2025年の政治日程(経済含む/日本と世界)
政治日程を並べ、2025年の行事スケジュールを作成してみます。
投資家にとって政治日程は大事な情報なので、この記事は随時更新する予定です。
(※米国と欧州行事の多くは日本時間だと約1日ずれています)
経済指標に関しては、米国の経済統計等の発表日を「政治日程」の中に挿入。
FOMC等の主要金融イベントは日米欧英の中央銀行の予定を一つの節にまとめています(FOMCのみ米国日程に挿入)。
政治日程の出所はJETRO等。経済統計は米国政府の公式HPや各国の中央銀行の日程表を参照(後述)。
2025年:米国の政治日程(経済行事含む)
2024年11月の議会選では、上院・下院ともに共和党が過半数を占めました。
大統領と上院・下院ともに共和党が制したので、トランプ政権と共和党は政策を実現できる体制が整いました。
(ただ、上院では議員の発言を止められないので、この権利を用いたフィリバスター(議事妨害)で下院の法案を時間切れにし、葬ることができます。この議事妨害をやめさせる決議には6割の賛成が必要なので、大きな予算が要る政策は60人以上のスーパーマジョリティの議席が必要になるケースがあります。財政調整措置という抜け道は年間で使える回数が限られています)
- 1月3日:議会開会
- 1月7日:11月貿易統計
- 1月10日:12月雇用統計
- 1月15日:12月消費者物価指数(CPI)
- 1月16日:12月小売統計
- 1月30日:24年GDP 9-12月期(速報)
- 1月20日 第47代米国大統領就任
- 1月28~29日:FOMC(連邦公開市場委員会)
- 2月5日:12月貿易統計
- 2月7日:1月雇用統計
- 2月12日:1月CPI
- 2月14日:1月小売統計
- 2月20~22日:全米知事会冬季会合
- 2月27日:24年GDP 9-12月期(改定値)
- 3月6日:1月貿易統計
- 3月7日:2月雇用統計
- 3月12日:2月CPI
- 3月17日:2月小売統計
- 3月20日:24年9-12月期 国際収支統計
- 3月27日:24年GDP 9-12月期(確報)
- 3月18~19日:FOMC/USTR「外国貿易障壁報告書」提出期限
- 3月ごろ 米国大統領2026年度予算教書、米国大統領経済報告
- 1~3月:一般教書演説/予算教書/大統領経済報告書
- 4月3日:2月貿易統計
- 4月4日:3月雇用統計
- 4月10日:3月CPI
- 4月16日:3月小売統計
- 4月30日:GDP 1-3月期(速報)
- 4月15日:財務省「半期為替政策報告書」提出期限
- 4月25~27日:IMF・世界銀行春季総会(ワシントンDC)
- 5月2日:4月雇用統計
- 5月6~7日:FOMC
- 5月13日:4月CPI
- 5月15日:4月小売統計
- 5月29日:GDP 1-3月期(改定値)
- 6月5日:4月貿易統計
- 6月6日:5月雇用統計
- 6月11日:5月CPI
- 6月17日:5月小売統計
- 6月17~18日:FOMC
- 6月24日:1-3月期 国際収支統計
- 6月26日:GDP 1-3月期(確報)
- 7月3日:5月貿易統計
- 7月3日:6月雇用統計
- 7月15日:6月CPI
- 7月17日:6月小売統計
- 7月25~26日:全米知事会夏季会合
- 7月29~30日:FOMC
- 7月30日:GDP 4-6月期(速報)
- 8月:議会休会
- 8月:ジャクソンホール会議(金融シンポジウム)
- 8月1日:7月雇用統計
- 8月5日:6月貿易統計
- 8月12日:7月CPI
- 8月15日:7月小売統計
- 8月28日:GDP 4-6月期(改定値)
- 9月4日:7月貿易統計
- 9月5日:8月雇用統計
- 9月11日:米中枢同時テロから24周年
- 9月11日:8月CPI
- 9月16日:8月小売統計
- 9月16~17日:FOMC
- 9月23日:4-6月期 国際収支統計
- 9月23日~9月末ごろ 第80回国連総会一般討論
- 9月25日:GDP 4-6月期(確報)
- 9月下旬:国連総会一般討論(ニューヨーク)
- 10月3日:9月雇用統計
- 10月7日:8月貿易統計
- 10月15日:9月CPI
- 10月15日:財務省「半期為替政策報告書」提出期限
- 10月16日:9月小売統計
- 10月17~19日:IMF・世界銀行年次総会(ワシントンDC)
- 10月28~29日:FOMC
- 10月30日:GDP 7-9月期(速報)
- 11月4日:9月貿易統計
- 11月7日:10月雇用統計
- 11月13日:10月CPI
- 11月14日:10月小売統計
- 11月26日:GDP 7-9月期(改定値)
- 12月4日:10月貿易統計
- 12月5日:11月雇用統計
- 12月9~10日:FOMC
- 12月10日:11月CPI
- 12月17日:11月小売統計
- 12月18日:7-9月期 国際収支統計
- 12月19日:GDP 7-9月期(確報)
※雇用統計日程の出所は、米労働省の「Schedule of Releases for the Employment Situation」
FOMC/ECB理事会/BOC/日銀(金融政策決定会合等)
米欧英日の中央銀行の金融政策が決まる日程です。
それぞれの中央銀行HPに記載された月日を並べています(*日本時間に調整していないことにご注意)。
- 1月23~24日:日銀金融政策決定会合
- 1月30日:ECB理事会
- 1月28~29日:FOMC
- 2月6日:イングランド銀行MPC
- 3月6日:ECB理事会
- 3月18~19日:日銀金融政策決定会合
- 3月18~19日:FOMC
- 3月20日:イングランド銀行MPC
- 4月17日:ECB理事会
- 4月30日~5月1日:日銀金融政策決定会合
- 5月6~7日:FOMC
- 5月8日:イングランド銀行MPC
- 6月5日:ECB理事会
- 6月17~18日:FOMC
- 6月16~17日:日銀金融政策決定会合
- 6月19日:イングランド銀行MPC
- 7月24日:ECB理事会
- 7月30~31日:日銀金融政策決定会合
- 7月29~30日:FOMC
- 8月7日:イングランド銀行MPC
- 8月:ジャクソンホール会議(金融シンポジウム)
- 9月11日:ECB理事会
- 9月16~17日:FOMC
- 9月18日:イングランド銀行MPC
- 9月18~19日:日銀金融政策決定会合
- 10月30日:ECB理事会
- 10月29~30日:日銀金融政策決定会合
- 10月28~29日:FOMC
- 11月6日:イングランド銀行MPC
- 12月18日:ECB理事会
- 12月9~10日:FOMC
- 12月18~19日:日銀金融政策決定会合
- 12月18日:イングランド銀行MPC
前掲日程の出所は以下の通り。
- Meeting calendars, statements, and minutes (2019-2026)
- 金融政策決定会合の運営(2025年)
- Monetary Policy Committee dates for 2025 and 2026
- Schedules for the meetings of the Governing Council and General Council of the ECB and related press conferences
世界:主要国際会議の日程
※以下()内は開催地
- 1月上旬:世界銀行が世界経済成長率見通しを発表
- 1月9日:国連(経済社会局)世界経済状況・予測発表
- 1月20~24日:世界経済フォーラム(ダボス会議)
- 1月中:世界銀行、世界経済見通し発表
- 1月中:IMF世界経済見通し発表
- 2月20~21日:G20外相会合(南アフリカ共和国)
- 2月26~27日:G20財務相・中央銀行総裁会議(南アフリカ共和国)
- 3月中:OECD、世界経済見通し発表
- 4月23~24日:G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン)
- 4月25~27日:IMF・世界銀行春季総会(ワシントン)
- 4月中:IMF世界経済見通し発表
- 5月中:国連(経済社会局)世界経済状況・予測発表
- 5月中旬:G7財務相・中央銀行総裁会議(新潟)
- 5~6月中:OECD、世界経済見通し発表
- 6月中:世界銀行、世界経済見通し発表
- 6月15~17日:G7首脳会議(カナダ・カナナスキス)
- 7月中:IMF世界経済見通し発表
- 7月17~18日:G20財務相・中央銀行総裁会議(南アフリカ共和国)
- 9月中:G20外相会合(ニューヨーク)
- 9月中:第80回国連総会一般討論(ニューヨーク)
- 9月中:OECD、世界経済見通し中間報告発表
- 10月中:IMF世界経済見通し発表
- 10月15~16日:G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン)
- 10月17~19日:IMF・世界銀行年次総会(ワシントン)
- 11月10~21日:国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)(ブラジル)
- 11月22~23日:G20サミット(南アフリカ共和国)
- 11月中:APEC閣僚会議/首脳会議(韓国)
- 12月中:OECD経済見通し(Economic Outlook)
2025年:ヨーロッパの政治日程(経済行事含む)
- 1月1日:ポーランド、EU理事会議長国に就任
- 1月中:クロアチア大統領選挙(決選投票)
- 1月中:ベラルーシ大統領選挙
- 1月中:ギリシャ大統領選挙?
- 1月30日【独/仏】24年Q4 GDP成長率速報
- 2月13日【英】24年Q4 GDP成長率速報
- 2月23日?:ドイツ連邦議会選挙
- 3月2日:ドイツ・ハンブルク州議会選挙
- 3月7日【ユーロスタット】24年Q4 GDP成長率速報
- 3月20~21日:欧州理事会
- 5月11日:アルバニア議会選挙
- 5月中:ポーランド大統領選挙
- 6月26~27日:欧州理事会
- 7月1日:EU理事会議長国にデンマークが就任
- 7月10~11日:ウクライナ復興会議(ローマ)
- 7月11日まで:モルドバ議会選挙
- 9月中:ノルウェー議会選挙
- 10月中:チェコ議会選挙
- 10月中:アイルランド大統領選挙
- 10月23~24日:欧州理事会
- 11月10~21日 国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)(ブラジル・ベレン)
- 12月下旬:ノーベル賞授賞式
2025年:日本の政治日程(国内行事)
石破政権の持続可能性が疑われているなかで、参院選が近づいています。
- 1月24日:通常国会召集
- 春:予算案成立
- 4月13日:大阪・関西万博開幕(~10/13)
- 6月後半:通常国会会期末
- 7月:東京都議選
- 7月28日:参議院任期満了(参院選)
- 12月1日:紙タイプの保険証終了期限
なお、国会は以下の構成となっています。
【衆議院】(2024選挙前→選挙後)
- 自民:261→196
- 公明:32→24
- 立民:96→148
- 共産:10→8
- 維新:41→38
- 国民:11→28
- れ新:3→9
- 参政:3
- 保守:3
- 有志の会:4
- 無:10→4
- 合計 465
(2024年11月11日時点)
【参議院】()内は女性議員
- 自由民主党:113(22)
- 立憲民主・社民・無所属:42(19)
- 公明党:27(3)
- 日本維新の会:18(5)
- 国民民主党・新緑風会:12(4)
- 日本共産党:11(4)
- れいわ新選組:5(1)
- 沖縄の風:2(0)
- NHKから国民を守る党:2(0)
- 各派に属しない議員:8(3)
- 合計:240(61)
- 欠員:8
- 総定数:248
(令和6年12月26日時点)
出所:会派別所属議員数一覧
2025年:アジア・ロシアの政治日程(経済行事含む)
- 1月18日:中国四半期経済指標(GDP成長率等)
- 1月28日~2月4日:中国春節(大晦日含む)
- 2月8日:朝鮮人民軍創建日(建軍節)
- 2月16日:金正日誕生日(光明星節)
- 3月上旬:中国全国人民政治協商会議
- 3月上旬:中国で全人代開催
- 4月4~6日:中国清明節
- 4月15日:金日成誕生日(太陽節)
- 4月17日:中国四半期経済指標(GDP成長率等)
- 5月1~5日:中国労働節
- 5月17日?:豪州連邦議会選挙(上院半数と下院同時選挙)(日程未決定)(オーストラリア)
- 5月31日~6月2日:中国端午節
- 7月1日:中国共産党創立記念日
- 7月16日:中国四半期経済指標(GDP成長率等)
- 7月下旬~8月半ば:北戴河会議(中国共産党幹部と長老が集う密室会議)
- 7月27日:(北朝鮮にとって)朝鮮戦争「戦勝」記念日
- 8月1日:人民解放軍建軍記念日
- 8月8日:ASEAN設立記念日
- 8月12日:日中平和友好条約締結記念日
- 8月15日:(北朝鮮にとって)祖国解放記念日
- 8月24日:中韓国交樹立記念日
- 8月25日:金正日が先軍政治を開始した日(先軍節)
- 9月3日:中国で抗日戦争勝利記念日
- 9月9日:北朝鮮建国記念日
- 9月:東方経済フォーラム(ウラジオストク)
- 9月15~17日:中秋節(中国)
- 9月29日:日中国交正常化記念日
- 10月1日:中国建国記念日
- 10月1~8日:国慶節
- 10月10日:北朝鮮、朝鮮労働党創立記念日
- 10月21日:中国四半期経済指標(GDP成長率等)
- 11月5~10日:中国国際輸入博覧会(上海)
- 11月まで シンガポール総選挙
- 11月下旬:APEC首脳会議
- 12月13日:中国で「南京大虐殺」追悼式典
- 12月中:中国で中央経済工作会議
- 12月18日:「改革開放」記念日
※中国の休日の出所はこちら
【習政権の現状】
第三期習政権における政治局常務委員の顔触れは以下の通りです。
【新体制】
- 習近平:総書記/国家主席/党中央軍事委主席
- 李強:首相
- 趙楽際:中央規律委員会書記
- 王滬寧:党中央書記局書記
- 蔡奇:中央書記処常務書記/北京市党委書記
- 丁薛祥:国務院副総理(副首相)に23年3月に就任予定
- 李希:中央規律検査委員会書記
旧体制でも習派が半分以上を占め、集団指導体制から習一強体制に移行したと言われていましたが、今回はほぼ全員が習派です。
鄧小平以降の集団指導体制は崩壊し、毛沢東時代の独裁体制に近づきましたが、経済失速などの要因で、最近は求心力が低下してきたと見られています。
例年、3月に全人代、7月下旬から8月上旬には北戴河会議(重要事項を決める中国共産党の現役幹部と長老の秘密会議)が開催されます。
※関連記事:中国の政治日程/経済スケジュール