AIQ/BOTZ:AI&ロボティクスETFの株価と配当

AI(人工知能),テーマ別ETF

人工知能(AI)とロボティクスに関わる企業に投資するETFのデータを比較し、情報を整理してみます。

このページでは積立や資産運用の参考となるように、ETF(投資信託)の概要(連動するインデックス等)や株価チャート、配当利回り、ポートフォリオ等の詳細を紹介してみましょう

【徹底比較】AI&ロボティクス関連ETF「AIQ」と「BOTZ」の違いとは?

人工知能(AI)やロボティクスは、現代のテクノロジーを牽引する重要なテーマです。これらの分野に手軽に分散投資できるETFとして、グローバルX社の「AIQ」と「BOTZ」が注目されています。両者は似ているようで、投資対象のニュアンスが異なります。この記事では、それぞれのETFの概要と特徴を詳しく解説し、どちらがご自身の投資戦略に適しているか判断するための情報を提供します。

【AIQ】グローバルX 人工知能&テクノロジーETF

AIQは、AI技術の開発そのものから、AIを活用したサービス、ビッグデータ解析など、AIとデータ技術のバリューチェーン全体に幅広く投資するETFです。

  • 正式名称: グローバルX 人工知能&テクノロジーETF (Global X Artificial Intelligence & Technology ETF)
  • 連動指数: Indxx Artificial Intelligence & Big Data Index
  • 投資対象: AIの開発、AIaaS(AI-as-a-Service)、ビッグデータ、AIを支えるハードウェアなど、AI関連企業約80〜90社に分散投資します。

基本情報 (2025年6月時点の参考値)

経費率 0.68%
純資産総額 約28.8億ドル
上位10構成銘柄 NVIDIA, Meta Platforms, Broadcom, Oracle, Netflix, Salesforce, Amazon, Alphabet, Microsoft, AMDなど
国/地域別比率 米国が大部分を占める
セクター別比率 情報技術が中心

ソフトウェアやクラウド、半導体メーカーなど、AI技術の根幹を支える大手テック企業が多く含まれるのが特徴です。

【BOTZ】グローバルX ロボティクス&人工知能ETF

BOTZは、その名の通り、ロボット技術とAIの応用に焦点を当てたETFです。特に、産業用ロボットやオートメーション、医療用ロボットなど、物理的な「モノ」としてのロボットや、それを動かすAI技術への投資比率が高くなります。

  • 正式名称: グローバルX ロボティクス&人工知能ETF (Global X Robotics & Artificial Intelligence ETF)
  • 連動指数: Indxx Global Robotics & Artificial Intelligence Thematic Index
  • 投資対象: 産業用・非産業用ロボット、自動化、自律走行車、AIの開発・応用に関わる企業約40〜50社に投資します。

基本情報 (2025年6月時点の参考値)

経費率 0.68%
純資産総額 約26.2億ドル
上位10構成銘柄 NVIDIA, ABB, Keyence, Intuitive Surgical, Fanuc, Dynatrace, SMC Corp, Daifukuなど
国/地域別比率 米国、日本、スイスなど、製造業の強い国がバランス良く含まれます。
セクター別比率 情報技術のほか、資本財(インダストリアル)、ヘルスケアの比率が高いのが特徴です。

AIQとBOTZの比較まとめ

どちらのETFもAIとテクノロジーの未来に投資する魅力的な商品ですが、その焦点には明確な違いがあります。

項目 AIQ BOTZ
主な投資テーマ AI開発、ビッグデータ、クラウドなどソフトウェアやデータ中心 産業用ロボット、自動化、医療ロボットなどハードウェアや応用技術中心
構成銘柄数 多い (約80〜90銘柄) 少ない (約40〜50銘柄)
国別分散 米国に集中 米国、日本、スイスなど国際分散
セクター 情報技術が中心 情報技術、資本財、ヘルスケアに分散
投資イメージ AIの「頭脳」に幅広く投資 AIが動かす「身体」に重点的に投資

投資の際の注意点

  • 集中投資のリスク: いずれのETFもテクノロジーという特定のテーマに集中投資するため、市場全体の動向とは異なる値動きをする可能性があります。テクノロジー業界の景気後退や規制強化などの影響を大きく受けるリスクがあります。
  • コスト: 経費率はいずれも0.68%と、一般的なインデックスファンドに比べると高めに設定されています。
  • 為替リスク: 米国籍ETFのため、日本から投資する場合は為替レートの変動リスクが伴います。

まとめ

AIのソフトウェアやプラットフォーム、データ技術といった「AIの頭脳」の成長に期待するならAIQが、工場の自動化や手術支援ロボットといった「AIが動かす身体」の進化に期待するならBOTZが、より適した選択肢と言えるでしょう。ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、ポートフォリオへの組み込みを検討してみてください。

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。




配当金(分配金)と利回り

年間配当を1年の平均株価で割った平均利回りの推移です。

AIQ BOTZ
2024 0.16%
2023 0.38%
2022 0.27%
2021 0.38%
2020 0.5%
2019 0.58%
2018 0.01%
2017 1.71%
2016 2.04%
2015 2.36%


ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、セクター別比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢