【アメリカ予算】債務規模、税収と支出の内訳等をグラフで一覧

2019年3月23日

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トランプ政権は3月11日に2020年度予算案の概要を出し、同月18日に詳細を説明します。

同政権は、発足以来、「福祉や環境予算を削り、軍事費を増やす」(※日本共産党とは真逆)という、頑固オヤジ的な保守路線を目指してきました。

しかし、17年~18年までの予算は、共和党が上院と下院で多数を占めていたので、かなりの割合で政権の意向を反映していたのですが、中間選挙で下院が民主党に奪還されたので、今後は、思う通りにはいかなくなりそうです。

大減税が実施され、連邦債務が1.5兆ドルほど増えたため、トランプ政権は各省庁に予算切り詰めを(約5%程度の削減と見られている)図ろうとしていますが、これも、民主党はなかなか納得しないでしょう。

彼らにも実現したい政策がたくさんあるからです。

不法移民を食い止める「メキシコの壁」を巡る攻防戦はその前哨戦であり、今後は福祉や教育、環境対策費なども含めた、幅広いバトルが展開していくことになりそうです。

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歳出強制削減と政府閉鎖のリスク

最近の情勢を見ると、18年に決まった19年度予算は11年に成立した予算枠を3000ドルほど超えており、これは9月30日(会計年度終了日)に終わります。

もし、10月1日までに2020年度の予算が合意されない場合は、強制的に歳出が削減されます。

財政均衡を図るために、政府予算が一律一割削られるのです。

むろん、それは両党が望む結果ではないので、さんざんもめた後に妥協するはずですが、すったもんだが続くと、回復しつつある米国市場に冷や水を浴びせることにもなりかねません。

米国予算では軍事予算と非軍事予算の割合が重要ですが、共和党は軍事費増を望み、民主党は非軍事予算の拡大を求めます。

トランプが成立を目指すインフラ投資法案にしても、もともと財政均衡路線が強い共和党と、ニューディール政策以来の伝統を持つ民主党では、政府が支出する金額の規模が違うので、なかなか折り合いはつかないでしょう。

そして、問題となるのは、約22兆ドルの連邦債務です。

歳出は毎年+4.4%ほど増えているのに、18年の歳入は-0.4%。法人税収減を所得税収税が補い、意外と減額は少なかったのですが、それでも歳出と歳入のバランスが悪く、債務の肥大化が危険視されているわけです。

覇権国家であり、基軸通貨ドルを握る米国なので、そうやすやすとギリシャのような破綻劇は起きませんが、国債が拡大していくと、結局、債務借り換えと利払い費が財政を圧迫し、自由に使える予算(裁量的経費)が少なくなっていきます。

そのため、米国では債務上限が定められました。

しかし、近年では連邦債務が債務上限を上回ることが繰り返され、その状況をつなぎ予算等でまかなってきました。

債務上限の超過を2018年に成立したつなぎ予算でやりくりしているのが現状です。

ただ、この期限は3月1日なので、そのあとは連邦債務上限が亡霊のように現れてきます

予算案がまとまらなくても、臨時措置を取れば、国債の利払いと償還、社会保障費などは9月頃までやりくりできるのですが、10月1日以降は、これができなくなり、債務上限の引き上げを議決しなければいけなくなるのです。

そして、債務上限の引き上げは、米国債の格付けにも響くので、その趨勢が注目されるのです。

米国予算の成立過程

言葉で並べても、いま一つイメージがわきにくいので、米国予算のよくある成立過程は並べてみます。

(※トランプ政権では予算教書送付が2~3月にまでずれがち)

  • 1月下旬:米大統領が予算教書を議会に送付
  • 2月中旬:議会予算局が歳入歳出見通し等を予算委員会に提出
  • 4月初め:上院予算委員会報告書を提出
  • 4月中旬:米国議会で翌年度の会計の予算決議
  • 5月中旬:歳出法案審議開始(下院先議)
  • 6月中旬:下院が歳出委員会報告書を提出(10日頃)
  • 6月末:下院で歳出法を本会議採決
  • 夏まで:上院で歳出法案審議
  • 7月末~8月:米国議会の夏季休会
  • 9月:米議会再開
  • 9月以降:上院で予算交渉

議会バトルは様々なので、一概には言えませんが、秋口に予算が決まらないことも多く、オバマ政権でもトランプ政権でも政府閉鎖が起こりました。

こうした流れを頭に入れた上で、米国財政の現状をグラフでみていきましょう。

米予算:歳入と歳出、財政赤字の推移

まず、その概要を米議会予算局(CBO)のデータから作成した図表で見てみます。

  • 予算収支が-であれば予算不足なので、その額に-1をかけた値が国債発行額と見られる。
  • 財政収支が+の場合は財政黒字、-の場合は財政赤字。

基本的に税収<歳出なので、財政赤字が拡大傾向です。

出典元のCBOの表は「財政赤字=税収-歳出」、「財政赤字=予算収支+その他収入」という構成になっています(その他収入の内訳は、社会保障基金や郵政事業の収入)。

予算収支はほとんどがマイナスであり、この予算不足額を国債等で補っていると考えることができます。

そのため、予算収支額がマイナスになっている場合、そこに-1をかければ、、単年の債務額の規模が分かります。

そうした前提から考えると、「歳入=税収-(予算不足額+その他収入)=歳出」という構成になっているわけです。

その項目を和訳し、筆者なりに整理してみました。

税収 歳出 予算収支 その他収入 財政収支
1969 1869 1836 -5 37 32
1970 1928 1956 -87 59 -28
1971 1871 2102 -261 30 -230
1972 2073 2307 -261 27 -234
1973 2308 2457 -152 3 -149
1974 2632 2694 -72 10 -61
1975 2791 3323 -541 9 -532
1976 2981 3718 -694 -43 -737
1977 3556 4092 -499 -37 -537
1978 3996 4587 -554 -38 -592
1979 4633 5040 -396 -11 -407
1980 5171 5909 -731 -7 -738
1981 5993 6782 -739 -51 -790
1982 6178 7457 -1206 -73 -1280
1983 6006 8084 -2077 -1 -2078
1984 6664 8518 -1853 -1 -1854
1985 7340 9463 -2215 93 -2123
1986 7692 9904 -2379 167 -2212
1987 8543 10040 -1684 187 -1497
1988 9092 10644 -1923 371 -1552
1989 9911 11437 -2054 527 -1526
1990 10320 12530 -2776 566 -2210
1991 10550 13242 -3214 522 -2692
1992 10912 13815 -3404 500 -2903
1993 11543 14094 -3004 454 -2551
1994 12586 14618 -2588 557 -2032
1995 13518 15157 -2264 624 -1640
1996 14531 15605 -1740 666 -1074
1997 15792 16011 -1032 813 -219
1998 17217 16525 -299 992 693
1999 18275 17018 19 1237 1256
2000 20252 17890 864 1498 2362
2001 19911 18628 -324 1607 1282
2002 18531 20109 -3174 1597 -1578
2003 17823 21599 -5384 1608 -3776
2004 18801 22928 -5680 1552 -4127
2005 21536 24720 -4936 1753 -3183
2006 24069 26551 -4345 1863 -2482
2007 25680 27287 -3422 1814 -1607
2008 25240 29825 -6418 1833 -4586
2009 21050 35177 -15497 1370 -14127
2010 21627 34571 -13714 770 -12944
2011 23035 36031 -13668 672 -12996
2012 24500 35369 -11489 619 -10870
2013 27751 34546 -7190 395 -6795
2014 30215 35061 -5141 295 -4846
2015 32499 36884 -4658 273 -4385
2016 32680 38526 -6202 355 -5847
2017 33162 39816 -7148 494 -6654
2018 33287 41078 -7852 62 -7790

 

米予算:歳入に占める負債の割合は?

「歳入=税収-(予算不足額+その他収入)=歳出」という構成から、予算不足額=負債額と仮定すると、単年度の歳入に占める負債額が拡大していることが分かります。

「米国の財政悪化」という話題は、たびたび報道されますが、歳入に占める債務の割合は2割程度なので、よく見ると、日本よりも低いのです。

そのため、米国が覇権国家であることも含めて考えれば、米国債が紙切れになるということは考えにくく、それが安全資産とみなされているわけです。

歳入 負債(単年) 負債/歳入
1969 1836 5 0.3%
1970 1956 87 4.4%
1971 2102 261 12.4%
1972 2307 261 11.3%
1973 2457 152 6.2%
1974 2694 72 2.7%
1975 3323 541 16.3%
1976 3718 694 18.7%
1977 4092 499 12.2%
1978 4587 554 12.1%
1979 5040 396 7.9%
1980 5909 731 12.4%
1981 6782 739 10.9%
1982 7457 1206 16.2%
1983 8084 2077 25.7%
1984 8518 1853 21.8%
1985 9463 2215 23.4%
1986 9904 2379 24.0%
1987 10040 1684 16.8%
1988 10644 1923 18.1%
1989 11437 2054 18.0%
1990 12530 2776 22.2%
1991 13242 3214 24.3%
1992 13815 3404 24.6%
1993 14094 3004 21.3%
1994 14618 2588 17.7%
1995 15157 2264 14.9%
1996 15605 1740 11.2%
1997 16011 1032 6.4%
1998 16525 299 1.8%
1999 17018 -19 -0.1%
2000 17890 -864 -4.8%
2001 18628 324 1.7%
2002 20109 3174 15.8%
2003 21599 5384 24.9%
2004 22928 5680 24.8%
2005 24720 4936 20.0%
2006 26551 4345 16.4%
2007 27287 3422 12.5%
2008 29825 6418 21.5%
2009 35177 15497 44.1%
2010 34571 13714 39.7%
2011 36031 13668 37.9%
2012 35369 11489 32.5%
2013 34546 7190 20.8%
2014 35061 5141 14.7%
2015 36884 4658 12.6%
2016 38526 6202 16.1%
2017 39816 7148 18.0%
2018 41078 7852 19.1%

米予算:GDPあたりの負債の割合は?

しかしながら、連邦債務はオバマ政権以降、拡大を続けていきました。

(※青=債務/GDP。赤=債務額累計)

米国も財政赤字が拡大し、債務が増えています。

ただ、単年度あたりの歳入に占める債務の割合を見ると、GDPの8割程度なので、GDPの2倍に迫る日本よりは良好だといえるでしょう。

連邦債務(計) 債務/GDP
1969 2781 28.4%
1970 2832 27.1%
1971 3030 27.1%
1972 3224 26.5%
1973 3409 25.2%
1974 3437 23.2%
1975 3947 24.6%
1976 4774 26.7%
1977 5491 27.1%
1978 6071 26.7%
1979 6403 25.0%
1980 7119 25.5%
1981 7894 25.2%
1982 9246 27.9%
1983 11373 32.2%
1984 13070 33.1%
1985 15073 35.3%
1986 17406 38.5%
1987 18898 39.6%
1988 20516 39.9%
1989 21907 39.4%
1990 24116 40.9%
1991 26890 44.1%
1992 29997 46.8%
1993 32484 47.9%
1994 34331 47.8%
1995 36044 47.7%
1996 37341 47.0%
1997 37723 44.6%
1998 37211 41.7%
1999 36324 38.3%
2000 34098 33.7%
2001 33196 31.5%
2002 35404 32.7%
2003 39134 34.7%
2004 42955 35.7%
2005 45922 35.8%
2006 48290 35.4%
2007 50351 35.2%
2008 58031 39.4%
2009 75447 52.3%
2010 90189 60.8%
2011 101282 65.8%
2012 112811 70.3%
2013 119827 72.2%
2014 127799 73.7%
2015 131167 72.5%
2016 141676 76.4%
2017 146655 76.1%
2018 157512 77.8%

さらに、歳入と歳出の中身を見ていきましょう。

米予算:租税収入の内訳

まず、歳入のうち、租税収入を項目ごとに見てみます。

米国の税収の主力は個人所得税です。

これと企業負担の税金(雇用に応じて払う「給与税」と法人税)が主力です。

物品税は、日本で言えば消費税のようなものです(主に州ごとに徴収。税率も州で異なる)

「その他」の項目には、不動産税、贈与税、関税、政府事業(社会保障基金や郵便等)の収入が含まれます。

所得税 給与税 法人税 物品税 その他
1969 872 390 367 152 87
1970 904 444 328 157 94
1971 862 473 268 166 102
1972 947 526 322 155 123
1973 1032 631 362 163 120
1974 1190 751 386 168 137
1975 1224 845 406 166 150
1976 1316 908 414 170 173
1977 1576 1065 549 175 190
1978 1810 1210 600 184 193
1979 2178 1389 657 187 221
1980 2441 1578 646 243 263
1981 2859 1827 611 408 287
1982 2977 2015 492 363 331
1983 2889 2090 370 353 304
1984 2984 2394 569 374 344
1985 3345 2652 613 360 370
1986 3490 2839 631 329 402
1987 3926 3033 839 325 421
1988 4012 3343 945 352 440
1989 4457 3594 1033 344 482
1990 4669 3800 935 353 562
1991 4678 3960 981 424 506
1992 4760 4137 1003 456 557
1993 5097 4283 1175 481 508
1994 5431 4615 1404 552 584
1995 5902 4845 1570 575 626
1996 6564 5094 1718 540 614
1997 7375 5394 1823 569 631
1998 8286 5718 1887 577 750
1999 8795 6118 1847 704 810
2000 10045 6529 2073 689 917
2001 9943 6940 1511 662 855
2002 8583 7008 1480 670 790
2003 7937 7130 1318 675 764
2004 8090 7334 1894 699 785
2005 9272 7941 2783 731 809
2006 10439 8378 3539 740 973
2007 11635 8696 3702 651 995
2008 11457 9002 3043 673 1064
2009 9153 8909 1382 625 981
2010 8985 8648 1914 669 1410
2011 10915 8188 1811 724 1397
2012 11322 8453 2423 791 1511
2013 13164 9478 2735 840 1533
2014 13946 10235 3207 934 1893
2015 15408 10653 3438 983 2017
2016 15461 11151 2996 950 2122
2017 15871 11619 2970 838 1864
2018 16835 11707 2047 950 1748

これでだいたい、歳入の中身が概観できたので、次は歳出を見てみます。

 

米予算:歳出の概要

ここで、歳出の中身をざっくりと分類してみます。

米国の支出は、軍事費や内政(教育、福祉、公共投資等)に用いられる「裁量的経費」とセーフティネットや公的保険の支払い(年金や医療が中心)など、法律で執行を義務づけられた「義務的予算」、国債の利払い費等からなります。

この三分野で見ると、義務的経費の拡大が止まらず、政策に用いる「裁量的経費」の伸びを圧迫していることが分かってくるのです。

 

裁量的経費 義務的経費 利払費
1969 1173 536 127
1970 1203 610 144
1971 1225 728 148
1972 1285 867 155
1973 1304 980 173
1974 1382 1097 214
1975 1580 1511 232
1976 1756 1695 267
1977 1971 1822 299
1978 2187 2046 355
1979 2400 2214 426
1980 2763 2621 525
1981 3079 3016 688
1982 3260 3348 850
1983 3533 3652 898
1984 3794 3613 1111
1985 4158 4011 1295
1986 4385 4158 1360
1987 4442 4212 1386
1988 4644 4482 1518
1989 4888 4859 1690
1990 5006 5681 1843
1991 5333 5965 1944
1992 5338 6484 1993
1993 5398 6709 1987
1994 5413 7175 2029
1995 5448 7388 2321
1996 5327 7867 2411
1997 5470 8101 2440
1998 5520 8593 2411
1999 5721 9000 2298
2000 6146 9514 2229
2001 6490 10076 2062
2002 7340 11060 1709
2003 8243 11825 1531
2004 8951 12375 1602
2005 9685 13194 1840
2006 10166 14118 2266
2007 10416 14500 2371
2008 11349 15949 2528
2009 12375 20932 1869
2010 13472 19137 1962
2011 13471 20260 2300
2012 12861 20305 2204
2013 12021 20316 2209
2014 11787 20985 2290
2015 11687 22965 2232
2016 11852 24273 2400
2017 12002 25188 2626
2018 12634 25197 3247

 

米予算:軍事費の規模はどれぐらい?

そして、裁量的経費に関しては、軍事部門と非軍事部門の規模が注目点となっています。

軍事予算と非軍事予算の規模は拮抗しており、政権の性格によって、その配分が変わってきます。

非軍事費 軍事費 軍事費/GDP
1969 346 827 3.5%
1970 383 819 3.7%
1971 435 790 3.9%
1972 492 793 4.0%
1973 533 771 3.9%
1974 575 807 3.9%
1975 704 876 4.4%
1976 857 899 4.8%
1977 996 975 4.9%
1978 1141 1046 5.0%
1979 1232 1168 4.8%
1980 1417 1346 5.1%
1981 1499 1580 4.8%
1982 1400 1859 4.2%
1983 1434 2099 4.1%
1984 1514 2280 3.8%
1985 1627 2531 3.8%
1986 1647 2738 3.6%
1987 1616 2825 3.4%
1988 1735 2909 3.4%
1989 1848 3040 3.3%
1990 2004 3001 3.4%
1991 2136 3197 3.5%
1992 2312 3026 3.6%
1993 2473 2924 3.7%
1994 2591 2823 3.6%
1995 2712 2736 3.6%
1996 2668 2660 3.4%
1997 2754 2717 3.3%
1998 2817 2703 3.2%
1999 2967 2755 3.1%
2000 3197 2950 3.2%
2001 3430 3061 3.3%
2002 3850 3490 3.6%
2003 4194 4049 3.7%
2004 4410 4541 3.7%
2005 4749 4936 3.7%
2006 4967 5200 3.6%
2007 4937 5479 3.5%
2008 5225 6124 3.5%
2009 5808 6567 4.0%
2010 6583 6889 4.4%
2011 6477 6994 4.2%
2012 6156 6705 3.8%
2013 5764 6258 3.5%
2014 5822 5964 3.4%
2015 5853 5834 3.2%
2016 6004 5848 3.2%
2017 6100 5902 3.2%
2018 6417 6217 3.2%

オバマ政権の頃でも軍事費が増えた時期があるので、意外に思われた方もいるかもしれません。

当時はアフガン戦争等があったので、同政権の嗜好とは関係なく、お金を使わざるをえなかったためでしょう。

トランプ政権の軍拡は、戦争費よりも装備や部隊の充実に力点が置かれているのが違いになっています。

 

米予算:義務的経費の中心は社会保障費

さらに、義務的経費を見てみます。

こちらは、社会福祉予算が中心です。

その主な項目は以下の通り。

  • 保障:公的年金制度など
  • メディケア:高齢者と障害者向け公的医療保険
  • メディケイド:民間医療保険に加入できない低所得者等のための公的医療制度
  • 所得保障:日本で言えば生活保護みたいなもの
  • 退職制度:軍人と公務員の退職に伴って生じる予算
  • 退役軍人事業:軍務についた米国人の老後のケア

結構、相殺額が多いのは、「障害あり病気もち低所得…」と幾つかの要素が重なると、メディケアとメディケイドの受給資格がだぶったりするからでしょう。

その内訳の推移を見てみます。

社会保障 メディケア メディケイド 所得保障 退職制度 退役軍人支援 その他 重複分
1969 267 63 23 65 64 62 103 -110
1970 296 68 27 82 72 70 109 -115
1971 351 75 34 134 89 81 105 -141
1972 394 84 46 164 104 88 129 -141
1973 482 90 46 145 125 98 174 -180
1974 550 107 58 174 147 105 167 -212
1975 636 141 68 289 193 129 238 -183
1976 727 169 86 376 202 144 187 -196
1977 837 208 99 346 228 134 186 -215
1978 924 243 107 321 253 136 290 -228
1979 1026 282 124 322 290 141 286 -256
1980 1171 340 140 443 337 146 336 -292
1981 1379 413 168 499 391 158 386 -379
1982 1539 492 174 532 426 163 382 -360
1983 1685 555 190 640 455 164 417 -453
1984 1761 611 201 517 472 163 330 -442
1985 1864 697 227 523 456 164 551 -471
1986 1965 742 250 542 475 166 476 -459
1987 2051 799 274 550 509 165 394 -529
1988 2168 857 305 573 543 176 428 -568
1989 2304 932 346 631 573 180 495 -601
1990 2465 1070 411 687 600 165 858 -575
1991 2668 1142 525 869 644 183 989 -1055
1992 2852 1294 678 1108 665 195 386 -693
1993 3020 1432 758 1171 683 203 101 -659
1994 3169 1596 820 1161 723 215 176 -685
1995 3333 1771 891 1166 752 213 49 -787
1996 3471 1913 920 1216 773 200 84 -710
1997 3623 2079 956 1225 805 218 50 -854
1998 3761 2110 1012 1221 825 238 261 -835
1999 3870 2093 1080 1290 853 247 361 -795
2000 4060 2160 1179 1339 878 271 437 -811
2001 4294 2379 1294 1431 927 234 412 -893
2002 4521 2537 1475 1803 961 279 389 -904
2003 4705 2742 1607 1962 998 320 502 -1010
2004 4915 2970 1762 1906 1036 319 555 -1089
2005 5187 3351 1817 1969 1097 404 656 -1287
2006 5439 3768 1806 2000 1131 384 1033 -1443
2007 5814 4361 1906 2031 1224 384 558 -1779
2008 6121 4560 2014 2607 1289 445 767 -1854
2009 6777 4999 2509 3502 1377 496 3218 -1946
2010 7008 5205 2728 4373 1384 583 -178 -1965
2011 7249 5596 2750 4040 1442 710 561 -2089
2012 7677 5512 2505 3536 1435 680 1242 -2283
2013 8078 5852 2654 3395 1525 804 1055 -3047
2014 8449 5998 3015 3109 1575 868 745 -2773
2015 8819 6341 3498 3010 1615 924 1342 -2584
2016 9103 6925 3683 3038 1638 1065 1198 -2376
2017 9392 7023 3747 2938 1626 1050 1947 -2534
2018 9822 7043 3892 2853 1631 1013 1532 -2590

米国にもいろいろな社会保障がありますが、軍人に手厚いのが、日本との大きな違いだと言えます。

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