【INTC】インテルの株価と決算、配当

2019年7月14日

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インテルは、世界最大の半導体メーカーです。

現在はメモリから撤退し、マイクロプロセッサに集中し、CPU(中央演算処理装置)を収益の柱にしています。

マイクロコントローラー、グラフィック、ネットワークと通信、システム管理ソフトウエア等も手がけています。

PCでの強みは圧倒的ですが、近年には、モバイル部門で英ARMが台頭。

データセンター部門の拡大や、モービルアイ買収に伴う自動運転への参入等も注目すべきポイントです。

その事業構造を見ると、2018年時点で、PC関連とデータセンター関連の規模は同じぐらいになっています(図表出所は18年年次報告書)。

  • 空色:PC-centric(10億ドル)
  • 群青色:Data-centric(10億ドル)
  • 黄色:データ事業が収入を占める割合(%)

(なお、18年12月時点の地域別売上高は、中国が26.6%、シンガポールが21.8%、米国が20.2%、台湾が15%、その他が16.5%)

インテルはアイフォン用の半導体を供給していますが、2019年に入り、AAPLがQCOM(クアルコム)との知財紛争をやめ、QCOMからの製品調達を決定した頃、5G対応スマホ用通信半導体の開発から撤退することを発表しました。

その理由としては、収益化の難しさが上げられています。

5Gに関してはPC向け半導体に集中し、勝機をつかもうとしているわけです。

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(出所はグーグルファイナンスなど)。

1/2株価 46
7/12株価 49.9
株価上昇率 8.6%
52週高値 59.6
52週安値 42.4
EPS 4.41
PER 11.31
配当(利回り) 1.26 (2.52%)
時価総額(億$) 2235
株式数(億) 44.8

株価推移(チャートと伸び率)

2017年以降は高めの株価になっています

青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線です。

他の情報技術系の企業に比べれば、高い伸び率ではありませんが、それなりには高い株価の水準です。年ごとに株価の伸び率を見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は7/12)
INTC 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 46 44.5 56.4 49.9 9%
2018 46.4 42.4 57.1 46.9 1%
2017 36.6 33.5 47.6 46.2 26%
2016 33.9 28.2 38.1 36.3 7%
2015 36.7 25.9 36.9 34.5 -6%
2014 25.8 23.5 37.7 36.3 41%
2013 21.2 20.2 26 26 22%
2012 24.6 19.4 29.2 20.6 -16%
2011 21 19.2 25.7 24.3 15%
2010 20.8 17.7 24.2 21 1%
2009 14.7 12.1 20.8 20.4 39%
2008 26.3 12.2 26.3 14.7 -44%
★2:各年初から2019/7/12までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~ 15年~ 14年~
9% 8% 36% 47% 36% 93%
13年~ 12年~ 11年~ 10年~ 09年~ 08年~
135% 103% 138% 140% 240% 90%

近年では、自動運転時代に備えてイスラエルのモービルアイを買収しましたが、今後の展開を注視していきたいものです。

配当利回りと配当性向

次に、配当利回りを見てみます

権利落ち日 1株配当 配当利回り 当日株価
2019/05/07 0.315 2.4% 50.5
2019/02/07 0.315 2.5% 49.2
2018/11/07 0.3 2.5% 48.7
2018/08/07 0.3 2.4% 49.7
2018/05/07 0.3 2.1% 53.33
2018/02/07 0.3 2.5% 45.2
2017/11/07 0.2725 2.3% 46.78
2017/08/07 0.2725 2.9% 36.43
2017/05/07 0.2725 2.9% 36.54
2017/02/07 0.26 2.9% 36.35
2016/11/07 0.26 3.0% 34.69
2016/08/07 0.26 2.9% 35.04
2016/05/07 0.26 3.0% 33.3

さらに、配当金と配当性向の推移をモーニングスター(MS)社のデータで見てみます。

★配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕

★MS社は非GAAPのEPSで配当性向を試算。GAAP基準のEPS試算〔=単純計算〕の箇所は筆者挿入。

年/月 EPS 配当 配当性向
(GAAP) 単純計算 MS試算
08/12 0.92 0.55 59.8 59.5
09/12 0.77 0.56 72.7 72.7
10/12 2.01 0.63 31.3 31.3
11/12 2.39 0.78 32.6 31.6
12/12 2.13 0.87 40.8 40.8
13/12 1.89 0.9 47.6 48.6
14/12 2.31 0.9 39.0 42.8
15/12 2.33 0.96 41.2 40.7
16/12 2.12 1.04 49.1 47.9
17/12 1.99 1.08 54.3 37.3
18/12 4.48 1.2 26.8 36.4

四半期決算(2019予想など)

さらに、ロイターが調べた四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます(2019/4/30、売上単位は100万ドル)。

EPS:予想と結果

EPS予想 平均 上限 下限 期間
2020 4.62 5 3.65 1年
2019 4.36 4.63 3.97 1年
9-19 1.2 1.35 1.03 3カ月
6-19 0.91 1.08 0.83 3カ月
EPS 予想 結果
3-19 0.87 0.89 0.02 2.43
12-18 1.22 1.28 0.06 4.64
9-18 1.15 1.40 0.25 21.48
6-18 0.96 1.04 0.08 8.12
3-18 0.72 0.87 0.15 21.27
12-17 0.86 0.96 0.1 11.09
9-17 0.8 0.84 0.12 17.09

売上高:予想と結果

売上予想 平均 上限 下限 期間
2020 72035 76000 65993 1年
2019 69190 71727 66197 1年
9-19 17980 19353 16796 3カ月
6-19 15796 17280 15503 3カ月
EPS 予想 結果
3-19 16018 16061 43 0.27
12-18 19004 18657 -347 -1.83
9-18 18115 19163 1048 5.79
6-18 16777 16962 185 1.1
3-18 15078 16066 988 6.55
12-17 16345 17053 708 4.33
9-17 15727 16149 422 2.68

※決算予想では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が多用されています。これは各社が経営実態を踏まえて調整した数値です(売上とEPSの数値が後述のGAAP基準での数値と異なる場合は、非GAAP基準の数値)。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

売上高 営業CF 同マージン 純利益
08/12 37586 10926 29.1% 5292
09/12 35127 11170 31.8% 4369
10/12 43623 16692 38.3% 11464
11/12 53999 20963 38.8% 12942
12/12 53341 18884 35.4% 11005
13/12 52708 20776 39.4% 9620
14/12 55870 20418 36.5% 11704
15/12 55355 19018 34.4% 11420
16/12 59387 21808 36.7% 10316
17/12 62761 22110 35.2% 9601
18/12 70848 22110 35.2% 21053

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

営業利益率 EPS DSO
08/12 25.7 0.9 20.8
09/12 16.9 0.77 20.7
10/12 35.7 2.01 21.5
11/12 32.4 2.39 22.03
12/12 27.4 2.13 25.6
13/12 23.8 1.89 25.67
14/12 28 2.31 26.16
15/12 25.9 2.33 30.38
16/12 24.9 2.12 29.12
17/12 29.2 1.99 29.94
18/12 32.8 4.48 31.76

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

総資産 総負債 株主資本 自己資本率
08/12 50472 10926 39546 78.4%
09/12 53095 11391 41704 78.5%
10/12 63186 13756 49430 78.2%
11/12 71119 25208 45911 64.6%
12/12 84351 33148 51203 60.7%
13/12 92358 34102 58256 63.1%
14/12 91900 36035 55865 60.8%
15/12 101459 40374 61085 60.2%
16/12 113327 47101 66226 58.4%
17/12 123249 54230 69019 56.0%
18/12 127963 53400 74563 58.3%

ROAとROEなど

ROA ROE 流動比率
単位 倍率
08/12 10 12.9 2.54
09/12 8.4 10.8 2.79
10/12 19.7 25.2 3.39
11/12 19.3 27.2 2.15
12/12 14.2 22.7 2.43
13/12 10.9 17.6 2.36
14/12 12.7 20.5 1.73
15/12 11.7 19.5 2.58
16/12 9.5 16.2 1.75
17/12 8.1 14.2 1.69
18/12 16.8 29.3 1.73

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業が上げた利益を見る

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業が上げた利益を見る

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る(上表では資本が負債の何倍かを表記)

キャッシュフロー

営業CF 投資CF 財務CF
08/12 10926 -5865 -9018
09/12 11170 -7965 -2568
10/12 16692 -10539 -4642
11/12 20963 -10301 -11100
12/12 18884 -14060 -1408
13/12 20776 -18073 -5498
14/12 20418 -9905 -13611
15/12 19018 -8183 1912
16/12 21808 -25817 -5739
17/12 22110 -15762 -8475
18/12 29432 -11239 -18607