【FSLY】ファストリーの株価と決算

2020年9月26日

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ファストリーはエッジクラウド・プラットフォームを運営する米国企業です。

同社のHPによれば、そのサービスは以下の4つの柱から成り立っています。

★1:コンテンツ配信とイメージオプティマイザー

CDN(コンテンツをネット配信するために最適化されたネットワーク)やイメージオプティマイザー、複数のサーバーの併用(DSA)等を通して、ウェブ体験の質を向上させる(HP上の言葉がわかりにくいのですが、要するに、「様々なツールを通してサクサクと進むWEBを実現したい」ということです)。

★2:ビデオとストリーミング

あらゆる端末で高品質の動画を楽しめるようにする。実際、大規模にデータを配信する企業がファストリーのお世話になっています(例:tiktokの動画配信はファストリーの助力を得て成り立っている)。

★3:クラウドセキュリティ

HPには「WAF、DDoS 緩和、ボット検出、TLS 暗号化により、エッジでビジネスを保護」と書かれています。顧客がファストリーのプラットフォームを利用する際、同時にセキュリティ強化も図っているわけです。

★4:ロードバランシング(負荷分散)

ネットワーク負荷を分散し、サイトやページの間を行ったり来たりする閲覧者(ユーザー)の移動(トラフィック)を最適化する

その顧客は、デジタル出版、動画配信企業、オンライン小売、旅行、ホスピタリティ、金融サービス産業等の企業で、最近ではトランプ政権のtiktok叩きが、ファストリーの業績にどんな影響を与えるのかが注目されています。

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得)。

UTORI

1/2株価 21.1
9/25株価 91.5
株価上昇率 332.64%
52週高値 117.8
52週安値 10.6
β値 #N/A
EPS -0.55
PER #N/A
配当利回り
時価総額(億$) 96
株式数(億) 0.9

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※20年終値は9/25株価)
FSLY 初値 終値 上昇率
2020 21.1 91.5 333%
2019 24.7 20.1 -19%
★2:各年初から20/9/25までの伸び率
20年~ 19年~ 18年~ 17年~
333% 270%

四半期決算(2020予想など)

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。
(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの主な出所は英語版のヤフーファイナンス。ただ、2019年6月までのデータ出所はロイター)。

EPS:予想と結果

予想 9/5 1月前 2月前
Y:2021 0.04 0.03 -0.05
Y:2020 -0.03 -0.04 -0.13
Q:20/12 0 0 -0.02
Q:20/9 0 0 -0.03
EPS 予想 結果
20/6 -0.01 0.02 0.03 300.0
20/3 -0.12 -0.06 0.06 50.0
19/12 -0.11 -0.1 0.01 9.1
19/9 -0.13 -0.09 0.04 30.8
19/6 -0.13 -0.16 -0.03 -23.1

売上高:予想と結果

予想 9/5 1月前 2月前
Y:2021 394
Y:2020 297
Q:20/12 84
Q:20/9 75
売上 予想 結果
20/6 71 75 4 5.6
20/3 59 63 4 6.8
19/12 55 59 4 7.3
19/9 48 50 2 4.2
19/6 45 46 1 2.2


決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

FSLY 売上高 営業CF 同マージン 純利益
17/12 105 -26 -25% -32
18/12 145 -17 -12% -31
19/12 200 -31 -16% -52

*同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。
*FSLYのように上場して日が浅い企業の場合、営業CFはマイナスになりがち。FSLYは成長と黒字化を期待されながら資金を集めつつ(財務CFは+で増加傾向)、投資を続けている段階(投資CFは-)にある。

EPSや売上高成長率など

FSLY SG(%) EPS DSO
17/12 ? -0.41 66.4
18/12 38% -0.41 55.3
19/12 39% -0.75 56.3

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)
※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

FSLY 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
17/12 116 223 -107 -92%
18/12 163 295 -132 -81%
19/12 321 63 258 80%

ROAとROEなど

FSLY ROA ROE 流動比率
17/12 -28% -15% 416%
18/12 -19% -10% 369%
19/12 -16% -81% 672%

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合
★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合
★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

FSLY 営業CF 投資CF 財務CF
17/12 -26 -16 55
18/12 -17 -47 70
19/12 -31 -88 168