VTIと各国ETFを比較

2019年3月11日

広告

今回は、米国市場と欧州、新興国、アジア市場に投資するETFの株価の伸び具合を比べてみます。

2018年2月の株安後の投資先に迷っている方もいるかもしれないので、参考になるような記事を目指してみます。

米国市場と各国市場向けのETF(上場投資信託)のパフォーマンスを比べてみます。

広告

【VTI】バンガード・トータルストックマーケットETFのチャート

まず、代表的な米国ETFとしてVTIを紹介し、これと他国市場に投資するETFを比較してみます。

投資で大事なのは、まず第一に市場の有望性を見ることです。

毎年経済成長が続いている市場のほうが、万年低成長率の市場やマイナス成長の国よりも右肩上がりの銘柄が増えるため、投資の成功率が高くなるからです。

(例:米国市場 VS 失われた20年の頃の日本)

また、株価の乱高下がよく起きる新興国市場よりは、安定成長が続く米国市場のほうが投資がしやすいとも言えます。

その米国市場の銘柄に分散投資をかける代表的なETFが【VTI】(バンガード・トータルストックマーケットETF)です。

その概要は以下の通り。

  • 米国上場で投資できる銘柄のほぼ100%を対照にした指数に連動
  • 組入銘柄は3600以上。上位10社で約2割%を占める
  • 業種比率は金融とITがそれぞれ約2割程度
  • 経費率は0.04%。
  • 詳細は関連記事【米国ETF】を参照。

その値動きを見て、各国のETFと比較していきます。

【VTIの主要指標】

1/2株価 127.73
3/8株価 141.0
株価上昇率 10.4%
52週高値 151.84
52週安値 119.4
配当利回り 2.05%
経費率 0.04%
総資産額 107.96 B
株式数(億) 7.3

【VTI:株価チャート】

グーグルファイナンスのデータを元に株価チャートを作成してみます(青線が株価、赤線は200日移動平均線)。

サブプライムショック以降は右肩上がりの値動きでしたが、18年10月以降は怪しい動きを見せています。

VTIとヨーロッパETFを比較してみる

欧州株を対照にしたETFはたくさんありますが、とりあえず、今回は以下の四つを比較対象にします。

(以下のETFの概要は『米国会社四季報2017秋冬号』を参照)

★IEV(iシェアーズヨーロッパETF)

  • 360以上の欧州株から成るS&Pヨーロッパ350指数に連動。
  • ブラックロック社が運営(米国籍ETF)。
  • 英国、フランス、ドイツ、スイスなどの欧州主要国の大企業を中心に投資

★VGK(バンガードFTSE ヨーロッパETF)

  • FTSE欧州先進国オールキャップ指数に連動する米国籍ETF。
  • 1260以上の欧州先進国銘柄で構成されるETF(上位5社で約1割を占める)
  • 英国、フランス、ドイツ、スイスなどの大企業を中心に投資する

★DFE(ウィズダムツリー欧州小型株配当ファンド)

  • ヨーロッパ・スモールキャップ・ディビデンド・インデックスに連動。
  • 小型企業を中心に投資するため、大型株中心の欧州ETFよりも株価の値動きは大きい。

★EWG(iシェアーズMSCIドイツETF)

  • 60近いドイツ銘柄を取り込んだ「MSCIドイツ・インデックス」に連動する米国籍ETF。
  • 構成比率の99%以上はドイツ銘柄。
  • インデックス構成銘柄のうち、上位4銘柄で3割を占める。
  • 一般消費財、金融、素材、資本財、ヘルスケアが1割以上。

※株価チャートで比較

青がVTI緑がIEV赤がVGK黄色がDFEです。

VTIは右肩上がりですが、欧州ETFはボックス相場のように一定の範囲を上下しています。

欧州株にも調子のよい時はありますが、長い目で見れば、米国市場のほうがリターンが大きそうです。

※関連記事:欧州ETFの比較

VTI対ブリックスETFの勝敗は?

さらに、VTIとBRICS諸国のETFを比較してみます。比較対象は以下の5つのETFです。

(本記事のETFの説明は『米国会社四季報(秋冬版)』の記述を参照)

EWZ(iシェアーズMSCI ブラジルキャップトETF)

  • 50以上のブラジル株からなるMSCIブラジルインベスタブル指数に連動(上位3銘柄で3割占める)
  • 業種比率は金融、素材、エネルギーが多め

関連記事:オリンピック後のブラジル経済 やっぱりヤバいのか?

ERUS(iシェアーズMSCI ロシアキャップトETF)

  • 30近いロシア株からなるロシアインベスタブル指数25/50に連動
  • 業種比率はエネルギーが4割以上、金融が1/4程度

※関連記事:ロシアETF(ERUSとRSX)を比較

EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)

  • インドの高収益株からなるウィズダムツリーインドアーニングス指数に連動(300以上の銘柄組入れ)
  • 金融とIT、エネルギーが上位

※関連記事:インドETFの比較【EPI】【INDL】【SCIF】

FXI(iシェアーズ中国大型株ETF)

  • 大型株に投資し、FTSE中国50インデックスに連動。
  • 金融、石油・ガス、テクノロジー、電気通信等に関わる企業で構成される。

※関連記事:中国ETF【FXI/PEK/CNXT/CHAU】を比較

※株価チャートで比較

青がVTI緑がEWZ赤がERUS水色がEPI黄色がFXIです。

中国やインドは好調の時は伸び率が高く出ることもありますが、VTIのような右肩上がりにはなっていません。

やはり、米国の調子がよくない時の投資先といった感じのように思えます。

中国市場のFXIは急騰と急落が起きています。

VTI対韓国、マレーシア、シンガポールETFの勝敗は?

次に、VTIと韓国、台湾、マレーシア、シンガポールのETFを比較してみます。

比較対象は以下の4つのETFです。

EWY(iシェアーズMSCI韓国キャップトETF)

  • 110以上の韓国株からなるMSCI韓国インベスタブル指数に連動
  • 構成銘柄の99%以上は韓国銘柄。大型株中心
  • 業種比率はITが約4割(サムスン電子が2割程度)、金融1割以上

※関連記事:【EWY】韓国ETFの株価とリターン

EWM(iシェアーズMSCIマレーシアETF)

  • マレーシアの約40銘柄から成るMSCIマレーシア指数に連動
  • 99%以上はマレーシア銘柄。大型株などを中心に金融、公益事業、消費財等に投資

※関連記事:【EWM】マレーシアetfの株価とリターン

EWS(iシェアーズMSCIシンガポールキャップトETF)

  • 約30近い銘柄で構成されるMSCI シンガポール指数に連動する米国籍ETF。
  • 構成銘柄のうち99%以上はシンガポール大型株を中心に代表的な構成銘柄に投資。金融株が多い。

※関連記事:【EWS】シンガポールETFの株価とリターン

※株価チャートで比較

青がVTI緑がEWY赤がEWM黄色がEWSです。

韓国市場ETFのEWYはわりと激しく値動きしていますが、VTIほどの右肩上がりではありません。

マレーシアやシンガポールは低空飛行といった感じです。

VTI対東南アジア諸国ETFの勝敗は?

さらに、VTIとタイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンのETFを比較してみます。比較対象は4つののETFです。

THD(iシェアーズMSCI タイキャップトETF)

  • 130近いタイ株からなるMSCI タイ25/50インデックスに連動
  • 構成銘柄の99%以上はタイ銘柄
  • 大型企業中心。業種比率はエネルギー、金融、必需品が多い

※関連記事:【THD】タイETFの株価とリターン

VNM(ヴァンエック ベクトル ベトナムETF)

  • 30以上のベトナム株から成るマーケットベクトルベトナム指数に連動
  • 金融、消費財、不動産比率が高め。
  • 位10社が6割以上の投資先を占める
  • 投資先の7割がベトナム企業、3割が他国企業。

※関連記事:【VNM】ヴァンエックベクトルベトナムETFとは

EIDO(iシェアーズMSCI インドネシアETF)

  • インドネシアの約90銘柄から成るMSCIインドネシアインベスタブルマーケット指数に連動。
  • 業種比率は金融、一般消費財、電気通信が中心(上位3銘柄で3割)

※関連記事:【EIDO】インドネシアの投資環境と大統領の素顔

EPHE(iシェアーズMSCI フィリピンETF)

  • 40以上の銘柄からなるフィリピンインベスタブルマーケット指数に連動
  • 構成銘柄の99%以上はフィリピン銘柄。
  • 大型株中心。
  • 金融、不動産、資本財が2割程度(上位5銘柄で4割超)

※関連記事:【EPHE】フィリピンETFの株価とリターン

※株価チャートで比較

青がVTI緑がTHD赤がVNM水色がEIDO黄色がEPHEです。

ベトナムETFは激しく上下していますが、VTIは右肩上がりです。

タイ、フィリピン、インドネシアの市場の伸びはいま一つです。

・・・・・・

こうしてみると、やはり、米国市場を対象にしたETFがお勧めだと言えそうです。

【スポンサードリンク】

Posted by 投資猫