SNOW:スノーフレークの業績

AI(人工知能),情報技術,業績

【2026年6月版】Snowflake (SNOW) 徹底分析:AI Data Cloudの革新者 – 過去5年実績とFY2027 Q1・Summit 26最新動向

はじめに
Snowflake(スノーフレーク)は、クラウドネイティブな「AI Data Cloud」を核に、データウェアハウス、レイクハウス、データ共有、アプリ開発、AI/MLワークロードを一体で提供するプラットフォーム企業です。ストレージとコンピュートを分離した独自アーキテクチャにより、マルチクラウド環境でデータ活用を拡張できる点が特徴です。近年はSnowpark、Cortex、Native Apps、CoWork、CoCo、Horizon Catalogなどを通じて、データ基盤からAIエージェント基盤へと事業領域を広げています。[1]

本稿では、過去5年(FY2022~FY2026)の年次実績を、製品収益、RPO、顧客KPI、バランスシート、キャッシュフローで整理します。あわせて、2026年5月27日に発表されたFY2027 Q1(2026年4月30日終了四半期)の最新決算、更新後のFY2027会社ガイダンス、そして2026年6月1日~4日のSnowflake Summit 26で発表されたAIエージェント関連機能を踏まえ、成長の軌跡・収益性・AI戦略を投資家目線で解説します。[2][11]

【免責事項・出典】

  • 数値は主にSnowflake Inc.のSEC提出資料(Form 10-K / Form 10-Q)、決算発表資料、投資家向けプレゼンテーション、公式プレスリリースに基づきます。FY2026は2026年1月31日終了年度、FY2027 Q1は2026年4月30日終了四半期です。[2][3][4][5]
  • 本稿では、売上・利益、収益性、バランスシート、キャッシュフローの主要表をFY2022~FY2026の過去5年で統一し、直近四半期としてFY2027 Q1を別表・別行で補足します。
  • 成長率・一部指標は公表値から筆者が計算しています。Non-GAAP指標は会社定義に基づきます。
  • 投資勧誘ではありません。最終判断は自己責任でお願いします。最新の公式開示もご確認ください。

会計年度:Snowflakeの会計年度は前年2月1日~当年1月31日です。例えばFY2027は2026年2月1日~2027年1月31日を指します。[4]

【2026年6月更新】
元記事ではFY2027 Q1決算と2026年5月末時点のAWS協業拡大・Natoma買収意向が中心でしたが、今回はSnowflake Summit 26(2026年6月1日~4日)の発表を反映しました。FY2027 Q1の製品収益は13.34億ドル、前年同期比+34%。総売上高は13.91億ドル、前年同期比+33%。RPOは92.1億ドル、前年同期比+38%。NRRは126%、過去12か月製品収益100万ドル超の顧客は779社、Forbes Global 2000顧客は813社となりました。FY2027通期ガイダンスは、製品収益58.40億ドル、前年比+31%、Non-GAAP営業利益率13.5%、調整後FCFマージン23.0%へ更新されています。[2][3]

また、Summit 26では、Snowflake IntelligenceがSnowflake CoWorkへ、Cortex CodeがSnowflake CoCoへ発展する形で、知識労働者向けエージェント、開発者向けコーディングエージェント、Horizon Catalogのガバナンス、Apache Iceberg v3対応、Datastreamなどが発表されました。これにより、SnowflakeのAI戦略は「データにAIを足す」段階から、企業内データ・アプリ・エージェントをつなぐ制御基盤へ近づいています。[11][12][13][14]

1. Snowflakeの長期業績:成長率は正常化したが、FY2027 Q1で再加速感

IPO後のSnowflakeは、製品収益、RPO、大口顧客数を大きく伸ばしてきました。FY2022~FY2024は急成長期、FY2025~FY2026は30%前後の成長へ移行しつつ、RPOと大口顧客数の積み上がりで将来収益の厚みを増しました。さらにFY2027 Q1では、製品収益成長率が+34%へ高まり、会社側も通期製品収益ガイダンスを従来の56.60億ドルから58.40億ドルへ引き上げています。[2][3]

1.1 製品収益・RPO・キャッシュフロー・損益の推移(過去5年:FY2022~FY2026)

会計年度 製品収益
百万$
製品収益
YoY
RPO
百万$
RPO
YoY
営業CF
百万$
GAAP純損失
百万$
FY2022 1,141.8 +106.2% 2,647.1 +99% 110.2 (679.9)
FY2023 1,938.5 +69.8% 3,791.0 +43% 545.6 (798.7)
FY2024 2,666.8 +37.6% 5,174.7 +37% 848.1 (838.0)
FY2025 3,462.4 +29.8% 6,867.5 +32% 959.8 (1,289.2)
FY2026 4,472.3 +29.2% 9,771.5 +42% 1,221.9 (1,329.0)

注)製品収益はProduct revenue。RPOはRemaining performance obligations。FY2024~FY2026はFY2026 Form 10-KおよびQ1 FY2027 Investor Presentationの比較表を中心に、FY2022~FY2023は過年度10-Kに基づく。[3][4][5]

  • 製品収益:FY2026は44.72億ドル、前年比+29%。FY2022の11.42億ドルから約3.9倍に拡大しました。[3][4]
  • RPO:FY2026期末は97.72億ドル、前年比+42%。契約済みで未認識の将来収益が厚く積み上がっています。[3]
  • 営業CF:FY2026は12.22億ドルで過去最高。GAAP純損失は続いていますが、キャッシュ創出力は拡大しています。[3]

1.2 FY2027 Q1最新決算:製品収益・NRR・大口顧客がそろって強い

期間 総売上高
百万$
製品収益
百万$
製品収益YoY RPO
十億$
NRR >$1M製品収益顧客 Forbes Global 2000顧客
FY2027 Q1
(2026年4月期)
1,391.0 1,334.3 +34% 9.21 126% 779 813

注)FY2027 Q1は2026年4月30日終了四半期。>$1M製品収益顧客は、過去12か月製品収益が100万ドルを超える顧客数。[2]

  • 製品収益:FY2027 Q1は13.34億ドル、前年同期比+34%。会社側は「過去最大の逐次増加額」と説明しています。[2]
  • NRR:FY2027 Q1末は126%。FY2026末の125%から小幅に改善しました。[2]
  • 大口顧客:FY2027 Q1末の過去12か月製品収益100万ドル超顧客は779社で、前年同期比+29%。Q1だけで46社がこの基準を超えたと説明されています。[2]
  • AI利用:2026年4月30日終了四半期の最後の4週間平均で、Snowflake AI機能を使うアカウントは13,600超、当時Cortex Codeとして開示されていた機能を使うアカウントは7,100超とされています。2026年6月のSummit 26では、Cortex CodeはSnowflake CoCoとして再定義・拡張されました。[2][12]

2. 収益性:Non-GAAP利益率は改善、FCFは引き続き強い

2.1 収益性(Non-GAAP中心):高粗利+キャッシュ創出の強化

会計年度 製品粗利率
Non-GAAP
営業利益率
Non-GAAP
NRR 調整後FCF
マージン
FY2022 約72% 約-4% 178% 約7%
FY2023 75% 5% 158% 25%
FY2024 78% 8% 133% 29%
FY2025 76% 6% 126% 26%
FY2026 76% 10% 125% 25%
FY2027 Q1 75.1% 11.9% 126% 19.1%

注)FY2027 Q1は四半期値。FY2026以前は通期値。NRRはNet Revenue Retention。調整後FCFマージンは会社定義。[2][3]

  • NRR:FY2027 Q1末は126%。FY2022の178%からは大きく低下しましたが、成熟した大口顧客基盤で120%台半ばを維持している点は強いです。[2]
  • Non-GAAP営業利益率:FY2027 Q1は11.9%。FY2026通期の10%から改善しました。[2]
  • FCF:FY2027 Q1のFCFは2.33億ドル、FCFマージンは16.7%。調整後FCFは2.66億ドル、調整後FCFマージンは19.1%でした。[2]

2.2 主要KPI:大口顧客とRPO

基準時点 総顧客数 >$1M製品収益顧客
過去12か月
Forbes Global 2000顧客 NRR RPO
百万$
FY2024期末 449 716 133% 5,174.7
FY2025期末 10,996 576 750 126% 6,867.5
FY2026期末 13,328 733 790 125% 9,771.5
FY2027 Q1末 13,912 779 813 126% 9,210.0

注)FY2027 Q1末は2026年4月30日時点。総顧客数13,912はQ1 FY2027 Investor Presentationに基づく。RPOは四半期末の契約残高のため、FY2026期末からの増減は契約更新時期・消費・新規契約に左右されます。[2][3]

3. ビジネスモデル:「AI Data Cloud」と消費ベース課金

  • AI Data Cloud:データウェアハウス、レイクハウス、データ共有、エンジニアリング、データサイエンス、アプリ開発を単一基盤で提供します。マルチクラウドに対応し、企業内外のデータ連携を進めやすい設計です。[1][4]
  • 消費ベース課金:顧客は主にコンピュート、ストレージ、データ転送の利用量に応じて課金されます。拡張性が高い一方、利用量の変動が四半期収益のブレにつながります。[2]
  • 主要ワークロード:Snowpark、Cortex、Native Apps、CoWork、CoCo、Horizon Catalog、Datastreamなどにより、データ基盤からAIアプリケーション実行基盤へ拡張しています。[6][7][8][11][12]
  • プラットフォーム化:単なるデータウェアハウスではなく、データ共有、AI、アプリ、エージェント連携まで含む「企業データの実行基盤」に近づいています。FY2027 Q1決算では、Snowflake自身が「Agentic Enterpriseのcontrol plane」を目指す表現を強め、Summit 26でもその方向性を製品発表として具体化しました。[2][11]

4. 財務健全性:転換社債と自社株買いでBS構成が変化

SnowflakeはGAAP赤字が続く企業でありながら、営業キャッシュフローはFY2022以降プラスを維持しています。FY2025には転換社債を発行し、FY2025~FY2026には自社株買いも大きく実施したため、総負債と株主資本の構成が変化しました。FY2026末の現金・現金同等物・短期投資・長期投資は約47.85億ドルで、流動性は引き続き厚い状態です。[4]

4.1 バランスシート主要項目(過去5年:FY2022~FY2026)

会計年度末 現金・投資等
百万$
総資産
百万$
総負債
百万$
株主資本
百万$
FY2022 約5,050 6,986 974 6,012
FY2023 約3,944 6,715 1,200 5,515
FY2024 約4,793 8,223 3,033 5,191
FY2025 約5,294 9,034 6,027 3,007
FY2026 約4,785 9,132 7,208 1,924

注)現金・投資等は、現金・現金同等物、短期投資、長期投資を中心に整理。FY2026末は現金・現金同等物28.28億ドル、短期投資12.02億ドル、長期投資7.55億ドル。FY2025以降の総負債増加は主に転換社債と繰延収益の増加によるもの。[4][5]

ミニ解説:FY2025以降、Snowflakeの総負債が大きく増えたのは、事業が急に悪化したからではなく、転換社債発行と前受け型の契約増加が大きく影響しています。また、株主資本の減少には自社株買いも影響します。したがって、BSは「総負債が増えたから危険」と単純に見るより、手元流動性、営業CF、RPO、転換社債の条件を合わせて見るのが実務的です。

4.2 キャッシュフロー:FCFの拡大

会社定義のFCFは、営業CFから設備投資と資産化した内部ソフト開発費を差し引く指標です。Snowflakeはクラウドソフトウェア企業のため、物理的な設備投資は相対的に軽く、営業CFの多くがFCFとして残りやすい構造です。[2][4]

会計年度 営業CF
百万$
設備投資+内部開発資産化
百万$
FCF
百万$
投資CF
百万$
財務CF
百万$
FY2022 110.2 29.0 81.2 (3,211.9) 3,368.9
FY2023 545.6 49.1 496.5 (690.5)
FY2024 848.1 69.2 778.9 832.3 (854.1)
FY2025 959.8 75.7 884.1 190.6 (226.5)
FY2026 1,221.9 101.6 1,120.3 312.2 (1,385.4)
FY2027 Q1 243.2 10.5 232.8 (604.5) (371.5)

注)FY2027 Q1のFCFは営業CF2.432億ドル-設備投資0.105億ドルで算出。FY2026のFCFは営業CF12.219億ドル-設備投資1.016億ドルで算出。FY2025以前は会社定義のFCFに合わせ、設備投資と資産化内部開発費を差し引く形式で整理。[2][3][4]

FY2026の財務CFが大きくマイナスなのは、主に自社株買いと株式報酬関連税金の支払いによるものです。事業自体は営業CF・FCFともに拡大しています。FY2027 Q1もFCFはプラスで、消費ベース課金の変動性を抱えながらも、キャッシュ創出力は維持されています。[2][4]

5. 資本効率と収益性:成長投資と利益の両立へ

  • Non-GAAPベースでは営業黒字を維持し、FY2026のNon-GAAP営業利益率は約10%、FY2027 Q1は11.9%まで改善しました。FY2027通期ガイダンスでは13.5%が示されています。[2][3]
  • GAAP損益は、株式報酬、買収関連費用、減損などの影響を受けやすく、FY2026も純損失が続いています。FY2027 Q1もGAAP営業損失は3.26億ドルでした。[2][4]
  • FY2026末時点で、約11億ドルの自社株買い枠が残っています。自社株買いは希薄化の抑制には役立ちますが、株式報酬が大きい企業であるため、株主還元としての実効性は継続的に確認する必要があります。[4]

6. AI戦略:Data CloudをAI/ML基盤からエージェント基盤へ

  • Snowpark:Python等でデータ処理・特徴量生成・推論前処理をData Cloud近傍で実行しやすくし、データ移動の摩擦を下げます。[6]
  • Cortex:SQL等から生成AI/LLM機能を呼び出し、要約・分類・抽出などをデータに近い場所で組み込みやすくします。[7]
  • Snowflake CoWork:Summit 26で、Snowflake IntelligenceはCoWorkへ発展しました。CoWorkは知識労働者向けの個人エージェントとして、Artifacts、Cortex Sense、User Skills、MCP connectorsなどを通じ、データから洞察、さらに業務アクションへ進む体験を狙います。[11]
  • Snowflake CoCo:Cortex CodeはCoCoへ発展しました。CoCoは開発者・アナリスト・データチーム向けのコーディングエージェントで、デスクトップアプリ、Microsoft Excel、VS Code、Claude Codeなどとの接続、さらにDatastreamによるリアルタイムデータ連携が示されています。[12]
  • Native Apps:Snowflake上でアプリを構築・配布でき、ガバナンス下で「データ近接型」の実装を進めやすい設計です。[8]
  • Horizon Catalog:Summit 26では、Horizon CatalogをAI時代の信頼レイヤーとして強化する発表がありました。Agent Identity、AI Security Posture Management、プロンプトインジェクション対策など、AIエージェントが企業データへアクセスする時代のガバナンスを重視しています。[13]
  • Apache Iceberg / Polaris:SnowflakeはApache Iceberg v3対応、Snowflake Storage for Apache Iceberg Tables、Horizon Catalog powered by Apache Polarisなどを通じ、外部データレイクや他エンジンとの相互運用性を強めています。これはDatabricksやハイパースケーラーとの競争において、「囲い込み」ではなく「統制されたオープン性」で対抗する動きです。[14]
  • AWSとの拡張協業:2026年5月に、AWSとの複数年・60億ドル規模の協業拡大を発表しました。AIインフラと生成AI・エージェントAIの導入を加速する狙いです。[9]
  • Anthropicとの協業:2026年6月には、Snowflake Cortex AI上でClaudeを活用する企業AI導入の加速も発表されました。ガバナンスされた企業データ上でClaudeを使う構図は、Snowflakeの「データの近くでAIを動かす」戦略と整合します。[15]
  • Natoma買収意向:2026年5月に、AIエージェント向けのModel Context Protocolプラットフォームを提供するNatomaの買収意向を発表しました。AIエージェントが業務ツールへ安全に接続する領域を強化する狙いです。[10]

7. 市場ポジションと競合

  • 機会:データ活用の高度化と生成AI・エージェントAIの実装が進むほど、データ統合・ガバナンス・AI実行基盤への需要は底堅くなりやすい構図です。Summit 26でのCoWork、CoCo、Horizon Catalog、Datastream、Apache Iceberg関連発表は、Snowflakeがこの需要を取り込むための製品群を広げていることを示しています。[11][12][13][14]
  • 競合:ハイパースケーラー(AWS、Azure、Google Cloud)、Databricks、従来DWHベンダー、データカタログ・ガバナンス企業、AIアプリケーション基盤企業などが競合します。
  • 強み:クラウドネイティブ設計、データ共有、マルチクラウド、Marketplace、消費課金の拡張性、AI機能の統合が差別化要因です。FY2027 Q1では、AI関連利用の拡大とAWS協業の強化により、AI時代の基盤銘柄として再評価されやすい材料が増えました。[2][3][9]
  • 注意点:Snowflakeは消費ベースモデルのため、顧客の利用最適化や景気減速が短期収益に影響する可能性があります。また、AI関連機能の利用拡大が実際の製品収益にどの程度寄与するかは、今後も確認が必要です。

8. FY2027見通しと注目点

  • FY2027 Q2ガイダンス:製品収益14.15億~14.20億ドル、前年同期比+30%。Non-GAAP営業利益率12.5%。[2]
  • FY2027通期ガイダンス:製品収益58.40億ドル、前年比+31%。従来ガイダンスの56.60億ドル、前年比+27%から上方修正されました。Non-GAAP製品粗利率75.0%、Non-GAAP営業利益率13.5%、調整後FCFマージン23.0%。[2][3]
  • 直近KPI:FY2027 Q1末でNRR126%、RPO92.1億ドル、>$1M製品収益顧客779社、Forbes Global 2000顧客813社。[2]
  • Summit 26後の注目点:CoWorkとCoCoの実利用拡大、Datastreamの収益貢献、Horizon Catalogのガバナンス需要、Iceberg/Polaris関連の相互運用性、Anthropic/AWS/Natomaとの連携効果が重要です。[11][12][13][14][15]
  • 注目点:消費成長の持続、NRRの安定、RPOから実際の製品収益への転換、AIワークロードの収益寄与、Databricksやクラウド大手との競争、AWS協業の効果、Natoma買収の統合、株式報酬と自社株買いのバランスです。

9. まとめ

  • 強み:高粗利の消費モデル、120%超のNRR、大口顧客の拡大、AI対応の加速、厚いRPO、AWSとの協業強化、Summit 26で示されたエージェント基盤への拡張。[2][9][11]
  • 課題:GAAP赤字の継続、株式報酬の大きさ、消費ベースモデルによる四半期収益の変動、競争激化、AI関連投資の利益率への影響。
  • 投資判断の軸:FY2027に製品収益58.40億ドルを達成しつつ、Non-GAAP営業利益率13.5%と調整後FCFマージン23%を維持できるかが焦点です。さらに、CoWork、CoCo、Horizon Catalog、Datastream、Anthropic/AWS連携が、単なる話題性ではなく製品消費とRPO増加につながるかを確認したいところです。[2][11][12]

Snowflakeは「データ×AI」時代の中核基盤を狙う企業です。成長率はIPO直後の超高成長から正常化しつつありましたが、FY2027 Q1では製品収益成長率が+34%に再加速し、通期ガイダンスも上方修正されました。RPO、大口顧客、AIワークロード、FCF創出力の組み合わせを見る限り、依然として高成長ソフトウェア企業としての条件を備えています。一方で、株価評価が高くなりやすい銘柄であるため、成長率やNRRの小さな変化にも注意が必要です。

本記事は情報提供を目的とし、投資判断の最終責任は読者にあります。最新の公式開示をご確認ください。

最終更新日時:2026年6月16日(FY2027 Q1決算/FY2027更新ガイダンス/AWS協業拡大/Natoma買収意向/Snowflake Summit 26のCoWork・CoCo・Horizon Catalog・Apache Iceberg関連発表を反映)

ミニ解説:NRRは既存顧客の利用拡大を映す重要指標ですが、顧客基盤が成熟するほど長期的に低下し得ます。また、RPOは将来の契約収益の厚みを示す一方、消費タイミングや更新時期、契約条件の影響を受けます。したがって、Snowflakeを見る際は「製品収益」「NRR」「RPO」「FCF」に加え、「AI利用が実際の消費収益にどれだけ変わるか」をセットで確認するのが実務的です。Summit 26後は、CoWorkやCoCoのようなエージェント機能が、利用アカウント数だけでなく、実際の消費量・更新率・大口顧客拡大にどう効くかが重要になります。[2][3][11]

【注】(出典リンク)

  1. Snowflake事業概要・AI Data Cloud → 一次情報:Snowflake公式サイト一次情報:Snowflake Investor Relations(確認日:2026-06-16)
  2. FY2027 Q1決算・Q2/FY2027更新ガイダンス → 一次情報:Snowflake FY2027 Q1決算発表一次情報:Q1 FY2027 Investor Presentation(確認日:2026-06-16)
  3. FY2026通期実績・FY2027ガイダンス比較 → 一次情報:Q1 FY2027 Investor Presentation一次情報:Q4/FY2026決算発表(確認日:2026-06-16)
  4. FY2026 Form 10-K → 一次情報:SEC Form 10-K(FY2026)一次情報:Snowflake IR SEC Filings(確認日:2026-06-16)
  5. 過年度データ → 一次情報:SEC Form 10-K(FY2025)一次情報:SEC Form 10-K(FY2022)(確認日:2026-06-16)
  6. Snowpark → 一次情報:Snowflake Docs: Snowpark一次情報:Snowflake Snowpark製品概要(確認日:2026-06-16)
  7. Cortex → 一次情報:Snowflake Docs: Cortex Overview一次情報:Snowflake AI製品概要(確認日:2026-06-16)
  8. Native Apps → 一次情報:Snowflake Docs: Native Apps Framework一次情報:Snowflake Marketplace(確認日:2026-06-16)
  9. AWS協業拡大 → 一次情報:Snowflake、AWSとの60億ドル規模協業拡大発表二次情報:Reuters(確認日:2026-06-16)
  10. Natoma買収意向 → 一次情報:Snowflake、Natoma買収意向発表(確認日:2026-06-16)
  11. Snowflake CoWork・Summit 26の知識労働者向けエージェント発表 → 一次情報:Snowflake CoWork発表一次情報:Snowflake Press Releases(確認日:2026-06-16)
  12. Snowflake CoCo・Datastream・開発者向けエージェント発表 → 一次情報:Snowflake CoCo発表一次情報:Snowflake Press Releases(確認日:2026-06-16)
  13. Horizon Catalog・AIエージェント時代のガバナンスとセキュリティ → 一次情報:Snowflake Horizon Catalog発表(確認日:2026-06-16)
  14. Apache Iceberg v3・Snowflake Storage・Horizon Catalog powered by Apache Polaris → 一次情報:Snowflake interoperable enterprise data and AI発表(確認日:2026-06-16)
  15. Anthropic協業・Claude in Snowflake Cortex AI → 一次情報:Snowflake and Anthropic協業発表(確認日:2026-06-16)

Posted by 南 一矢