【NVDA】エヌビディアの株価と決算、配当

2020年10月23日

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エヌビディア(NVIDIA Corporation)は世界有数のグラフィックス用半導体大手企業です。

ゲーム、プロ用ビジュアリゼーション、データセンター、自動運転等のプラットフォームを提供し、バーチャルリアリティや人口知能などの最新技術の開発に注力しています。

NVDAは1999 年に GPU (グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を発明。

そのGPUコンピューティングは毎秒7000種類以上の花の種類を識別するといった途方もない処理能力を誇っています。

※GPUというのはGeForceの呼称。GeForceは高性能の2D描画機能と3D描画機能を備えたゲーム用のビデオチップ。3D描画では、従来CPU(PCの中核を担うプロセッサー)が担った3次元の座標計算やポリゴンの陰影処理等の処理を可能にした。

近年ではクラウド事業者の需要に応えるべくGPUプラットフォーム「Volta(ボルタ)」を出荷。これは前世代の製品(Jetson TX2)の15倍以上の速度で機械学習の分類や物体認識の処理を行える優れものなので、AMZNやBABA、百度、テンセント等のテクノロジー企業が「Volta」を採用しました。

近年のNVDAの事業構成を見ると、このGPUが8割以上を占めています。

【事業別売上高】

年/月 17/1 18/1 19/1 20/1
GPU 84.3% 83.8% 86.8% 86.7%
Tegra 11.9% 15.8% 13.2% 13.3%

※TegraプロセッサはGPUとCPUを統合し、外出時でも自宅にいる時と同じように端末を用いてゲームで遊んだり、映画を観たり、動画を共有したりできるようにする(任天堂スイッチも採用)。

主力製品はPC向けの「GeForce」、産業デザイン用の「Quadro」、スパコン用の「Tegra」(モバイル向けの「Tegra」もあり)等。

また、地域別売上高は以下の通りでした。

年/月 17/1 18/1 19/1 20/1
台湾 36.9% 30.8% 28.7% 27.7%
中国 18.9% 19.5% 23.9% 25%
米国 13.1% 13.1% 12.9% 8.1%
欧州 9.5% 7.9% 7.8% 9.1%
アジア太平洋 14.6% 21.3% 20.2% 24.6%
その他 7% 7.4% 6.5% 5.5%

NVDAは、米国とアジア太平洋をまたにかけたテクノロジー企業として台頭してきています。

近年、注目を集める自動運転においてもトヨタをはじめとする370社以上の自動車メーカーやサプライヤーなどと提携(ボッシュ、コンチネンタル、メルセデス・ベンツ、オーロラ、オートリブ等)。

NVDAによれば、225もの関連企業や研究機関などが同社のプラットフォームを採用しています。

トラフィック・ジャム・パイロット(混雑した道路上で自動運転を可能にする技術)からロボタクシーまで、完全自動運転の実現を目指し、 NVIDIA DRIVE(自動運転プラットフォーム)の改良を続けています。

2018年5月3日には「NVIDIA DRIVE Xavier」(シングルチップの自動運転車向けプロセッサ)は、ドイツが誇る世界最高峰の認証機関「テュフズード」(TUV SUD)の安全性認証を取得しました。

エヌビディアのNVIDIA DRIVE Xavierは、90 億個のトランジスタを搭載し、膨大なデータを処理してディープラーニングを行い、自動運転の中核機能を担います(わずか30Wの消費電力で毎秒1兆ものディープラーニング演算を実行可能)。このプロセッサは、運転のあらゆる側面に AI を組み込み、エヌビディアと協業する企業や組織のテクノロジー開発をサポートします。

2019年12月には、次世代車載コンピューター「NVIDIA DRIVE AGX Orin」を正式発表しています。

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得)。

1/2株価 238.8
10/23株価 543.6
株価上昇率 127.64%
52週高値 589.1
52週安値 180.7
β値 1.55
EPS 5.45
PER 99.67
配当利回り 0.12%
時価総額(億$) 3358
株式数(億) 6.2

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※20年終値は10/23株価)
NVDA 初値 終値 上昇率
2020 238.8 543.6 128%
2019 130.6 235.3 80%
2018 195.8 133.5 -32%
2017 104.4 193.5 85%
2016 32.3 106.7 230%
2015 20.2 33 63%
2014 15.9 20.1 26%
2013 12.7 16 26%
2012 14.3 12.3 -14%
2011 15.5 13.9 -10%
2010 18.5 15.4 -17%
2009 8.1 18.7 131%
2008 33 8.1 -75%
★2:各年初から20/10/23までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~
316% 178% 421% 1583%
15年~ 14年~ 13年~ 12年~
2591% 3319% 4180% 3701%
11年~ 10年~ 09年~ 08年~
3407% 2838% 6611% 1547%

配当利回りと配当性向

さらに、配当利回りを見てみます。

権利落ち日 配当 利回り 株価
2020/9/2 0.16 0.11% 573.9
2020/6/5 0.16 0.18% 356.8
2020/2/28 0.16 0.24% 270.1
2019/11/29 0.16 0.3% 216.7
2019/8/29 0.16 0.38% 167

配当性向の推移もモーニングスター(MS)社のデータで確認してみましょう。
★配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕

★単純計算=EPS÷1株配当。MS試算=モーニングスター社の試算

年/月 EPS 配当 配当性向
(GAAP) 単純計算 MS試算
13/1 0.9 0.07 7.8
14/1 0.74 0.31 41.9 39
15/1 1.12 0.34 30.4 33.3
16/1 1.08 0.39 36.1 34.1
17/1 2.57 0.48 18.7 23.5
18/1 4.82 0.57 11.8 13.9
19/1 6.63 0.61 9.2 8
20/1 4.52 0.64 14.2 16.4

四半期決算(2020予想など)

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。

(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの主な出所は英語版のヤフーファイナンス。ただ、2019年6月までのデータ出所はロイター)。

EPS:予想と結果

予想 10/18 1月前 2月前
Y:2022 11.09 11.05 9.95
Y:2021 9.1 9.09 8.15
Q:21/1 2.54 2.53 2.15
Q:20/10 2.56 2.56 2.18
EPS 予想 結果
20/7 1.97 2.18 0.21 10.7
20/4 1.68 1.8 0.12 7.1
20/1 1.67 1.89 0.22 13.2
19/10 1.57 1.78 0.21 13.4
19/7 1.14 1.24 0.1 8.8
19/4 0.81 0.88 0.07 8.6
19/1 0.75 0.8 0.05 6.7
18/10 1.87 1.84 -0.03 -1.6
18/7 1.74 1.94 0.2 11.5
18/4 1.58 2.05 0.47 29.4

売上高:予想と結果

予想 10/18 1月前 2月前
Y:2022 18730 18690 18520
Y:2021 15790 15770 15680
Q:21/1 4410 4400 4380
Q:20/10 4410 4410 4410
売上 予想 結果
20/7 3650 3870 220 6.0
20/4 2980 3080 100 3.4
20/1 2970 3110 140 4.7
19/10 2902 3014 112 3.9
19/7 2543 2579 36 1.4
19/4 2195 2220 25 1.1
19/1 2202 2205 3 0.1
18/10 3239 3181 -58 -1.8
18/7 3101 3123 22 0.7
18/4 2910 3207 297 10.2

ガイダンス

ガイダンス情報です(IRページを参照)。

2021Q3
売上 44億$ ±2%
粗利(GAAP) 62.5%±0.5
粗利(非GAAP) 65.5%±0.5
営業費(GAAP) 15.4億$
営業費(非GAAP) 10.9億$
他の収益/費用 0.55億$/0.55億$
課税の割合 8% ±1%

決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。

事業別に見た売上高

各事業分野ごとに四半期の売上高を見てみます(出所:NVDAのスライド)。

データセンター部門がAI需要の拡大に伴い、ゲーム部門に次ぐ稼ぎ頭になっています。

ゲーム プロ用VZ データ 自動運転 OEM他
16/10 1244 207 240 127 186 2004
17/1 1348 225 296 128 176 2173
17/4 1027 205 409 140 156 1937
17/7 1186 235 416 142 251 2230
17/10 1561 239 501 144 191 2636
18/1 1739 254 606 132 180 2911
18/4 1723 251 701 145 387 3207
18/7 1805 281 760 161 116 3123
18/10 1764 305 792 172 148 3181
19/1 954 293 679 163 116 2205
19/4 1055 266 634 166 99 2220
19/7 1313 291 655 209 111 2579
19/10 1659 324 726 162 143 3014
20/1 1491 331 968 163 152 3105
20/4 1339 307 1141 155 138 3080
20/7 1654 203 1752 111 146 3866

18年4月決算の頃に、創業者兼最高経営責任者であるジェン・スン・ファンは「Tensor Core GPUの発明により、AI時代における我が社の強い立場がさらに有利になった」と述べていましたが、その後、ピークを過ぎ、2019年1月28日には売上減をガイダンスで公表。ただ、その後、売上高は回復してきています。

NVDAは「ゲーム、デザイン、HPC、AI、自動運転車」の「全てにおいて優れた戦略的立場を持っている」(ジェン・スン・ファン)わけです。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等

NVDA 売上高 営業CF 同マージン 純利益
09/1 3425 249 7% -30
10/1 3326 488 15% -68
11/1 3543 676 19% 253
12/1 3998 909 23% 581
13/1 4280 824 19% 563
14/1 4130 835 20% 440
15/1 4682 906 19% 631
16/1 5010 1175 23% 614
17/1 6910 1672 24% 1666
18/1 9714 3502 36% 3047
19/1 11716 3743 32% 4141
20/1 10918 4761 44% 2796

*同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

NVDA SG(%) EPS DSO
09/1 -16% -0.05 52.5
10/1 -3% -0.12 38.0
11/1 7% 0.43 37.3
12/1 13% 0.94 31.3
13/1 7% 0.9 33.7
14/1 -4% 0.74 38.9
15/1 13% 1.12 35.1
16/1 7% 1.08 35.7
17/1 38% 2.57 35.2
18/1 41% 4.82 39.3
19/1 21% 6.63 41.9
20/1 -7% 4.52 51.5

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)
※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

NVDA 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
09/1 3351 956 2395 71%
10/1 3586 921 2665 74%
11/1 4495 1314 3181 71%
12/1 5553 1407 4146 75%
13/1 6412 1585 4828 75%
14/1 7251 2794 4456 61%
15/1 7201 2783 4418 61%
16/1 7370 2901 4469 61%
17/1 9841 4079 5762 59%
18/1 11241 3770 7471 66%
19/1 13292 3950 9342 70%
20/1 17315 5111 12204 70%

ROAとROEなど

NVDA ROA ROE 流動比率
09/1 -1% -1% 278%
10/1 -2% -3% 316%
11/1 6% 8% 342%
12/1 10% 14% 420%
13/1 9% 12% 489%
14/1 6% 10% 595%
15/1 9% 14% 638%
16/1 8% 14% 257%
17/1 17% 29% 477%
18/1 27% 41% 803%
19/1 31% 44% 794%
20/1 16% 23% 767%

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合
★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合
★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

NVDA 営業CF 投資CF 財務CF
09/1 249 -209 -349
10/1 488 -519 61
11/1 676 -650 192
12/1 909 -1143 237
13/1 824 -744 -15
14/1 835 -806 390
15/1 906 -727 -834
16/1 1175 -400 -676
17/1 1672 -793 291
18/1 3502 1278 -2544
19/1 3743 -4097 -2866
20/1 4761 6145 -792