インテル

StockSnap / Pixabay

全投稿記事 情報技術 米国株

【INTC】インテルの株価と決算、配当

投稿日:

インテルは年初に起きたチップ不具合事件から巻き返し、株価が上昇基調に乗ってきています。

この記事では、巨大企業の今後の行方を考えてみます。

【INTC】インテルの株価推移

スポンサーリンク

2018年の初めを振り返ると、1月には日経が「インテル、ブームに乗れず 売上高最高も伸びぬ期待」2018/1/26)と呟いていました。

  • 米インテルが1月25日発表した17年10~12月期決算は、売上高が前年同期比4%増の170億ドル(約1兆8600億円)と四半期ベースで過去最高
  • 旺盛なクラウド投資の需要を取り込み、データセンター向けCPU(中央演算処理装置)の販売が伸びた
  • 米調査会社IDCによれば、インテルのCPUのシェア(17年1~9月)はデータセンター用サーバー向けで98%。
  • 10~12月期のデータセンター部門の売上高は20%増だが、100%近いシェアでは市場の伸び以上にはならない。
  • 1月にはCPUの脆弱性問題が浮上。ブライアン・クルザニッチCEOは「前進はしているが、さらにやるべきことがある」と対処を繰り返し強調。
  • 素早い情報開示や適切な修正措置を講じ、問題を克服する半導体の開発を急ぐ
  • 今回、インテル1社に調達を依存するリスクも浮上したので、今後の対策が問われる
  • スマホシフトに遅れ、人工知能向け半導体でも新興のエヌビディアに先行を許していることも今後の課題だ。

インテルにはPC時代の会社というイメージがあります。

その事業内容はコンピューター部品や関連製品の設計、製造、販売です。

マイクロプロセッサー、チップセット、マイクロコントローラー、フラッシュメモリ、グラフィック、ネットワークと通信、システム管理ソフトウエア等を販売していますが、成熟市場とみられるので、アップルやアマゾンほどの勢いはありません。

しかし、2月の株安からインテルは立ち直りました。

近年の株価を見てみます。

【5年チャート】

インテルは2018年も株価が上がり調子になっています。

【長期チャート】

長期の推移を見ると、2017年以降、大幅に株価が上がり続けました。

現時点で3年チャートで比較すると、インテルの株価伸び率は、情報技術系の他のダウ銘柄の中では二番手になっています。

ビザと同程度の伸び率なので、かなり良好だと言えます。

【INTC】インテルの経営指標

最近の指標を見ると、ここ1年の株価のトータルリターンは良好です(以下、ブルームバーグHPを(2018/7/8閲覧)

  • 株価52週レンジ : 33.23~57.6
  • 1年トータルリターン : 55.55%
  • 年初来リターン : 11.29%
  • 株価収益率(PER) : 12.97
  • 1年1株当り利益 (EPS) : 3.96
  • 時価総額  : 2393億8400万ドル
  • 発行済株式数 : 46億6000万株
  • 株価売上高倍率(PSR) : 3.76
  • 直近配当利回り(税込) : 2.34%

メディアの評価に反して、1年トータルリターンは55%。そうとうな高水準になりました。

比べる相手がアマゾンとかグーグルとかなので、歩合が悪く見えただけなのかもしれません。

最近、売上高が好調だったので株価が上昇しましたが、チップの脆弱性問題で世の中をお騒がせしました。

当記事作成のために無料画像を捜すと、「リスクインサイド」「ハッカーインサイド」等という皮肉な画像がネット上にアップされていました(筆者はそこまでインテルをこき下ろす気はないので使いませんでしたが・・・)。

インテル・インサイドなので、本当にダメなチップであれば、PCの世界は大変なことになります。

しかし、「老舗なので、何とかしてくれるだろう」と世間の大多数は楽観しています。

【INTC】インテルの決算と配当

最後に、年次報告書の決算の数字を見てみます。

(出所は亜州IR株式会社『米国株四半期速報』とモーニングスターHP、インテル決算など。売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPSです)

四半期決算と配当:2015~2018年

売上高 純利益 EPS 配当
2015/3 12,781 1992 0.41 0.24
2015/6 13195 2706 0.55 0.24
2015/9 14465 3109 0.64 0.24
2015/12 14914 3613 0.77 0.24
2016/3 13702 2046 0.42 0.26
2016/6 13533 1330 0.27 0.26
2016/9 15778 3378 0.69 0.26
2016/12 16374 3562 0.73 0.26
2017/3 14796 2964 0.61 0.26
2017/6 14763 2808 0.58 0.2725
2017/9 16149 4516 0.94 0.2725
2017/12 17053 -687 -0.15 0.2725
2018/3 16066 4454 0.93 0.3

17年末には純損失を計上しましたが、18年第1四半期は持ち直しました。

近年の決算を見てみましょう。

通年決算:2008~2017年

売上高 営業利益 純利益 EPS
2008/12 37586 9664 5292 0.92
2009/12 35127 5942 4369 0.77
2010/12 43623 15588 11464 2.01
2011/12 53999 17477 12942 2.39
2012/12 53341 14638 11005 2.13
2013/12 52708 12531 9620 1.89
2014/12 55870 15642 11704 2.31
2015/12 55355 14356 11420 2.33
2016/12 59387 14760 10316 2.12
2017/12 62761 18320 9601 1.99

通年決算の業績は良好です。

配当余力:2008~2017年

営業CF フリーCF 配当性向 配当
2008/12 10926 5729 59.5 0.55
2009/12 11170 6655 72.7 0.56
2010/12 16692 11485 31.3 0.63
2011/12 20963 10199 31.6 0.78
2012/12 18884 7042 40.8 0.87
2013/12 20776 10029 48.6 0.9
2014/12 20418 10221 42.8 0.9
2015/12 19017 11571 40.7 0.96
2016/12 21808 12183 47.9 1.04
2017/12 22110 10332 37.3 1.08

キャッシュフロー(CF)も潤沢なので、配当余力は十分にあります。

利益率:2008~2017年

粗利率 営業利益率 ROA ROE
2008/12 55.5 25.7 9.95 12.93
2009/12 55.7 16.9 8.42 10.82
2010/12 65.3 35.7 19.72 25.16
2011/12 62.5 32.4 19.27 27.15
2012/12 62.1 27.4 14.16 22.66
2013/12 59.8 23.8 10.89 17.58
2014/12 63.7 28 12.7 20.51
2015/12 62.6 25.9 11.71 19.53
2016/12 60.9 24.9 9.53 16.21
2017/12 62.3 29.2 8.12 14.2

営業利益率が3割近いので、こちらも良好だと言えます。年次決算を見ていくと、年初の日経記事は何を見ていたのだろうという気持ちになります。先進技術に関しても、自動運転市場でのバトルを見据えて、イスラエルのモービルアイ社を買収しました。こうしたプランでエヌビディアに対抗しているので、昔に取った市場だけで生きようとしているわけではありません。

財務情報:2013~2017年

総資産 総負債 株主資本 自己資本率
2013/12 92358 34102 58256 63.08
2014/12 91956 36091 55865 60.75
2015/12 103065 41980 61085 59.27
2016/12 113327 47101 66226 58.44
2017/12 123249 54230 69019 56

資産と負債を、さらに細かく見てみると、ここ5年間、流動資産が流動負債を大幅に上回り続けています。

流動資産 流動負債 非流動資産 非流動負債
2013/12 32084 13568 60274 20534
2014/12 27730 16019 64226 20072
2015/12 40356 15667 62709 26313
2016/12 35508 20302 77819 26799
2017/12 29500 17421 93749 36809

自己資本率から見ても、財務面での不安はなさそうです。

キャッシュフロー:2013~2017年

営業CF 投資CF 財務CF フリーCF
2013/12 20776 -18073 -5498 10029
2014/12 20418 -9905 -13611 10221
2015/12 19017 -8183 1912 11571
2016/12 21808 -25817 -5739 12183
2017/12 22110 -15762 -8475 10332

インテルの株価推移をS&P500やナスダックと比較

インテルの株価をS&P500やナスダックと比較してみます。

インテルはわりと指数に近い水準で値動きをすることが多いからです。

以下、青の太字がインテル紫がS&P500赤字がナスダックです。

5年平均で見るとナスダックに近い伸び率です。

【5年チャート】⇒株価はナスダックと同程度に推移

18年の水準であれば、S&P500よりも下がったら「買い時」と見るべきなのかもしれません。

【スポンサードリンク】

-全投稿記事, 情報技術, 米国株

Copyright© トランプ政権と米国株投資 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.