日本の長者番付一覧(1位~50位)資産額、年齢、性別、業種等に要注目

2020年5月9日

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2020年の4月にフォーブス誌は日本の長者番付を更新しました。

孫正義氏は株価下落で3位になり、今のトップはユニクロの柳井正です。

上位3人の資産は以下の通りでした(1ドル=108.93円で計算。フォーブスが試算した3/18のドル円のレート)。

  1. 柳井正:2兆3870億円
  2. 孫正義:2兆1940億円
  3. 滝崎武光:2兆1190億円

2019年の日本の長者番付50のランキングをフォーブス誌が更新した時もトップは柳井正でした。

その資産額は1兆8200億円(17年)⇒2兆210億円(18年)⇒2兆7670億円(19年)に増え、2020年に2兆3870億円に減りました。

2020年の株価暴落で富豪たちの資産額もかなり減りました。

上位に入る日本のお金持ちは、どんな顔ぶれなのでしょうか。

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【2020】日本の富豪1位~50位の顔ぶれ

フォーブスのランキングを見てみます。

『フォーブス2017年7月号』〔P59〕の解説によれば、「日本の長者番付50」は「ビリオネアランキング」とは違い、家族と共有する資産を含めて計算した金額です

(※がついている場合は、妻や息子なども含めた金額)

氏名 億円 社名
1 柳井 正 23870 71 ユニクロ
2 孫 正義 21940 62 ソフトバンク
3 滝崎武光 21190 74 キーエンス
4 佐治信忠 10060 74 サントリーH
5 高原豪久 6320 58 ユニチャーム
6 三木谷浩史 5780 55 楽天
7 重田康光 5030 55 光通信
8 毒島秀行 4390 67 SANKYO
9 似鳥昭雄 4280 76 ニトリ
10 森 章 4170 83 森トラスト
11 永守重信 3960 75 日本電産
12 土屋嘉雄 3530 87 ベイシアグループ
13 伊藤雅俊 3480 95 セブン&アイH
14 三木正浩 3430 64 ABCマート
15 安田隆夫 3370 70 ドンキホーテH
16 野田順弘 3360 81 オービック
17 大塚実* 3350 66 大塚商会
18 小林一俊* 3320 コーセー
19 韓 昌祐 3000 89 マルハン
20 宇野正晃 2570 73 コスモス薬品
21 多田勝美 2520 74 大東建託
22 木下盛好* 2460 アコム
23 前澤友作 2030 44 ZOZO
24 多田直樹* 1820 サンドラッグ
25 武井博子 1790 66 武富士
26 福嶋康博 1770 72 スクウェアエニックス
27 元谷外志雄 1550 76 アパグループ
28 森 佳子 1500 79 森ビル
29 松井道夫* 1480 松井証券
30 襟川陽一* 1450 69 コーエーテクモH
31 和田成史 1340 67 オービック
32 栗和田 榮一 1310 73 SGH
33 小川賢太郎 1280 71 ゼンショーH
34 岡田和生 1280 77 ユニバーサルE
35 福武總一郎 1230 74 ベネッセH
36 鈴木郷史 1180 66 ポーラオルビス
37 荒井正昭 1120 54 オープンハウス
38 飯田和美 1070 80 飯田H
39 大倉 昊 1050 83 ノエビアH
40 藤田 晋 1030 46 サイバーエージェント
41 里見 治 1020 78 セガサミーH
42 田中良和 1020 43 グリー
43 和佐見勝 1000 74 丸和運輸機関
44 上月 景正 980 79 コナミH
45 杉浦広一 970 69 スギ薬局
46 石原昌幸 950 71 平和
47 金沢要求* 940 三洋物産
48 石橋 寛 940 73 ブリヂストン
49 山田 進太郎 930 42 メルカリ
50 佐藤洋治 870 74 ダイナムジャパン


【2016~2020】日本の富豪1位~50位の資産額の変動

さらに、フォーブス(ネット版)のランキングからベスト50位の顔ぶれと資産の変動を見てみます。

(※は一家・親族を含む。第四位の高原豪久(2020)は二代目経営者なので2019年以前のデータは父の高原慶一朗の資産額を記載しています)

氏名 2020 2019 2018 2017 2016
1 柳井正 23870 27670 20210 18200 18419
2 孫正義 21940 26670 22930 22640 16837
3 滝崎武光 21190 20670 18430 13880 9379
4 佐治信忠 10060 12000 18850 14650 13221
5 高原豪久※ 6320 5780 5450 5000 4746
6 三木谷浩史 5780 6670 5660 6770 6441
7 重田康光 5030 6000 4500 3310 2599
8 毒島秀行 4390 4950 4820 4660 4633
9 似鳥昭雄 4280 3780 5030 3660 2712
10 森章 4170 5220 6910 4880 5424
11 永守重信 3960 5000 5760 3890 3051
12 土屋嘉雄 3530 #N/A #N/A #N/A #N/A
13 伊藤雅俊 3480 4220 4080 4100 4407
14 三木正浩 3430 4210 4190 4050 4294
15 安田隆夫 3370 3000 2460 1670 1684
16 野田順弘 3360 2610 1990 1280 1413
17 大塚実* 3350 2890 3560 2150 2486
18 小林一俊* 3320 4330 4290 2260 2373
19 韓昌祐 3000 2670 2930 4000 4520
20 宇野正晃 2570 2110 2300 2000 1752
21 多田勝美 2520 2450 2250 1900 1808
22 木下盛好* 2460 2280 2620 2600 3503
23 前澤友作 2030 2220 2830 3330 2486
24 多田直樹* 1820 1830 2510 2090 2260
25 武井博子 1790 1890 1890 1940 1921
26 福嶋康博 1770 1500 1680 1330 1209
27 元谷外志雄 1550 1330 #N/A #N/A #N/A
28 森佳子 1500 1920 2720 2890 2825
29 松井道夫* 1480 2000 1620 1290 1356
30 襟川陽一* 1450 1390 1050 1150 #N/A
31 和田成史 1340 #N/A #N/A #N/A #N/A
32 栗和田 榮一 1310 1940 1260 #N/A #N/A
33 小川賢太郎 1280 1670 1520 1170 881
34 岡田和生 1280 2270 3140 2440 1469
35 福武總一郎 1230 1220 1340 1320 1300
36 鈴木郷史 1180 1910 2200 1390 1243
37 荒井正昭 1120 1030 #N/A #N/A #N/A
38 飯田和美 1070 1560 1410 #N/A 927
39 大倉昊 1050 1110 1360 #N/A #N/A
40 藤田晋 1030 1170 1390 900 #N/A
41 里見治 1020 1000 1090 1050 848
42 田中良和 1020 1090 1230 1370 1220
43 和佐見勝 1000 #N/A #N/A #N/A #N/A
44 上月 景正 980 1340 #N/A #N/A #N/A
45 杉浦広一 970 #N/A 1010 930 1028
46 石原昌幸 950 1140 1080 1440 1130
47 金沢要求* 940 1230 1780 1070 #N/A
48 石橋寛 940 1130 1100 1140 983
49 山田 進太郎 930 1440 #N/A #N/A #N/A
50 佐藤洋治 870 #N/A #N/A 1120 972

 


日本のお金持ちランキングベスト20の推移

20 19 18 17 16
柳井正 1 1 2 2 1
孫正義 2 2 1 1 2
滝崎武光 3 3 4 4 4
佐治信忠 4 4 3 3 3
高原豪久(※) 5 7 8 6 7
三木谷浩史 6 5 7 5 5
重田康光 7 6 11 15 16
毒島秀行 8 10 10 8 8
似鳥昭雄 9 14 8 6 7
森章 10 8 5 7 6
永守重信 11 9 6 12 13
土屋嘉雄 12 ? ? ? ?
伊藤雅俊 13 12 14 9 10
三木正浩 14 13 13 10 11
安田隆夫 15 15 22 26 26
野田順弘 16 18 26 35 30
大塚実* 17 16 15 17 17
小林一俊* 18 11 12 19 19
韓昌祐 19 17 17 11 9
宇野正晃 20 23 23 22 24

 

長者番付ベスト6の横顔

1位:柳井正 2020年以降は会長に専念

Tadashi_Yanai

(22 April 2015/Author:Jigneshhn/出所はWIKI)

一方、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は17年10月20日に2年後を目途に社長職を譲り、会長職に専念することを表明しました。

世界一の衣料品会社を目指す柳井も2年後に70歳になります。今後は経営を「監督」しながら会社に関わるわけですが、今後は後継者の選定(もしくは「後継者育成計画」)が大きな課題になります。

(出所:日経電子版「ファストリ柳井、2年後に会長専念 社内から社長」2017/10/21)

2年後に会長専念」となる頃には「執行役員など内部から選ぶ」ことになります。日経記事では、その考えを以下のように説明しました。

  • 「実際の経営は若い人がしないといけない」
  • 市場の構造改革に対応し、スピード感ある経営判断を下すには、体力やIT(情報技術)などの知見がある若い経営者が必要であるため。
  • 後継者は「今の執行役員の中から一番ふさわしい人が最高経営責任者になる」
  • 現在、執行役員にあたる人は40人強。執行役員の2人の実子は後継の社長候補ではないという。
  • 「会長職」はアドバイスする立場だが「創業者に引退はない」。
  • 柳井は過去、「65歳での社長引退」を撤回したこともある。

孫は「まだまだ自分が攻めるぞ」という論調でしたが、柳井は年齢の問題もあって、そろそろ、自分以外の者に譲って事業を拡大しなければいけなくなっています。

創業から発展する段階を経て、その次にある、守成をしながら事業を継続的に大きくするという難しい課題に直面しています。

柳井の後継者の選定がうまく行くかどうかは、今後の企業経営の貴重なケーススタディになりそうです。

2018年に柳井は『トヨタ物語』(野地秩嘉著)を読み、「自分はまだまだ甘い」と感じ、ユニクロをトヨタに負けない大企業に発展させる決意を新たにしたそうです。

トヨタは初代(豊田佐吉)から二代目(豊田喜一郎)、さらにその次へと優れた後継者が事業を発展させていったので、今後、ユニクロが事業継承に成功するかどうかは、大きな運命の分かれ目となります。

2位・孫正義の大構想

孫正義は、19歳の頃、初めてマイクロプロセッサーを雑誌で見て、感動のあまり路上で泣いたとも述べています。

「これで人類の生活が一変する。人類最大のイノベーションだ」(『フォーブス2018年3月号、P49)

この時、産業革命に次ぐ情報革命が起きると直感したのです。

孫はソフトバンクを企業。96年には米ヤフーに出資し、合弁事業でYahoo! JAPANを立上げました。

アメリカで成功したビジネスモデルが数年遅れで日本にもやってくると読み、それを先に持ち込むことで成功したわけです。

その後、ボーダーフォンを買収し、ソフトバンクを日本の携帯事業者の雄に育て、ネット関連で幅広く事業を展開しました。

孫正義

(11 July 2008/Source:iPhone 3G 孫正義 谷原章介/Author:Masaru Kamikura from Japan)

近年では「SoftBank World 2017」が7月20日に開催され、孫正義(ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長)が基調講演を行っています(講演動画⇒「動画配信 | ニュース | 企業・IR | ソフトバンクグループ」)

そこでは、産業革命を筋肉の力の拡張、情報革命を脳細胞の力の拡張にたとえ、最近の大きな企業買収についての説明が行われました。

ソフトバンクがIoTの世界で90%のシェアを持つアームを買収したのは2016年9月です(アームのチップは世界中のスマホの99%以上に使われている)。そして、2017年6月にはロボットを開発するボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)を、グーグルの親会社のアルファベットから買収しました。

この背景にあるのは、今まではPCやインターネット、スマホの革新が続いていたのですが、今後はその中に入るマイクロプロセッサーの進化が重視されるという、孫の読みがあります。

孫は人工知能が人間に勝ち始めており、人工知能はデータで鍛えられることに注意を喚起し、データ取得の基盤となる英半導体設計大手アーム(ARM Holdings plc)に着目したと指摘しています。

孫は、70億人による「70億回線の世界」ではなく、世界にある約1兆のモノが生み出す「1兆回線」をつなぎたいと述べました。今後は人工衛星まで含めたデータのネットワークをつくり、人間の回線数を競い合うのではなく、モノが生み出す回線数を競おうとしているわけです。

モノとモノとの通信、ヒトとモノとの通信でデータが生まれますが、「データが生まれるところには、90%の確率でアームのチップがある」と述べ、このチップから得られるビッグデータを活かして、人工知能を鍛えていきたいと述べています。この人工知能をロボットに組み込み、「スマートロボット」をつくり、ロボットと人間が共生する時代をつくろうとしているわけです。

孫は「シンギュラリティ」は未来に必ず来ると述べました。

シンギュラリティ(Singularity)とは、人工知能が人間の能力を超える技術的特異点のことです。孫はそれを人間を不幸にするためではなく、幸福な未来をつくるために使いたいと述べました。つまり、ビッグデータで鍛えらたAIやスマートロボットを用いて新たな技術インフラをつくろうとしているわけです。

そのほか、孫はサウジアラビア等と17年に設立した「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(10兆円規模)でも世界の注目を集めています。

この規模は世界中のスタートアップへの年間投資額に匹敵しますが、孫は「10兆円でも全然足りない」「あと2年もすれば使い切る」と述べています。

孫はワンウェブ(米衛星通信)、エヌビディア(自動運転向け画像処理)、フリップカート(インドのネット通販)、ボストン・ダイナミクス(ロボット)、OSIソフト(産業用IoT)等に投資しており、概算すると、1社あたり1000億円規模になるとも言われています(米ウーバーテクノロジーズは1兆円規模)。

しかし、これではまだ不十分と見て、100兆円ファンドの設立を構想しています。

ただ、18年以降の株安の打撃を受け、長者ランキングでは2位となりました。同年12月にはソフトバンクグループ(SBG)を上場したものの、タイミングが悪かったのか、その後の伸びはいま一つでした。

孫氏は大風呂敷を広げましたが、2020年の株安が直撃し、その構想の真贋が試されています。

3位:滝崎武光 退任後もキーエンスは堅調

滝崎武光はキーエンス(計測制御機器大手)の創業者です。

最近のデータでは、キーエンスの平均年収は1800万円超という調査も出ています。

※関連記事:日本の平均年収は420万円 トップ企業とワースト企業の年収格差はどのぐらい?

滝崎は1972年にリード電機(現キーエンス)を創業。74年以来、代表取締役社長を務め、2000年12月には代表取締役会長となり、2015年に会長から退任しました。

キーエンスは高付加価値の新製品をつくる能力(工場を持たず生産は委託している)だけでなく、直販体制でコンサル・提案営業を行っています。

製造だけでなく、大きな権限を持った営業スタッフが顧客の生産現場に入ってコンサル営業を行い、顧客ニーズを開発部門に伝え、高付加価値の新製品を生み出しています。

滝崎はあまり表に出てこないので、そのビジネスモデルの謎は明らかになっていませんが、退任後も、そのモデルは今なお堅調のようです。

 

4位:佐治信忠は事業継承の成功例?

佐治信忠(1945~)はサントリーを発展させた元会長の佐治敬三(1919-1999)の後を継ぎました。

敬三は1967年に日本で初めてビール酵母の熱処理殺菌なしの「生ビール」をつくり上げ、1986年には100%麦芽のビール「モルツ」を発売。しかし、87年にはアサヒビールが「スーパードライ」を発売し、サントリーのビール事業は赤字化していきます。敬三は「商いとは『飽きない』こっちゃ」と述べ、赤字続きのビール事業の再生に執念を燃やしたものの、生前にその黒字化を見ることはできませんでした。しかし、信忠はその試みを引き継ぎ、「ザ・プレミアム・モルツ」を開発し、2008年に黒字化を達成しました。この父子の事業継承は、ここ20年ほどの日本における事業継承の成功例となっています。

信忠は海軍で技術将校をしていた父を「学者タイプ」と評しました。(以下、出所は「ビールに執念の遺伝子」サントリー佐治、父を語る NIKKEI STYLE

「創業者の祖父(鳥井信治郎)は根っからの商売人だったが、おやじは実はそうではないんです。たぶん、研究者になりたかったんでしょう。経営者になり、ずいぶん努力したんでしょうね」

そして、敬三の業績として「ビール事業への参入」を挙げています。

「それで今のサントリーがある。ウイスキーだけだったらつぶれていたでしょうね。ウイスキーは手工業的な世界ですが、ビール事業に参入したことでサントリーは近代的な企業に生まれ変わった」

信忠は資金の回転も早く、難しい装置産業であるビール事業で父が会社を変えたことに敬意を表しています。祖父⇒父⇒子と事業を三代にわたって継いできた佐治家は、事業承継の成功例と言えるのかもしれません。

5位:高原豪久 ユニチャーム二代目

日本の長者はわりと二代目も多いので、日本企業に投資している方は、事業承継の成否が気になるのではないでしょうか。

当ブログの読者は投資に関心のある方が多いので、ここをもう少し深堀し、成功例を取り上げてみます。

高原豪久氏は二代目社長の成功例です。

ユニ・チャームは、ベビーケア用品(オムツ等)、生理関連用品、大人用排泄介護用品、掃除用品(シートクリーナー等)、ウェットティッシュ、立体型マスク、ペットケア用品などを手がけています。

高原氏はユニチャーム創業者である高原慶一朗氏から事業を継ぎ、企業のグローバル化を進め、業績を拡大しました。

高原氏は1961に愛媛県に生まれ、若い頃に米国に1年間留学しています。

その時、欧米企業のスケールの大きさを見て対抗意識を燃やし、欧州・米州・アジアのうち、これから最も伸びしろのあるのはアジアだと考えました。

そのために、有利な位置にある日本からグローバル化を目指したわけです。

まずは銀行に入社し、その後にユニチャームに入りましたが、当時は父が進めた多角化が裏目に出、大企業化に伴って社員の活力も低下していたようです。

高原氏は、経営の重責を担うようになると「本業多角化、専業国際化」という方針を打ち出します。

不織布と吸収体の加工成形技術に経営資源を集中させ、そこから派生した事業を育てていきます。

そして、競争力の強い事業を海外展開したのです。

2001年に39歳で社長に就任した頃は、整理対象にした事業の役員だけでなく、父とも確執が起きましたが、この方針を断行。

その結果、世界80カ国以上に進出し、ベビー用紙おむつや生理用品市場でシェアを獲得。

2017年にはこの分野で「アジア1位、世界三位」とも報じられていました(フォーブス誌)。

フォーブス記事によれば、その勝ちパターンは成長市場に対しては、「小さく生んで、大きく育てる」こと。

「”1─10─100”が私のモットー。計画を立てる労力が1だとすると、計画の実行には10倍、成功させるまでには100倍のエネルギーがかかります」

高原はそう熱弁しています。

その経営理念や行動原則は「ユニ・チャームウェイ」としてまとめられ、全世界で共有されているそうです。

ベンチャー企業から世界企業へと発展したユニチャーム。

今後も大きく発展し、日本企業の気概を示してほしいものです。

6位:三木谷浩史 楽天経済圏の行方は?

1965年に神戸に生まれた三木谷は一橋大学を卒業し、興銀に入行しました。

そして、28歳の時にハーバード大学でMBAを取り、ショッピングモール「楽天」を1997年に設立し、3年で株式上場を果たしました。

2000年代にはライブドアとの競争に勝ち、日本の新興企業の雄としての地位を確立しています。

12年には「新経済連盟」の代表理事となるなど、財界活動も始めました。

もともとはイーショップが基盤ですが、最近は金融(証券など)や携帯分野への進出など、活動は幅広くなっています。

楽天ブックス、電子出版(コボ)、楽天ゴールデンイーグルス、Jリーグ・ヴィッセル神戸、楽天Edy、楽天証券などです。

「ネットショッピングなんて」「日本で電子出版なんて」「新興企業が球団なんて」といわれながらも、「やってのける力」で道を開いた三木谷は、どこまで楽天経済圏を拡大できるのでしょうか。

7位:重田康光 波乱万丈の「光通信」創業者

5位の三木谷と6位の重田はともに1965年生まれです。

しかし、重田は、はり灸の専門学校を中退、さらに日本大学を中退。

そこから億万長者になるという、かなり破天荒な経歴を誇っています。

電話加入権を販売する企業に勤め、88年に株式会社光通信を創業。

当時は第二電電の契約取次ぎ代理店から社業を開始し、携帯販売事業を手掛けることで急激に企業を成長させました。

携帯普及の大波に乗ったわけです。

96年に31歳で株式を店頭公開。99年に東証一部上場。ただ、大量の携帯電話の架空契約などによる株価急落という大事件も引き起こしました。

その後、2000年以降は事業を再建。

シャープの複写機販売・リースを手がけ、04年には黒字化を実現しています。

かなり波あり谷ありの人生を生きている大富豪です。

日本の長者番付の特徴:資産額、年齢、性別、業種等

2020年データで金額で見ると1位~3位が2兆円以上です。4位が1兆円。5位~23位が2000~5000億円、24位以降が2000億円以下なので、トップ3(柳井正、孫正義、滝崎武光)とそれ以外のメンバーとの差が非常に大きいことが分かります。

そして、長者番付50位までを見ると、高齢の方々が目立っています。

  • 90代が1名
  • 80代が5名
  • 70代が21名
  • 60代が7名
  • 50代が4名
  • 40代が4名

50代で若いと言われる日本政界を思い出させる年齢構成です。

この年齢構成は、日本では新規企業が大をなすことが難しいことを暗示しています。

女性は経営者夫人としてランキング入りした人が多いようです・

(過去、女性経営者ではテンプスタッフの篠原欣子氏がランキング入りしていました)

そのほか、長者番付には、出身校や出身地等のデータもあるので、長者入りした面々の傾向を見てみます。

業種で伸びているのは、通信やテクノロジー、ゲーム等です。

例年、パチンコ(パチスロ含む)が目立っていることに不安を感じました。

パチンコ関係者が大儲けする日本経済には、どこかに歪みがあるのかもしれません。

ネット系では、楽天、ヤフージャパンを傘下に置くソフトバンク等の経営者がランキング入り。

ゲームは任天堂のほか、グリーやミクシイ、サイバーエージェント等のゲーム事業をカウントすることも可能です。

そのほか、ヘルスケア、ドラッグストア、ディスカウントストア、消費者金融等も例年、ランキング入りしています。

出身校(中退含む)は、慶應大学や早稲田大が目立ちます。日本大学や東大、関西大学 、青山学院大学などもいました。

大学中退の人や高卒、専門学校卒の方もいます。

出身地では東京が最多で、日本各地から長者は出ています。

いろいろと見ていくと、長者番付からも日本経済の現状が透けて見えます。

フォーブスの世界富豪ランキングの面々と比べてみると、意外な発見があるかもしれません。

世界富豪ランキングの特徴は、とにかく数字の桁が大きいことと、米国を中心に若い企業家等が入っていることです。

国別に富豪の数をカウントしてみるのも一興かもしれません。