【金利と株価】XLK/SMH/VOXのチャート(月/週の騰落表付き)

インデックス投資

情報技術セクターに投資するXLK、半導体指数に投資するSMH、電気通信セクターに投資するVOXをチャートや騰落の推移から比較してみます。

具体的には、2021年の10年国債金利と株価の推移、今年の株価と過去15年平均の推移、月間騰落や週間騰落をウォッチングしてみます。

金利と株価の変動や、1年の株価の季節性(シーズナリティ)、本年の騰落の傾向などを把握したいと考えています。

【当記事で扱うETF】

  • ※1:XLK:テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド
  • ※2:SMH:ヴァンエック・ベクトル半導体ETF
  • ※3:VOX:バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF

「10年国債金利」VS「XLK/SMH/VOX」のチャート

「XLKやSMH、VOXの今後はどうなる?」

むろん、筆者にはわかりませんが、それを推測する手がかりを与えてくれるのは、金利の上昇・下降のトレンドです。

XLKやSMHはグロース系の典型なので、10年国債の騰落と逆相関で連動しやすいからです。

この二つは金利が上がると株価が下がり、金利が下がると株価が上がります。

(金利が高水準でも市場参加者が「これ以上の金利上昇はなさそうだ」と見込めば株価が上がりますが、この場合、金利の高止まりが続くと、金利上昇の懸念が再燃して株価が下落したりします)

VOXも構成銘柄はグロース系が多いので、傾向は似ていますが、TやVZ等のバリュー銘柄も含まれているため、前掲の2つとは微妙に違う値動きになっています。

これらの銘柄に投資する場合は、10年国債金利のウォッチングが重要なので、まず、情報技術セクターに連動するXLKのチャートを見てみましょう。

情報技術セクターに投資するXLKは2月~3月と5月で1割近く下落したものの、6月には急騰しました。

  • 2月の最高値139$→3月上旬126$(-9%)
  • 4月末の最高値143$→5月最安値133$(-7%)

5月中旬~6月の急騰は「これ以上の金利上昇はしばらくない」ということを見込んでいるように思えます。

SMHの場合、騰落の激しさが印象的です。

  • 2月の最高値256$→3月上旬216$(-15.6%)
  • 4月の最高値256$→5月最安値224$(-14.2%)

もともとボラティリティが大きいセクターですが、半導体不足の中でTSMCやSAMSUNG等が大規模投資を進めているので、今後の展開は要注目です。

次に、GOOGやFBが投資先の約4割を占めるVOXの動向もウォッチングしてみましょう。

VOXの特徴は、GOOGやFBの決算に影響を受けやすいことと、TやVZ等のバリュー系銘柄がそれなりに含まれていることです。

そのため、XLKやSMHとは微妙に違う値動きを取っています(この二つほど金利上昇時の下落幅が大きくない)。

VOXは下がり幅を抑えながらじりじりと上がり、わりとよいペースで伸びてきていました。

2021年はGOOGやFBの調子が戻ってきているので、VOXはそれなりに期待ができそうです。

「2021年株価」VS「15年間の株価平均」のチャート

さらに、2021年の株価推移と過去15年間の平均値の推移を比べてみます。

年始めの株価を「100」とし、その後、株価がどの程度、上昇(or下落)したかを数値化し、グラフ化してみました。

(例えば、年初の1/4株価が「200」で、1/30株価が「220」だったら、下記のグラフでは1/4が「100」、1/30に「110」の点を取る。米ETFの多くは毎年値上がりするので、年初を「100」として指数換算しないと、異なる出発点の年間株価の騰落を比較できなくなる)

15年平均に関しては、年初株価の「100」として換算して各年ごとに約220営業日の値を算出。15年分のデータを営業日ごとに合算して15で割り、平均値を算出しています。

(グラフ化する際には、220前後の営業日に土日を足して365日ベースに直し、曜日を揃えて各年の値を重ねて平均値を計算するため、年初と年末の1~2週間頃は重ねた日の曜日がずれます。毎年の曜日のずれが年初・年末の1~2週間の計算に反映されるので、この期間はやや平均値の精度が下がります)

2021年は金融緩和のマネーが押し寄せ、15年平均よりも上がり下がりの規模が大きくなりました。

騰落の傾向(タイミング)は似ている箇所もありますが、例年、下がりがちな6月に急騰したので、この勢いが続くかどうかが気になります。

1年の季節性(シーズナリティ)では、「7月は強く、8月は弱い」という傾向が出ています。

8月のジャクソンホールのミーティングでFRBがどんな発表をするかが気になるところです。

テーパリングを前にした微妙な時期なので、パウエル氏が変なことを言った場合、相場が変調するリスクもあります。

では、SMHの15年平均も見てみましょう。

ボラティリティが大きいので、なかなか難しい銘柄です。

しかし、半導体産業は有望ですし、SMHの投資先は優良企業ばかりです。

SMHに関しては、下がったところを狙うか(=しばらく買えない?)、鼻をつまんで高い株価を買いに行くかのどちらかしかなさそうです。

なお、VOXに関しては、2018年9月に大幅な銘柄構成の変更が行われたので、15年平均があまり参考にできません。

18年の変更では「消費財」と「情報技術」からGOOG、FB、NFLX、DIS、TWTR等の18銘柄が「通信セクター」に移動しました(GOOGのほか、SNS企業や動画配信サービスが対象になっている)。

18年9月以後、指数が別物になったので、下記の青線は参考程度に見てください。

XLKやSMH、VOXの今後は?(月間/週間騰落の傾向)

本記事で扱った三つのETFを前掲の15年間の平均で見ると、7月がよく、8月が弱いという結果が出ています。

また、9月~10月頃も不安定な相場になりがちです。

9月の上がりは、本物かダマシかの判別が難しいので、9~10月は、投資に適した期間とは言い難いと思います。

そのため、米国株のパフォーマンスがいちばんよい11月下旬あたりが狙い目になりそうです。

(ただ、2018年のクリスマスショックのような事件もあるので、わかりにくいのですが……)

なお、SMHに関しては、15年平均で11月に下がりはあるものの、10月ぐらいから上昇トレンドが始まっています。

少し、上がりが来る時期が他のETFとは違うのかもしれません。

あと、やや蛇足なコメントを付け加えると、この3銘柄は、セクターが偏っているので、「コア・サテライト戦略」のコアのETFには向きません。

コア(中心)になるVTIやSPYを積立てながら(ハイリスク許容者はQQQですが)、サテライト用のETFとして使うのが妥当です。勝てそうな時期に、期間を区切ったトレードをする際のETFだと思います。

最後に、ETFの騰落の傾向を、月間と週間で定点観測してみましょう。

なお、XLK/SMH/VOXについて、もっと知りたい方のために、当サイトには以下の関連記事も用意しています。

【VGT/XLK/IYW/IXN】情報技術ETFの株価と配当

【SMH/SOXX】半導体ETFの株価と配当

【VOX/XLC/IYZ/IXP】通信ETFの株価と決算