JNJとPFEを比較:ジョンソン&ジョンソンとファイザー 配当王VS高配当の違い
JNJとPFEの違いを踏まえて比較します(2026年5月更新)。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)とファイザー(Pfizer Inc.)は、ヘルスケア銘柄の代表格です。
その株価の推移(チャート)、決算の予想と結果、配当金と利回り、業績(財務情報)はどうなっているのでしょうか。
これらの銘柄について、今後の見通しや将来性を探ってみます。
株価:過去~現在
※チャート左目盛り:株価推移(VHT:Vanguard Health Care Index Fund ETFを含めて比較)
※チャート右目盛り:10年国債利回り
※株価の成長率や52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、PBR、PSR、時価総額などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。今後の見通しの参考情報として目標株価も掲載。
決算(予想:結果)
決算の予想:結果のグラフについては以下の関連記事を参照
【ヘルスケア巨人対決】J&J(JNJ) vs ファイザー(PFE)!安定の配当重視か、再成長と高配当に賭けるか?(2026年5月更新)
ヘルスケアセクターの二大巨頭、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とファイザー(PFE)。
JNJは医薬品(Innovative Medicine)と医療機器(MedTech)に集中しつつ、比較的安定した配当と業績を土台に成長を狙います。
一方のファイザーはコロナ関連の反動を経た後、主力ポートフォリオの立て直しと新薬・買収品の成果で再加速を目指す局面です。[1][2]
2026年5月版の主要更新ポイント:
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比較サマリー:安定感のJNJ、転換と再成長を探るPFE
| 項目 | ジョンソン・エンド・ジョンソン (JNJ) | ファイザー (PFE) |
|---|---|---|
| 事業の軸 | 医薬品(Innovative Medicine)+医療機器(MedTech)。[1] | ワクチン・抗ウイルス・がん・免疫・希少疾患・病院向け製品など幅広い医薬品。[2] |
| 直近の決算(最新) | 2026年Q1:売上$24.1B、調整後EPS $2.70。[1] | 2026年Q1:売上$14.451B、調整後希薄化EPS $0.75。[2] |
| 配当(年額) | 年額$5.36(四半期$1.34)[3] | 年額$1.72(四半期$0.43)[4] |
| 配当利回り(執筆時点) | 約2.4%[5] | 約6.5%[5] |
| 予想PER(執筆時点) | 約19.5倍(2026年調整後EPS中間値ベース)[1][5] | 約9.1倍(2026年調整後EPS中間値ベース)[2][5] |
業績と成長性の詳細分析
まずは「足元の実績」と「会社の見通し」を押さえます。
JNJは2026年Q1で売上$24.1B(前年比+9.9%)、調整後EPS$2.70を計上しました。Innovative Medicineは$15.426B、MedTechは$8.636Bで、医薬品・医療機器の両方が増収でした。
PFEは2026年Q1で売上$14.451B(前年比+5%)、調整後希薄化EPS$0.75を計上しました。コロナ関連製品を除く売上は営業ベースで+7%、新製品・買収品の売上は営業ベースで+22%とされ、立て直しの進展が見えます。[1][2]
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最新(2026年Q1)ハイライト: JNJ:売上$24.1B、EPS$2.14、調整後EPS$2.70。2026年通期の売上見通しは$100.3B〜$101.3B、調整後EPS見通しは$11.45〜$11.65。[1] PFE:売上$14.451B、報告ベース希薄化EPS$0.47、調整後希薄化EPS$0.75。2026年通期の売上見通しは$59.5B〜$62.5B、調整後希薄化EPS見通しは$2.80〜$3.00。[2] |
※PFEの2021〜2023年はコロナ関連製品の影響が大きく、比較の見え方が年によって変わります。JNJはKenvue分離前後で、過年度比較の注意点があります。[6][7]
| 年 | JNJ 売上高(前年比) | PFE 売上高(前年比) |
|---|---|---|
| 2025 | $94.2B (+6.0%)[8] | $62.6B (-1.6%)[9] |
| 2024 | $88.8B (+4.3%)[8] | $63.6B (+8.9%)[9] |
| 2023 | $85.2B (-9.3%)*[8] | $58.5B (-41.7%)[9] |
| 2022 | $94.9B (+1.3%)[8] | $100.3B (+23.4%)[9] |
| 2021 | $93.8B (+13.6%)[8] | $81.3B (+95.2%)[9] |
| 2020 | $82.6B[8] | $41.9B[9] |
※B=10億ドル。*JNJの2023年減収はKenvue分離の影響が大きい点に注意。PFEの2022年売上はコロナ関連製品の寄与が大きく、2023年以降はその反動が出ています。[8][9]
配当の詳細比較:安定的な配当か、高利回りを取りにいくか
配当は「利回りの高さ」だけでなく、配当の原資(利益・キャッシュフロー)と、中期の業績見通しを合わせて見るのが大切です。
執筆時点では、年額配当ベースの利回りはPFEが高く、JNJは相対的に低い一方で、業績の安定性や見通しの置き方に違いがあります。[5]
| 年 | JNJ 年額配当(年換算) | PFE 年額配当(年換算) |
|---|---|---|
| 2026 | $5.36($1.34×4)[3] | $1.72($0.43×4)[4] |
| 2025 | $5.20 | $1.72 |
| 2024 | $4.96 | $1.68 |
| 2023 | $4.76 | $1.64 |
| 2022 | $4.52 | $1.60 |
| 2021 | $4.19 | $1.56 |
| 2020 | $3.98 | $1.51 |
※年額配当は「当時の四半期配当×4」の年換算(端数処理あり)。最新の年額配当はJNJが$5.36、PFEが$1.72です。[3][4]
結論:あなたに合うのはどちら?
①配当の安定感(事業の分散+比較的堅調な実績)を重視するならJNJ。2026年Q1は売上が+9.9%と伸び、2026年通期ガイダンスも引き上げられました。配当利回りはPFEより低いものの、64年連続増配という実績と、医薬品・医療機器の二本柱を重視する投資家に向きます。[1][3]
②高利回りを活かしつつ、再成長シナリオに期待するならPFE。2026年Q1は売上が+5%となり、コロナ関連製品を除く売上や買収・新製品群の伸びが確認できました。一方で、コロナ関連製品の縮小、特許切れ、Seagen買収後の統合、負債削減を見極める必要があります。高利回りは魅力ですが、再成長の確度と配当余力をセットで確認したい銘柄です。[2][6]
最終的な整理:安定配当・事業の質・医薬品+医療機器の分散を重視するならJNJ、高配当利回りと割安感、再成長への反転を狙うならPFEという比較になります。ただし、PFEは利回りが高い分、市場が将来成長に慎重な評価をしている点も忘れないほうがよいでしょう。
※本ページの分析は2026年5月6日時点で確認できる公開情報に基づきます。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
【注】(出典リンク)
- JNJ:2026年Q1決算・2026年ガイダンス(売上$24.1B、調整後EPS $2.70、2026年売上$100.3B〜$101.3B、調整後EPS $11.45〜$11.65等) → Johnson & Johnson IR(一次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩
- PFE:2026年Q1決算・2026年ガイダンス(売上$14.451B、調整後希薄化EPS $0.75、2026年売上$59.5B〜$62.5B、調整後EPS $2.80〜$3.00等) → Pfizer Results PDF(一次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩
- JNJ:配当(64年連続増配、四半期$1.34、年額$5.36、2026年6月9日支払予定) → Johnson & Johnson Dividend Increase Press Release(一次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩
- PFE:配当(四半期$0.43、年額$1.72) → Pfizer Dividend Press Release(一次情報) / Pfizer Dividend History(一次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩
- 株価・利回り・予想PER算出用(JNJ $225.55、PFE $26.45、2026年5月6日12時台UTC時点) → Yahoo Finance:JNJ(二次情報) / Yahoo Finance:PFE(二次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩
- PFE:Seagen買収の完了(2023年12月) → Pfizer Press Release(一次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩
- JNJ:Kenvue分離(2023年) → Johnson & Johnson Press Release(一次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩
- JNJ:年次売上推移(2020〜2025年、Kenvue分離前後の比較を含む) → Johnson & Johnson Annual Reports(一次情報) / JNJ 2025年Q4/通期決算(一次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩
- PFE:年次売上推移(2020〜2025年、コロナ関連製品の影響を含む) → Pfizer Annual Reports(一次情報) / Pfizer 2025年Q4/通期決算PDF(一次情報) / 確認日:2026-05-06 ↩

