ITA・SHLDの構成銘柄を比較|防衛ETFの違い【2026年】

テーマ別ETF,軍事株

記事タイトル:ITA・SHLDの構成銘柄を比較|防衛ETFの違い【2026年】
メタディスクリプション:ITAとSHLDの構成銘柄、経費率、純資産、国別配分、利回り、リターンを比較。米国航空宇宙・防衛に集中するITAと、Palantirや欧州防衛株を含むSHLDの違い、重複銘柄、リスクを2026年8月の公式データで解説します。

【最新更新】2026年8月5日

  • ITAのNAV、純資産、経費率、保有銘柄数、利回り、上位構成を2026年8月3~4日のiShares公式データへ更新しました。[1]
  • SHLDのNAV、純資産、経費率、利回り、国別・セクター構成を2026年6月30日~7月31日のGlobal X公式データへ更新しました。[2]
  • 検索需要の大きい「ITA 構成銘柄」「SHLD 構成銘柄」へ対応し、ITA全49銘柄、SHLD全50銘柄をHTML表で掲載しました。
  • 比較表を記事冒頭へ移動し、両ETFの重複銘柄、集中度、民間航空への感応度を追加しました。
  • ITAの経費率を、現行目論見書の公式表示である0.37%へ修正しました。
  • 旧記事で</html>以降に分断されていた株価・分配金・ポートフォリオ部分を本文へ統合しました。

ITA・SHLDの構成銘柄を比較|防衛ETFの違い

ITA(iShares U.S. Aerospace & Defense ETF)
SHLD(Global X Defense Tech ETF)は、いずれも航空宇宙・防衛関連企業へ投資する米国上場ETFです。
ただし、投資地域、銘柄選定、民間航空への感応度、上位銘柄への集中度は大きく異なります。

ITAは米国の航空宇宙・防衛企業へ集中し、GE Aerospace、RTX、Boeingの3社で約48%を占めます。
SHLDは米国の大手防衛企業に加え、Palantir、BAE Systems、Rheinmetall、Thales、Leonardo、韓国の防衛企業などを保有します。

この記事では、ITAとSHLDの全構成銘柄、経費率、純資産、分配金、国別・セクター構成、運用実績、重複銘柄、リスクを比較します。

注意事項

ITAとSHLDはいずれも特定業界へ集中するテーマ型ETFです。市場全体へ投資するETFより、政府予算、地政学、調達計画、個別企業の品質・納期問題の影響を強く受けます。

証券会社によって取扱状況やNISA成長投資枠の対象可否が異なります。取引前に各社の最新商品一覧をご確認ください。

本記事は情報提供を目的としており、特定ETFの売買を推奨するものではありません。

ITAとSHLDの違いを先に比較

  • ITA:米国の航空宇宙・防衛企業へ集中。防衛予算に加え、民間航空機、航空エンジン、部品需要の影響も大きいETFです。
  • SHLD:米国と同盟国の防衛企業へ投資。Palantir、欧州・韓国企業を含み、民間航空より防衛近代化への比重が高くなっています。
  • 集中度:ITAの上位10銘柄は77.37%、SHLDは63.98%です。ITAの方が大型3社への集中が大きくなっています。
  • 位置付け:どちらも市場全体型のコアETFではなく、航空宇宙・防衛テーマを追加するサテライト資産です。
比較項目 ITA SHLD
主な投資対象 米国航空宇宙・防衛 世界の防衛テクノロジー
NAV 250.43ドル
2026/8/4
63.36ドル
2026/7/31
純資産総額 約147.76億ドル 約70.0億ドル
経費率 0.37% 0.50%
保有銘柄数 49 50
30日SEC利回り 0.34% 0.65%
分配頻度 四半期 年2回
上位10銘柄比率 77.37% 63.98%
最大構成銘柄 GE Aerospace 22.00% RTX 9.87%
P/E 42.47倍
2026/8/3
24.61倍
2026/7/31
P/B 6.87倍 4.60倍
過去1年NAVリターン +29.30%
2026/6/30
+0.36%
2026/6/30
民間航空の影響 大きい ITAより小さい
米国外企業 原則として米国企業 欧州・韓国・イスラエルなど
設定日 2006年5月1日 2023年9月11日

※ITAは2026年8月3~4日、SHLDは2026年6月30日~7月31日の運用会社公式データを使用しています。
SHLD全50銘柄の構成比率は2026年8月3日付の保有一覧を補助資料として確認しています。
[1][2][3]

投資目的別の整理

  • 米国の航空宇宙・防衛産業と民間航空需要を取り込みたい:ITA
  • Palantirや欧州・韓国の防衛企業を含めたい:SHLD
  • 低い経費率、長い運用実績、大きな純資産を重視:ITA
  • 上位企業への集中をITAより抑えたい:SHLD
  • 市場全体へ広く分散投資したい:どちらも中核資産の代替にはなりません

ITAの全構成銘柄一覧【2026年8月】

以下はiSharesが公表した2026年8月3日時点の保有明細から、現金・デリバティブを除いた全49株式です。
上位10銘柄で77.37%を占めます。
[4]

ITAの全49構成銘柄(2026年8月3日)
順位 ティッカー 企業名 構成比率
1 GE GE Aerospace 22.00%
2 RTX RTX Corp. 16.68%
3 BA Boeing 9.46%
4 HWM Howmet Aerospace 4.72%
5 GD General Dynamics 4.61%
6 LMT Lockheed Martin 4.59%
7 TDG TransDigm Group 4.36%
8 NOC Northrop Grumman 4.16%
9 LHX L3Harris Technologies 3.58%
10 AXON Axon Enterprise 3.21%
11 RKLB Rocket Lab 2.48%
12 CW Curtiss-Wright 1.91%
13 CRS Carpenter Technology 1.87%
14 ATI ATI Inc. 1.82%
15 FTAI FTAI Aviation 1.60%
16 WWD Woodward 1.50%
17 HEI.A HEICO Class A 1.40%
18 BWXT BWX Technologies 1.10%
19 TXT Textron 1.04%
20 HEI HEICO 1.00%
21 HII Huntington Ingalls Industries 0.89%
22 MOG.A Moog Class A 0.78%
23 KTOS Kratos Defense & Security Solutions 0.64%
24 HXL Hexcel 0.53%
25 VSEC VSE Corp. 0.40%
26 SARO StandardAero 0.39%
27 AIR AAR Corp. 0.39%
28 MRCY Mercury Systems 0.39%
29 AVAV AeroVironment 0.36%
30 KRMN Karman Holdings 0.32%
31 DRS Leonardo DRS 0.24%
32 ACHR Archer Aviation Class A 0.21%
33 LOAR Loar Holdings 0.18%
34 DCO Ducommun 0.18%
35 ATRO Astronics 0.16%
36 VVX V2X 0.12%
37 LUNR Intuitive Machines Class A 0.11%
38 RCAT Red Cat Holdings 0.08%
39 RDW Redwire 0.07%
40 CDRE Cadre Holdings 0.06%
41 FLY Firefly Aerospace 0.05%
42 NPK National Presto Industries 0.05%
43 SWBI Smith & Wesson Brands 0.05%
44 RGR Sturm, Ruger 0.04%
45 BETA BETA Technologies Class A 0.04%
46 ATRO.B Astronics Class B 0.03%
47 VOYG Voyager Technologies Class A 0.02%
48 SPCE Virgin Galactic Holdings 0.02%
49 YSS York Space Systems 0.02%

ITAの集中度

  • GE Aerospace、RTX、Boeingの上位3社で48.14%
  • 上位10銘柄で77.37%
  • 49銘柄を保有していても、ETF全体の値動きは大型航空宇宙企業へ強く依存

特にGE AerospaceとBoeingは民間航空需要の影響が大きいため、
ITAを「米国政府の防衛予算だけに連動するETF」と考えるのは適切ではありません。

SHLDの全構成銘柄一覧【2026年8月】

SHLDは2026年8月3日時点で50銘柄を保有しています。
上位10銘柄の合計は63.98%で、ITAより低いものの、依然として集中度の高いETFです。
[2][3]

SHLDの全50構成銘柄(2026年8月3日)
順位 ティッカー 企業名 構成比率
1 RTX RTX Corporation 9.87%
2 GD General Dynamics 8.99%
3 LMT Lockheed Martin 8.86%
4 NOC Northrop Grumman 7.96%
5 PLTR Palantir Technologies 7.40%
6 BA/ LN BAE Systems 4.88%
7 RHM GR Rheinmetall 4.31%
8 LHX L3Harris Technologies 4.03%
9 HO FP Thales 3.91%
10 LDO IM Leonardo 3.77%
11 SAAB.B SS Saab 3.55%
12 ESLT IT Elbit Systems 3.40%
13 012450 KS Hanwha Aerospace 3.10%
14 BWXT BWX Technologies 2.36%
15 LDOS Leidos Holdings 2.21%
16 KOG NO Kongsberg Gruppen 1.95%
17 HII Huntington Ingalls Industries 1.90%
18 MOG.A Moog Class A 1.64%
19 KTOS Kratos Defense & Security Solutions 1.36%
20 BAB LN Babcock International Group 1.06%
21 MRCY Mercury Systems 0.93%
22 HAG GR Hensoldt 0.90%
23 AM FP Dassault Aviation 0.90%
24 AVAV AeroVironment 0.90%
25 079550 KS LIG Nex1 0.89%
26 PL Planet Labs 0.88%
27 047810 KS Korea Aerospace Industries 0.85%
28 PSN Parsons 0.75%
29 KRMN Karman Holdings 0.70%
30 AMTM Amentum Holdings 0.69%
31 ASELS TI Aselsan Elektronik Sanayi 0.59%
32 OSIS OSI Systems 0.52%
33 272210 KS Hanwha Systems 0.49%
34 CSG NA CSG 0.46%
35 QQ/ LN QinetiQ Group 0.39%
36 TKMS GR TKMS 0.36%
37 CHG LN Chemring Group 0.32%
38 YSS York Space Systems 0.22%
39 VOYG Voyager Technologies Class A 0.21%
40 BBAI BigBear.ai Holdings 0.20%
41 EXA FP Exail Technologies 0.19%
42 PNG CN Kraken Robotics 0.18%
43 DRO AU DroneShield 0.17%
44 RCAT Red Cat Holdings 0.16%
45 BITTI FH Bittium 0.14%
46 ELS AU Elsight 0.12%
47 EOS AU Electro Optic Systems Holdings 0.12%
48 BKSY BlackSky Technology 0.11%
49 ASB AU Austal 0.09%
50 ARYT IT Aryt Industries 0.08%

SHLDの集中度

  • RTX、General Dynamics、Lockheed Martin、Northrop Grumman、Palantirの上位5社で43.08%
  • 上位10銘柄で63.98%
  • 米国の大手防衛企業を中心に、欧州・韓国・イスラエル企業を追加

SHLDの名称には「Defense Tech」が含まれますが、2026年7月31日時点のセクター構成は
資本財・産業89.0%、情報技術11.0%です。
一般的なAI・サイバーセキュリティETFとは異なります。

ITAとSHLDの重複銘柄

両ETFの上位で重複する主な企業は次の通りです。

企業 ITA SHLD 主な事業
RTX 16.68% 9.87% ミサイル、防空、航空エンジン
General Dynamics 4.61% 8.99% 軍用車両、潜水艦、ビジネスジェット
Lockheed Martin 4.59% 8.86% 戦闘機、ミサイル、宇宙
Northrop Grumman 4.16% 7.96% 爆撃機、宇宙、ミサイル防衛
L3Harris Technologies 3.58% 4.03% 通信、センサー、宇宙

両ETFを同時に保有すると、これらの米国防衛大手への実質的な配分が高くなります。
組み合わせる意味は、単純に銘柄数を増やすことではありません。
ITAの米国航空宇宙・民間航空への配分に、SHLDのPalantirや欧州・韓国防衛企業を追加することにあります。

ITA:米国航空宇宙・防衛ETFの特徴

ITAは、Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Indexへの連動を目指します。
米国の航空宇宙・防衛企業を対象とし、軍用航空機、ミサイル、防空、電子戦、艦艇に加え、
民間航空機、航空エンジン、補修部品を扱う企業も多く含みます。

NAV$250.43
純資産$14.78B
経費率0.37%
SEC利回り0.34%
正式名称 iShares U.S. Aerospace & Defense ETF
ティッカー ITA
連動指数 Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Index
NAV 250.43ドル(2026年8月4日)
純資産総額 約147.76億ドル(2026年8月4日)
経費率 0.37%
保有銘柄数 49(2026年8月3日)
30日SEC利回り 0.34%(2026年6月30日)
12カ月実績利回り 0.44%(2026年6月30日)
分配頻度 四半期
30日中央値スプレッド 0.06%(2026年8月4日)
年初来NAVリターン +14.84%(2026年8月3日)
過去1年NAVリターン +29.30%(2026年6月30日)
P/E 42.47倍(2026年8月3日)
P/B 6.87倍(2026年8月3日)
設定日 2006年5月1日

ITAのメリット

  • 米国の航空宇宙・防衛大手へまとめて投資:航空機、エンジン、ミサイル、防空、宇宙、軍用車両などを広く含みます。
  • 長い運用実績:2006年設定で、SHLDより長い市場履歴があります。
  • 大きな純資産と取引規模:純資産は約148億ドル、30日中央値スプレッドは0.06%です。
  • SHLDより低い経費率:現行経費率は0.37%です。
  • 民間航空の回復も取り込める:航空会社の機材更新、補修部品、航空エンジン需要が追い風になる場合があります。

ITAのリスク

  • GE・RTX・Boeingへの集中:上位3社だけで48.14%です。
  • 純粋な軍需ETFではない:民間航空需要の減速がETFへ影響します。
  • 高い評価倍率:P/Eは42.47倍で、成長期待が後退した場合は倍率縮小の影響を受けます。
  • 固定価格契約:大型防衛案件のコスト超過や納期遅延が企業収益を圧迫する場合があります。
  • Boeing固有のリスク:品質、認証、納期、生産体制の問題がETFへ波及します。

SHLD:グローバル防衛テックETFの特徴

SHLDはGlobal X Defense Tech Indexへの連動を目指します。
防衛関連のAI、データ解析、通信、センサー、無人機、宇宙、ロボティクス、サイバー、先進兵器などを対象とします。
指数は原則として防衛テクノロジー関連分野から売上高の50%超を得る企業を選定対象としています。
[5]

NAV$63.36
純資産$7.00B
経費率0.50%
SEC利回り0.65%
正式名称 Global X Defense Tech ETF
ティッカー SHLD
連動指数 Global X Defense Tech Index
NAV 63.36ドル(2026年7月31日)
純資産総額 約70.0億ドル(2026年7月31日)
経費率 0.50%
保有銘柄数 50
30日SEC利回り 0.65%(2026年7月31日)
分配頻度 年2回
30日中央値スプレッド 0.05%
過去1年NAVリターン +0.36%(2026年6月30日)
設定来年率NAVリターン +37.65%(2026年6月30日)
P/E 24.61倍(2026年7月31日)
P/B 4.60倍(2026年7月31日)
設定日 2023年9月11日

SHLDのセクター構成

セクター 構成比率
資本財・産業 89.0%
情報技術 11.0%

SHLDの国別構成

国・地域 構成比率
米国 62.91%
英国 6.17%
韓国 6.09%
ドイツ 5.33%
フランス 4.75%
イタリア 3.72%
スウェーデン 3.45%
イスラエル 3.31%
ノルウェー 2.05%
その他 2.24%

※国別構成は2026年6月30日のGlobal X公式ファクトシートです。
「その他」はトルコ、オーストラリア、オランダ、カナダ、プエルトリコ、フィンランドを含みます。
[6]

SHLDのメリット

  • 防衛売上高への純度:指数は防衛テクノロジー関連売上高を重視します。
  • Palantirを保有:AI、データ解析、指揮統制分野への配分があります。
  • 欧州・韓国企業へ投資:BAE Systems、Rheinmetall、Thales、Leonardo、Saab、Hanwha Aerospaceなどを含みます。
  • ITAより上位集中が低い:上位10銘柄比率は約64%です。
  • 防衛近代化を広くカバー:無人機、宇宙、通信、センサー、サイバー、AIなどへ投資できます。

SHLDのリスク

  • 名称ほどIT企業中心ではない:情報技術比率は11.0%で、約9割は資本財・産業です。
  • 米国大手への集中:上位5社は米国企業で、合計43%を超えます。
  • 海外・為替リスク:欧州通貨、韓国ウォン、イスラエルなどの政治情勢の影響を受けます。
  • 短い運用実績:2023年設定で、長期の景気後退や地政学的緊張緩和を経験した期間は限られます。
  • 経費率:0.50%で、ITAの0.37%を上回ります。

ITA・SHLDの分配金と利回り

ITAとSHLDは、いずれも分配金を主目的とする高配当ETFではありません。
株主還元よりも、航空宇宙・防衛企業の株価上昇を主な収益源とするテーマ型ETFです。

ITAの直近分配履歴

権利落ち日 支払日 1口分配金
2026年6月15日 2026年6月18日 0.163580ドル
2026年3月17日 2026年3月20日 0.151325ドル
2025年12月16日 2025年12月19日 0ドル
2025年9月16日 2025年9月19日 0.749915ドル
2025年6月16日 2025年6月20日 0.172017ドル
2025年3月18日 2025年3月21日 0.253263ドル

2025年の公式分配合計は1.175195ドルです。
特定四半期に分配額が偏ることがあり、直近1回の分配金を単純に4倍して将来利回りを予想するのは適切ではありません。
[7]

SHLDの直近分配履歴

権利落ち日 支払日 1口分配金
2026年6月29日 2026年7月7日 0.186627ドル
2025年12月30日 2026年1月7日 0.237339ドル
2025年6月27日 2025年7月7日 0.118710ドル
2024年12月30日 2025年1月7日 0.137848ドル
2024年6月27日 2024年7月5日 0.060829ドル
2023年12月28日 2024年1月8日 0.071296ドル

SHLDは年2回分配です。2026年7月31日時点の30日SEC利回りは0.65%です。
分配額は毎回変動し、将来の分配を保証しません。
[8]

防衛ETFは「ディフェンシブ株ETF」ではない

日本語の「防衛」と、景気変動に強い「ディフェンシブ株」は異なる概念です。
ITAとSHLDは、生活必需品、公益、ヘルスケアのように安定需要へ広く分散するETFではありません。
航空宇宙・防衛という特定テーマへ集中します。

防衛支出は景気より国家安全保障の優先順位に左右される面がありますが、
ETF価格は政府予算、金利、株価評価、地政学、個別企業の品質問題により大きく変動します。

防衛ETFに共通する主なリスク

  1. 政府予算への依存:予算削減、政権交代、調達計画の変更で受注が減る可能性があります。
  2. 固定価格契約:原材料費、人件費、設計変更、納期遅延により採算が悪化する場合があります。
  3. 地政学的緊張の反動:軍拡期待で上昇した後、停戦や財政再建で評価が低下する可能性があります。
  4. 輸出規制:防衛装備や先端技術は政府の輸出許可や制裁対象です。
  5. 顧客集中:米国政府や少数の同盟国への依存度が高い企業が多くあります。
  6. 評価倍率:防衛支出拡大が株価へ織り込まれている場合、好決算でも下落することがあります。
  7. 品質・開発リスク:事故、試験失敗、品質問題、サイバー攻撃が個別企業へ大きく影響します。
  8. 海外・為替リスク:SHLDでは欧州・韓国・イスラエルなどの政策と通貨の影響が加わります。
  9. セクター集中:どちらも広範な株価指数の代わりになるコア資産ではありません。

ITAとSHLDはどちらが向く?

ITAが比較対象になるケース

  • 米国の航空宇宙・防衛産業へ集中したい
  • 民間航空機・エンジン・部品需要も取り込みたい
  • 長い運用実績と大きな純資産を重視する
  • 経費率を抑えたい
  • GE Aerospace、RTX、Boeingへの集中を許容できる

SHLDが比較対象になるケース

  • Palantirなど防衛ソフトウェア企業を含めたい
  • 欧州・韓国・イスラエル企業へ分散したい
  • 民間航空より防衛近代化を重視する
  • ITAより上位銘柄集中を抑えたい
  • AI、無人機、センサー、宇宙を含めたい

結論:米国航空宇宙産業と民間航空の回復を重視するならITA、
世界の防衛大手、Palantir、欧州・韓国企業を含めるならSHLDが比較候補になります。

ただし、どちらも単一テーマへ集中します。ポートフォリオの中核ではなく、投資目的と上限比率を決めたサテライト資産として扱う方が実態に合っています。

ITA・SHLDの株価推移

以下のチャートを掲載する場合は、ITA・SHLDの株価に加え、
米国10年国債利回りやS&P 500を比較すると、金利・市場全体の影響を確認しやすくなります。

※チャート左目盛り:ITA・SHLDの株価推移

※チャート右目盛り:米国10年国債利回りなど

※株価はリアルタイムではなく、最大20分程度遅れる場合があります。




ITA・SHLDに関するよくある質問

ITAの構成銘柄は何社ですか

2026年8月3日時点で49銘柄です。GE Aerospace、RTX、Boeingの上位3社で48.14%を占めます。

ITAの上位構成銘柄は何ですか

GE Aerospace、RTX、Boeing、Howmet Aerospace、General Dynamics、Lockheed Martinなどです。

SHLDの構成銘柄は何社ですか

50銘柄です。米国企業に加え、英国、ドイツ、フランス、イタリア、韓国、イスラエルなどの防衛企業を含みます。

SHLDはPalantirを何%保有していますか

2026年8月3日時点の構成比率は約7.40%です。構成比率は日々の株価変動とリバランスで変わります。

ITAとSHLDの最大の違いは何ですか

ITAは米国航空宇宙・防衛に集中し、民間航空需要の影響も大きいETFです。
SHLDは世界の防衛テクノロジー企業を対象とし、Palantirや欧州・韓国企業を含みます。

ITAとSHLDを両方保有すると分散になりますか

投資地域とテーマは広がりますが、RTX、General Dynamics、Lockheed Martin、Northrop Grumman、L3Harrisが重複します。
米国防衛大手への配分が高くなる点に注意が必要です。

防衛ETFのおすすめはITAとSHLDのどちらですか

一律には決められません。米国航空宇宙・低い経費率・長い運用実績を重視するならITA、
グローバル防衛・Palantir・欧州企業を重視するならSHLDが比較対象です。

ITAは軍需企業だけに投資しますか

いいえ。GE Aerospace、Boeing、TransDigm、Howmet Aerospaceなど、民間航空需要の影響を受ける企業を多く含みます。

SHLDはAI・サイバーセキュリティETFですか

AIやサイバーを投資テーマに含みますが、2026年7月31日時点の情報技術比率は11.0%です。
ポートフォリオの約9割は資本財・産業に分類されています。

ITA・SHLDはNISAで購入できますか

取扱状況と成長投資枠の対象可否は証券会社によって異なり、変更される場合があります。
利用している証券会社の最新商品一覧でティッカーを確認してください。

【注】(出典リンク)

  1. ITAのNAV、純資産、経費率、保有銘柄数、利回り、スプレッド、P/E、P/B、リターン
    iShares「iShares U.S. Aerospace & Defense ETF」
    (確認日:2026-08-05)
  2. SHLDのNAV、純資産、経費率、銘柄数、利回り、セクター、リターン、上位構成
    Global X「Defense Tech ETF」
    (確認日:2026-08-05)
  3. SHLDの2026年8月3日全50銘柄一覧
    CompaniesMarketCap「SHLD Full Holdings List」
    (Global X日次保有データの補助確認、確認日:2026-08-05)
  4. ITAの2026年8月3日全保有明細
    iShares「ITA Latest Holdings CSV」
  5. SHLD指数の対象分野、売上高基準、構成上限
    Global X「Defense Tech Index Methodology Summary」
  6. SHLDの国別・セクター構成
    Global X「SHLD Fact Sheet」
    (データ基準日:2026-06-30)
  7. ITAの公式分配履歴
    iShares「ITA Distributions」
    (確認日:2026-08-05)
  8. SHLDの分配履歴
    Global X「SHLD Distribution Calendar」
    (確認日:2026-08-05)

Posted by 南 一矢