NEE・SO・DUK・AEP・SRE・D・XLUを比較:公益事業セクターの株価と配当を一覧

公益事業,銘柄比較

米国株の公益事業セクターの銘柄(指数連動ETFと主な高配当系の個別株)について、株価の推移と利回り、配当性向などを比較してみます。

XLU:公益事業セレクトセクターSPDRファンド

  • S&P500のうち公益事業系の企業で構成される「Utilities Select Sector Index」に連動。[1]
  • 構成銘柄数:31銘柄(大型株中心、2026-02-12時点、SSGA公表)。[1]
  • サブ産業の構成比(2026-02-12時点、SSGA公表):電力 65.29%、総合公益 26.30%、独立系発電・再エネ 4.56%、ガス 2.05%、水道 1.80%[1]
  • 主な上位(同日、SSGA公表のウエイト例):NextEra、Southern、Duke、Constellation、Exelon など。[1]
  • 参考:運用会社(SSGA)ページ。[1]

米公益大手6社の比較(2026年版):NEE・SO・DUK・AEP・SRE・D

規制電力を中核に、配当と成長のバランスが問われる6社を同条件で比較しました。口座数(=契約件数の目安)、配当方針、直近トピックを一望できます。

プロフィール & 基本情報

ティッカー 社名 主なエリア・口座数 事業の柱(要点) 配当方針・最近の増配
NEE ネクステラ・エナジー フロリダ州FPL:約600万口座(会社公表、確認日:2026-02-15)[2] 規制電力FPL+全米再エネ(風力・太陽光・蓄電)。脱炭素ロードマップ「Real Zero」で2045年CO₂実質ゼロを掲げる。[4] 2026-02-13発表:四半期配当を$0.6232へ(次回支払から、年換算$2.4928)。
配当成長は2026年まで年率約10%(2024年配当を起点)を継続、さらに2028年まで年率約6%見通しを提示。[3]
SO サザン・カンパニー 900万超の顧客(会社公表、確認日:2026-02-15)[5] 南東部の規制電力+ガス。Vogtle原発3/4号機が2023-07および2024-04-29に商業運転開始(会社公表)。[6] 24年連続増配。2025-04-21発表:年率配当を$2.96へ(四半期$0.74)。[7]
DUK デューク・エナジー 電力約860万/ガス約170万(会社公表、確認日:2026-02-15)[8] 東南部~中西部の規制電力が主軸。カロライナ2社(Duke Energy Carolinas と Duke Energy Progress)の統合計画を進行。[9] 2026-01-06発表:四半期配当$1.065(年$4.26)を継続。[10]
AEP アメリカン・エレクトリック・パワー 約560万顧客/11州(会社公表、確認日:2026-02-15)[11] 中西部~南部の規制電力大手。送配電資産・系統投資に強み。 直近の四半期配当:$0.95(年換算$3.80、確認日:2026-02-15)。[12]
SRE センプラ(Sempra) CA(SoCalGas・SDG&E)中心に約2,500万の消費者へサービス(会社公表、確認日:2026-02-15)[13] 米規制事業(ガス/電力)+北米でのインフラ(LNG等)で分散。 直近の四半期配当:$0.645(年換算$2.58、確認日:2026-02-15)。[14]
D ドミニオン・エナジー 700万口座超(会社公表、確認日:2026-02-15)[15] 東海岸の規制電力・ガス。バージニア沖の洋上風力(CVOW)は完工見通しを早期2027年へ更新(会社資料、確認日:2026-02-15)。[16] 2026-02-11発表:四半期配当$0.6675(年換算$2.67)を宣言。[17]

配当・利回り・配当性向(参考:TTM、確認日 2026-02-15)

利回りと配当性向(TTM)は株価・利益で変動します。以下は市場データ集計サイトの統計に基づく目安です。増配の直後は、TTM(過去12か月)と「直近配当の年換算」で差が出る点にご注意ください。

ティッカー 年額配当(TTMの目安) 配当利回り(TTMの目安) 配当性向 TTM(目安) 出典
NEE $2.27(※次回から増配予定) 2.42% 68.67% 市場統計(TTM)[3]
SO $2.96 3.12% 73.58% 市場統計(TTM)[7]
DUK $4.26 3.32% 67.07% 市場統計(TTM)[10]
AEP $3.80 2.92% 56.46% 市場統計(TTM)[12]
SRE $2.58 2.72% 79.47% 市場統計(TTM)[14]
D $2.67 4.01% 87.12% 市場統計(TTM)[17]

注目トピック(ひと目で要点)

  • NEE:FPLの規模と再エネ開発力の“二刀流”。2026-02-13に増配を発表し、配当成長ガイダンスも更新。[3]
  • SO:Vogtle 3/4号機の商業運転で長期的に底上げ。加えて、電力需要(データセンター等)を背景とした販売増が報じられる局面もある。[6][18]
  • DUK:カロライナ2社の統合計画(規模の経済・コスト構造改善狙い)。[9]
  • AEP:送配電ネットワークへの投資で安定成長路線。配当は四半期$0.95(年換算$3.80)。[12]
  • SRE:CA規制事業(SoCalGas/SDG&E)+インフラ(LNG等)で分散。配当は四半期$0.645(年$2.58)。[14]
  • D:規制事業が主軸。CVOWの工期見通しは早期2027年へ更新(会社資料)。[16]

使いどころ(簡潔メモ)

  • 利回り重視(TTM目安):相対的に高いのはD、次いでSODUK(相場状況による)。[17]
  • 増配の継続性:SOは連続増配の実績。NEEは増配ガイダンスを継続して示している。[7][3]
  • 成長ドライバー:NEE=再エネ/蓄電、SO=Vogtle稼働+電化需要、SRE=CA規制×インフラ、DUK/AEP=系統投資、D=CVOWの進捗が鍵。

※本稿は2026年2月15日時点で確認できた公開情報で更新しています。利回り・配当性向は市場価格・利益で変動します。最終判断は必ず一次情報(IR・運用会社ページ・規制当局提出資料)をご確認ください。

ミニ解説:表の「利回り/配当性向」はTTM(過去12か月)ベースの統計です。直近で増配が発表された銘柄は、次回支払以降の配当を年換算した「フォワード利回り」と乖離することがあります(例:NEE)。[3]

【注】(出典リンク)

  1. XLU基金情報(保有銘柄数・配分・上位構成、2026-02-12時点) → SSGA(XLU)(確認日:2026-02-15)
  2. FPL口座数(約600万、会社概要) → Florida Power & Light(Company Profile)(確認日:2026-02-15)
  3. NEE:増配(2026-02-13)と配当成長ガイダンス → NextEra Energy(News Release)StockAnalysis(NEE配当/TTM)(確認日:2026-02-15)
  4. NEE:Real Zero(2045年CO₂実質ゼロ方針) → NextEra Energy(News Release, 2022-06-14)(確認日:2026-02-15)
  5. SO:顧客数(900万超、会社公表) → Southern Company(Our Business)(確認日:2026-02-15)
  6. Vogtle 4号機:商業運転開始(2024-04-29) → Georgia Power(Press Release)(確認日:2026-02-15)
  7. SO:配当増額(年率$2.96、2025-04-21) → Southern Company(Media Room)StockAnalysis(SO指標/TTM)(確認日:2026-02-15)
  8. DUK:顧客数(電力約860万/ガス約170万) → Duke Energy(About Us)(確認日:2026-02-15)
  9. DUK:カロライナ2社の統合計画 → Duke Energy(Press Release, 2025-08-14)(確認日:2026-02-15)
  10. DUK:配当(2026-01-06発表、四半期$1.065) → Duke Energy(Press Release)StockAnalysis(DUK指標/TTM)(確認日:2026-02-15)
  11. AEP:顧客数(約560万、会社公表) → AEP(About Us)(確認日:2026-02-15)
  12. AEP:配当(四半期$0.95、TTM指標) → AEP(Dividends)StockAnalysis(AEP配当/TTM)(確認日:2026-02-15)
  13. SRE:顧客規模(Sempra Californiaが約2,500万の消費者へサービス、会社公表) → Sempra(Q2 2025 Results)(確認日:2026-02-15)
  14. SRE:配当(四半期$0.645、TTM指標) → Sempra(Dividend Release)StockAnalysis(SRE配当/TTM)(確認日:2026-02-15)
  15. D:顧客数(700万口座超、会社公表) → Dominion Energy(Electric)(確認日:2026-02-15)
  16. D:CVOW工期見通し(早期2027年へ更新) → Dominion Energy(CVOW Update, 2026-01-30)(確認日:2026-02-15)
  17. D:配当(2026-02-11発表、四半期$0.6675) → Dominion Energy(News Release)StockAnalysis(D配当/TTM)(確認日:2026-02-15)
  18. SO:販売増(データセンター需要など)に関する報道(2025-05-01) → Reuters(確認日:2026-02-15)

XLUとNEE・SO・DUKを比較

※左目盛り:株価推移(最大20分ディレイ)
※右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※公益株は安定配当のため債券と比較されやすく、金利上昇局面では株価が軟調になりやすい傾向があります。
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル

今後の見通し(配当推移・成長率・安全性)

XLUとAEP・SRE・Dを比較

※左目盛り:株価推移(最大20分ディレイ)
※右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル

今後の見通し(配当推移・成長率・安全性)

Posted by 南 一矢