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VTIがおすすめな理由 欧州、新興国、アジアETFと比較

今回は、米国市場と新興国市場に投資するETFの株価の伸び具合を比べてみます。

2018年の投資先について思案に暮れている方もいるかもしれないので、参考になるような記事を目指してみます。

米国市場と各国市場向けのETF(上場投資信託)のパフォーマンスを比べてみます。

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【VTI】バンガード・トータルストックマーケットETFのチャート

まず、代表的な米国ETFとして、VTIを紹介し、これと他国市場に投資するETFを比較してみます。

投資で大事なのは、まず第一に市場の有望性を見ることです。

毎年経済成長が続いている市場のほうが、万年低成長率の市場やマイナス成長の国よりも、右肩上がりの銘柄が増えるので、投資の成功率が高いからです。

(例:米国市場 VS 失われた20年の頃の日本)

また、株価の乱高下がよく起きる中国市場よりは、安定成長が続く米国市場のほうが投資がしやすいとも言えます。

その米国市場の3613銘柄に分散投資をかける代表的なETFが【VTI】(バンガード・トータルストックマーケットETF)です。

その概要は以下の通り(『米国会社四季報 2017秋冬号』東洋経済新報社)

  • 米国上場で投資できる銘柄のほぼ100%を対照にした指数に連動
  • 組入銘柄は3613。上位10社で16%を占める
  • 業種比率は金融が20%、ITが18%
  • 経費率は0.04%。1単位あたりの分配金は0.539~0.727ドル(16年9月~17年6月)詳細は関連記事【米国ETF】を参照。

その値動きを見て、各国のETFと比較していきます。

vti

VTIとヨーロッパETFを比較してみる

欧州株を対照にしたETFはたくさんありますが、とりあえず、今回は以下の四つを比較対象にします。

(以下のETFの概要は『米国会社四季報2017秋冬号』を参照)

★IEV(iシェアーズヨーロッパETF)

  • 365の欧州株から成るS&Pヨーロッパ350指数に連動
  • 国別比率は英国27%、フランス15%、ドイツ14%、スイス13%。この四カ国だけで約7割を占めています
  • 経費率は0.6%。1単位あたりの分配金は0.228~0.904ドル

★VGK(バンガードFTSE ヨーロッパETF)

  • 欧州先進国株1268銘柄で構成されるが、上位5社で10%を占める
  • 国別比率は英国29%、フランスとドイツが14%、スイスが13%
  • FTSE欧州先進国オールキャップ指数に連動
  • 経費率は0.1%。1単位あたりの分配金は0.226~0.777ドル

★EUDG(ウィズダムツリー 欧州株クオリティ配当成長ファンド)

  • 高成長+配当実施を条件にした欧州株300社で構成するウィズダムツリー欧州株クオリティ配当成長指数に連動
  • 消費財を中心に200銘柄を組み入れている
  • 国別比率は英国24%、スイスが18%、ドイツが10%
  • 経費率は0.58%。1単位あたりの分配金は0.043~0.255ドル

★EWG(iシェアーズMSCIドイツETF)

  • 58銘柄を組み入れるが、上位4銘柄で3割を占める
  • 一般消費財、金融、素材、資本財、ヘルスケアが10数%を占める
  • MSCIドイツ指数に連動
  • 経費率は0.53%。1単位あたりの分配金は0~0.613ドル

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ドイツ株でも小型株に特化したEWGSは最近、大きく株価を伸ばしましたが、長期で見ると米国市場の伸び率が際立っています。

※関連記事:ヨーロッパETFの価格は2017年の英仏独選挙でどう動いたか

(以下、参考。EWGS対VTI)

vti_ewg_ewgs

といっても、この伸び率は急騰しすぎなので、今後、反作用が出てきそうです。

もともと小型株は上がり下がりが出やすいので、VTIの比較対象としてはあまり向いていないかもしれません。

VTI対ブリックスETFの勝敗は?

さらに、VTIとBRICS諸国のETFを比較してみます。比較対象は以下の5つのETFです。

(本記事のETFの説明は『米国会社四季報(秋冬版)』の記述を参照)

EWZ(iシェアーズMSCI ブラジルキャップトETF)

  • 58のブラジル株からなるMSCIブラジルインベスタブル指数に連動
  • 業種比率は金融37%(上位の銀行2銘柄で2割強)、生活必需品15%、エネルギー11%
  • 経費率は0.63%。1単位あたりの分配金は0.208~0.395ドル

※関連記事:オリンピック後のブラジル経済 やっぱりヤバいのか?

ERUS(iシェアーズMSCI ロシアキャップトETF)

  • 29のロシア株からなるロシアインベスタブル指数25/50に連動
  • 業種比率はエネルギー45%、金融24%(上位三社で3割超)
  • 経費率は0.64%。1単位あたりの分配金は0.07~0.78ドル

EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)

  • インドの高収益株248銘柄からなるウィズダムツリーインドアーニングス指数に連動
  • 首位のリライアンスが12%。上位三社で25%。金融とエネルギーが上位
  • 経費率は0.84%。1単位あたりの分配金は0.006~0.075ドル

※関連記事:インドETFの比較【EPI】【INDL】【SCIF】

FXI(iシェアーズ中国大型株ETF)

  • 香港上場の中型~大型株51銘柄からなるFTSE中国25指数に連動
  • 業種比率は金融52%、テンセント一社で10%超
  • 経費率は0.74%。1単位あたりの分配金は0.176~0.775ドル

PEK(ヴァンエックベクトル中国AMC A株 ETF)

  • 上海・深浅上場の中国A株300銘柄からなるCSI300指数に連動
  • 業種比率は金融35%、資本財15%
  • 経費率は0.72%。1単位あたりの分配金はゼロ~1.409ドル

※関連記事:中国ETF【FXI/PEK/CNXT/CHAU】を比較

VTI対EWZ、ERUS、EPI、FXI、PEK

VTI対BRICS

ブラジルETF(EWZ)は乱高下が続いています。価格が急騰し、急落し、最近、復調してきています。

中国市場のFXIも激しい値動きです。

インド(EPI)は微増程度、ロシア(ERUS)や中国市場のPEKは低空飛行です。

VTI対韓国、台湾、マレーシア、シンガポールETFの勝敗は?

次に、VTIと韓国、台湾、マレーシア、シンガポールのETFを比較してみます。

比較対象は以下の4つのETFです。

EWY(iシェアーズMSCI韓国キャップトETF)

  • 113の韓国株から成るMSCI韓国インベスタブル指数に連動
  • 業種比率はITが38%(サムスン電子が22%)、金融15%
  • 経費率は0.64%。1単位あたりの分配金は0.645~1.202ドル

※関連記事:【EWY】韓国ETFとサムスン電子の株価推移を比較

EWT(iシェアーズMSCI台湾キャップトETF)

  • 92の台湾株から成るMSCI台湾指数に連動
  • 業種比率はITが57%、半導体22%(鴻海が10%)
  • 経費率は0.64%。1単位あたりの分配金は0.524~0.798ドル

EWM(iシェアーズMSCIマレーシアETF)

  • マレーシアの43銘柄から成るMSCIマレーシア指数に連動
  • 業種比率は金融31%(パブリック銀行が12%)、資本財15%、公益事業14%
  • 経費率は0.48%。1単位あたりの分配金は0.351~10.987ドル。

※関連記事:【EWM】i シェアーズmsciマレーシアetfの株価の行方

EWS(iシェアーズMSCIシンガポールキャップトETF)

  • シンガポールの27銘柄からなるMSCIシンガポール指数に連動。
  • 業種比率は金融37%、不動産21%、資本財18%
  • 経費率は0.48%。1単位あたりの分配金は0.128~0.662ドル。

※関連記事:【EWS】iシェアーズMSCIシンガポールキャップトETFの株価は反転するのか

【VTI対EWY、EWT、EWM、EWS】

vtiasia

韓国市場ETFのEWYの値動きの激しさが際立っています。

(ETFは分散投資をかけてリスクヘッジをするのが元来の趣旨のはずですが・・・)

ここまで値動きが激しいと儲けを出すのは難しそうです。

長期で見ると、台湾は微増。

マレーシアは低空飛行、シンガポールは意外にも一進一退です。

VTI対東南アジア諸国ETFの勝敗は?

さらに、VTIとタイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンのETFを比較してみます。比較対象は4つののETFです。

THD(iシェアーズMSCI タイキャップトETF)

  • 128のタイ株から成るMSCIタイインベスタブル指数25/50に連動
  • 業種比率は金融が20%、エネルギーが17%(石油公社が1割弱)、資本財が11%
  • 経費率は0.63%。1単位あたりの分配金は0.545~1.368ドル

※関連記事:【THD】iシェアーズMSCIタイ キャップトETFの値動き

VNM(ヴァンエック ベクトル ベトナムETF)

  • 36のベトナム株から成るマーケットベクトルベトナム指数に連動
  • 金融、消費財、不動産比率高め(25%は他国企業)
  • 経費率は0.66%。1単位あたりの分配金は0.047~0.51ドル

※関連記事:【VNM】ヴァンエックベクトルベトナムETFの値動き

EIDO(iシェアーズMSCI インドネシアETF)

  • インドネシアの90銘柄から成るMSCIインドネシアインベスタブルマーケット指数に連動。
  • 業種比率は金融33%、電気通信15%、一般消費財14%(上位五銘柄で5割)
  • 経費率は0.48%。1単位あたりの分配金は0.351~10.987ドル

※関連記事:【EIDO】iシェアーズMSCI インドネシアETF の株価は

EPHE(iシェアーズMSCI フィリピンETF)

  • フィリピンの44銘柄からなるフィリピンインベスタブルマーケット指数に連動
  • 業種比率は金融、不動産、資本財が2割程度(上位5銘柄で4割超)
  • 経費率は0.64%。1単位あたりの分配金は0.089~1.116ドル

※関連記事:【EPHE】iシェアーズMSCIフィリピンETFは2018年にどうなる

VTIのほうが伸び率が勝っています。

わりと勢いがあるのがタイ市場です。フィリピンも長期でみれば伸びています。

ただ、タイ、フィリピン、インドネシアの市場の株価は上がり下がりが激しいようです。

ベトナムは意外と低空飛行ですが、買いかどうかは今後の可能性次第でしょう。

ただ、どれも最近にできたETFなので、ここ5年の値動きチャートを見てみます。

ここ5年で見ると、+成長はタイとフィリピンのみでした。

全体的に見ると、国別の投資先で見たら、やはり、米国市場を対象にしたETFがお勧めだと言えそうです。

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