都道府県と世界各国のGDPを比較　東京VSｵﾗﾝﾀﾞ､大阪VSﾌｨﾘﾋﾟﾝ､愛知VSｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙの結果は？　

経済問題

今回は、日本の都道府県のGDP（国内総生産）の規模について考えてみます。

名目GDPで比較して、上位になる都道府県のGDPが世界各国のランキングでどのあたりに匹敵するのかを調べてみます。

世界銀行データによれば、日本の名目GDPは2019年の時点で世界のGDPの5.5％を占めています（約5兆ドル）。

これは、日本が17個あれば、世界のGDPと同じ金額になる数字です。

なかなか大きな規模です。

はたして、日本を各経済圏と都道府県で区切ってみたら、それはどの国と同じぐらいの経済規模になるのでしょうか。

計算過程は以下の通りです。

1. 日本の各県の名目GDPのデータを内閣府の「県民経済計算」から取得
2. 世界銀行のデータバンクから各国の名目GDP（米ドル）を取得
3. 両方のデータが揃う最新の年（日本は年度なので3か月ズレていますが、概算なので無視）を割り出す（今回は2019年）
4. 2019年のドル円の平均レートで各県GDPを米ドルに換算（今回は三菱UFJリサーチ・コンサルティングのHPにある2019年の「年間平均TTS」のレートを用いました。TTSは円貨を外貨に換える時に使うので）。

「各国VS東京都or地域（経済圏）」でGDPを比較

まず、各県VS各国の比較に入る前に、東京都＋地域（経済圏）で名目GDPの比較をしてみます。

以下、GDP=2019年名目GDP、単位は億ドルですが、3年前のデータであることと、ドル高円安により直近では都道府県のランキングはもっと下がることにご注意ください。

一番目立つのが関東圏（2.2兆ドル）ですが、その上には、英国（2.85兆ドル）やインド（2.83兆ドル）、フランス（2.73兆ドル）が並んでいます。

「各国VS都道府県」でGDPを比較

この表はGDPの大きい順なので、一部、経済圏も交じりますが、都道府県を中心にGDPを世界各国と比較してみます。