SMHとSOXXを比較 半導体ETFの株価•配当•構成銘柄

テーマ別ETF,半導体

半導体企業に投資するETFのデータを比較してみます。

このページでは積立や資産運用の参考となるように、ETFの概要、連動する指数、経費率、分配利回り、ポートフォリオなどを整理します。

SMH vs SOXX 比較一覧 SMHとSOXX、あなたに合うのはどっち?

まずは、2つのETFの主な違いを一覧表で確認しましょう。純資産総額や組入比率、利回りは日々変動するため、数字の基準日もあわせて確認してください。

2大・半導体ETF 主要データ比較(最終更新:2026-07-15)
項目 SMH SOXX
名称 VanEck Semiconductor ETF。[1] iShares Semiconductor ETF。[2]
連動指数 MVIS US Listed Semiconductor 25 Index。[1] NYSE Semiconductor Index。[2]
組入銘柄数 26銘柄(2026-07-13時点)。[1] 30銘柄(2026-07-13時点)。[2]
経費率 0.35%(2026-07-15確認時点の公式表示)。[1] 0.34%(2026-07-15確認時点の公式表示)。[2]
純資産総額
(AUM)
約719.9億ドル(2026-07-14時点)。[1] 約472.3億ドル(2026-07-14時点)。[2]
分配頻度 年1回(2026-07-15確認時点の公式表示)。[1] 四半期(2026-07-15確認時点の公式表示)。[2]
過去の分配実績に基づく利回り Distribution Yield:0.18%(2026-07-14時点)。[1] 12m Trailing Yield:0.23%(2026-06-30時点)。[2]
30日SEC利回り 0.10%(2026-07-14時点)。[1] 0.01%(2026-06-30時点)。[2]

※経費率、純資産総額、利回り、組入銘柄数、組入比率は変動します。また、SMHの「Distribution Yield」とSOXXの「12m Trailing Yield」は名称や算出方法が同一ではないため、厳密な横並び比較ではなく参考値としてご覧ください。投資前には各運用会社の最新情報をご確認ください。


AI(人工知能)やデータセンター、自動車、産業機器などの成長を支える部品として、半導体の重要性は高まっています。一方、半導体業界は需要と供給の変動が大きく、設備投資や在庫調整の影響を受けやすい分野でもあります。

半導体関連企業をまとめて保有できるETFの中でも、比較対象になりやすいのが【SMH】【SOXX】です。どちらも半導体セクターに集中するETFですが、上位銘柄への集中度や組入構成には明確な違いがあります。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

【SMH】VanEck Semiconductor ETF:トップ企業への集中度が高い

概要

SMHは、MVIS US Listed Semiconductor 25 Indexへの連動を目指すETFです。半導体の製造や半導体製造装置に関わる米国上場企業を対象としており、時価総額や流動性の大きい企業の影響を受けやすい構成です。[1]

2026年7月時点では、NVIDIAの比率が特に高く、台湾積体電路製造(TSMC)の米国預託証券も上位に入っています。大手企業の成長を強く反映しやすい一方、上位銘柄が下落した場合にはETF全体も影響を受けやすくなります。

主な組入銘柄の例(2026年7月13日時点)

NVIDIA 19.99%TSMC 9.21%Broadcom 6.01%AMD 5.81%Micron Technology 5.17%となっています。[1]

向いている投資方針

  • 半導体セクターのトップ企業に、比較的集中して投資したい。
  • 個別大手の値動きがETF全体に強く反映される構造を理解している。
  • 分散度よりも、大手企業の成長力を重視したい。

【SOXX】iShares Semiconductor ETF:1銘柄への依存度を抑えやすい

概要

SOXXは、NYSE Semiconductor Indexへの連動を目指すETFです。米国に上場する半導体関連企業を対象とし、半導体メーカーだけでなく、半導体製造装置などの企業も組み入れています。[2]

2026年7月13日時点の組入銘柄数は30銘柄で、SMHの26銘柄と大きな差はありません。ただし、同日時点のNVIDIA比率はSMHの19.99%に対してSOXXでは8.02%であり、少なくとも最大手1銘柄への依存度はSOXXのほうが抑えられています。[1][2]

SOXXも半導体セクターに特化したETFであり、一般的な全米株式ETFやS&P500連動ETFほど幅広く分散されているわけではありません。「分散型」というより、半導体業界内でSMHよりも1銘柄への偏りを抑えやすいETFと考えるほうが実態に近いでしょう。

なお、SOXXが2026年7月時点で連動しているNYSE Semiconductor Indexと、Nasdaqが算出するPHLX Semiconductor Sector Index(SOX)は別の指数です。SOXは、半導体の設計、流通、製造、販売に関わる企業のパフォーマンスを追う指数として公表されています。[3]

主な組入銘柄の例(2026年7月13日時点)

日次保有データでは、Micron Technology 8.03%NVIDIA 8.02%などが主要な組入銘柄となっています。Broadcom、AMD、Intel、Applied Materialsなども組み入れられています。[2]

向いている投資方針

  • 半導体業界へ投資しつつ、SMHほど特定の大手企業に比重を寄せたくない。
  • 1銘柄への集中度を相対的に抑えたい。
  • 年1回ではなく、四半期ごとに分配金を受け取りたい。

その他、ETFを選ぶ際の注意点

為替リスクに注意

SMHとSOXXは、いずれも米ドル建てで取引される米国ETFです。ETF価格がドルベースで上昇しても、円高・ドル安が進むと、円換算したリターンが小さくなる可能性があります。反対に、円安・ドル高が進めば、為替差益が加わることもあります。

米国株式の値動きだけでなく、購入時と売却時のドル円相場によっても円ベースの損益が変わる点を意識しておきましょう。

なぜAUM(純資産総額)が大切か?

ETFを比較する際には、経費率だけでなく、純資産総額(AUM)も確認したいところです。AUMは、そのETFにどの程度の資金が集まっているかを示す指標であり、運用規模や投資家からの支持を判断する材料になります。

  • 繰上償還リスク:資金が十分に集まらず、運用の継続が難しいと運用会社が判断したETFは、繰上償還されることがあります。ただし、AUMが小さいからといって、必ず償還されるわけではありません。
  • 売買コスト:ETFには買値と売値の差である「ビッド・アスク・スプレッド」があります。一般に、取引量が多く流動性の高いETFほどスプレッドは狭くなりやすいとされています。[4]

AUMと売買時の流動性は関係する場合がありますが、同じものではありません。実際の取引では、AUMだけでなく、出来高、売買価格差、原資産の流動性も確認する必要があります。

注目:2026年7月14日時点では、AUMはSMHが約719.9億ドルSOXXが約472.3億ドルです。いずれも数百億ドル規模ですが、SMHがSOXXを上回っています。[1][2]

「分配利回り」は低めになりやすい

半導体ETFは、利益を事業拡大や研究開発に振り向ける成長企業の比率が高く、高配当ETFとは性格が異なります。

SMHのDistribution Yieldは0.18%(2026-07-14時点)、SOXXの12m Trailing Yieldは0.23%(2026-06-30時点)です。30日SEC利回りは、SMHが0.10%(2026-07-14時点)、SOXXが0.01%(2026-06-30時点)となっています。[1][2]

したがって、SMHとSOXXは定期的な分配収入よりも、半導体関連企業の株価上昇による値上がり益を重視するETFと考えられます。


まとめ:あなたに合うのはどっち?

最後に、2つのETFの選び方を整理します。

トップ銘柄の成長を強く取りに行きたいなら → 【SMH】
上位銘柄への集中度が高く、半導体大手の値動きがリターンに反映されやすい設計です。2026年7月13日時点ではNVIDIAだけで19.99%を占め、2026年7月14日時点のAUMは約719.9億ドルです。[1]

1銘柄への偏りを相対的に抑えたいなら → 【SOXX】
2026年7月13日時点の組入銘柄数は30銘柄で、NVIDIAの比率は8.02%です。経費率は2026年7月15日確認時点で0.34%となっており、SMHより経費率が0.01ポイント低く設定されています。[2]

SMHとSOXXは、どちらも半導体セクターに集中しているため、株式市場全体へ投資するETFよりも値動きが大きくなる可能性があります。半導体需要、設備投資、在庫調整、地政学的な問題などの影響も受けやすい点には注意が必要です。

SMHは大手企業への集中度を重視するETF、SOXXは半導体業界内で1銘柄への依存度をやや抑えやすいETFと整理できます。保有している他の資産との重複も確認したうえで、投資方針やリスク許容度に合う商品を選びましょう。


免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。データは本文内に記載した時点の公表情報です。最新情報は各運用会社の公式サイトでご確認ください。

ミニ解説: 集中度の違いは、同じ銘柄の組入比率を比べると分かりやすくなります。2026年7月13日時点のNVIDIA比率は、SMHが19.99%、SOXXが8.02%です。NVIDIAの株価が大きく動いた場合、ほかの条件が同じであればSMHのほうが影響を受けやすい構成です。[1][2]

【注】(出典リンク)

  1. SMHの連動指数・経費率・純資産総額・組入銘柄・分配情報 → VanEck(SMH公式ページ)VanEck(SMHファクトシートPDF)(確認日:2026-07-15)
  2. SOXXの連動指数・経費率・純資産総額・組入銘柄・分配情報 → iShares(SOXX公式ページ)(確認日:2026-07-15)
  3. PHLX Semiconductor Sector Index(SOX)の概要 → Nasdaq(SOX公式ページ)(確認日:2026-07-15)
  4. ETFの売買価格・ビッド・アスク・スプレッドの説明 → 米国証券取引委員会・Investor.gov「Mutual Funds and ETFs」PDF(確認日:2026-07-15)

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。




配当(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*当サイトは特別配当(分配金)を含めて計算するので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高く計上されることがあります)

SMHの利回り

分配金 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 0.45% 1.15 7.5% 254.5 7.9%
2024 0.45% 1.07 2.9% 235.8 66.1%
2023 0.73% 1.04 -13.3% 142.0 27.0%
2022 1.07% 1.20 51.9% 111.8 -12.0%
2021 0.62% 0.79 5.3% 127.1 63.8%
2020 0.97% 0.75 -29.2% 77.6 41.6%
2019 1.93% 1.06 29.3% 54.8 15.4%
2018 1.73% 0.82 17.1% 47.5 18.5%
2017 1.75% 0.70 141.4% 40.1 44.2%
2016 1.04% 0.29 -49.1% 27.8 14.9%
2015 2.36% 0.57 78.1% 24.2 12.6%
2014 1.49% 0.32 -3.0% 21.5 29.5%
2013 1.99% 0.33 -5.7% 16.6 20.3%
2012 2.54% 0.35 40.0% 13.8 -8.0%
2011 1.67% 0.25 25.0% 15.0 3.4%
2010 1.38% 0.20 33.3% 14.5 29.5%
2009 1.34% 0.15 -31.8% 11.2 -17.0%
2008 1.63% 0.22 13.5

SOXXの利回り

分配金 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 0.70% 1.68 15.9% 238.4 5.7%
2024 0.64% 1.45 -3.3% 225.6 45.1%
2023 0.96% 1.50 2.7% 155.5 21.2%
2022 1.14% 1.46 27.0% 128.3 -12.0%
2021 0.79% 1.15 12.7% 145.8 62.5%
2020 1.14% 1.02 -1.0% 89.7 39.3%
2019 1.60% 1.03 43.1% 64.4 17.1%
2018 1.31% 0.72 41.2% 55.0 20.4%
2017 1.12% 0.51 15.9% 45.7 49.3%
2016 1.44% 0.44 15.8% 30.6 12.9%
2015 1.40% 0.38 -20.8% 27.1 10.2%
2014 1.95% 0.48 65.5% 24.6 33.0%
2013 1.57% 0.29 31.8% 18.5 20.9%
2012 1.44% 0.22 -21.4% 15.3 -1.3%
2011 1.81% 0.28 0.0% 15.5 15.7%
2010 2.09% 0.28 133.3% 13.4 26.4%
2009 1.13% 0.12 -7.7% 10.6 -13.8%
2008 1.06% 0.13 12.3


ポートフォリオの比較

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、組入れ上位10銘柄はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢