アメリカ素材セクターETF(VAW・XLB・IYM・MXI)株価・配当・構成銘柄

セクターETF

米国素材セクターETF徹底比較(2026年版)

米国の素材セクターETFのデータを比較してみます。素材セクターは、景気循環に加えて、電化投資(送電網・データセンター・EV等)や供給制約、貿易政策の影響を受けやすい点が特徴です。[5]

代表格は、バンガードの【VAW】、ステート・ストリートの【XLB】、ブラックロックの【IYM】。加えて世界各国の素材企業に投資する【MXI】も取り上げます。

グローバルETFでも米国比率が高くなりがちなので、構成・コストの実数で見ていきます。

このページでは積立や資産運用の参考となるように、ETF(投資信託)の概要(連動指数など)や配当・利回り指標、ポートフォリオの要点を整理します。データは変動します。最新は各社公式をご確認ください。

2026年 素材セクター環境メモ(2025年後半〜2026年初)

🔥 銅:需給が話題になりやすい

ICSG(国際銅研究会)の見通しとして、2026年の精錬銅市場が赤字(供給不足)方向に傾く可能性が示唆されています(報道ベース)。[5]

🌍 中国・アジア景気の影響

素材はアジア景気の変化に反応しやすく、成長見通しの下方修正や信用不安は逆風になり得ます。[6]

⚡ 電化投資・インフラ更新

送配電網やデータセンター、脱炭素投資の進捗は、金属・化学に追い風にも逆風にもなり得ます(投資ペース・政策次第)。

📈 貿易・関税のボラティリティ

素材は関税・輸出規制・制裁などのニュースで短期の値動きが荒くなりがちです(企業収益・需給の見通しが揺れるため)。

【徹底比較】素材ETF VAW vs XLB おすすめは?超・景気敏感セクターを解説

化学・金属・鉱業・建設資材などを束ねる素材セクターは、世界景気の波を大きく受けます。VAWやXLBはその値動きを手軽に取り込める代表的ETFです。

一方、景気後退やコモディティ価格の下落局面では逆風も強くなります。戦略(集中か分散か)とコストを見極めましょう。

【はじめに】素材セクターは「世界景気の先行指標」

世界の設備投資・住宅・自動車などの動きに連動しやすく、景気の拡大時に先行して上昇・減速時にいち早く調整しがちです。

主要 素材セクターETF 比較一覧表(2026年1月更新)

まずは戦略とコストを俯瞰。利回り指標は30日SEC利回り等が公式ページに掲載されますが日々変動します。この記事では、入手できる範囲で「確認日時点」を明記しつつ、最終確認は公式ページで行ってください。

ティッカー 投資戦略 経費率 利回り(目安) 銘柄数(目安) キーワード
XLB 米国・超大型集中型(S&P500素材) 0.08%(確認:2026-01-27)[1] 30日SEC:1.93%(確認:2026-01-27)[1] 26(確認:2026-01-27)[1] リンデ・APD・ダウなど巨大企業に集中
VAW 米国・幅広分散型(中小型含む) 0.09%(確認:2025-09-30資料)[2] —(利回り指標は公式ページで確認)[2] 107(確認:2025-09-30資料)[2] 米国素材セクター全体のベータを素直に獲得
IYM 米国・幅広分散型(iシェアーズ) 0.38%(確認:2026-01-28)[3] 30日SEC:公式ページ参照(確認:2026-01-29)[3] 公式ページ参照(確認:2026-01-29)[3] 分散性はVAWに近いがコストは高め
MXI グローバル分散型(米国外も広く) 0.39%(確認:2026-01-28)[4] 30日SEC:公式ページ参照(確認:2026-01-29)[4] 公式ページ参照(確認:2026-01-29)[4] BHP・リオなど世界メジャーにアクセス

※利回り指標は日々変動します。表中に数値がないものは、公式ページの表示を最終確認してください。


米国市場への投資戦略:集中か、分散か

【低コスト対決】巨大企業(XLB) vs 幅広く分散(VAW)

コアに据えるならVAW(経費率0.09%)で広く取り、よりメガキャップ主導の効率性を求めるならXLB(0.08%)で絞る選択が現実的です。[1][2]

XLB巨大企業に集中投資

確認時点データ(SSGA表示)
経費率: 0.08%(2026-01-27)
30日SEC: 1.93%(2026-01-27)

対象はS&P500の素材セクター。リンデ・エアプロダクツ・ダウなどの比率が高く、少数精鋭で大型の安定性を取りにいく設計です。[1]

VAWセクター全体に分散投資
推奨

最新公開ファクトシート(四半期)
経費率: 0.09%(2025-09-30資料)
銘柄数: 107(2025-09-30資料)

幅広く分散(ファクトシート上は107銘柄)。中小型も拾い、米国素材セクター全体のトレンドを取り込みやすい設計です。[2]

(補足)IYMは分散性がVAWに近い一方、コストが0.38%と高めです(確認:2026-01-28)。[3]


視点を世界へ:グローバル素材セクター戦略

なぜグローバルに投資するのか?

米国だけに偏らず、資源国(豪・英など)のメジャーにも配分したい場合はMXIが選択肢。米国の政策・景気への一極依存を和らげられます。

MXI世界の鉱業・化学メジャーに投資

確認時点データ(iShares表示)
経費率: 0.39%(2026-01-28)
利回り: 30日SECは公式ページ参照
主な組入: 公式ページの上位保有銘柄を参照

地政学や政策リスクの分散、高配当の取り込みが狙えますが、米国単独ETFよりコストは高めです。[4]

⚠️ 注意:コストとのトレードオフ

経費率は0.39%(確認:2026-01-28)。分散メリットと配当を得る対価として許容できるかが検討ポイントです。[4]


💡2026年版 素材セクター投資戦略(要点)

🎯 低コスト分散

VAW:経費率0.09%で広く分散(最新公開ファクトシート:2025-09-30)。長期積立の土台に。[2]

🏘 大型株偏重

XLB:S&P500素材の中核企業に集中。30日SECは1.93%(2026-01-27)。[1]

🌐 グローバル分散

MXI:世界の素材メジャーにアクセス。経費率0.39%(2026-01-28)。[4]

⚡ テーマ併用

VAW/XLBを土台に、銅・リチウムなど個別テーマをサテライトで上乗せ(タイミング分散を徹底)。

2026年の留意点:
素材はニュースでボラティリティが出やすく、景気見通しの変化(特にアジア景気)に敏感です。[6]需給面では銅などで赤字転化が示唆される局面もあり、積立とリバランスで感情バイアスを抑えたい局面です。[5]

素材セクター投資に共通するリスク(2026年版)

  1. 1 景気後退・コモディティ価格リスク

    景気減速で需要・価格が同時に弱含み、利益と株価を圧迫。

  2. 2
    地政学・貿易政策リスク

    関税・輸出規制・制裁の強化は、需給や価格のボラティリティを増幅し得ます。

  3. 3
    アジア景気・金融環境リスク

    成長見通しの鈍化や信用環境の変化は、素材需要の重石になり得ます。[6]

  4. 4
    環境規制・ESGリスク

    鉱山・化学の規制コストや認可遅延、脱炭素投資負担は利益を圧迫しうる。

免責事項

本記事は情報提供であり、特定商品の売買推奨ではありません。市場環境・数値は変動します。投資判断はご自身の責任でお願いします。

ミニ解説:「XLB=大型集中」「VAW=米国分散」「IYM=米国分散(コスト高め)」「MXI=グローバル分散」。迷ったら、まずは低コストで“取りこぼしにくい”設計(VAW)か、わかりやすい大型集中(XLB)を軸にし、サテライトでテーマを足す方が運用しやすいことが多いです。

【注】(出典リンク)

  1. XLB 公式データ(経費率・30日SEC・銘柄数) → SSGA 製品ページ(確認日:2026-01-29)
  2. VAW 公式データ(経費率・銘柄数・AUM等:2025-09-30時点) → Vanguard VAW Factsheet(PDF)(確認日:2026-01-29)
  3. IYM 公式データ(経費率等) → iShares IYM 製品ページ(確認日:2026-01-29)
  4. MXI 公式データ(経費率等) → iShares MXI 製品ページ(確認日:2026-01-29)
  5. 銅需給(ICSG見通し:報道) → Reuters(2025-10-08)(確認日:2026-01-29)
  6. アジア経済見通し(成長率等) → World Bank EAP Economic Update(2025-10)(確認日:2026-01-29)

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。




配当(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*ここでは特別配当(分配金)を含めて計算するので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高くなることがあります)

VAWの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 1.61% 3.19 -1.5% 198.7 11.9%
2023 1.83% 3.24 -3.3% 177.5 1.1%
2022 1.91% 3.35 18.8% 175.6 -2.4%
2021 1.57% 2.82 8% 180 40.8%
2020 2.04% 2.61 0.8% 127.8 2.5%
2019 2.08% 2.59 16.1% 124.7 -4.4%
2018 1.71% 2.23 0.9% 130.5 5.4%
2017 1.79% 2.21 18.2% 123.8 21%
2016 1.83% 1.87 -13.4% 102.3 -1.4%
2015 2.08% 2.16 14.3% 103.7 -3.7%
2014 1.75% 1.89 0% 107.7 16.8%
2013 2.05% 1.89 20.4% 92.2 15%
2012 1.96% 1.57 0% 80.2 0.3%
2011 1.96% 1.57 -12.8% 80 14.3%
2010 2.57% 1.8 95.7% 70 27.7%
2009 1.68% 0.92 -42.1% 54.8 -28.6%
2008 2.07% 1.59 76.7

XLBの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 1.79% 1.61 -4.7% 90.1 11.8%
2023 2.1% 1.69 -2.3% 80.6 0.5%
2022 2.16% 1.73 19.3% 80.2 -2.7%
2021 1.76% 1.45 19.8% 82.4 38.3%
2020 2.03% 1.21 1.7% 59.6 4.9%
2019 2.1% 1.19 10.2% 56.8 -1.9%
2018 1.87% 1.08 9.1% 57.9 5.7%
2017 1.81% 0.99 4.2% 54.8 18.6%
2016 2.06% 0.95 -1% 46.2 -1.9%
2015 2.04% 0.96 2.1% 47.1 -2.3%
2014 1.95% 0.94 0% 48.2 17.8%
2013 2.3% 0.94 13.3% 40.9 13.3%
2012 2.3% 0.83 15.3% 36.1 -1.4%
2011 1.97% 0.72 -37.9% 36.6 10.9%
2010 3.52% 1.16 107.1% 33 21.8%
2009 2.07% 0.56 -30.9% 27.1 -26%
2008 2.21% 0.81 36.6

IYMの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 1.51% 2.15 -11.2% 142.1 8.8%
2023 1.85% 2.42 -8.7% 130.6 0.7%
2022 2.04% 2.65 28.% 129.7 0%
2021 1.6% 2.07 32.7% 129.7 38.7%
2020 1.67% 1.56 -22.8% 93.5 1.7%
2019 2.2% 2.02 45.3% 91.9 -6.3%
2018 1.42% 1.39 -4.1% 98.1 6.5%
2017 1.57% 1.45 20.8% 92.1 21.2%
2016 1.58% 1.2 -15.5% 76 -2.3%
2015 1.83% 1.42 -0.7% 77.8 -7.6%
2014 1.7% 1.43 -0.7% 84.2 16%
2013 1.98% 1.44 9.1% 72.6 7.7%
2012 1.96% 1.32 -6.4% 67.4 -7.8%
2011 1.93% 1.41 65.9% 73.1 15.8%
2010 1.35% 0.85 1.2% 63.1 36.3%
2009 1.81% 0.84 -27% 46.3 -31.1%
2008 1.71% 1.15 67.2

MXIの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 2.92% 2.52 -0.8% 86.4 5.6%
2023 3.11% 2.54 -33.2% 81.8 0.4%
2022 4.66% 3.8 20.3% 81.5 -8.9%
2021 3.53% 3.16 225.8% 89.5 36.9%
2020 1.48% 0.97 -60.4% 65.4 3.2%
2019 3.86% 2.45 56.1% 63.4 -5.4%
2018 2.34% 1.57 28.7% 67 7.5%
2017 1.96% 1.22 71.8% 62.3 25.1%
2016 1.43% 0.71 -56.4% 49.8 -6.7%
2015 3.05% 1.63 26.4% 53.4 -13.3%
2014 2.09% 1.29 -2.3% 61.6 3.5%
2013 2.22% 1.32 2.3% 59.5 0.2%
2012 2.17% 1.29 3.2% 59.4 -12.1%
2011 1.85% 1.25 4.2% 67.6 9.4%
2010 1.94% 1.2 172.7% 61.8 28.%
2009 0.91% 0.44 -57.7% 48.3 -26.9%
2008 1.57% 1.04 66.1


ポートフォリオの比較

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、組入れ上位10銘柄はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢