世界の大富豪ランキング(2019)をフォーブスが公表 ベストテンのビリオネアは誰?

2019年6月12日

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フォーブス誌が2019年版の世界の億万長者のリストを3月5日に発表しました。

「世界で一番、お金を持っているのは誰か?」

「ベストテンに誰がランクインしたのか?」

この気になる問題について、フォーブスは答えを出したわけです。

今回は、そのデータをもとに、世界の億万長者の番付を整理しました。

フォーブス(17年7月号:P42)を見ると、ビリオネアの出自比率は中流階級が一番多いので、本記事では「まだまだチャンスは残っている」という前提で富豪ランキングを見ていきます。

  • 貧困:23%
  • 労働者階級:17%
  • 中流階級:30%
  • 上流中流階級:21%
  • 富裕層:9%

(参考:初めて100万ドルを稼いだ年齢)

  • 20歳以下:2.1%
  • 生まれつき億万長者:8.5%
  • 41~50歳:8.5%
  • 31~40歳:21.3%
  • 21~30歳:59.6%
  • 50歳以上:0%

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注目の富豪 ナンバー1~3

1位:ジェフ・ベゾス

(27 October 2010/Source:Flickr、Author:Steve Jurvetson)

世界一のお金持ちはアマゾンCEOのジェフ・ベゾスでした(以下、敬称略)

その保有資産は1310億ドル。

3月6日のドル円の終値(1ドル=111.88円)で換算すると、14.7兆円。

メキシコの名目GDPは1000億ドルぐらいなので、ベゾスの資産規模はそれを超えています。

(※関連記事:アマゾンの株価と決算

2位:ビル・ゲイツ

Bill_Gates

(Date 24 June 2015/Author:UK Department for International Development/Source:ttps://www.flickr.com/photos/dfid/19111683745/)

19年3月時点で、ゲイツは965億ドル(10.8兆円)もの資産を保有しています。

巨富を得たベゾスとゲイツは、『フォーブス2018年3月号』にて、マーケティングとイノベーションについて興味深い発言をしています。

  • 「昔は優れたマーケティングさえすれば、いまいちな商品でも市場を支配できたものです。今日ではすぐに情報が広がるので、消費者はサービスや商品の良し悪しが分かります。マーケティングの観点からいえば、『宣伝』という企業にとっては大変な仕事を消費者が自らしてくれるのです」(ジェフ・ベゾス)
  • 「たったひとつのブレイクスルーによって世界を変えられると確信しながら、たくさんのクレージーな考えに喜んで賭けないといけません」「イノベーションの力を信じ、革命的なアイデアに賭けるべきです。次の100年間に我々が必要としているのは、それをやり続けられる人です」(ビル・ゲイツ)

やはり、富を手に入れる上で、この二つは非常に大事です。

マイクロソフトは、現在、サティア・ナデラ氏が引きつぎ、モバイル・ファーストからクラウド・ファーストへのイノベーションを進めています。

(※関連記事:マイクロソフトの株価と決算、配当

3位:ウォーレン・バフェット

Warren_Buffett

(6 May 2005/Source:Work of Mark Hirschey/Author:Mark Hirschey)

直近のランキングによれば、NO3のウォーレン・バフェット氏の保有資産は825億ドル。

3月6日のドル円終値(1ドル=111.88円)で換算すれば、9.2兆円。

バフェット氏は、2018年2月24日にバークシャー・ハサウェイの2017年業績について株主に手紙を送りました。

そこでは、非常に堅実なアドバイスが述べられていました。

  • 「他の人々が慎重でなくなるほど、我々はより一層、慎重に行動しなければならない」
  • 「バークシャーでは、調整済の1株当たり利益を生む力を最も大事にしている」
  • 「私は利益を生み出す事業に着目してバークシャーが所有する市場株式を見ている。(株式を)チャートのパターンやアナリストの「ターゲット」価格、メディア専門家の意見に基づいて売買されるティッカーシンボルとして見ていない」

最近の相場をどう乗り切るために含蓄のある教訓を述べていたのです。

(※関連記事:バフェットの手紙(2017年度)和訳

2019年 世界の大富豪ランキング:1位~100位

2019年の大富豪ランキングを眺めてみます(このランキングは19年3月時点のデータに基づく)。

出所はフォーブスの「The World’s Billionaires」です。

※円換算は2019年3月5日の為替(1ドル=111.88円)で計算しています。

ベスト100までで米国の富豪は32人。中国(+香港)は17人でした。

日本勢が2人しかいないのが残念です。

6位のオルテガは日本ではあまりなじみがありませんが、ZARAで知られるスペインのアパレルメーカー(インディテックス社)を率いています

兆円 億$ 企業
1 ジェフベゾス 14.7 1310 アマゾン
2 ビルゲイツ 10.8 965 マイクロソフト
3 ウォーレンバフェット 9.2 825 BRK
4 ベルナールアルノー 8.5 760 LVMH
5 カルロス・スリムヘル 7.2 640 テレコム メキシコ
6 アマンシオ・オルテガ 7 627 ZARA スペイン
7 ラリーエリソン 7 625 オラクル
8 ザッカーバーグ 7 623 FB
9 ブルームバーグ 6.2 555 ブルームバーグ
10 ラリーペイジ 5.7 508 Google
11 チャールズコック 5.6 505 コックインダストリ
12 デビッドコック 5.6 505 コックインダストリ
13 ムケシュ・アンバニ 5.6 500 石油&ガス
14 セルゲイブリン 5.6 498 Google
15 フランソワーズマイヤーズ 5.5 493 ロレアル
16 ジム・ウォルトン 5 446 ウォルマート
17 アリス・ウォルトン 5 444 ウォルマート
18 ロブソン・ウォルトン 5 443 ウォルマート
19 スティーブバルマー 4.6 412 マイクロソフト
20 馬化騰 4.3 388 テンセント
21 ジャックマー 4.2 373 アリババ
22 許家印 4.1 362 不動産
23 カール・アルブレヒト 4 361 スーパー
24 シェルドン・アデルソン 3.9 351 カジノ
25 マイケル・デル 3.8 343 PC
26 フィル・ナイト 3.7 334 ナイキ
27 デヴィッド・トムソン 3.6 325 メディア
28 李嘉誠 3.5 317 多角経営 香港
29 李兆基 3.4 301 不動産 香港
30 フランソワ・ピノ- 3.3 297 流通
31 ジョセフ・サフラ 2.8 252 銀行業 ブラジル
32 レオニード・ミケルソン 2.7 240 ガス、化学
33 ジャクリーン・マーズ 2.7 239 製菓等
34 ジョン・マーズ 2.7 239 製菓等
35 ジョルジ・パウロ・レマン 2.6 228 投資 ブラジル
36 アジム・プレムジ 2.5 226 ソフトウェア
37 ディーターシュワルツ 2.5 226 小売
38 王健林 2.5 226 不動産
39 ジョバンニフェレーロ 2.5 224 製菓
40 イーロン・マスク 2.5 223 テスラ
41 柳井正 2.5 222 ユニクロ
42 楊惠妍 2.5 221 不動産
43 孫正義 2.4 216 ソフトバンク
44 ジェームズシモンズ 2.4 215 ヘッジファンド
45 ウラジミール・リシン 2.4 213 鉄鋼、輸送
46 スザンヌ・クラッテン 2.3 210 BMW株主
47 ヴァギト・アレクペロフ 2.3 207 ルクオイル
48 アレクシー・ムルダショフ 2.3 205 鉄鋼、投資
49 ゲンナジー・ティムチェンコ 2.2 201 石油ガス
50 レオナルド・デルヴェッキオ 2.2 198 眼鏡
51 何享健 2.2 198 家電
52 ルパート・マードック 2.2 194 メディア
53 ディートリヒ・マテシッツ 2.1 189 飲料
54 ロバート・ブディ・ハルトノ 2.1 186 多角経営 インドネシア
55 ローレン・パウエル 2.1 186 ジョブズ夫人
56 マイケル・バンバン・ハルトノ 2.1 185 多角経営 インドネシア
57 レイダリオ 2.1 184 ヘッジファンド
58 ウラジミールポタニン 2 181 金属
59 レオナルド・ブラヴァトニク 2 177 多角経営
60 シュテファン・クヴァント 2 175 BMW株主
61 テオ・アルブレヒト 1.9 174 アルディ
62 カール・アイカーン 1.9 174 投資
63 リー・マン・タット 1.9 171 調味料 香港
64 トマス・ペテロフィ 1.9 171 割引仲介
65 ヒンドゥージャグループ 1.9 169 多角経営
66 ジョセフ・ラウ 1.9 169 不動産 香港
67 李健熙 1.9 169 サムスン
68 ドナルドブレン 1.8 164 不動産
69 滝崎武光 1.8 163 センサー
70 張一鳴 1.8 162 バイトダンス
71 アビゲイル・ジョンソン 1.7 156 資金管理
72 ステファン・ペルソン 1.7 156 H&M スウェーデン
73 ペトル・ケルナー 1.7 155 銀行業 チェコ
74 アイリス・フォンボルナ 1.7 154 鉱業 チリ
75 タニン・チャラワノン 1.7 152 多角経営 タイ
76 ジーナ・ラインハート 1.7 152 鉱業
77 ルーカス・ウォルトン 1.7 152 ウォルマート
78 郭鄺肖卿 1.7 151 新鴻基不動産
79 ミハイル・フリードマン 1.7 150 財閥(石油等)
80 パロンジ・ミストリー 1.7 150 建設
81 ウィリアム・ディング 1.6 147 オンラインゲーム
82 レナード・ローダー 1.6 146 化粧品
83 呂志和 1.6 146 カジノ 香港
84 シブ・ナダール 1.6 146 ソフトウェア
85 アラン・ヴェルテメール 1.6 146 競馬
86 ジェラール・ヴェルテメール 1.6 146 競馬
87 チャルーン・シリワタナパクディ 1.6 145 飲料 タイ
88 エマニュエル・ベニエ 1.6 143 乳業
89 シャーリーン・K・ハイネケン 1.6 142 ビール
90 アンドレイ・メリニシェンコ 1.5 138 石炭、肥料
91 李書福 1.5 136 自動車
92 ラクシュミ・ミタル 1.5 136
93 ハインツ・ヘルマン 1.5 136 輸送
94 黄峥 1.5 135 Eコマース
95 ハッソ・プラットナー 1.5 135 ソフトウェア
96 ディートマー・ホップ 1.5 134 ソフトウェア
97 ゲオルグ・シェフラー 1.5 134 自動車部品
98 ヘルマン・ラレア・モタ・ベラスコ 1.5 133 銅鉱 メキシコ
99 張志東 1.5 133 テンセントCTO
100 スティーブン・シュワルツマン 1.5 132 投資

世界の大富豪1位~50位:17年~19年の資産増減

次に、2017年~19年の大富豪ランキングを比べてみます。

出所はフォーブスの「The World’s Billionaires」。17~18年データは同サイト過去記事に書かれていた数値です。

17年と比べると、ベゾスの資産拡大規模の大きさがよくわかります。

全体的には株高の恩恵で資産を増やした富豪が多いようです。

フォーブス2017年7月号(P59)によれば「ビリオネアランキング」は本人資産で計算しており、「日本の長者番付」は親族と共有する資産を含めて計算しているとも述べています。

(※以下、単位は億ドル)

2019 2018 2017 企業
1 ジェフ・ベゾス 1310 1120 728 アマゾン
2 ビル・ゲイツ 965 900 860 マイクロソフト
3 ウォーレン・バフェット 825 840 756 バークシャー
4 ベルナール・アルノー 760 720 415 LVMH
5 カルロス・スリム・ヘル 640 671 545 テレコム メキシコ
6 アマンシオ・オルテガ 627 700 713 ZARA スペイン
7 ラリーエリソン 625 585 522 ソフトウェア
8 ザッカーバーグ 623 710 560 フェイスブック
9 ブルームバーグ 555 500 475 ブルームバーグ
10 ラリー・ペイジ 508 488 407 Google
11 チャールズ・コック 505 600 483 コックインダストリ
12 デビッド・コック 505 600 483 コックインダストリ
13 ムケシュ・アンバニ 500 401 232 石油&ガス
14 セルゲイ・ブリン 498 475 398 Google
15 フランソワーズマイヤーズ 493 422 ? ロレアル
16 ジム・ウォルトン 446 464 340 ウォルマート
17 アリス・ウォルトン 444 460 338 ウォルマート
18 ロブソン・ウォルトン 443 462 340 ウォルマート
19 スティーブバルマー 412 384 300 マイクロソフト
20 馬化騰 388 453 249 テンセント
21 ジャックマー 373 390 283 アリババ
22 許家印 362 303 140 不動産
23 カール・アルブレヒト 361 298 272 スーパー
24 シェルドン・アデルソン 351 385 304 カジノ
25 マイケル・デル 343 227 204 PC
26 フィル・ナイト 334 296 262 ナイキ
27 デヴィッド・トムソン 325 250 272 メディア
28 李嘉誠 317 349 312 多角経営 香港
29 李兆基 301 303 244 不動産 香港
30 フランソワ・ピノ- 297 ? ? 流通
31 ジョセフ・サフラ 252 235 205 銀行業 ブラジル
32 レオニード・ミケルソン 240 180 ? ガス、化学
33 ジャクリーン・マーズ 239 236 270 製菓等
34 ジョン・マーズ 239 236 270 製菓等
35 ジョルジ・パウロ・レマン 228 ? ? 投資 ブラジル
36 アジム・プレムジ 226 188 ? ソフトウェア
37 ディーター・シュワルツ 226 209 170 小売
38 王健林 226 300 313 不動産
39 ジョバンニ・フェレーロ 224 230 252 製菓
40 イーロン・マスク 223 199 ? テスラ
41 柳井正 222 195 ? ユニクロ
42 楊惠妍 221 219 ? 不動産
43 孫正義 216 227 212 ソフトバンク
44 ジェームズシモンズ 215 200 ? ヘッジファンド
45 ウラジミール・リシン 213 191 ? 鉄鋼、輸送
46 スザンヌ・クラッテン 210 250 204 BMW株主
47 ヴァギト・アレクペロフ 207 164 ? ルクオイル
48 アレクシー・ムルダショフ 205 187 ? 鉄鋼、投資
49 ゲンナジー・ティムチェンコ 201 160 ? 石油ガス
50 レオナルド・デルヴェッキオ 198 212 179 眼鏡

米国勢は意気軒高で、中国勢もかなり資産を増やしました。フランスの資産増もそれなりに目立ちます。

米国の億万長者ランキング:1位~30位(2017~19年)

次に、19年3月の米国のビリオネア順位(ベスト30)を並べてみます。

2019 2018 2017 企業
1 ジェフ・ベゾス 1310 1120 728 アマゾン
2 ビル・ゲイツ 965 900 860 マイクロソフト
3 ウォーレン・バフェット 825 840 756 バークシャー
4 ラリーエリソン 625 585 522 オラクル
5 ザッカーバーグ 623 710 560 フェイスブック
6 ブルームバーグ 555 500 475 ブルームバーグ
7 ラリー・ペイジ 508 488 407 Google
8 チャールズ・コック 505 600 483 コックインダストリ
9 デビッド・コック 505 600 483 コックインダストリ
10 セルゲイ・ブリン 498 475 398 Google
11 ジム・ウォルトン 446 464 340 ウォルマート
12 アリス・ウォルトン 444 460 338 ウォルマート
13 ロブソン・ウォルトン 443 462 340 ウォルマート
14 スティーブバルマー 412 384 300 マイクロソフト
15 シェルドン・アデルソン 351 385 304 カジノ
16 マイケル・デル 343 227 204 PC
17 フィル・ナイト 334 296 262 ナイキ
18 ジャクリーン・マーズ 239 236 270 製菓等
19 ジョン・マーズ 239 236 270 製菓等
20 イーロン・マスク 223 199 ? テスラ
21 ジェームズシモンズ 215 200 ? ヘッジファンド
22 ルパート・マードック 194 150 ? メディア
23 ローレン・パウエル 186 188 ? ジョブズ夫人
24 レイダリオ 184 177 ? ヘッジファンド
25 レオナルド・ブラヴァトニク 177 202 205 多角経営
26 カール・アイカーン 174 168 ? 投資
27 トマス・ペテロフィ 171 203 138 割引仲介
28 ドナルドブレン 164 163 ? 不動産
29 アビゲイル・ジョンソン 156 159 ? 資産家
30 ルーカス・ウォルトン 152 159 ? ウォルマート

10位まではネット長者が多いのですが、それ以降では、小売や菓子製造等、現物に関わるビジネスの長者や投資家が目につきます。

中国+香港の億万長者ランキング:1位~20位(17~19年)

中国+香港のベスト20の長者ランキングは以下の通り。

2019 2018 2017 企業
1 馬化騰 388 453 249 テンセント
2 ジャックマー 373 390 283 アリババ
3 許家印 362 303 140 不動産
4 李嘉誠 317 349 312 多角経営
5 李兆基 301 303 244 不動産
6 王健林 226 300 313 不動産
7 楊惠妍 221 219 ? 不動産
8 何享健 198 201 123 家電
9 リー・マン・タット 171 116 ? 不動産等
10 ジョセフ・ラウ 169 167 ? 不動産
11 張一鳴 162 ? ? バイトダンス
12 郭鄺肖卿 151 ? ? 不動産
13 ウィリアム・ディング 147 174 ? ネットゲーム
14 呂志和 146 201 ? カジノ
15 李書福 136 ? ? 自動車
16 黄峥 135 ? ? Eコマース
17 張志東 133 156 ? テンセントCTO
18 ワン・ウェイ 121 ? ? SFエキスプレス
19 王文銀 110 117 ? 銅鉱業
20 呉光正 108 122 ? 不動産

ネット長者と不動産業者が目立っています。

世界の女性富豪ベストテンの顔ぶれ(17~19年)

女性のお金持ちベストテンを並べてみました。

2019 2018 2017 企業
1 フランソワーズマイヤーズ 493 422 ? ロレアル
2 アリス・ウォルトン 444 460 338 ウォルマート
3 ジャクリーン・マーズ 239 236 270 キャンディ、ペットフード
4 楊惠妍 221 219 ? 不動産
5 スザンヌ・クラッテン 210 250 204 BMW株主
6 ローレン・パウエル 186 188 ? ジョブズ夫人
7 アビゲイル・ジョンソン 156 159 ? 資金管理
8 アイリス・フォンボルナ 154 163 ? 鉱業 チリ
9 タニン・チャラワノン 152 149 ? 多角経営 タイ
10 郭鄺肖卿 151 ? ? 新鴻基不動産

アリス・ウォルトンはウォルマート一族。

フランソワーズ・B・マイヤーズは仏ロレアルの一族です。

3位のジャクリーン・マーズはスニッカーズやM&M’sで知られる食品会社「マース」の創業者(フォレスト・マース)の娘です。

5位のスザンネ・クラッテンはBMWの危機を救済したヘルベルト・クヴァントの一族。BMWの大株主ヨハンナ・クヴァントの娘です。

7位のアビゲイル・ジョンソンはフィディリティインベストメンツのCEO(祖父のエドワードジョンソン二世が創業)です。

8位のアイリス・フォントボナは、チリで最もお金持ちの女性。一族で鉱山工業、流通やリゾート等でビジネスを営んでいます。

大企業創業者の一族の妻や娘が目立ちます。

なかなか出てこない「日本の富豪」

それにしても、日本人がなかなか出てこない・・・。GDPで世界ナンバー3なのに。

日本の経営者では柳井正と孫正義、滝崎武光が上位にランクイン。

日本は富が平均的に分散しがちで、富豪が出やすい経済構造ではないのでしょう(米国のように「1%対99%」の格差が巨大化する社会よりはマシかもしれませんが)。

フォーブス社のデータで、2019年の日本の富豪トップ10の順位を見てみます。

順位 氏名 資産 年齢
1 柳井正 249 70
2 孫正義 240 61
3 滝崎武光 186 74
4 佐治信忠 108 73
5 三木谷浩史 60 54
6 重田康光 54 54
7 高原慶一朗 52 57
8 森章 47 82
9 永守重信 45 74
10 毒島秀行 45 66

この詳細については【関連記事:日本の長者番付一覧】を参照。

世界と米国の若手富豪の面々

若手富豪ではザッカーバーグがダントツ

若手の大富豪の雄はフェイスブック共同創業者兼会長兼CEOのザッカーバーグです。

ザッカーバーグの誕生日は1984年5月14日なので、現在は34歳です。

ハーバード大で仲間とSNSを立ち上げ、今や623億ドルの巨富を手にしています。

その規模は孫正義の3倍近くです。

Mark_Zuckerberg_em_setembro_de_2014

(Date:5 September 2014/Source:Flickr/Author:Presidência do México)※WIKI画像

(※関連記事:フェイスブックの株価と決算

若くしてこれだけの大成功が可能なことが米国の活力の源になっているわけです。

参考までに、富豪を若い順に並べてみました。

世界最年少富豪 ベストテン

順位 億ドル 年齢 仕事
2057 カイリー・ジェンナー 10 21 モデル
1605 アレクサンドラ・アンダーセン 14 22 投資 ノルウェー
1605 カタリナ・アンデーセン 14 23 投資 ノルウェー
745 グスタフ・マグナー 19 25 魚養殖 ノルウェー
1116 ジョン・コリソン 10 28 ストライプ アイルランド
1116 イヴァン・シュピーゲル 41 28 スナップチャット
2057 ルードヴィヒ・S・ブラウン 17 29 医療技術
2057 アンナ・カプチャー 10 29 ECCO株主
916 ジョナサン・クオック 25 30 不動産 香港
1116 パトリック・コリソン 21 30 ストライプ アイルランド
1116 ボディ・マーフィ 42 30 スナップチャット

最年少は米国のセレブモデル。

その次の姉妹はノルウェーの資産家の娘です。

男性で莫大な資産を相続したのが、25歳のグスタフ・マグナー(ノルウェーのサーモン製造業者)。

そして、富豪入りした青年実業家としては、以下の2名が目を引きます。

一人目がスナップチャット(自動消滅する画像等を送付し合って交流できるSNS)を創業したイヴァン・シュピーゲル(28歳)。

スナップチャットには頑張ってほしいものですが、最近、フェイスブックが似たような仕組みを導入してからはシェアが下がってきました(大手になると二番手商法でも勝てるという、わかりやすい実例)。

もう一人が決済システムのストライプをつくったジョン・コリソン。まだ28歳ですが、10億ドルもの資産を持っています。

どちらも、イーロン・マスクのように大きく活躍するようになればいいですね。

ネット系企業創業者(エアビーアンドビー等)や親から企業の株を相続した後継者等が名をつらねています。

最近では、米国でも格差拡大を巡る大騒ぎが起きましたが、若くても千億~兆円単位の富豪になれるのは、日本にない魅力です。

貧困からのしあがった富豪たち

それ以外にも、フォーブス(2017年7月号)を見ると、「貧困から世界的富豪にのし上がった経営者たち」(P43)という記事が載っています。

そこに並ぶ富豪9人は恵まれない出自から成功したツワモノぞろいでした。

ラリー・エリソン

ローレンス・ジョセフ・エリソンはニューヨークで1944年8月17日に生まれました。

未婚の母は生後9ヶ月のラリーをシカゴの叔母と叔父に預けたため、彼は実母を知らずに育ち、48歳の時に初めて対面しました。

同はシカゴの「中の下」の生活を送り、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に二年生まで通い、退学。その後、シカゴ大を3か月で退学。その後、ロッククライミングのインストラクター等を経て、1970年代にアンペックス社でプログラマーとして働きました。独立を果たすとCIA等の公的機関や民間企業向けのビジネスを始め、世界初のリレーショナルデータベースをつくりました。1983年に社名をオラクル社に変更。86年に上場を果たしました。オラクルの共同創業者であるエリソンは企業や政府向けビジネスで大をなしています。

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李嘉誠

李嘉誠(Li Ka Shing)はシイ・ケイ・ハチソン・ホールディングス(長江和記実業)の会長を務めています(長江実業グループとも表記される)。

李は1928年6月に中華民国広東省潮州市に生まれ、1940年に家族とともに香港に戦火から逃れました。その後、香港が日本領になり、父も亡くなったので、12歳で腕時計の工場で働きます。高校中退でセールスマンとなり、独立。1949年に香港にプラスティックの工場を作り、造花の「ホンコンフラワー」を売り出します。1958年に不動産業に転身。長江実業有限公司を設立して香港最大の不動産ディベロッパーとなりました。

李は89年の天安門事件後、外国企業が中国から避難した時、中国投資を拡大して香港最大の企業集団を築きました。

ジャン・コウム(ヤン・コウム)

ジャンは1976年2月にウクライナのキエフのユダヤ人家庭で生まれました。

16歳の頃、母親と一緒にマウンテンビューに移民しました(サンノゼ州立大学卒)。八百屋の床掃除をして稼いだり、ヤフー退職後に生活保護を受けるまでに至りましたが、メッセンジャーアプリ<WhatsApp>を2009年(当時33歳)に創業。現在は同事業をフェイスブックに2014年に売却。Facebookの執行役員になっています。

ロマン・アブラモビッチ

アブラモヴィッチは1966年10月にサラトフに生まれました。

この人はユダヤ系ロシア人の新興財閥(オリガルヒ)として知られています。石油事業経営者であり、投資会社ミルハウス・キャピタルのオーナーでもあります。政治的経歴としては、チュクチ自治管区知事を務めたこともありました。

母は1歳、父は3歳の時に死に、アラモヴィッチは孤児として育ちました。1992年の自由化に乗じて商売を始め、石油取引業で巨万の富を得ました。ボリス・ベレゾフスキーの石油企業シブネフチや自動車販売等を担う複合企業ロゴヴァスの管理を任せられ、95年にはP.K.トラストを設立。96年にはシブネフチ取締役。ベレゾフスキーはプーチン政権に逮捕されましたが、アラモビッチは逮捕を免れ、2002年から2005年には大規模な資産売却を行いました。

シャヒド・カーン

カーンは1950年7月18日(現66歳)にパキスタンのラホールに生まれました(父は小さな建設会社を経営)。16歳で渡米した時には泊まる場所もなく、お金は500ドルしか持っていませんでした。

米国ではYMCAに泊まり、皿洗いのアルバイトから仕事を始めます。20歳でイリノイ大のアーバナ・シャンペーン校を卒業(機械工学専攻)し、地元の自動車改造メーカーに就職。自動車改造部品は格安市場だったので、カーンは競合が少なく、イノベーションを起こせると見て、1978年にパンパー・ワークス社を立ち上げます。その後、GMやいすゞ、トヨタ等と組んで事業を拡大しました。現在、87億ドル(ランキング158位)の資産を持ち、NFLのアメフトチームの「ジャクソンビル・ジャガーズ」のオーナーをしています。

ハワード・シュルツ

スターバックス前CEOのハワード・シュルツはニューヨークのブルックリンでユダヤ系ドイツ人移民の退役軍人の子として1953年7月19日に生まれました。

肉体労働者の父のもとでブルックリンの公営住宅で育ちましたが、父が荷物の配達中に怪我をしてしまい、幼少時に貧困を経験しています。

アメフト特待生としてノーザン・ミシガン大学を卒業。ゼロックスに入社し、雑貨会社の副社長に転じました。

その後、零細企業の頃のスターバックス社を知りました(当時は4店舗)。その味に感動し、1982年に同社に入社。85年に独立するとエスプレッソ小売店を創業し、87年に400万ドルでスターバックス社を買収しています。スタバを顧客が「自分の居場所だ」と思えるように顧客サービスを徹底させました。

スタバは、仕事や家庭の重圧から逃れ、安息を得られる、魅力的な場所でなければならない。その店舗は、顧客サービスの現場であると同時に、「広告掲示板」にもなっている。客がスタバに入った瞬間から、視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚の全てにおいて、コーヒーだけでなく『ここにあるものは全て一流』というメッセージを潜在意識に訴えなければならない。

そうしたことを訴え、事業を革新しただけでなく、従業員重視の経営を展開しました。

(当時、シュルツは「福利厚生によって会社はより儲かり、生産性は上がる」と株主を説得しました)

スタバは米企業で最初にパート従業員に健康保険やストックオプションを提供しましたが、そこには、本人の幼少時の経験が反映されています。

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最近、大統領選に出馬すると宣言し、政治活動を始めたことにも要注目です。

ジョン・ポール・デジョリア

デジョリアは1944年4月13日にカリフォルニア州でイタリア移民の父とギリシャ移民の母の家庭で次男として生まれます。2歳の頃に両親は離婚。9歳の頃には家族を支えるために働き、最後には児童養護施設に送られました。

少年期には不良となりましたが、数学教師の指摘で心を改め、高校卒業後、2年間、海軍入りします。

ビル管理人、百科事典訪問販売員、生命保険販売員等を転々としました。大不況の頃に頭髪用品製造会社の「ジョン・ポール・ミッチェル・システムズ」を創業。現在は31億ドルの富豪(630位)になっています。

若いころはシャンプーの訪問販売をし、自分の車の中で寝ていたのですが、その後、億万長者にまで出世しました。

この人は「100回断られてもあきらめず、101回目のドアをノックせよ」「成功する人は成功しない人がやろうとしないことを自ら好んでやる人のことだ」「分かち合わない成功は失敗である」等の標語を掲げています。

オプラ・ウィンフリー

オプラ・ゲイル・ウィンフリーは20世紀以降のアメリカで、一番お金持ちのアフリカ系アメリカ人です。

「世界で最も有力な女性」とも称されるカリスマTV番組司会者で、慈善家としても有名です。同はミシシッピ州のミルウォーキーで未婚の10代のカップルのもとで生まれ(1954年1月29日:現63歳)、子供時代は祖母や父、母のもとを転々としました。奨学金を得てテネシー州立大学で学び、ボルチモアやナッシュヴィルのテレビ局で働くようになりました。19歳の時に夕方のローカルニュースでアドリブを評価され、シカゴの地方局で昼間のトーク番組を担当するようになります。

オプラは『オプラ・ウィンフリー・ショー』の司会者となり、現在、昼間のトーク番組で最も高い視聴率を稼いでいます。テレビドラマや映画にも多数出演。慈善活動では推計250億円を寄付したそうです。

ネルソン・マンデラ宅を訪問した折には南アフリカに学校を建てる話を持ちかけ、マンデラは快諾してくれたそうです。

デビッド・マードッグ

食品会社「ドール」元会長のデービッド・マードッグは1923年4月11日にミズーリ州のカンザスシティに生まれました。高校生の頃にドロップアウトし、1943年に陸軍に入ります。第二次大戦で兵役から復員し、その後、ホームレス生活をしていましたが、1800ドルを借りて起業します。初期は不動産やレストラン事業を行い、1985年に食品企業のドールを始めます。

5回結婚し、120歳まで生きることを目指しているので、この人は、元気な高齢者の見本のような人です。

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