【AFL】アフラックの株価と決算、配当

アフラック(McCormick & Company)は米国の保険会社です。

2013年以来、日本郵政とも提携してきましたが、19年には、かんぽ生命保険の不適切販売問題が飛び火し、株価が下落しました。

現在、郵便局が保険商品の営業を自粛しているのにアフラック商品の販売が続き、奇妙な構図が展開しているのは、以下の経緯によります。

  • 「かんぽ」炎上後、日本郵政側が7/26にがん保険の販売停止を持ちかける
  • その場では同意したかのようにも見えたが、この件を聞いたAFL生命のチャールズ・レイク会長は、販売継続で合意していたと反撃。
  • 結局、郵政グループは「不正が起きにくい」という理由でAFLの保険販売を継続。

AFLは米国と日本で医療保険や生命保険を個人や法人、事業主に販売しており、その売上の7割は日本で計上されています。

がん保険を扱う郵便局は2万局にのぼり、3メガバンク(約1600支店)とは比較にならない規模なので、「かんぽ」炎上のダメージは甚大です。

(*アフラック日本支社〔=アメリカンファミリー生命保険会社〕は、がん保険、一般医療保険、介護保険などを提供。Aflac USは、事故、がん、病院集中治療、歯科保険などを販売)

がん保険でも保険料の二重払いや無保険状態になったりした事例が10万件以上あることが明らかになったからです。

8月下旬にはAFLは郵政でのがん保険販売が前年比で半減すると見込み、株価が下落しました。

この事件後、どうなるのかが気になるところです。

主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得。配当利回り〔税込み〕のみブルームバーグ)

1/4株価 44.6
4/14株価 52.9
株価上昇率 18.54%
52週高値 52.9
52週安値 30.3
β値 1
EPS 6.67
PER 7.92
配当利回り 2.52%
時価総額(億$) 364
株式数(億) 6.9

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。
graph
株価の推移を1年ごとに見てみましょう

★1:各年の株価伸び率(※21年終値は4/14株価)
AFL 初値 終値 上昇率
2021 44.6 52.9 19%
2020 53 44.5 -16%
2019 44.6 52.9 19%
2018 44.2 45.6 3%
2017 35.1 43.9 25%
2016 29.4 34.8 18%
2015 30.8 30 -3%
2014 33.3 30.6 -8%
2013 27.2 33.4 23%
2012 22.2 26.6 20%
2011 28.5 21.6 -24%
2010 23.3 28.2 21%
2009 23.2 23.1 0%
2008 31.3 22.9 -27%
★2:各年初から21/4/14までの伸び率
21年~ 20年~ 19年~ 18年~
19% 0% 19% 20%
17年~ 16年~ 15年~ 14年~
51% 80% 72% 59%
13年~ 12年~ 11年~ 10年~
94% 138% 86% 127%
09年~ 08年~
128% 69%



配当利回りと配当性向

さらに、配当利回りを見てみます。

権利落ち日 配当 利回り 株価
2021/2/16 0.33 2.52% 46.4
2020/11/17 0.28 2.6% 43
2020/8/18 0.28 2.99% 37.1
2020/5/19 0.28 3.27% 33.6
2020/2/18 0.28 2.1% 51.9
2019/11/19 0.27 2% 54.1
2019/8/20 0.27 2.06% 51.9
2019/5/21 0.27 2.04% 52
2019/2/19 0.27 2.14% 49
2018/11/20 0.26 2.35% 44.3
2018/8/21 0.26 2.62% 46.9
2018/5/22 0.26 3.07% 45.6

配当性向の推移もモーニングスター(MS)社のデータで確認してみましょう。
★配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕
★単純計算=EPS÷1株配当。MS試算=モーニングスター社の試算値

年/月 EPS 配当 配当性向
(GAAP) 単純計算 MS試算
08/12 1.31 0.48 36.6 36.6
09/12 1.59 0.56 35.2 35.1
10/12 2.46 0.57 23.2 23
11/12 2.06 0.61 29.6 30.5
12/12 3.06 0.67 21.9 21.9
13/12 3.38 0.71 21.0 21.4
14/12 3.25 0.75 23.1 23.2
15/12 2.92 0.79 27.1 27.3
16/12 3.21 0.83 25.9 26
17/12 5.77 0.87 15.1 25
18/12 3.8 1.0 27.6 15.9
19/12 4.4 1.1 24.4 26.4

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四半期決算(2021予想など)

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。
(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの主な出所は英語版のヤフーファイナンス。ただ、2019年6月までのデータ出所はロイター)。

EPS:予想と結果

予想 4/10 1月前 2月前
Y:2022 5.12 5.18 5.2
Y:2021 4.88 4.92 4.91
Q:21/6 1.24 1.25 1.24
Q:21/3 1.22 1.21 1.22
EPS 予想 結果 %
20/12 1.05 1.07 0.02 1.9
20/9 1.13 1.39 0.26 23.0
20/6 1.07 1.28 0.21 19.6
20/3 1.11 1.21 0.1 9.0
19/12 1.02 1.03 0.01 1.0
19/9 1.07 1.16 0.09 8.4
19/6 1.07 1.13 0.06 5.6
19/3 1.06 1.12 0.06 5.7
18/12 0.94 1.02 0.08 8.5
18/9 0.99 1.03 0.04 4
18/6 0.99 1.06 0.07 7.1
18/3 0.97 1.02 0.05 4.9

0
graph

予想 4/10 1月前 2月前
Y:2022 21280 21590 21730
Y:2021 21720 21930 22060
Q:21/6 5430 5480 5560
Q:21/3 5540 5510 5590
売上 予想 結果
20/12 5450 5910 460 8.4
20/9 5500 5670 170 3.1
20/6 5490 5410 -80 -1.5
20/3 5500 5160 -340 -6.2
19/12 5540 5603 63 1.1
19/9 5590 5536 -54 -1
19/6 5497 5511 14 0.3
19/3 5490 5657 167 3
18/12 5362 5126 -236 -4.4
18/9 5449 5489 40 0.7
18/6 5502 5589 87 1.6
18/3 5472 5464 8 0.1

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決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。


通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

graph

AFL 売上高 営業CF 同マージン 純利益
08/12 16554 4965 30% 4965
09/12 18254 6161 34% 6161
10/12 20732 6989 34% 6989
11/12 22171 10842 49% 10842
12/12 25364 14952 59% 14952
13/12 23939 10547 44% 10547
14/12 22728 6550 29% 6550
15/12 20872 6776 32% 6776
16/12 22559 5987 27% 5987
17/12 21667 6128 28% 6128
18/12 21758 6014 28% 6014
19/12 22307 5455 24% 5455
20/12 22147 5958 27% 5958

同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや売上成長率など

AFL SG(%) EPS DSO
08/12 8% 1.31
09/12 10% 1.6
10/12 14% 2.46
11/12 7% 2.06
12/12 14% 3.06
13/12 -6% 3.38
14/12 -5% 3.25
15/12 -8% 2.93
16/12 8% 3.21
17/12 -4% 5.77
18/12 0% 3.77
19/12 3% 4.43
20/12 -1% 6.67

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)
※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

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AFL 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
08/12 79331 72692 6639 8%
09/12 84106 75689 8417 10%
10/12 101039 89983 11056 11%
11/12 116237 103291 12946 11%
12/12 131094 115116 15978 12%
13/12 121307 106687 14620 12%
14/12 119767 101420 18347 15%
15/12 118256 100548 17708 15%
16/12 129819 109337 20482 16%
17/12 137217 112619 24598 18%
18/12 140406 116944 23462 17%
19/12 152768 123809 28959 19%
20/12 165086 131527 33559 20%

ROAとROEなど

AFL ROA ROE 流動比率
08/12 6% 75% 3%
09/12 7% 73% 4%
10/12 7% 63% 3%
11/12 9% 84% 3%
12/12 11% 94% 3%
13/12 9% 72% 4%
14/12 5% 36% 7%
15/12 6% 38% 6%
16/12 5% 29% 6%
17/12 4% 25% 4%
18/12 4% 26% 5%
19/12 4% 19% 5%
20/12 4% 18% 5%

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合
★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合
★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

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AFL 営業CF 投資CF 財務CF
08/12 4965 -4283 -1383
09/12 6161 -5476 699
10/12 6989 -7432 161
11/12 10842 -10829 64
12/12 14952 -16952 1945
13/12 10547 -11091 1136
14/12 6550 -4241 -147
15/12 6776 -4897 -2187
16/12 5987 -3855 -1619
17/12 6128 -5431 -2065
18/12 6014 -3582 -1616
19/12 5455 -3171 -1713
20/12 5958 -4619 -1115

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