【S】スプリントの株価と決算

2020年6月1日

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スプリント(Sprint Corporation)は米国第四位の携帯事業者です。個人や法人、政府機関や再販業者に各種のワイヤレスと有線通信の商品・サービスを提供しています。

しかし、2005年のネクステル買収以降、業績不振に陥り、2013年にソフトバンクの傘下に入りました。

スプリントとTMUS(TモバイルUS)の合併は17年11月にひとたび破談しましたが、18年に復活し、12月に対米外国投資委員会(CFIUS)が承認。

19年5月には、米連邦通信委員会(FCC)の承認が出ました。

スプリントとTMUSの合併会社の持株比率は、ドイツテレコムが41.7%、ソフトバンクが27.4%となり、TMUSが9人、スプリントが4人の取締役を指名。累計1億2600万人の契約者数でVZ(ベライゾン、同1億5000万人)やAT&T(同1億4000万人)に対抗します。

(※経営の主導権はドイツテレコム側にある。孫正義氏は経営権よりも5G対応を優先した)

合併が実現すれば、新通信規格の5G対応(サービス提供やインフラ構築)のために3年で400億ドルを投資し、スケールメリットを活かせるようになります。

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得。配当利回り〔税込み〕のみブルームバーグ)

1/2株価 5.3
4/10株価 0.1
株価上昇率 -97.71%
52週高値 0.4
52週安値 0.1
EPS -0.92
PER #N/A
配当利回り
時価総額(億$) 0
株式数(億) 4

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

株価の推移を1年ごとに見てみましょう

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は12/31)
S 初値 終値 上昇率
2019 5.7 5.2 -9%
2018 5.9 5.8 -2%
2017 8.5 5.9 -31%
2016 3.5 8.4 139%
2015 4.2 3.6 -13%
2014 10.5 4.2 -60%
2013 5.7 10.8 88%
2012 2.4 5.7 137%
2011 4.3 2.3 -46%
2010 3.7 4.2 14%
2009 1.8 3.7 100%
2008 13.1 1.8 -86%
★2:各年初から19/12/31までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~
-9% -12% -39% 48%
15年~ 14年~ 13年~ 12年~
25% -50% -9% 118%
11年~ 10年~ 09年~ 08年~
21% 40% 185% -60%

四半期決算(2020予想など)

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。

(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの主な出所は英語版のヤフーファイナンス。ただ、2019年6月までのデータ出所はロイター)。

EPS:予想と結果

予想 4/11 1月前 2月前
Y:2021 -0.24 -0.23 -0.21
Y:2020 -0.16 -0.17 -0.17
Q:20/6 -0.02 -0.02 -0.02
Q:20/3 -0.06 -0.06 -0.06
EPS 予想 結果
19/12 -0.05 -0.03 0.02 40.0
19/9 -0.02 -0.07 -0.05 -250.0
19/6 -0.04 -0.03 0.01 25.0
19/3 -0.01 -0.04 -0.03 -300.0
18/12 -0.02 -0.03 -0.01 400.0
18/9 -0.01 0.05 0.06 400.0
18/6 0 0.04 0.04 400

売上高:予想と結果

予想 4/11 1月前 2月前
Y:2021 31530 31660 31780
Y:2020 31910 31990 31990
Q:20/6 7810 7810 7810
Q:20/3 7930 7980 7990
売上 予想 結果
19/12 8220 8080 -140 -1.7
19/9 8170 7795 -375 -4.6
19/6 8060 8142 82 1.0
19/3 8209 8441 232 2.8
18/12 8414 8601 187 2.2
18/9 7966 8433 467 5.9
18/6 8024 8125 101 1.3

決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

※決算の時期が途中から3月に変わっています。

  売上高 営業CF 同マージン 純利益
08/12 35635 6179 17.3% -2796
09/12 32260 4891 15.2% -2436
10/12 32563 4815 14.8% -3465
11/12 33679 3691 11.0% -2890
12/12 35345 2999 8.5% -4326
13/12 35493 2610 7.4% -3018
14/3 25766 463 1.8% -2002
15/3 34532 2450 7.1% -3345
16/3 32180 -423 -1.3% -1995
17/3 33347 -3290 -9.9% -1206
18/3 32406 10062 31.0% 7389

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%以上あれば優良な数値。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

  営業利益率 EPS DSO
08/12 -2.4 -0.98 38.7
09/12 -3 -0.84 35.96
10/12 -1.4 -1.16 33.81
11/12 0.6 -0.96 33.82
12/12 -4.3 -1.44 32.33
13/12 -3.9 -0.54 69.1
15/3 1.6 -0.85 8.8
16/3 2.2 -0.5 9.6
17/3 5.5 -0.3 18.9
18/3 8.7 1.81 28.72

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

  総資産 総負債 株主資本 自己資本率
08/12 58550 38635 19915 34.0%
09/12 55424 37329 18095 32.6%
10/12 51654 37108 14546 28.2%
11/12 49383 37956 11427 23.1%
12/12 54685 44488 10197 18.6%
13/12 86095 60511 25584 29.7%
14/3 84689 59377 25312 29.9%
15/3 82841 61131 21710 26.2%
16/3 78975 59192 19783 25.0%
17/3 85123 66315 18808 22.1%
18/3 85459 59040 26419 30.9%

ROAとROEなど

  ROA ROE 流動比率
単位 倍率
08/12 -4.6 -13.4 1.33
09/12 -4.3 -12.9 1.27
10/12 -6.5 -21.2 1.25
11/12 -5.7 -22.3 1.59
12/12 -8.6 -46.7 1.55
13/12 -2.7 -11.4 1.22
2015/3 -4 -15.4 0.89
2016/3 -2.5 -9.6 0.57
2017/3 -1.5 -6.3 1.13
2018/3 8.7 32.7 1.32

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る〔表では資本が負債の何倍かを表記〕

キャッシュフロー

  営業CF 投資CF 財務CF
08/12 6179 -4250 -484
09/12 4891 -3844 -919
10/12 4815 -2556 -905
11/12 3691 -3443 26
12/12 2999 -9475 7385
13/12 2610 -24493 24419
2014/03 463 -19864 24368
2015/03 2450 -4714 1304
2016/03 -423 -1415 469
2017/03 -3290 -1695 5286
2018/03 10062 -6135 -210