繁栄させてきた要因となっている」

中国の活動が航行の自由を脅かしていることに警鐘を鳴らしました。

他の箇所の質疑では「太平洋の脅威は私の心の中で重要な優先順位にある」とし、米軍は各国から撤退せず、同盟国と連携するとも発言しました。

  • 「全ての米国の布陣の中で、どの戦いからも撤退しない」
  • 私は常に同盟国の側に立って戦う」(I have always fought alongside allies.)
  • 「私は同盟国が(脅威の)抑止に貢献し、その行いを是正し、国際秩序を乱す者を正すことにも貢献していると考えている」

発言を見ると、極めて知的な人物であることが分かります。

マティス国防長官は訪韓・訪日で同盟維持を確認(2月)

トランプ大統領は就任後に韓国の黄首相に電話をかけ、日韓同盟の重要性を確認しました。

ホワイトハウスHPでは「トランプ大統領は、全範囲の軍事的能力を通して韓国防衛の確約を繰り返し伝えた。二人の指導者は北朝鮮の脅威に対して防衛能力の強化に踏み込むことに合意した」と述べています。

その後、2月2日にマティス国防長官が訪韓しました。

  • マティスはソウルで大統領代行の黄教安首相と金寛鎮・国家安全保障室長と会談した。
  • 会談の間、国防長官はトランプ大統領がアジア太平洋地域を重視していることを強調した。そして、米韓同盟の強化にも言及した。
  • マティスも韓国防衛の約束は堅固なものだと強調。アメリカの拡大抑止(※引用者注:核戦力も含めた脅威の抑止を意味する)は不易であることを約束。
  • 韓国の高官は北朝鮮の核・ミサイル開発の進展に対して、密接に協力することが重要だと表明した。
  • 国防長官は、同盟に基づいて、脅威に対して引き続き防衛措置を取り続け、弾道ミサイル迎撃に用いるTHHADミサイルを朝鮮半島に配備すると述べた。
  • マティス氏は強固な同盟を引き継ぎ、任期の間にそれを強固にすることを約束した。

マティス氏を通して、トランプ政権が米韓同盟を尊重することが伝えられ、THHADミサイルの配備も進められることが公表されました(外務省HP「マティス米国国防長官による安倍総理大臣表敬」平成29年2月3日)。

さらに、翌日に訪日したマティス氏は安倍首相との会談で尖閣諸島に日米安保条約を適用することを確認。安倍首相は「マティス長官が就任後,最初の訪問国の一つとして日本を選んだことを日米同盟重視の現れとして高く評価する」と歓迎し、マティス国防長官は以下のように応えました。

  • 「米国は日本とともにある」
  • 「北朝鮮など共通の課題に対処するにあたり,日米安全保障条約第5条が重要であることを明確にしたい」
  • 「日米安全保障条約に基づく対日防衛義務及び同盟国への拡大抑止提供を含め,米国の同盟上のコミットメントを再確認する」
  • 尖閣諸島は日本の施政の下にある領域であり,日米安全保障条約第5条の適用範囲である
  • 「米国は,尖閣諸島に対する日本の施政を損う、いかなる一方的な行動にも反対する」

日米同盟強化、北朝鮮問題での協力、日米韓の安全保障協力,東シナ海・南シナ海の情勢での懸念の共有などが行われ、沖縄普天間基地移設に関しては「辺野古移設が唯一の解決策である」ことでも一致しています。

産経ニュース(2/4)の報道では、マティス氏が「米国は100%、安倍首相、日本国民と肩を並べて歩みを共にすることについて一切誤解の余地がないことを伝えたかった」「(普天間基地移設に関して)2つの案がある。1つが辺野古で、2つが辺野古だ」と述べたことも紹介されています。

米軍駐留費の増額要求はありませんでした。

その後、マティス氏は稲田防衛相との会談の席で以下のように述べました。

  • 「日本と米国で経費の負担分担が行われているのは、他の国にとってモデルになる」
  • (南シナ海において)「中国が信頼を踏みにじった」「そして拒否権のようなもの、経済、安全保障上、外交上のものにおいて近隣諸国に対して発動しようとしている」
  • 「それ(※国際秩序)が破られた場合には仲裁(裁判)にかける」「軍事的な手段を使うとか、領土を占領するといったようなことはやらない」
  • 「現段階において別に軍事的な作戦は必要ない」「外交官に任せたい」
  • 「航行の自由はもちろん絶対に重要であります。商船であろうと、アメリカの海軍の艦艇であろうと」
  • 「公海上では適切に演習もやります。また(艦艇の)通過も行います」

その後、2月10日の日米首脳会談ではトランプ氏が日米同盟強化に大きく踏み込みました。

尖閣諸島に日米安全保障条約第五条が適用されることや、沖縄の普天間飛行場が辺野古に移設されることなど、マティス訪米時に固まった路線がトランプ大統領によって追認されたのです。

シャングリラ対話でマティス氏は中国の野心を批判(6月)

その後、マティス米国防長官は6月にシンガポールで開催された「シャングリラ対話」で南シナ海における中国の領土的な野心を批判しました。

シャングリラ対話というのは、IISS(英国国際戦略研究所) が主催するアジアの安全保障会議です。この会議では、毎年、シンガポールで開催され、アジア太平洋地域の国防大臣などが数多く参加しているのです。

4月の米中首脳会談以降、アメリカは中国に北朝鮮問題への対処を期待し、南シナ海を放置していましたが、5月24日に軍艦を南シナ海にて航行させる「航行の自由作戦」を展開

6月2日のシャングリラ対話にマティス米国防長官を派遣し、北朝鮮のみならず、中国にも警告を発しました。

  • 「現在の北朝鮮の計画が、核を搭載した弾道ミサイルの開発を目指していることは明らかだ。それは大陸間弾道弾の飛距離を持ち、地域と世界の同盟国にとって近い間に直接的な脅威となるだろう」
  • 北朝鮮に対するワシントンと地域の忍耐は尽きようとしている。
  •  「国際法の下では、北朝鮮の行動は明らかに違法である」
  • 「現在の状況は続かないという、強い国際的な合意がある」「中国は朝鮮半島の非核化政策を取ることを明らかにした。それは韓国と日本においてもあてはまるとしたのだ」
  • マティス氏によれば、米国は引き続き韓国や日本、国際機関等と密接に協力して金正恩を、核とミサイル計画から遠ざけている。
  • 「最先端の装備を配備することを含んだ、日本と韓国を守る我々の約束は、強固なものだ(ironclad:亀甲張り⇒強いという意味)。
  • 「我らは、米国本土を守るためにさらなる措置を取る。今週の大陸間弾道弾を迎撃する実験に引き続いて」
  • 中国は南シナ海の国際的規範に挑戦し、アジア太平洋地域の安定をも脅かしている。
  • 米国は「数多くの国々が生んだ法に基づく国際秩序を強化するために深くて堅実な約束を持っている」。
  • 「これらの努力は、景気の落込みや悲惨な戦争の教訓から生まれたものだ」
  • 「当時、国際秩序は他の国々に課されていなかった」と彼は続けた。
  • 「その秩序は法に基づいている。これは全ての人々に希望を回復し、よりよい世界の建設を目指す国々に擁護されたものだ」
  • この地域の航行の自由は、世界経済の健全性にとって不可欠であり、守られなければならない
  • 「成長する経済力のために、中国は太平洋において影響力ある位置を占めている」 「我々は中国の経済発展を歓迎する。しかし、米国と中国の経済的、政治的な対立も予想できる」
  • 「米国と中国の競争が激化することは当然のなりゆきだからだ。衝突は不可避だ」と彼はつけ加えた。
  • 南シナ海での中国の主張は、島を建設し、兵器を乾燥地に置くことによってではなく、平和的に、交渉を通じて処理される必要がある。
  • "我々は、中国と建設的で結果志向の関係を模索している。 「我々は、米国が中国と外交的、経済的に関わり、米中のみならず、地域と世界に有益な関係を保てると我々は考えている」
  • 米国は戦略的に重要な南シナ海、東シナ海の権利、自由と海の有益な利用を保護することを約束した。
  • 我々は人工島を軍事化する国々に反対する。そして、行き過ぎた海洋での領土要求の執行は、国際法上、支持されることはない。」
  • 「我々は、現状に対する、一方的で強制的な変化を認めることはできない。我々は、国際法の範囲で航海と飛行を続ける。そして、南シナ海(とそれを超えた海域)での(米軍の)プレゼンスを実証する。我々の地域での航行は、我々の利益と国際法に守られた自由の双方を守る意志を明らかにした。
  •  国防長官は、米国は、今後も同盟強化に関与するとした。
  • 「歴史は、互いに尊敬しあう強い同盟諸国が繁栄し、そこには停滞も枯渇もないことを示している」
  • 同盟は平和のための道を提供し、同じビジョンを分かち合う国々との経済成長の条件を育み、他国を攻撃し、弱者に意志を強要する国々の計画を和らげようとしている。
  • 米国、日本、韓国の強力な提携の価値は、地域のすべての国々が享受している。
  • 同盟国との相互運用性は戦力態勢構想を通して強化されている。我々は世界の現実の危機の中で、協力の準備ができている」 「戦争の抑止が我々の究極の目標なのだ」
  • 「米軍とフィリピンの同盟国と協力し、島南部の過激派組織との戦いで訓練や助言、援助を行っている」
  • 「しかし、安定した地域では、我ら全員が協力し合う必要があることは分かっている。そして、それが、東南アジア諸国連合(ASEAN)への大きな関与を支持する理由である」 「単一の二国間関係がないので、我々は協調関係だけで、我々は前進できない」
  • 安全保障は繁栄の基盤であり、米国は地域の軍事力を強化している。海軍や空軍の大部分は、アジア太平洋地域に配備されている。最も能力のある武器システムは、太平洋の拠点に配備されている。
  • 米国は地域の懸念に対して、外交的、経済的、軍事的なアプローチを取る。国務長官(Rex Tillerson)と外交官が強硬な立場から難問に取り組めるようにする。
  • 「外交の条件を整備するのは、軍の役割だ」「アジア太平洋の安定を支え、外交努力を強化するために、軍隊を常に使用するよう努めている」

北朝鮮核実験後、マティス国防長官は北朝鮮を牽制(9月)

9月3日には北朝鮮が核実験を行い、トランプ大統領は「北朝鮮との宥和的な対話は役に立たない」「北朝鮮に分かるのは、一つのことだけだ」とツィートし、ケリー氏やマティス氏らと会談しました。

この時、北朝鮮への攻撃に踏み切るかどうかを問われ、トランプ氏は「そのうち分かる」とも述べていました。

国防総省では、このツィートに出てきたトランプ大統領とマティス国防長官らの会談の内容が公にされています。

マティスとダンフォードによる北朝鮮に取りうる軍事作戦への説明」と題した記事です。

  • マティスは大統領に、米国は自国と同盟国(韓国と日本)を攻撃から守る能力があることを明らかにした。
  • 国防長官は「同盟国間の約束は厳しいものだ」と付け加えた。「グアムを含む米国領土や同盟国へのいかなる脅威も有効かつ圧倒的な大規模軍事反撃に見舞われる」と述べた。
  • この核実験は2006年以来北朝鮮の6番目の試験だ。
  • 昨日に試験されたのは水素爆弾と呼ばれる核融合爆弾だった。第二次世界大戦で広島と長崎に落ちた核分裂兵器は原子爆弾と呼ばれている。
  • Martin E. Hellman(スタンフォード大学教授)の2012年の論文によれば、水素爆弾の主な要素は、二次的な核融合反応を起こすために用いられる爆縮核分裂兵器である。
  • フロリダのパトリック空軍基地にある空軍技術応用センターは、外国の核爆発による技術データを検出して報告することを使命とする唯一の連邦組織だ。 同センターは、空軍の最大のセンサーネットワークである米国原子力検出システム(※核実験を探知するシステム)を運用・維持している。
  • 地下、水中、大気もしくは宇宙で外乱が検出されると、その事象は核探知のために分析され、その結果は各国の指揮官に報告される。
  • マティスは金正雲は国連安全保障理事会の共同声明に留意すべきだと述べた。
  • 「全ての国が北朝鮮の脅威に全面的に合意し、朝鮮半島非核化へのコミットメントに全員一致している」「私たちは、北朝鮮を全滅させることを目指しているわけではないが、私が述べたように、そのための選択肢は数多くある」とマティス氏は付け加えた。

マティス国防長官のアジア訪問(10月)

マティス国防長官は、10月23日から25日にフィリピンで東南アジア諸国連合(ASEAN)防衛大臣会合に参加し、その後、10月26日にタイを訪問。27日には韓国を訪問し、北朝鮮との境界にある非武装地帯を訪れました。

フィリピンでの記者会見(10/22)

  • (ASEAN?)は、東南アジアの平和と安定と経済の繁栄に50年にわたり強い役割を果たしてきた。
  • ASEANは国際的な場を提供し、国家間の関係を敬意に基づいて論じ合う。敵対的経済関係や軍隊の規模によってではなく。
  • ASEAN諸国は、互いの意見に耳を傾け、自国の安全保障のために防衛協力を増やす機会をつくり、共通の懸案事項に共通の解決策を模索している。
  • 米国は、ASEANを支持することを明白に約束している

(出所:Media Availability With Secretary Mattis En Route to the Republic of the Philippines Press Operations Oct. 22, 2017)

タイ訪問前の記者会見(10/25)

【北朝鮮問題について】

  • Q:ASEANは声明において、危機の平和的解決について話したと述べています。
  • マティス:確かに。
  • Q:今回の国防大臣の会合の任務は我々の最後の選択肢の代替案を準備することです。
  • マティス:ワシントンD.C.に気兼ねなく言えば、ティラーソン国務長官は北京に送られた。我々は平和的な解決を目指している。
  • 我々や我々の同盟国が攻撃されたら、もちろん、我々は軍事行動を選択する。しかし誰もが平和的な解決を目指している
  • Q:あなたはどう感じているのか?
  • マティス:戦争を急いではいません。

【中国について】

  • 我々は、国際的な空域、国際的な海域で、航行・航空を行うことを非常に明確にしてきた
  • (聞き取れず)は、経済面においても、過去10年間にわたって法に立脚した体制に依存している。そして、我々は、現実に航行の自由に対して最も強く主張している。
  • 私は経済的な現実は「航行の自由」を強く支持していると考える。

(出所:Media Availability with Secretary Mattis en route to Thailand Press Operations Oct. 25, 2017)

韓国訪問(10/27)

  • 私は今日、韓国民に対する米国の強硬な決意を再確認するために、ここ(DMZ)にいる
  • このたび、私が訪問した、非武装地帯(DMZ)は、我々が見ている2カ国の違いを非常に強く物語っている。
  • 南には活気ある国、活気ある経済、そして自由な国がある。そこは平和を愛する自由な社会のメンバーによって支えられている。
  • 私の北の後ろには、人民を拘束する圧制的な政権がある。
  • 自由と福祉と人間の尊厳を否定し、他国を脅威にさらすために、核開発を行っている国がある。
  • 北朝鮮の挑発は地域や世界の平和への脅威であり続けている。
  • 国連安全保障理事会の全面的非難にもかかわらず、彼らはまだ開発を続けている。
  • ティラーソン米国務長官が明かしたように、我々の目標は戦争ではなく、検証可能で不可逆的な朝鮮半島の非核化である。
  • 2日前、フィリピン共和国のASEAN会合で宋(ミン)長官は、北朝鮮の無謀で非合法な行動に対処するための外交的解決策への相互の関与を確認した。一緒に我々はこの問題に真剣に対峙している。
  • 我々はあなたがたと肩を並べている(共に戦っているという意味)。金政権の脅威に直面しているあなたがたの兵士と人民と共に。
  • 米韓同盟は60年以上にわたり、両国の信頼に基づいて構築されている。
  • これは朝鮮半島の平和と安定を確保し、民主的価値を共有し、最強の軍事的防衛を実現するための同盟だ。

(出所:Remarks by Secretary Mattis and Min. Song at the DMZ, South Korea  Oct. 27, 2017)

マティスは北朝鮮を抑止できるか

マティス氏は国防長官ですが、強面の国務長官のような仕事もしています。

発言は、非常にオーソドックスですが、軍を握っているので凄みがあります。

トランプ氏が不規則発言をして威嚇し、マティス氏がオーソドックスな発言をすることで、トランプ政権はバランスを保ってきました。

ただ、最近はマティス氏も「やられたらやり返すからね」と明確に軍事行動があることを強調することが増えました。

北朝鮮問題で忘れられがちになっている南シナ海の軍事基地建設に関しても、「航行の自由作戦」を続けると宣言しています。

これは習近平政権が党大会で、南シナ海は引き続き埋立を進めると言ったので、それに答えた発言でしょう。

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