日本の長者番付一覧(1位~50位)資産額、年齢、性別、業種等に要注目

経済問題

日本の資産家のランキングをフォーブス誌のデータを使って確認してみます。

2024年5月29日に日本長者番付を更新。

  1. 柳井正:5兆9200億円
  2. 孫正義:4兆2000億円
  3. 滝崎武光:3兆2700億円

日本では政府が高額納税者ランキングを公開しなくなったので、フォーブスの総資産ランキングは貴重な情報源になっています。

また、その非公開化に伴って、日本のスポーツ選手や芸能人などの高額納税者が誰かが分かりにくくなりました。

日本のお金持ちのトップ層は、どんな顔ぶれなのでしょうか。

日本の富豪1位~50位の顔ぶれ

(※は一家・親族を含む。高原豪久のような二代目経営者の場合、事業継承前のデータは父の高原慶一朗の資産額を記載)

順位 氏名 社名 資産額
1 柳井 正 ユニクロ 59200
2 孫 正義 ソフトバンク 42000
3 滝崎武光 キーエンス 32700
4 佐治信忠 サントリーH 14500
5 関家一馬* ディスコ 11500
6 高原豪久 ユニ・チャーム 9650
7 重田康光 光通信 6530
8 森 章 森トラスト 6460
9 安田隆夫 ドンキホーテ 6380
10 三木正浩 ABCマート 6300
11 故伊藤雅俊* セブン&アイ・H 6230
12 毒島秀行 SANKYO 5990
13 似鳥昭雄 ニトリH 5920
14 三木谷浩史 楽天 5450
15 永守重信 日本電産 5290
16 野田順弘 オービック 5140
17 内山 洋* レーザーテック 4980
18 大塚裕司 大塚商会 4830
19 小川賢太郎 ゼンショーH 3890
20 島野容三 シマノ 3740
21 森 佳子 森ビル 3420
22 多田勝美 大東建託 3110
23 宇野正晃 コスモス薬品 2960
24 小林一俊* コーセー 2880
25 襟川陽一・恵子 コーエーテクモH 2800
26 上月景正 コナミH 2720
27 元谷外志雄 アパグループ 2650
28 多田直樹・高志 サンドラッグ 2490
29 木下盛好* アコム 2410
30 福嶋康博 スクウェア・エニックス・H 2350
31 荒井正昭 オープンハウス 2340
32 永田久男 トライアルH 2260
33 島村恒俊 しまむら 2200
34 土屋嘉雄* ベイシアグループ 2180
35 吉田嘉明 ディーエイチシー 2130
36 前澤友作 スタートトゥデイ 2100
37 金子文雄 大栄環境 2020
38 柴原慶一 アンビスH 1900
39 石橋 寛 ブリヂストン 1870
40 松井道夫・千鶴子 松井証券 1810
41 佐上峻作 M&A総合研究所 1790
42 飯田和美 飯田グループH 1770
43 宇野康秀 U-NEXT H 1760
44 和田成史 オービック 1740
45 栗和田 榮一 SGH 1730
46 中谷忠子 シスメックス 1710
47 里見 治 セガサミーH 1650
48 辻本 憲三 カプコン 1630
49 粟⽥貴也 トリドールH 1560
50 新井隆司 ビックカメラ 1530

日本の富豪1位~50位の資産額の変動

さらに、日本長者番付の過去データを用いてベスト50の顔ぶれと、資産の変動を見てみます。

これを見ると歴代でランキングの上位に残っている人が誰かが分かります。

(※は前節と同じく一家・親族を含む)

氏名 2024 2023 2022 2021 2020
柳井 正 59200 49700 30500 46270 23870
孫 正義 42000 29400 27270 48920 21940
滝崎武光 32700 31700 27920 28420 21190
佐治信忠 14500 14500 12020 10690 10060
関家一馬* 11500 4210 2590 ? ?
高原豪久 9650 10530 8270 8810 6320
重田康光 6530 5200 4010 5620 5030
森 章 6460 3790 4140 4300 4170
安田隆夫 6380 4630 3360 4410 3370
三木正浩 6300 5400 3880 4080 3430
故伊藤雅俊* 6230 6600 5620 4520 3480
毒島秀行 5990 5760 5430 4850 4390
似鳥昭雄 5920 5620 3750 5730 4280
三木谷浩史 5450 5060 5690 8260 5780
永守重信 5290 5340 5950 9920 3960
野田順弘 5140 5480 4520 4740 3360
内山 洋* 4980 2530 2330 2260 ?
大塚裕司 4830 4350 2840 3420 3350
小川賢太郎 3890 2950 1870 1870 1280
島野容三 3740 ? ? ? ?
森 佳子 3420 2090 1490 1420 1500
多田勝美 3110 3020 3100 2540 2520
宇野正晃 2960 3230 2520 3530 2570
小林一俊* 2880 3930 2970 3970 3320
襟川陽一・恵子 2800 3860 3230 3640 1450
上月景正 2720 2020 2070 1820 980
元谷外志雄 2650 ? ? ? 1550
多田直樹・高志 2490 2320 1760 2200 1820
木下盛好* 2410 2040 1940 2860 2460
福嶋康博 2350 2670 2000 2310 1770
荒井正昭 2340 2810 2460 2530 1120
永田久男 2260 ? ? ? ?
島村恒俊 2200 1900 1620 1760 ?
土屋嘉雄* 2180 3090 2550 4190 3530
吉田嘉明 2130 2180 1330 ? ?
前澤友作 2100 2390 2200 2090 2030
金子文雄 2020 1540 ? ? ?
柴原慶一 1900 2250 1750 ? ?
石橋 寛 1870 1620 1360 ? 940
松井道夫・千鶴子 1810 1760 1730 1740 1480
佐上峻作 1790 ? ? ? ?
飯田和美 1770 2050 1680 2040 1070
宇野康秀 1760 ? ? ? ?
和田成史 1740 1490 1240 1710 1340
栗和田 榮一 1730 2460 2530 2480 1310
中谷忠子 1710 1970 1810 ? ?
里見 治 1650 2010 1600 1310 1020
辻本 憲三 1630 1690 ? ? ?
粟⽥貴也 1560 ? ? ? ?
新井隆司 1530 1380 1290 1430 ?

長者番付ベスト13の横顔

1位:柳井正 今後の戦略は?

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ファーストリテイリングの柳井正(会長兼社長)は17年10月、2年後を目途に社長職を譲り、会長職に専念すると述べたものの、このプランはいまだ実現していません。

柳井も70歳をすぎたので、今後は後継者の育成や選定が大きな課題になります。

日経電子版「2年後に会長専念」によれば、その後継者は「執行役員など内部から選ぶ」ことになるそうです。
(出所:日経電子版「ファストリ柳井、2年後に会長専念 社内から社長」2017/10/21)

  • 「実際の経営は若い人がしないといけない」
  • 市場の構造改革に対応し、スピード感ある経営判断を下すには、体力やIT(情報技術)などの知見がある若い経営者が必要であるため。
  • 後継者は「今の執行役員の中から一番ふさわしい人が最高経営責任者になる」
  • 現在、執行役員にあたる人は40人強。執行役員の2人の実子は後継の社長候補ではないという。
  • 「会長職」はアドバイスする立場だが「創業者に引退はない」。
  • 柳井は過去、「65歳での社長引退」を撤回したこともある。

柳井は、守成をしながら事業を大きくするという難題に直面しています。後継がうまく行くかどうかは、今後の企業経営の貴重なケーススタディになりそうです。

柳井は2018年に『トヨタ物語』(野地秩嘉著)を読み、「自分はまだまだ甘い」と感じ、ユニクロをトヨタに負けない大企業に発展させる決意を新たにしたとも述べています。トヨタは初代(豊田佐吉)から二代目(豊田喜一郎)、三代目への事業継承に成功しているからです。

今後、ユニクロが事業継承に成功するかどうかが、大きな運命の分かれ目となります。

2位:孫正義 通信業界の雄から投資事業へ

孫正義は、19歳の頃、初めてマイクロプロセッサーを雑誌で見て、感動のあまり路上で泣いたとも述べています。
「これで人類の生活が一変する。人類最大のイノベーションだ」(『フォーブス2018年3月号、P49)

この時、産業革命に次ぐ情報革命が起きると直感したのです。

孫はカリフォルニア大在学中に音声翻訳機の特許売却で得た資金を元手にして、1979年にベンチャー企業を創業。

80年に卒業し、この企業を売却して帰国後、ソフトバンクを設立しました(81年)。

当初はパソコンソフトの卸売を行い、パソコン関連の出版業にも業務を拡大。

96年には米ヤフーに出資し、合弁事業でYahoo! JAPANを立上げました(98年に東証一部に上場)。

ネットビジネスに乗り出し、放送、通信、金融などでM&Aを行い、事業を拡大していきます。

ネットの普及でポータルサイトのヤフーが急成長を遂げたのは、米国で成功したビジネスモデルが数年遅れで日本にやってくるという読みが当たったからです。

孫は、この頃にYahoo!BBを設立し、最安価なADSLのネット接続サービスを提供。

さらに、固定電話会社の日本テレコムを買収、携帯電話事業への参入表明などで業界に旋風を起こし、06年に英通信会社ボーダフォンの日本法人を買収しました(ソフトバンクモバイルに社名が変わる)。

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近年では「通信事業会社から戦略的持株会社へ」という構想のもと、世界のテクノロジー企業に投資しています。

人工知能(AI)の活用による市場拡大と新産業創出に着目し、各分野のリーダー企業に投資し、シナジー効果を狙う「群戦略」のもと、2017年に「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を設立しました。

サウジアラビア等の協力を得て、世界中のスタートアップへの年間投資額に匹敵する10兆円規模のファンドができました。

その投資先はワンウェブ(米衛星通信)、フリップカート(インドのネット通販)、ボストン・ダイナミクス(ロボット)、OSIソフト(産業用IoT)等で、1社あたり1000億円規模になるそうです(米ウーバーへの投資は1兆円規模)。

しかし、2020年の株安が直撃し、孫氏は大打撃を受けました。2021年には中国株が失速。2022にはテクノロジー銘柄の株価が下がり、同社は難しい局面に立たされています。

3位:滝崎武光 退任後もキーエンスは堅調

滝崎武光は1972年にリード電機(現キーエンス)を創業(現・名誉会長)。

74年以来、代表取締役社長を務め、2000年12月には代表取締役会長となりました(2015年に会長から退任)。

一代で日本のリーディングカンパニーを築き上げたわけです。

キーエンスは、FAセンサー等の検出・計測制御機器大手です(*FA=工場の自動化。ファクトリー・オートメーションの略)。

その人工知能(AI)搭載画像判別センサーは超小型なのに、自動で明るさや焦点、検出設定等を計測・数値化し、は瞬時に「良品・不良品」の判別を行います。

同社は、この分野のリーディングカンパニーで、立体物の情報を周囲から計測・数値化する3Dスキャナー型三次元測定機、自動倉庫システムなども手がけています。

キーエンスは、工場を持たずに生産を委託する仕組みと、直販体制でのコンサル・提案営業を両立しています。

大きな権限を持った営業スタッフが顧客の生産現場に入ってコンサル営業を行い、顧客ニーズを開発部門に伝え、高付加価値の新製品を生み出すわけです。

そのモデルは謎が多いのですが、滝崎氏の退任後も、その仕組みは堅調に回っているようです。

4位:関家一馬 ディスコ代表取締役社長

ディスコは半導体製造装置大手です。

関家一馬(せきや・かずま)氏は1966年に創業者一家に生まれました(創業者の関家三男氏は祖父)

88年に慶応義塾大学理工学部を卒業後、米国留学を経て89年にディスコに入社。

92年に技術本部で主力装置の小型化などのプロジェクトを率いました。

その後、94年に技術開発本部長、95年に取締役を経て、2002年に常務、09年に社長兼COO(最高執行責任者)に昇進を果たします。

17年6月からCEOとして社を率いています。

5位:佐治信忠 サントリー

佐治信忠(1945~)はサントリーを発展させた元会長の佐治敬三(1919-1999)の後を継ぎました。

サントリーの歴史を振り返ると、1899年に鳥井信治郎が鳥井商店として大阪に創業(その後、何度も社名が変わる)。酒類の製造・販売を手がけ、1946年に「トリスウイスキー」を発売。これがブームになり、日本でウイスキーが普及するきっかけとなりました。

1963年にはサントリーに社名変更し、武蔵野ビール工場を完成させてビール製造にも進出しています。

佐治敬三は、この頃、1967年に日本で初めてビール酵母の熱処理殺菌なしの「生ビール」をつくり上げ、1986年には100%麦芽のビール「モルツ」を発売。

しかし、87年にはアサヒビールが「スーパードライ」を発売し、サントリーのビール事業は赤字化していきます。

敬三は「商いとは『飽きない』こっちゃ」と述べ、赤字続きのビール事業の再生に執念を燃やしたものの、生前にその黒字化を見ることはできませんでした。

しかし、信忠はその試みを引き継ぎ、「ザ・プレミアム・モルツ」を開発し、2008年に黒字化を達成します。

この父子は、日本における事業継承の有名な成功例となりました。

信忠は海軍で技術将校をしていた父を「学者タイプ」と評しました。(以下、出所は「ビールに執念の遺伝子」サントリー佐治、父を語る NIKKEI STYLE)

「創業者の祖父(鳥井信治郎)は根っからの商売人だったが、おやじは実はそうではないんです。たぶん、研究者になりたかったんでしょう。経営者になり、ずいぶん努力したんでしょうね」

そして、敬三の業績として「ビール事業への参入」を挙げています。

「それで今のサントリーがある。ウイスキーだけだったらつぶれていたでしょうね。ウイスキーは手工業的な世界ですが、ビール事業に参入したことでサントリーは近代的な企業に生まれ変わった」

信忠は資金の回転も早く、難しい装置産業であるビール事業で父が会社を変えたことに敬意を表しています。

祖父⇒父⇒子と事業を三代にわたって継いできた佐治家の事例には、他の経営者にとって、学ぶべきことが数多くありそうです。

6位:高原豪久 ユニチャーム二代目

高原豪久氏は二代目社長の成功例です。

ユニ・チャームは、ベビーケア用品(オムツ等)、生理関連用品、大人用排泄介護用品、掃除用品(シートクリーナー等)、ウェットティッシュ、立体型マスク、ペットケア用品などを手がけています(*近年は中国を軸にしたアジア展開に注力)。

高原氏はユニチャーム創業者である高原慶一朗氏から事業を継ぎ、企業のグローバル化を進め、業績を拡大しました。

高原氏は1961年に愛媛県に生まれ、若い頃に米国に1年間留学しています。

その時、欧米企業のスケールの大きさを見て対抗意識を燃やし、欧州・米州・アジアのうち、これから最も伸びるのはアジアだと考えました。

大学卒業後、銀行に入社し、その後にユニチャームに入りましたが、当時は大企業病で社員の活力が下がっていたようです。

高原氏は、経営の重責を担うと「本業多角化、専業国際化」という方針を掲げます。

不織布と吸収体の加工成形技術に経営資源を集中させ、そこから派生した事業を育成し、競争力の強い事業を海外展開していきました。

39歳で社長に就任した頃は、整理した事業の役員だけでなく、父とも確執が起きましたが、この方針を断行。

その結果、世界80カ国以上に進出し、ベビー用紙おむつや生理用品市場でシェアを獲得。

2017年にはこの分野で「アジア1位、世界三位」とも報じられていました(フォーブス誌)。

フォーブス記事によれば、その勝ちパターンは成長市場に対しては、「小さく生んで、大きく育てる」こと。

「”1─10─100”が私のモットー。計画を立てる労力が1だとすると、計画の実行には10倍、成功させるまでには100倍のエネルギーがかかります」

高原はそう熱弁しています。

その経営理念や行動原則は「ユニ・チャームウェイ」としてまとめられ、全世界で共有されています。

7位:重田康光 波乱万丈の「光通信」創業者

重田は、はり灸の専門学校を中退、さらに日本大学を中退。そこから億万長者になるという、かなり破天荒な経歴を誇っています。

電話加入権を販売する企業に勤め、88年に株式会社光通信を創業。

当時は第二電電の契約取次ぎ代理店から社業を開始し、携帯販売事業を手掛けることで急激に企業を成長させました。携帯普及の大波に乗ったわけです。

96年に31歳で株式を店頭公開。99年に東証一部上場。ただ、大量の携帯電話の架空契約などによる株価急落という大事件も引き起こしました。

その後、2000年以降は事業を再建。シャープの複写機販売・リースを手がけ、04年には黒字化を実現しています。

波あり谷ありの人生を生きている大富豪です。

8位:森章 都市開発やホテル経営に注力

森章(もりあきら)は森トラストの会長です。

森ビル創業者・森泰吉郎の三男として生まれ、87年に社長に就任。16年に娘の伊達美和子に社長職を譲りました(なお、兄の森稔は森ビル社長)。

森トラストと森トラスト・ホテルズ&リゾーツを核にした森トラストグループは都心での大型複合開発やリゾート地でのホテル開発・運営を展開しています。

9位:安田隆夫 ドン・キホーテ創業者

1949年に岐阜県に生まれ、73年に慶大法学部を卒業。

78年、東京・杉並区にディスカウントショップ「泥棒市場」を開業。深夜営業で成功。

80年に小売の株式会社ジャスト(現:株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)を設立。

89年、東京・府中市にドン・キホーテ1号店を開業。

その後、95年に商号を株式会社ドン・キホーテに変更。

98年に東証二部上場。2000年に東証一部上場。

05年9月、株式会社ドン・キホーテの代表取締役会長兼CEOとなる。

15年6月に代表取締役会長兼CEOを退任し、創業会長兼最高顧問となった。

10位:三木正浩 ABCマート創業者

三木正浩(みき まさひろ、1955年生)は靴小売のABCマート創業者で、イーエムプランニング会社代表を務めています。

三重県伊勢市の不動産業や飲食業を営む家に生まれ、28歳の時に東京の早稲田で靴と衣料品の輸入販売を手がける株式会社国際貿易商事を設立。

1986年にロンドンでブーツブランド「ホーキンス」の日本代理店契約に成功。

国内総代理店となり、調達ルートを自前で開拓し、韓国や中国などでの製造と中間業者へのマージンを削減し、低価格販売に成功。

1990年に小売業に進出。その後、カリフォルニア州のスケートボード靴メーカーVansの国内総代理店となる。

2002年に卸業から小売に業態を転換し、大規模に出店し、シェアを拡大(東証一部上場)

三木は2007年にABCマート会長を52歳で退任。その後は投資で資産を拡大している。

長者番付の特徴:資産額、年齢等

2023年データを見ると1位~5位が1兆円以上です。

6~16位が5000~1兆円。

17位~37位が2000~5000億円、

38位以降が2000億円以下なので、全体的に株価上昇の恩恵を受けている企業が多いことが分かります。

そして、長者番付50位までを見ると、一番多いのは70代という構成になっています。

  • 90代が2名
  • 80代が10名
  • 70代が17名
  • 60代が7名
  • 50代が4名
  • 40代が1名
  • 30代が1名

50代で若いと言われる日本政界を思い出させる年齢構成です。

この年齢構成は、日本では新企業が大をなすことが難しいことを暗示しています。

年ごとにランキングの変動を見ていくと、長者番付から日本経済の現状が透けて見えます。

フォーブスの世界富豪ランキングの面々と比べてみると、意外な発見があるかもしれません。