【EWM】マレーシアETFの株価と配当

2019年5月9日

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マレーシア市場の主要企業に投資するEWMのパフォーマンスを調べてみます。

その上で、マレーシアのGDPや失業率などの主要統計を一覧し、その投資環境を把握してみます。

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【EWM】iシェアーズmsciマレーシアetfとは

  • マレーシアの43銘柄から成るMSCIマレーシア指数に連動する米国籍ETF
  • 構成銘柄のうち99%以上はマレーシア銘柄。
  • 大型株などを中心に代表的な構成銘柄に銘柄に投資しています。

※19年初の主要指標は以下の通り

1/2株価 29.49
5/6株価 29.4
株価上昇率 -0.50%
52週高値 35.05
52週安値 28.2
配当利回り 3.93%
経費率 0.47%
総資産額 536.40 M
株式数(億) 0.2

株価チャート

株価の推移は以下の通りです(赤線は200日移動平均線)。

 

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は5/6)
EWM 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 29.5 29.2 31.4 29.4 0%
2018 33.3 28.5 36.5 29.8 -11%
2017 28.1 28.1 33.6 33 17%
2016 30.1 27.7 35.9 28.1 -7%
2015 53.6 30.2 56.9 31 -42%
2014 62.4 52.3 65.2 53.9 -14%
2013 60.9 55.6 67.2 63.3 4%
2012 54.2 54.1 60.8 60.5 12%
2011 57.8 48.1 61.8 53.6 -7%
2010 43.2 40.9 57.6 57.5 33%
2009 29.9 26.5 44.7 42.5 42%
2008 51 26.3 56 29.2 -43%
★2:各年初から2019/5/6までの株価伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~ 15年~ 14年~
0% -12% 5% -2% -45% -53%
13年~ 12年~ 11年~ 10年~ 09年~ 08年~
-52% -46% -49% -32% -2% -42%

EWMは、2015年にナイアガラの滝のように株価が下がりました。

株価の底が見えたのかどうかは、まだ何とも言えない状況です。

分配金と利回り(2009~2018)

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。

利回り 分配金 平均株価
2018 3.46% 1.14 32.9
2017 5.85% 1.84 31.4
2016 5.22% 1.68 32.2
2015 4.24% 2.02 47.6
2014 3.23% 1.99 61.6
2013 3.12% 1.92 61.6
2012 1.51% 0.87 57.8
2011 4.20% 2.39 56.9
2010 2.80% 1.38 49.2
2009 2.73% 0.98 35.9

ポートフォリオの比較

次に、このETFの構成比率を「組入れ企業の規模」「セクター別の投資割合」で見てみます(※出典:規模別、セクター別比率はfidelity.com。主要10社はWSJ。データは〔2019/5/6〕)。

組入れ企業の規模別の比率(%)

大企業 97.46%
中企業 2.08%
その他 0.45%
小企業 0.01%

セクター別の投資割合(%)

金融 34.0%
必需品 13.9%
公益事業 11.5%
資本財 9.9%
通信 8.6%
素材 5.8%
ヘルスケア 5.4%
消費財 5.1%
エネルギー 3.5%
不動産 2.0%

投資先主要10社の比率(%)

構成銘柄の上位10位は以下の通り。

Public Bank Bhd 14.12%
Tenaga Nasional Bhd 8.29%
Malayan Banking Bhd 7.51%
CIMB Group Holdings Bhd 5.16%
Petronas Chemicals Group Bhd 4.60%
Genting Bhd 2.96%
DiGi.com Bhd 2.96%
Hong Leong Bank Bhd 2.76%
IHH Healthcare Bhd 2.65%
Maxis Bhd 2.63%

マレーシアの経済力とは

では、マレーシア経済反転の可能性はあるのでしょうか。

それを探るために基礎データを整理してみます。

マレーシアは1957年にイギリスからマラヤ連邦が独立して後、1963年に成立した国です(1965年にシンガポールが分離・独立)。

立憲君主制(議会制民主主義)を強いているので、ムハマド5世という国王がいます。議会は二院制で、上院70議席(44名は国王任命/26名は州議会指名)、下院が222議席(小選挙区制で直接選挙)で構成されています。

内政では2008年3月の総選挙で、独立以来政権与党だった「UMNO(統一マレー国民組織)」等が議席を90%から63%まで減らし、アブドゥラ首相からナジブ副首相(当時)への政権移譲がなされました(2009年4月)。2013年5月の総選挙ではナジブ率いる与党連合が133議席(2議席減)を得て再任されています。

外交方針ではASEANやイスラム諸国との協力を強化しつつ、米国や中国等の大国との等距離外交を図るという特色があります。

外務省HP(マレーシア:基礎データ )では、その主要情報を概観してみます。

  • 面積:約33万㎢(日本の約0.9倍)
  • 人口:3119万人(2015年)
  • 首都:クアラルンプール
  • 民族:マレー系(67%)/中国系(25%)/インド系(7%)
  • 宗教:イスラム(61%)/仏教(20%)/キリスト教(9%)/ヒンドゥー(6%)
  • 主要産業:製造業、農林業、鉱業等
  • 輸出先:シンガポール(1位)、中国(2位)、米国(3位)
  • 輸出品目:電機製品、パ-ム油、化学製品、原油・石油製品、LNG、機械・器具製品、金属製品、科学光学設備、ゴム製品等
  • 輸入先:中国(1位)シンガポール(2位)、米国(3位)
  • 輸入品目:電機製品、製造機器、化学製品、輸送機器、金属製品、原油・石油製品、鉄鋼製品、科学光学設備、食料品等

注目すべきは経済成長が続いていることです。

マレーシアの主要指標

さらに、投資環境を把握するために、世界銀行のデータバンクからマレーシアの主要統計を閲覧してみます。

実質GDPと失業率

実質GDPは2010年米ドル基準 。失業率はILO方式。

実質成長率 総額(億$) 一人当たり($)
2005 5.3 2049 7984
2006 5.6 2163 8274
2007 6.3 2299 8636
2008 4.8 2410 8891
2009 -1.5 2374 8599
2010 7.4 2550 9071
2011 5.3 2685 9377
2012 5.5 2832 9709
2013 4.7 2965 9981
2014 6 3143 10398
2015 5 3301 10745
2016 4.2 3441 11032
2017 5.9 3644 11521

名目GDPと名目GNI

名目GDP 名目GNI
総額(億$) 一人当たり($) 総額(億$) 一人当たり($)
2005 1435 5594 1355 5280
2006 1627 6223 1530 5850
2007 1935 7269 1771 6650
2008 2308 8514 2046 7550
2009 2023 7327 2108 7640
2010 2550 9071 2329 8290
2011 2980 10405 2593 9060
2012 3144 10780 2960 10150
2013 3233 10882 3195 10760
2014 3381 11184 3327 11010
2015 2964 9649 3209 10450
2016 2965 9508 3074 9860
2017 3145 9945 3051 9650

 

GDPの構成比率(単位別:%)

GDPの構成比率:消費+総資本形成+輸出ー輸入。その%の内訳。

消費 総資本形成 輸出 輸入
2005 55.7 22.4 112.9 91
2006 55.5 22.7 112.2 90.4
2007 56.7 23.4 106.2 86.3
2008 56.2 21.5 99.5 77.2
2009 61.9 17.8 91.4 71.1
2010 60.7 23.4 86.9 71
2011 61.2 23.2 85.3 69.7
2012 63.5 25.7 79.3 68.5
2013 65.5 25.9 75.6 67.1
2014 65.7 25 73.8 64.5
2015 67.2 25.1 70.6 62.9
2016 67.4 25.9 67.7 61
2017 67.5 25.5 71.5 64.4

人口伸び率など

総人口(万) 人口増加率 出生率 平均寿命
2005 2566 1.91 2.29 73.5
2006 2614 1.87 2.25 73.6
2007 2663 1.83 2.22 73.7
2008 2711 1.81 2.19 73.9
2009 2761 1.81 2.17 74
2010 2811 1.82 2.15 74.2
2011 2864 1.84 2.13 74.4
2012 2917 1.85 2.11 74.6
2013 2971 1.82 2.09 74.8
2014 3023 1.74 2.07 75
2015 3072 1.62 2.06 75.1
2016 3119 1.5 2.04 75.3
2017 3162 1.39

マレーシアの経済は伸びていますが、ETFの伸びはパッとしません。アメリカの金利上昇に伴う新興国からの資金引き上げなども考慮に入れなければいけません。

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