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【VISとXLI】米国資本財サービスセクターETFを比較する

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直近の米国製造業に関する統計を踏まえ、資本財・サービスセクターのETFの値動きを見てみます。

この記事では、以下のETFを比較します。

  • 【VIS】バンガード®・米国資本財・サービス・セクターETF
  • 【XLI】資本財セレクト・センターSPDRファンド

この二つのETFは2018年にどうなるのでしょうか。

米国製造業統計の推移(15年3月~18年3月)

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ISM製造業景況感指数

まず、ISM製造業景況感指数の推移を見てみます。

ISM製造業景況指数は全米の製造業の購買担当役員にアンケート調査を行い、そこから製造業の景況感を指数化した指標です。

これの指数は、日銀短観がゼロを中間値としてプラスとマイナスで景況感を示すように、ISMは0から100までの%を用い、50%を景気拡大と後退の分岐点にしています(米供給管理協会(ISM)が約350の製造業の仕入れ担当役員にアンケートを実施して発表している)。

50%が中間値なので、50以上は景況感が+であることを意味しますが、18年6月はだいたい60程度でした。

2017年の夏以降、米国のISM製造業指数は高水準で推移してきています。

耐久財受注

耐久財受注の推移も前年度比で伸び続けています。

鉱工業生産指数と設備稼働率

工業の動向を知るための2大指標である鉱工業生産指数と設備稼働率を見てみます。

鉱工業生産指数(Index of Industrial Production)も前年度比で見ると右肩上がりになっています。

16年は低迷していましたが、17年以降は上昇基調に入りました。

また、設備稼働率も78なので、相当な高水準です。

ざっくりとしたグラフでの観測ですが、製造業の指標は良好な数字です。

米国資本財・サービスセクターETFの株価推移

統計を踏まえた上で資本財・サービスセクターの米国ETFの値動きを見てみます。

【VIS】バンガード®・米国資本財・サービス・セクターETF

【VIS】の概要は以下の通りです。

  • 米国の資本財・サービスセクターの銘柄で構成されるMSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス25/50指数と連動
  • 上記セクターの大型株、中型株、小型株にパッシブ運用で投資。
  • 資本財の製造・販売、商業サービス、運輸サービスの提供などを事業の中心に据えた340以上の企業に投資。

ロイター社HPでチャートを見ると、株価は以下の通り。

【XLI】資本財セレクト・センターSPDRファンド

【XLI】の要旨は以下の通り。

  • S&P500のうち、資本財セクター銘柄の指数(S&P資本財セレクト・セクター指数)に連動
  • 70ほどの銘柄で構成され、航空宇宙、コングロマリット、機械などが多い。

こちらのチャートも動き方は似ています。

VISとXLIをチャートで比較

近年、XLIのほうがわずかに高めに推移しています。

VISとXLIのトータルリターン

さらに、それぞれのETFを指標で比較してみましょう。

(以下、%は省略。利回りは税込み、TR=トータルリターン。R=リターン、データはブルームバーグHP〔2018/7/29閲覧〕)

VIS XLI
直近配当額 0.5573 0.3016
配当利回り率 1.56% 1.59%
経費率 0.10% 0.13%
3カ月TR 4.75% 4.27%
年初来R 1.34% 1.26%
1年TR 13.16% 13.40%
3年TR 14.57% 15.33%
5年TR 12.65% 13.30%

経費率と直近配当率で見ればVIS。トータルリターンで見ればXLIのほうが良好な数字です。

参考までに、年間で見た分配金の累計も比較してみます。

分配金

累計すると1年あたりで以下の金額($)になります。

VIS XLI
2017 2.2784 1.3379
2016 2.162 1.2857
2015 1.96 1.1381
2014 1.673 1.0471

ここ4年間、VISのほうが大きな金額になっています。

VISとXLIの業種比率と構成銘柄

最後に、二つのETFの業種比率と構成銘柄を比較してみます。

以下、出所はそれぞれの紹介ページ(VISXLI

業種比率

【VIS】(2018/3/31)

  1. 航空宇宙・防衛 : 24.4%
  2. コングロマリット : 13%
  3. 産業機械 : 10.7%
  4. 鉄道 : 7%
  5. 建設機械・大型トラック : 6.1%
  6. 航空貨物・物流サービス : 5.9%
  7. 電子部品・設備 : 5.2%
  8. 旅客航空輸送業 : 4.7%
  9. 建設関連製品 : 4.1%
  10. 調査・コンサルティングサービス : 3.3%

【XLI】(2018/7/26)

  1. 航空宇宙・防衛 27.94%
  2. コングロマリット 16.61%
  3. 機械 15.41%
  4. 陸運・鉄道 10.56%
  5. 航空貨物・物流サービス 7.16%
  6. 電気設備 5.18%
  7. 旅客航空輸送業 4.66%
  8. 商業サービス・用品 3.72%
  9. 建設関連製品 2.97%
  10. 専門サービス 2.94%
  11. 商社・流通業 1.98%
  12. 建設・土木 0.87%

構成銘柄上位25銘柄

モーニングスターHP(2018/7/28閲覧)のデータで構成銘柄を比べてみます。

VIS XLI
Boeing Co 6.45 8.42
General Electric Co 4.06 4.89
3M Co 4.03 5.28
Honeywell International Inc 3.72 5.09
Union Pacific Corp 3.83 4.9
United Technologies Corp 3.27 4.33
Caterpillar Inc 2.79 3.65
Lockheed Martin Corp 2.61 3.43
United Parcel Service Inc Class B 2.51 3.51
FedEx Corp 1.99 2.54
Raytheon Co 1.92 2.37
CSX Corp 1.85 2.66
General Dynamics Corp 1.62 2.37
Northrop Grumman Corp 1.75 2.2
Emerson Electric Co 1.51 1.92
Deere & Co 1.48 1.98
Norfolk Southern Corp 1.47 2.05
Illinois Tool Works Inc 1.46 1.84
Waste Management Inc 1.21 1.51
Delta Air Lines Inc 1.14 1.49
Eaton Corp PLC 1.13 1.5
Johnson Controls International PLC 1.06 1.42
Southwest Airlines Co 0.98 1.29
Roper Technologies Inc 0.98 1.34
Fortive Corp 0.83 1.07

これらの上位25銘柄が全体の投資額を占める割合は、VISが55.65%、XLIが73.05%なので、XLIの大型株への特化ぶりが際立っています。

両者の構成銘柄の規模別の比率を比べてみましょう。

VIS XLI
巨大企業 30.59 39.88
大企業 37.51 48.39
中企業 22.64 11.73
小企業 8.77 0
零細企業 0.5 0

投資先は似ていますが、大型株に特化すべきか、もう少し幅広く分散投資すべきかはしっかりと考えたいところです。

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