【製薬の巨人対決】メルク(MRK) vs イーライリリー(LLY)!安定配当か、爆発的成長か?

世界の人々の健康を支える製薬(ヘルスケア)セクター。その中でも、メルク(MRK)イーライリリー(LLY)は、投資家にとって全く異なる魅力を持つ2社です。
メルクは、がん領域を中心に大型品を抱えつつ、配当も含めて「安定感」を打ち出しやすいタイプ。リリーは、GLP-1系の需要急拡大を背景に「成長ストーリー」を強く持つタイプです。

(日本時間)/最新決算はMRK:2025通期(FY2025)LLY:2025通期(FY2025)の公表内容を反映。[1][2]

最重要ポイント:運命を分ける「ブロックバスター薬」

  • メルク (MRK) → がん治療薬「キイトルーダ」
    2025通期(FY2025)のメルク売上は$65.011Bと公表されました。[1]
    キイトルーダは依然として最大級の柱で、2024通期のキイトルーダ売上は$29.5B(参考:FY2024公表)でした。[4]
    また、投与利便性の観点では、皮下投与(SC)製剤がFDAで承認されています。[3]
  • イーライリリー (LLY) → GLP-1系(肥満・糖尿病領域)
    2025通期(FY2025)のリリー売上は$65.179Bと公表されました。[2]
    さらに会社は、2026年の売上見通しを$80.0–$83.0B、2026年の(非GAAP)EPS見通しを$33.50–$35.00と提示しています。[2]

比較サマリー:安定のMRK、成長のLLY

項目 メルク (MRK) イーライリリー (LLY)
主力の方向性 がん領域(キイトルーダ等)+ワクチン等 肥満・糖尿病領域(GLP-1系)を軸に急成長
売上(2025通期) $65.011B(FY2025)[1] $65.179B(FY2025)[2]
会社見通し(2026年) 会社は2026年の見通しを開示(詳細は注)[1] 売上 $80.0–$83.0B/(非GAAP)EPS $33.50–$35.00[2]
配当(直近公表の四半期配当) $0.81/四半期(公表:2025年)[5] $1.50/四半期(公表:2025年)[6]
配当利回り(概算) 2.66%
年$3.24 ÷ 株価$121.93(2026-02-06終値近辺)
[7]
0.57%
年$6.00 ÷ 株価$1,058.18(2026-02-06終値近辺)
[8]
バリュエーションの目安 (見通しの前提により変動) 30.9倍
株価$1,058.18 ÷ 2026(非GAAP)EPS中央値$34.25
[2][8]

※配当利回り・PERは、各社の「直近公表の配当/会社見通し」と、2026-02-06終値近辺の株価から概算。株価や配当方針の変更で変動します。

業績と成長性の整理

両社とも2025通期で売上規模はほぼ同水準ですが、中身は対照的です。リリーは需要急増を背景に2026年の大幅増収見通しを提示。一方メルクは、柱となる大型品を抱えながら、後半2020年代の競争環境も意識しつつ「次の柱」を育てる局面に入っています。

メルク 売上(いつ時点) リリー 売上(いつ時点)
2026 会社見通し(詳細は注)[1] $80.0–$83.0B(会社見通し)[2]
2025 $65.011B(FY2025 実績)[1] $65.179B(FY2025 実績)[2]
2024 $64.2B(FY2024 実績・参考)[4] 約$45.0B(FY2024 実績・参考)[9]
2023 $34.1B(FY2023 実績・参考)[9]

結論:あなたに合うのはどちら?

「配当と相対的な安定感」を重視するなら → メルク (MRK)

配当はリリーより高くなりやすく、ディフェンシブ寄りの魅力があります。2025通期(FY2025)の売上規模も維持されました。[1]
一方で、大型品依存の度合いは投資家が常に意識すべき論点です(投与利便性の改善などの手当ても進む)。[3]

「成長率と将来の拡大ストーリー」に期待するなら → イーライリリー (LLY)

2025通期(FY2025)の売上は$65.179Bに達し、会社は2026年も大幅な増収見通しを提示しています。[2]
その分、バリュエーションは織り込みが進みやすく、供給・競争・価格圧力の変化には注意が必要です。


※本ページの分析は2026年2月8日(日本時間)時点の公開情報に基づきます。株価・利回り等は変動します。