【NVDA】エヌビディアの株価と決算、配当

2019年5月20日

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エヌビディア(NVIDIA Corporation)は世界有数のグラフィックス用半導体大手企業です。

ゲーム、プロ用ビジュアリゼーション、データセンター、自動運転等のプラットフォームを提供し、バーチャルリアリティや人口知能などの最新技術の開発に注力しています(17年5月にトヨタと自動運転車の開発で提携)。

同社はPCの画像処理に用いるGPU (グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を開発。

そのGPUコンピューティングは毎秒7000種類以上の花の種類を識別するといった途方もない処理能力を誇っています。

※GPUというのはGeForceの呼称。GeForceは高性能の2D描画機能と3D描画機能を備えたゲーム用のビデオチップ。3D描画では、従来CPU(PCの中核を担うプロセッサー)が担った3次元の座標計算やポリゴンの陰影処理等の処理を可能にした。

近年ではクラウド事業者の需要に応えるべくGPUプラットフォーム「Volta(ボルタ)」を出荷。これは全世代の製品に比べると深層学習の演算を10 倍速く行える優れものなので、アマゾンやアリババ、百度、テンセント等のテクノロジー企業が「Volta」を採用しました。

このGPUおよびTegraプロセッサ等が収益の柱になっています。

※TegraプロセッサはGPUとCPUを統合し、外出時でも自宅にいる時と同じように端末を用いてゲームで遊んだり、映画を観たり、動画を共有したりできるようにする。

主力製品はPC向けの「GeForce」、産業デザイン用の「Quadro」、スパコン用の「Tegra」(モバイル向けの「Tegra」もあり)等。

2019年1月決算で判明した通年売上のうち、地域別売上高は以下の通り。

台湾 28.7%
中国 23.9%
米国 12.9%
欧州 7.8%
アジア太平洋など 20.2%
その他 6.5%

NVDAは、米国とアジア太平洋をまたにかけたテクノロジー企業として台頭してきています。

近年は自動運転に注力。トラフィック・ジャム・パイロット(混雑した道路上で自動運転を可能にする技術)からロボタクシーまで、完全自動運転の実現を目指し、 NVIDIA DRIVE(自動運転プラットフォーム)の改良を続けています(2018年の報告書によれば320社以上がデータセンターや車両にNVIDIA DRIVE技術を採用)。

2018年5月3日には「NVIDIA DRIVE Xavier」(シングルチップの自動運転車向けプロセッサ)は、ドイツが誇る世界最高峰の認証機関「テュフズード」(TUV SUD)の安全性認証を取得しました。

エヌビディアのNVIDIA DRIVE Xavierは、90 億個のトランジスタを搭載し、膨大なデータを処理してディープラーニングを行い、自動運転の中核機能を担います(わずか30Wの消費電力で毎秒1兆ものディープラーニング演算を実行可能)。

このプロセッサは、運転のあらゆる側面に AI を組み込み、エヌビディアと協業する企業や組織のテクノロジー開発をサポートします。

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エヌビディアを指標で見たら・・・

まず、エヌビディアの主要指標のデータは以下の通りです(出所はグーグルファイナンスなど)。

1/2株価 130.6
5/17株価 156.5
株価上昇率 19.8%
52週高値 292.8
52週安値 124.5
EPS 6.04
PER 25.93
配当(利回り) 0.64 (0.41%)
時価総額(億$) 952
株式数(億) 6.1

伸び率は高いのですが、わずかな配当が出ています。

株価推移

次に、株価の推移を見てみます。

青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線です。

上がりも下がりもすごい勢いです。

その株価の推移を1年ごとに見てみましょう

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は5/17)
NVDA 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 130.6 128 192.1 156.5 20%
2018 195.8 127.1 289.4 133.5 -32%
2017 104.4 95.5 217 193.5 85%
2016 32.3 25.2 109.8 106.7 230%
2015 20.2 19.1 33.8 33 63%
2014 15.9 15.4 21.1 20.1 26%
2013 12.5 12 16.2 16 28%
2012 14.3 11.4 16.5 12.3 -14%
2011 15.5 11.7 25.7 13.9 -11%
2010 18.5 8.9 18.9 15.4 -17%
2009 8.1 7.2 18.7 18.7 131%
2008 34 5.9 34 8.1 -76%
★2:各年初から2019/5/17までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~ 15年~ 14年~
20% -20% 50% 385% 675% 884%
13年~ 12年~ 11年~ 10年~ 09年~ 08年~
1152% 995% 910% 746% 1832% 360%

四半期決算(予想と実値)

yahoo finance(2019/5/17)によれば、直近の四半期決算の概要は以下の通り。

  • EPS:0.88$(予想 0.81$)
  • 売上:22.2億$(予想 22$)

ガイダンス

前回のガイダンス情報の上にNVDAの新ガイダンスを加えてみました(IRページを参照)。

19Q2 19Q1
売上 25.5億$ ±2% 22億$ ±2%
粗利(GAAP) 59.2%±0.5 58.8%±0.5
粗利(非GAAP) 59.5%±0.5 59% ±0.5
営業費(GAAP) 9.85億$ 9.15億$
営業費(非GAAP) 7.65億$ 7.55億$
他の収益と費用 0.27億$ 0.25億$
課税の割合 10% ±1% 6% ±1%

以下、ロイターのサイトに掲載されている予想値などです(2019/5/17。売上の単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

売上高(予想と結果)

売上予想 平均 上限 下限 期間
2021 13318 14672 12053 1年
2020 11126 11878 10653 1年
2019 11713 11736 11684 1年
10-19 3056 3514 2833 3カ月
7-19 2539 2755 2376 3カ月
売上 予想 結果
1-19 2202 2205 3 0.1
10-18 3239 3181 -58 -1.8
7-18 3101 3123 22 0.7
4-18 2910 3207 297 10.2
1-18 2685 2911 226 8.4
10-17 2364 2636 272 11.5

EPS(予想と結果)

EPS予想 平均 上限 下限 期間
2021 7.17 8.66 5.98 1年
2020 5.37 5.93 5.00 1年
2019 6.56 6.60 6.27 1年
10-19 1.61 1.95 1.39 3カ月
7-19 1.13 1.31 1.00 3カ月
EPS 予想 結果
1-19 0.75 0.80 0.05 6.3
10-18 1.87 1.84 -0.03 -1.4
7-18 1.74 1.94 0.20 11.5
4-18 1.58 2.05 0.47 29.4
1-18 1.17 1.57 0.40 34.4
10-17 0.94 1.33 0.39 40.8

※決算予想ー結果では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が使われていることがよくあります(次節の四半期/通年決算はGAAP基準)

四半期実績(GAAP基準)

GAAP基準での四半期会計の実績は以下の通りでした(出所はエヌビディア決算など)。

(ピンク:売上高 オレンジ:純利益 青線:EPS)

NVDA 売上高 純利益 EPS
15/4 1151 134 0.24
15/7 1153 26 0.05
15/10 1305 247 0.44
16/1 1401 207 0.35
16/4 1305 196 0.33
16/7 1428 261 0.41
16/10 2004 542 0.83
17/1 2173 655 0.99
17/4 1937 507 0.79
17/7 2230 583 0.92
17/10 2636 838 1.33
18/1 2911 1118 1.78
18/4 3207 1244 1.98
18/7 3123 1101 1.76
18/10 3181 1230 1.97
19/1 2205 567 0.92
19/4 2220 394 0.64

事業別に見た売上高

18年7月までのデータで各事業分野ごとに四半期の売上高を見てみます(出所:NVDAのスライド)。

  • ゲーム:ゲーミング
  • プロ用VZ:プロフェッショナルビジュアライゼーション
  • データ:データセンター
  • AUTO:自動運転関連
  • OEM&IP:パソコン組み込み型製品等

ゲーム プロ用VZ データ AUTO OEM&IP
16/10 1244 207 240 127 186
17/1 1348 225 296 128 176
17/4 1027 205 409 140 156
17/7 1186 235 416 142 251
17/10 1561 239 501 144 191
18/1 1739 254 606 132 180
18/4 1723 251 701 145 387
18/7 1805 281 760 161 116
18/10 1764 305 792 172 148
19/1 954 293 679 163 116
19/4 1055 266 634 166 99

18年4月決算の頃に、創業者兼最高経営責任者であるジェン・スン・ファンは「従来のコンピューティングの立ち遅れが(NVDAに)AIコンピューティングの需要をもたらした」とし、「我々が(他社に)先駆けて開発したGPUコンピューティングのアプローチは、この隙間を満たすのに理想的だ」「Tensor Core GPUの発明により、AI時代における我が社の強い立場がさらに有利になった」と述べていましたが、その後、ピークを過ぎ、2019年1月28日には売上減をガイダンスで公表。

状況の変化を認めながらも、「NVIDIAが開発した高速コンピューティングモデルは、世界の飽くことなきコンピューティングのニーズに応える最善の道だ」「我々が創造している市場 – ゲーム、デザイン、HPC、AI、自動運転車 – は重要であり、成長を続けている」「我々はそれらのすべてにおいて優れた戦略的立場を持っている」と変わらぬ展望を訴えています。

配当利回り

配当利回りを見てみます

権利落ち日 1株配当 配当利回り 当日株価
2019/03/01 0.16 0.4% 156.5
2018/11/30 0.16 0.4% 163.4
2018/08/30 0.15 0.2% 277.8
2018/05/24 0.15 0.2% 247.7
2018/02/23 0.15 0.2% 245.9
2017/11/24 0.15 0.3% 217.0
2017/08/24 0.14 0.3% 165.2
2017/05/23 0.14 0.4% 137.0
2017/02/24 0.14 0.5% 101.5
2016/11/28 0.14 0.5% 94.1
2016/08/25 0.115 0.7% 61.5
2016/05/26 0.115 1.0% 45.7
2016/03/02 0.115 1.3% 32.9

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

損益計算(売上、純利益等)

NVDA 売上高 営業CF 同マージン 純利益
2009/1 3425 249 7.3% -30
2010/1 3326 488 14.7% -68
2011/1 3543 676 19.1% 253
2012/1 3998 909 22.7% 581
2013/1 4280 824 19.3% 563
2014/1 4130 835 20.2% 440
2015/1 4682 906 19.4% 631
2016/1 5010 1175 23.5% 614
2017/1 6910 1672 24.2% 1666
2018/1 9714 3502 36.1% 3047
2019/1 11716 3743 31.9% 4141

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%以上あれば優良な数値。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

各主要事業の売上は以下の通り。

ゲーム プロ用VZ データ AUTO OEM&IP
2015 2818 750 339 320 783
2016 4060 835 830 487 698
2017 5513 933 1932 558 778
2018 6246 1130 2932 641 767

データセンター部門がAI需要の拡大に伴い、急成長しています。

EPSや営業利益率など

営業利益率 EPS DSO
2009/1 -1.3 -0.05 52.5
2010/1 -3 -0.12 38.0
2011/1 7.2 0.43 37.3
2012/1 16.2 0.94 31.3
2013/1 15.2 0.9 33.7
2014/1 12 0.74 38.9
2015/1 16.2 1.12 35.1
2016/1 17.5 1.08 35.7
2017/1 28 2.57 35.2
2018/1 33.1 4.82 39.3
2019/1 32.5 6.63 41.9

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。DSOが急増する企業は要注意。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

総資産 総負債 株主資本 自己資本率
2009/1 3351 956 2395 71.5%
2010/1 3586 921 2665 74.3%
2011/1 4495 1314 3181 70.8%
2012/1 5553 1407 4146 74.7%
2013/1 6412 1585 4828 75.3%
2014/1 7251 2794 4456 61.5%
2015/1 7201 2783 4418 61.4%
2016/1 7370 2901 4469 60.6%
2017/1 9841 4079 5762 58.6%
2018/1 11241 3770 7471 66.5%
2019/1 13292 3950 9342 70.3%

ROAとROEなど

ROA ROE 流動比率
単位 倍率
2009/1 -0.9 -1.2 2.8
2010/1 -2 -2.7 3.2
2011/1 6.3 8.7 3.4
2012/1 11.6 15.9 4.2
2013/1 9.4 12.5 4.9
2014/1 6.4 9.5 5.9
2015/1 8.7 14.2 6.4
2016/1 8.4 13.8 2.5
2017/1 19.4 32.6 4.7
2018/1 28.9 46.1 8
2019/1 33.8 49.3 7.9

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業が上げた利益を見る

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業が上げた利益を見る

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る(表では資本が負債の何倍かを表記)

キャッシュフロー

営業CF 投資CF 財務CF フリーCF
2009/1 249 -209 -349 -158
2010/1 488 -519 61 410
2011/1 676 -650 192 578
2012/1 909 -1143 237 770
2013/1 824 -744 -15 641
2014/1 835 -806 390 580
2015/1 906 -727 -834 784
2016/1 1175 -400 -676 1089
2017/1 1672 -793 291 1496
2018/1 3502 1278 -2544 2909
2019/1 3743 -4098 -2866 3143