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NVDA

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【NVDA】エヌビディアの株価と決算、配当

更新日:

エヌビディア(NVIDIA Corporation)は世界有数のグラフィックス用半導体大手企業です。

ゲーム、プロ用ビジュアリゼーション、データセンター、自動運転等のプラットフォームを提供し、バーチャルリアリティや人口知能などの最新技術の開発に注力しています(17年5月にトヨタと自動運転車の開発で提携)。

同社はPCの画像処理に用いるGPU (グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を開発。

そのGPUコンピューティングは毎秒7000種類以上の花の種類を識別するといった途方もない処理能力を誇っています。

※GPUというのはGeForceの呼称。GeForceは高性能の2D描画機能と3D描画機能を備えたゲーム用のビデオチップ。3D描画では、従来CPU(PCの中核を担うプロセッサー)が担った3次元の座標計算やポリゴンの陰影処理等の処理を可能にした。

近年ではクラウド事業者の需要に応えるべくGPUプラットフォーム「Volta(ボルタ)」を出荷。これは全世代の製品に比べると深層学習の演算を10 倍速く行える優れものなので、アマゾンやアリババ、百度、テンセント等のテクノロジー企業が「Volta」を採用しました。

このGPUおよびTegraプロセッサ等が収益の柱になっています。

※TegraプロセッサはGPUとCPUを統合し、外出時でも自宅にいる時と同じように端末を用いてゲームで遊んだり、映画を観たり、動画を共有したりできるようにする。

主力製品はPC向けの「GeForce」、産業デザイン用の「Quadro」、スパコン用の「Tegra」(モバイル向けの「Tegra」もあり)等。

2018年1月決算で判明した通年売上のうち、GPUが83.8%、Tegraプロセッサが15.8%を占めました。この時点での地域別売上高は以下の通り。

台湾30.8%
中国19.5%
米国13.1%
欧州7.9%
アジア太平洋など21.3%
その他7.4%

NVDAは、米国とアジア太平洋をまたにかけたテクノロジー企業として台頭してきています。

近年は自動運転に注力。トラフィック・ジャム・パイロット(混雑した道路上で自動運転を可能にする技術)からロボタクシーまで、完全自動運転の実現を目指し、 NVIDIA DRIVE(自動運転プラットフォーム)の改良を続けています(2018年の報告書によれば320社以上がデータセンターや車両にNVIDIA DRIVE技術を採用)。

2018年5月3日には「NVIDIA DRIVE Xavier」(シングルチップの自動運転車向けプロセッサ)は、ドイツが誇る世界最高峰の認証機関「テュフズード」(TUV SUD)の安全性認証を取得しました。

エヌビディアのNVIDIA DRIVE Xavierは、90 億個のトランジスタを搭載し、膨大なデータを処理してディープラーニングを行い、自動運転の中核機能を担います(わずか30Wの消費電力で毎秒1兆ものディープラーニング演算を実行可能)。

このプロセッサは、運転のあらゆる側面に AI を組み込み、エヌビディアと協業する企業や組織のテクノロジー開発をサポートします

「NVIDIA DRIVE Xavier」は、2018年第4四半期に発売される予定です。

【NVDA】エヌビディアの指標

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まず、エヌビディアの主要指標のデータは以下の通りです(出所はグーグルファイナンスなど)。

19/1/2株価130.6
19/2/15株価157.3
株価上昇率20.40%
52週高値292.8
52週安値124.5
EPS6.63
PER23.74
配当(利回り)0.64 (0.41%)
時価総額(億$)960
株式数(億)6.1

伸び率は高いのですが、わずかな配当が出ています。

【NVDA】エヌビディアの株価推移

次に、株価の推移を見てみます。


青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線です。

上がりも下がりもすごい勢いです。

その株価の推移を1年ごとに見てみましょう

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は2/15)
NVDA

初値

最安

最高

終値

上昇率

2019

130.6

128

160.2

157.3

20%

2018

195.8

127.1

289.4

133.5

-32%

2017

104.4

95.5

217

193.5

85%

2016

32.3

25.2

109.8

106.7

230%

2015

20.2

19.1

33.8

33

63%

2014

15.9

15.4

21.1

20.1

26%

2013

12.5

12

16.2

16

28%

2012

14.3

11.4

16.5

12.3

-14%

2011

15.5

11.7

25.7

13.9

-11%

2010

18.5

8.9

18.9

15.4

-17%

2009

8.1

7.2

18.7

18.7

131%

2008

34

5.9

34

8.1

-76%

★2:各年初から2019/2/15までの伸び率
19年~

18年~

17年~

16年~

15年~

14年~

20%

-20%

51%

387%

679%

890%

13年~

12年~

11年~

10年~

09年~

08年~

1159%

1000%

915%

750%

1842%

363%

下降トレンドに入ってきているので、今後の展開には注意が必要でしょう。

新年のガイダンス

18年のピークの後、株価が下落し、反転が期待されていましたが、19年1月28日には、同社から売上減を伝えるガイダンスが発表されました。

その要点は以下の通り。

  • 従来の予測は売上27億ドル。だが、第4四半期の売上高は22.7億ドルになる
  • これは、ゲーミングGPUやデータセンタープラットフォームの売上が予想を下回ったことを反映している。
  •  ゲーミングでは、暗号通貨ブーム後の過剰在庫のために売り上げが減少。
  • 中国におけるマクロ経済情勢の悪化は、NVIDIAのゲーミングGPUに対する消費者需要に影響を与えた。
  • 新しいハイエンドGPUの売上は予想を下回った。
  • データセンターでは、収益も予想を下回った(顧客が慎重になったため)
第4四半期旧ガイダンス新ガイダンス
売上27億$ ±2%22億$ ±2%
粗利(GAAP)62.3% ±0.5%55% ±1%
粗利(非GAAP)62.5% ±0.5%56% ±1%
営業費(GAAP)9.15億$9.15億$
営業費(非GAAP)7.55億$7.55億$
他の収益と費用0.21億$0.25億$
課税の割合8% ±1%6% ±1%

18年第四半期決算の概要

CNBCによれば18年第四半期決算の概要は以下の通りです。

  • EPS:0.8$(市場予想:0.75$)
  • 売上高:22億1000万$(市場予想:22億ドル)

ストリートインサイダーはガイダンスについて、以下のように報じています。

  • NVIDIAは2020年第1四半期の収益を22億ドル±2%と見込む(市場予想:22億9000万ドル)
  • GAAP粗利率:58.8% ±0.5%
  • 非GAAP粗利益率:59% ±0.5%

NVIDIAのCEOコメントは暗号通貨関連の在庫増と市場悪化が四半期決算の悪化をもたらしたことを挙げつつも、「NVIDIAの基本的な立場と私たちがサービスを提供している市場は強力です。 私たちが開発した高速コンピューティングプラットフォームは、人工知能から自律走行車、ロボットまで、世界で最も重要かつ急成長している産業の中心です。 我々は、持続的な成長に完全に戻ると期待している」と述べた。

【NVDA】エヌビディアの配当

ここで5年ほどの配当金と配当性向の推移をモーニングスター(MS)社のデータで見てみます。

MS社は非GAAPのEPSで配当性向を試算。GAAP基準のEPS試算(=単純計算)の箇所は筆者挿入(配当性向=1株当たり配当÷EPS×100  ※これは純利益から配当金を支払っている割合)

年/月

EPS

配当

配当性向

(GAAP)

単純計算

MS試算

2014/1

0.74

0.31

41.9

39

2015/1

1.12

0.34

30.4

33.3

2016/1

1.08

0.39

36.1

34.1

2017/1

2.57

0.48

18.7

23.5

2018/1

4.82

0.57

11.8

13.9

さらに、四半期ごとの配当も見てみます

権利落ち日

1株配当($)

配当利回り

当日株価

2018/11/30

0.16

0.4%

163.4

2018/08/30

0.15

0.2%

277.8

2018/05/24

0.15

0.2%

247.7

2018/02/23

0.15

0.2%

245.9

2017/11/24

0.15

0.3%

217.0

2017/08/24

0.14

0.3%

165.2

2017/05/23

0.14

0.4%

137.0

2017/02/24

0.14

0.5%

101.5

2016/11/28

0.14

0.5%

94.1

2016/08/25

0.115

0.7%

61.5

2016/05/26

0.115

1.0%

45.7

2016/03/02

0.115

1.3%

32.9

2015/11/20

0.115

1.3%

31.4

【NVDA】四半期決算(予想と実値)

さらに、決算の数字を見てみます。

ロイター予想値

以下、ロイターのサイトに掲載されている予想値です(2019/2/1。売上と利益、資産と負債、資本とキャッシュフローの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

※2018年12月31日時点での18年通年予想(平均値)は売上94.89億$、EPSが4.22$でした。

売上予想平均上限下限期間
2020129741407311987通年
2019122081226812111通年
7-193079338928504半期
4-192837314627004半期
売上予想結果
10-1832393181581.8
7-1831013123220.7
4-182910320729710.19
1-18268529112268.42
10-172364263627211.49
EPS予想平均上限下限期間
20207.228.066.52通年
20197.237.267.12通年
7-191.681.91.484半期
4-191.491.721.344半期
EPS予想結果
10-181.871.840.031.36
7-181.741.940.211.45
4-181.582.050.4729.39
1-181.171.570.434.36
10-170.941.330.3940.83

※決算予想では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が多用されています(後述のGAAP基準と異なる売上とEPSの数値は非GAAP基準)

四半期実績(GAAP基準)

GAAP基準での四半期会計の実績は以下の通りでした(出所は亜州IR株式会社『米国株四半期速報』とモーニングスターHP、エヌビディア決算など)。

売上高

純利益

EPS

4-2015

1151

134

0.24

7-2015

1153

26

0.05

10-2015

1305

247

0.44

1-2016

1401

207

0.35

4-2016

1305

196

0.33

7-2016

1428

261

0.41

10-2016

2004

542

0.83

1-2017

2173

655

0.99

4-2017

1937

507

0.79

7-2017

2230

583

0.92

10-2017

2636

838

1.33

1-2018

2911

1118

1.78

4-2018

3207

1244

1.98

7-2018

3123

1101

1.76

10-2018

3181

1230

1.97

事業別に見た売上高

18年7月までのデータで各事業分野ごとに四半期の売上高を見てみます(出所:NVDAのスライド)。

  • ゲーム:ゲーミング
  • プロ用VZ:プロフェッショナルビジュアライゼーション
  • データ:データセンター
  • 自動車(AUTO):自動運転関連
  • OEM&IP:パソコン組み込み型製品等

ゲーム

プロ用VZ

データ

自動車

OEM&IP

10-2016

1244

207

240

127

186

1-2017

1348

225

296

128

176

4-2017

1027

205

409

140

156

7-2017

1186

235

416

142

251

10-2017

1561

239

501

144

191

1-2018

1739

254

606

132

180

4-2018

1723

251

701

145

387

7-2018

1805

281

760

161

116

10-2018

1764

305

792

172

148

18年4月決算の頃に、創業者兼最高経営責任者であるジェン・スン・ファンは「従来のコンピューティングの立ち遅れが(NVDAに)AIコンピューティングの需要をもたらした」とし、「我々が(他社に)先駆けて開発したGPUコンピューティングのアプローチは、この隙間を満たすのに理想的だ」「Tensor Core GPUの発明により、AI時代における我が社の強い立場がさらに有利になった」と述べていましたが、その後、ピークを過ぎ、2019年1月28日には売上減をガイダンスで公表。

状況の変化を認めながらも、「NVIDIAが開発した高速コンピューティングモデルは、世界の飽くことなきコンピューティングのニーズに応える最善の道だ」「我々が創造している市場 - ゲーム、デザイン、HPC、AI、自動運転車 - は重要であり、成長を続けている」「我々はそれらのすべてにおいて優れた戦略的立場を持っている」と変わらぬ展望を訴えています。

【NVDA】通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

損益計算(売上、純利益等)

売上高

営業CF

同マージン

純利益

2009/1

3425

249

7.3%

-30

2010/1

3326

488

14.7%

-68

2011/1

3543

676

19.1%

253

2012/1

3998

909

22.7%

581

2013/1

4280

824

19.3%

563

2014/1

4130

835

20.2%

440

2015/1

4682

906

19.4%

631

2016/1

5010

1175

23.5%

614

2017/1

6910

1672

24.2%

1666

2018/1

9714

3502

36.1%

3047

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%以上あれば優良な数値。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

各主要事業の売上は以下の通り。

  • ゲーム事業:28.2億(16年)⇒40.6億(17年)⇒60.5億(18年)
  • プロフェッショナルビジュアライゼーション:7.5億(16年)⇒8.3億(17年)⇒9.3億(18年)
  • データセンター:3.4億(16年)⇒8.3億(17年)⇒19.3億(18年)
  • 自動車分野:3.2億(16年)⇒4.8億(17年)⇒5.5億(18年)

データセンター部門がAI需要の拡大に伴い、急成長しています。

EPSや営業利益率など

営業利益率

EPS

DSO

2009/1

-1.3

-0.05

52.5

2010/1

-3

-0.12

38

2011/1

7.2

0.43

37.3

2012/1

16.2

0.94

31.3

2013/1

15.2

0.9

33.7

2014/1

12

0.74

38.9

2015/1

16.2

1.12

35.1

2016/1

17.5

1.08

35.7

2017/1

28

2.57

35.2

2018/1

33.1

4.82

39.3

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。DSOが急増する企業は要注意。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

総資産

総負債

株主資本

自己資本率

2009/1

3351

956

2395

71.5%

2010/1

3586

921

2665

74.3%

2011/1

4495

1314

3181

70.8%

2012/1

5553

1407

4146

74.7%

2013/1

6412

1585

4828

75.3%

2014/1

7251

2794

4456

61.5%

2015/1

7201

2783

4418

61.4%

2016/1

7370

2901

4469

60.6%

2017/1

9841

4079

5762

58.6%

2018/1

11241

3770

7471

66.5%

さらに、重要指標を見てみます。

ROAとROEなど

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業が上げた利益を見る

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業が上げた利益を見る

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る(下表では資本が負債の何倍かを表記)

ROA

ROE

流動比率

単位

倍率

2009/1

-0.9

-1.2

2.8

2010/1

-2

-2.7

3.2

2011/1

6.3

8.7

3.4

2012/1

11.6

15.9

4.2

2013/1

9.4

12.5

4.9

2014/1

6.4

9.5

5.9

2015/1

8.7

14.2

6.4

2016/1

8.4

13.8

2.5

2017/1

19.4

32.6

4.7

2018/1

28.9

46.1

8

キャッシュフロー

営業CF

投資CF

財務CF

フリーCF

2009/1

249

-209

-349

-158

2010/1

488

-519

61

410

2011/1

676

-650

192

578

2012/1

909

-1143

237

770

2013/1

824

-744

-15

641

2014/1

835

-806

390

580

2015/1

906

-727

-834

784

2016/1

1175

-400

-676

1089

2017/1

1672

-793

291

1496

2018/1

3502

1278

-2544

2909

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