【AGN】 アラガン(Allergan plc)は1948年に創業した医薬品メーカーです。
ジェネリック、ブランド、市販製品の開発・製造・販売などを行っており、世界100カ国以上で活動を展開しています(従業員は11000人以上)。
アラガン・ジャパン(2010年設立)では「アイケア、神経科、皮膚科、美容医療、形成外科、乳腺外科、泌尿器科、消化器科、婦人科など多岐に渡る領域で有力製品を抱えるグローバルヘルスケア・カンパニー」と自己紹介していました。
同社HPによれば60年余にわたり世界世界100か国以上で活動し、日本においては乳がん患者のためのヘルスケアや美容医療、眼科の領域等に特化して製品を販売(ボトックスビスタ®、ヒアルロン酸注入材「ジュビダームビスタ®」シリーズなど)。メディカルエステティック事業とブレストインプラント事業などに力を入れています。
この銘柄の株価チャートと最近の指標を見てみます。
【AGN】の株価推移
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まず、2018年の株価をロイターのサイトで見てみます。
株価が2月に下がり、3月以降も低迷しています。
【3か月チャート】
2016年以降を見ると、米国株が上がる中で、AGNは下がり続けています。
【3年チャート】
さらに過去をさかのぼると、2015年ごろがピークになっていたことが分かります。
【長期チャート】
今後、株価反転がなるかどうかが気になるところです。
【AGN】アラガンの指標
次に、ブルームバーグのサイトでこの銘柄の指標を見てみます(2018/4/13閲覧)。
- 株価52週レンジ:142.81~256.8
- 1年トータルリターン:-29.04%
- 年初来リターン:1.67%
- 株価収益率(PER) :60.41
- 1年1株当り利益 (EPS) :2.75
- 株価売上高倍率(PSR) :3.48
- 直近配当利回り(税込):1.73%
トータルリターンが-29%なのに、PERが60超というのは、なかなかスゴイ数字です。
【AGN】アラガンの決算と配当
次に、決算の数字を見てみます。
情報源はアラガン決算、亜州IR株式会社の『米国株四半期速報(2018新年号/2017秋号/2016夏号)、週刊東洋経済社の『米国会社四季報』(2017秋冬号/2018春夏号)等。
まず、業績は以下のように推移しています。
(営業利益と純利益の単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)
【四半期決算:2015~2017年】
売上高 | 純利益 | EPS | 1株配当 | |
2016/12 | 3864 | -1 | -0.2 | - |
2017/3 | 3572 | -2565 | -7.86 | 0.7 |
2017/6 | 4007 | -726 | -2.38 | 0.7 |
2017/9 | 4034 | -3956 | -12.07 | 0.7 |
2017/12 | 4326 | 3121 | 8.68 | 0.7 |
年間で見た決算は以下の通りです。
売上高 | 純利益 | EPS | 1株配当 | |
2014/12 | 4676 | -1630 | 7.42 | - |
2015/12 | 12688 | 3915 | 10.01 | - |
2016/12 | 14570 | 14973 | 38.18 | - |
2017/12 | 15940 | -4125 | -13.2 | 2.8 |
16年は売上以外の要因で純利益が大きくかさましされています。
翌年では、純利益が大幅に減少しました。
財務上のデータも見てみます(自己資本比率以外の単位は百万ドル)。
【財務情報:2015~2017年】
15/12 | 16/12 | 17/12 | |
総資産 | 135583 | 128986 | 118341 |
自己資本比率 | 52.85 | 55.25 | 58.21 |
営業CF | 4530 | 1425 | 5873 |
投資CF | -37121 | 24333 | -878 |
財務CF | 33443 | -25122 | -4924 |
フリーCF | 3920 | 1092 | 4909 |
米国株が上がる中で下がり続けたアラガンの株価は、今後、反転するのでしょうか。
今後の展開が気になるところです。
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