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VCRとXRYを比較 小売統計と米国一般消費財・サービスセクターETFの値動きを追う

12月に発表された米国の消費財・サービスに関する主要統計を踏まえ、一般消費財・サービスセクターのETFの値動きを見てみます。

2017年の小売業の業績は好調でした。果たして、消費税セクターは2018年にも伸び続けるのでしょうか。

(統計の出所はWSJ:2017 Economic Calender

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米国小売業 2017年末商戦は好調

日経電子版(2017/12/27)では2017年の米国小売業の業績が好調に終わったことを報じています(「米年末商戦の好調続く、前年比5%増 小売り業の業績改善に期待高まる」 )

その要点は以下の通りです。

  • マスターカードが26日発表した11月1日~12月24日までの小売売上高は前年同期比4.9%増(2011年以来の伸び率)。
  • オンライン売上高は前年同期比18.1%増。マスターカードは以下のように分析。
  • 「小売業にとって勝利のホリデーシーズンになった。力強い米経済が売り上げ増に貢献した」
  • 「11月の最初の3週間の売り上げが急増した。小売業のセール前倒しは効果があった」
  • 家電製品の売り上げは前年同期から7.5%増え、過去10年で一番の伸び
  • 2017年のヒット商品はAI内蔵のスマートスピーカーなどの家電製品
  • 子供向けのプレゼントでは、任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が人気。

日本でもAIスピーカーの販売が始まっていますが、米国と同じくヒットするのかどうかが気になります。

小売売上高の推移(2017/12/14発表)

まず、小売売上高の動きを見てみます。

12月14日に発表された11月の小売売上高の数値は以下の通りでした。

10月 10月改定値 予想平均 11月
小売売上高 0.2% 0.5% 0.3% 0.8%
同(自動車除く) 0.1% 0.4% 0.7% 1.0%
同(自動車・ガス除く) 0.3% 0.4% 0.4% 0.8%

小売売上高は米国GDPの6割以上を占める個人消費のトレンドを把握する指数です。

サンプル調査を基にして推計し、その中には耐久財と非耐久財が含まれています。

そのうち、自動車販売の比率が高く、変動が激しいので、自動車を除いた数字が重視されます。

ただ、ここには消費支出の半分を占めるサービス支出は含まれません。この指数は月末から二週間で発表されるタイムリーな指数で、二か月後に修正が行われますが、修正幅はかなり大きめです。

retail sales

小売統計は良好な数字が出ています。

米国一般消費財・サービスセクターETFの値動きの推移

小売統計を踏まえた上で資本財・サービスセクターの米国ETFの概要を紹介してみます。

【VCR】バンガード®・米国一般消費財・サービス・セクターETF

まずは【VCR】。『米国会社四季報』(秋冬版)によれば、その概要は以下の通りです。

  • 米国の一般消費財・サービスセクターの銘柄で構成されるMSCI USインベスタブル指数 一般消費財・サービス25/50と連動
  • 377銘柄から成るが、上位10社で46%、首位のアマゾンが12%を占める
  • 経費率は0.1%。2016年9月以降の4期を見ると、1単位あたりの分配金は0.412~0.712ドル

【XLY】一般消費財セレクト・センターSPDRファンド

(【XLY】一般消費財セレクト・センターSPDRファンドは緑色の線)『米国会社四季報』(秋冬版)によれば【XLRE】の要旨は以下の通り

  • S&P500のうち、一般消費財セクター銘柄の指数(S&P一般消費財セレクト・セクター指数)に連動
  • 86銘柄で構成され、上位5社で四割、アマゾン一社で14%を占める。
  • 経費率は0.14%。2016年9月以降の4期を見ると、1単位あたりの分配金は0.261~0.492ドル

その上で、VCRとXLYの価格の伸び率の推移を見てみます。

【3年間の値動き】

VCRは青線XLYは紫線S&P500は赤線です。

vcrxly3years

さらに長期で伸び率を比べてみます。

【長期の値動き】

VCRは青線XLYは紫線S&P500は赤線です。

vcrxlylong

XLYのほうが全般的に高い伸び率をキープしています。

株価伸び率はXLY。分配金はVCRのほうが高いようです。

VCRとXLYの業種比率と構成銘柄

この二つのETFの業種比率と構成銘柄を比較してみます。

業種比率

VCRとXLYの業種比率は全体的には似ていますが、微妙に力点に違いがあります。

XLYのほうがネット・通信販売やメディアに力を入れており、VCRは普通販売の企業がやや多めになっています。

【VCRの業種比率】

  1. ネット販売・通信販売:18.9%
  2. ケーブル・衛星テレビ:10.6
  3. 映画・娯楽:9.8
  4. レストラン:9.5
  5. 住宅関連用品小売:8.2
  6. 自動車製造:4.7
  7. ホテル・リゾート・クルーズ船:4.1
  8. 衣料小売り:3.6
  9. 自転車部品・装置:3.1
  10. アパレル・アクセサリー・贅沢品:2.7

【XLYの業種比率】

  1. メディア:24.09
  2. ネット販売・通信販売:22.42
  3. 専門小売り:18.02
  4. ホテル・レストラン・レジャー:14.94
  5. 繊維・アパレル・贅沢品:5.36
  6. 自動車:4.22
  7. 家庭用耐久財:3.69
  8. 複合小売り:3.67
  9. 自動車部品:1.76
  10. 販売:0.99

構成銘柄

それぞれのETFの構成比率は以下の通りです(データはブルームバーグHP〔2017/12/27閲覧〕)。

VCR XLY
アマゾン 13.91 16.65
ホームデポ 6.14 7.83
コムキャスト 5.11 6.78
ディズニー 4.68 5.85
マクドナルド 4.03 4.87
プライスライングループ 2.47 3.08
スターバックス 2.42 2.9
ネットフリックス 2.35 2.93
ナイキ 2.3 2.96
タイムワーナー 2.78
ロウズ 2.06 2.71

※構成銘柄の略称

AMZN:アマゾン
HD:ホームデポ
CMCSA:コムキャスト
DIS:ウォルト・ディズニー
MCD:マクドナルド
PCLN:プライスライン・グループ
NKE:ナイキ
NFLX:ネットフリックス
SBUX:スターバックス
LOW:ロウズ
TWX:タイムワーナーー

VCRとXLYのトータルリターン

さらに、それぞれのETFを指標で比較してみましょう。

(以下、%は省略。利回り=税込み配当利回り、TR=トータルリターン。データはブルームバーグHP〔2017/12/27閲覧〕)

VCR XLY
直近配当額 0.5049 0.3318
配当利回り率 1.29 1.34
経費率 0.1 0.14
3カ月TR 10.55 10.92
1年TR 21.71 21.35
3年TR 12.2 13.08
5年TR 17.14 17.58

経費率と1年TRで見ればVCR。3年以上のTRで見ればXLYのほうがお勧めになります。

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