【FVRR】ファイバーインターナショナルの株価と決算

ファイバーインターナショナルは、世界各国のフリーランスワーカーを対象にしたマーケットプレイスを展開するイスラエルの企業です。

その特徴は、Eコマースでの商品売買と同じようにデジタルサービスの売買の仲介を可能にしたことにあります。

従来のクラウドソーシングでは、発注者側が依頼する業務を公表し、フリーランサーが応募する形でしたが、FVRRは、世界各国のフリーランサーが仕事の「売り手」となり、自分の行う業務を公表し、業務を発注する側が、自分に合った相手から業務を買います。要するに、FVRRのギグワーカーは、アマゾンで商品を売るかのように、自分の業務を売っていくわけです。

その分野は、グラフィックス、デザイン、デジタルマーケティング、ライティング、翻訳、動画やアニメ制作、ナレーション、プログラミング等にわたり、それらは5ドル以上の価格で提供されています。

FVRRではすでに多数のギグワーカーが登録されており、仕事の見積もりや料金査定、契約等を助ける仕組みも備わっているので、発注者にとっても、仕事を頼みたいときに頼む相手が見つかるというメリットがあります。つまり、発注者と受注者の共存共栄が、この企業のマーケットプレイスの着地点だとも言えます。

これは、マーケットプレイスの新領域の開拓でもあるので、その成長の可能性が投資家の期待を集めています。

主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得)。

1/4株価 197.4
4/9株価 226.7
株価上昇率 14.83%
52週高値 69.3
52週安値 42.9
β値
EPS 4.71
PER
配当利回り
時価総額(億$) 2240
株式数(億) 42.8

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

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株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※21年終値は4/9株価)
FVRR 初値 終値 上昇率
2021 197.4 226.7 15%
2020 24 195.1 713%
2019 41.6 23.5 -44%
★2:各年初から21/4/9までの伸び率
21年~ 20年~ 19年~ 18年~
15% 844% 444%



四半期決算(2021予想など)

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。
(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの主な出所は英語版のヤフーファイナンス。ただ、2019年6月までのデータ出所はロイター)。

EPS:予想と結果

予想 3/27 1月前 2月前
Y:2022 1.19 1.19 1.48
Y:2021 0.38 0.38 0.76
Q:21/6 0.12 0.12 0.21
Q:21/3 -0.12 -0.12 0.01
EPS 予想 結果
20/12 0.1 0.12 0.02 20.0
20/9 0.08 0.12 0.04 50.0
20/6 -0.07 0.1 0.17 242.9
20/3 -0.13 -0.08 0.05 -38.5
19/12 -0.15 -0.08 0.07 -46.7
19/9 -0.21 -0.12 0.09 -42.9
19/6 -0.46 -0.19 0.27 -58.7

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売上高:予想と結果

予想 3/27 1月前 2月前
Y:2022 384 384
Y:2021 288 288 259
Q:21/6 70 70
Q:21/3 65 65 58
売上 予想 結果
20/12 54 56 1 2.7
20/9 49 52 3 7.1
20/6 37 47 11 29.0
20/3 33 34 1 2.8
19/12 29 30 1 2.7
19/9 26 28 2 6.7
19/6 24 26 2 7.9

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決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。


通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

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FVRR 売上高 営業CF 同マージン 純利益
17/12 52 -5 -10% -19
18/12 76 -52 -68% -36
19/12 107 -14 -13% -34
20/12 190 17 9% -15

同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

FVRR SG(%) EPS DSO
17/12 -3.04 4.1
18/12 46% -5.42 3.3
19/12 41% -1.67 6.6
20/12 78% -0.46 8.2

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)
※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

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FVRR 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
17/12 70 47 23 33%
18/12 111 57 54 49%
19/12 236 88 149 63%
20/12 861 516 345 40%

ROAとROEなど

FVRR ROA ROE 流動比率
17/12 -27% -83% 137%
18/12 -32% -67% 180%
19/12 -14% -23% 228%
20/12 -2% -4% 405%

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合
★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合
★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

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FVRR 営業CF 投資CF 財務CF
17/12 -5 5 1
18/12 -52 26 54
19/12 -14 -136 118
20/12 17 -326 552