VNM・THD・EWS・EWM・EIDO・EPHEを比較:東南アジア(ASEAN)ETFの株価と配当

海外ETF

【ASEAN国別ETF】VNM・THD・EWSなど6選!次の成長センターはどこだ?

東南アジア(ASEAN)各国のETFデータを比較し、情報を整理します。

このページでは積立や資産運用の参考となるように、ETFの概要(連動指数など)や配当利回り、ポートフォリオ等の要点を紹介します。

(*ご注意):以下に記載する配当利回り・経費率・純資産総額などは常に変動します。数値は特に断りがない限り、確認日:2026-01-31時点で入手できる各社公表データ(iSharesの利回りは主に12m Trailing Yield(基準日:2025-12-31)、VNMは主に30日SEC利回り(表示日:2026-01-29))をもとにしています。最新の数値は各運用会社の公式サイトで必ずご確認ください。

【ASEAN国別ETF】VNM・THD・EWSなど6選!次の成長センターはどこだ?

「チャイナ+1」の動きや若い人口構成を背景に、新たな製造拠点・消費市場として注目されるASEAN。国により経済規模・産業構造は大きく異なります。フロンティアの伸びが期待できる国、国際金融ハブの成熟国、資源を有する国など、個性は様々です。

本稿では、主要6か国に投資できる国別ETFを取り上げ、経済的な特徴・配当利回り・留意すべきリスクを整理します。

【2025年の論点】米国の「reciprocal tariffs(相互関税)」報道とASEAN

2025年4月、米国の相互関税をめぐる報道が相次ぎ、交渉・一時停止・国別/品目別の扱いなどの見通しが流動化しました。輸出比率が高い国ほど影響が出やすいため、ASEAN投資では通商政策のヘッドライン・リスクを織り込む必要があります。[1]

ASEAN主要6カ国 ETF 比較一覧表(2026年1月確認)

配当は12m Trailing Yield(iShares、基準日:2025-12-31)または30日SEC利回り(VNM、表示日:2026-01-29)。経費率は各社の現行目論見書/公式ページの表示(確認日:2026-01-31)。通商リスクは2025年4月の報道ベースの論点です。数値は変動します。

ティッカー 国名(経済的特徴) 配当利回り(最新) 経費率 対米通商リスク(論点)
VNM ベトナム【高成長フロンティア】 30日SEC 0.69%(表示日:2026-01-29)。[2] 0.68%(表示日:2026-01-29)。[2] 通商政策の変動リスク。[1]
THD タイ【観光・ヘルスケア】 公式表示を参照(確認日:2026-01-31)。[3] 公式表示を参照(確認日:2026-01-31)。[3] 通商政策の変動リスク。[1]
EWS シンガポール【国際金融ハブ】 12m 3.25%(基準日:2025-12-31)。[4] 0.50%(現行目論見書の表示)。[4] 通商政策の変動リスク。[1]
EWM マレーシア【資源・イスラム金融】 12m 3.40%(基準日:2025-12-31)。[5] 0.50%(現行目論見書の表示)。[5] 通商政策の変動リスク。[1]
EIDO インドネシア【巨大人口・資源】 12m 4.22%(基準日:2025-12-31)。[6] 0.59%(現行目論見書の表示)。[6] 通商政策の変動リスク。[1]
EPHE フィリピン【BPO・内需】 12m 2.19%(基準日:2025-12-31)。[7] 0.59%(現行目論見書の表示)。[7] 通商政策の変動リスク。[1]

※数値は各ETF公式ページ等の表示を参照しています(確認日:2026-01-31)。利回り・経費率等は変動します。


各ETFの戦略と特徴

【VNM】ヴァンエック・ベトナムETF(高成長フロンティア)

経済・産業: 若い労働人口と製造業の拠点化で注目。未成熟市場ゆえのボラティリティは高い一方、成長期待が強い。

特徴: 分配は薄く、どちらかというと値上がり益(キャピタル)を狙う設計です。30日SEC利回りは0.69%(表示日:2026-01-29)。[2]

パフォーマンス(表示日:2026-01-29)

年初来:-0.42% / NAV $18.76 / 純資産総額 約$642.37M。[2]

【THD】iシェアーズ MSCI タイ ETF(観光・ヘルスケア)

経済・産業: 自動車産業の集積、観光・医療の国際需要。

特徴: タイ株に国別集中投資。配当・経費率などの最新値は公式ページの表示で確認してください。[3]

【EWS】iシェアーズ MSCI シンガポール ETF(国際金融ハブ)

経済・産業: アジアの金融・ビジネス中心地。銀行と不動産(REIT含む)の比率が高い傾向。

特徴: 12m Trailing Yieldは3.25%(基準日:2025-12-31)、分配頻度は年2回(Semi-Annual)。経費率は0.50%(現行目論見書の表示)。[4]

【EWM】iシェアーズ MSCI マレーシア ETF(資源・イスラム金融)

経済・産業: パーム油、天然ガス、電子部品。イスラム金融のハブとしても知られます。

特徴: 12m Trailing Yieldは3.40%(基準日:2025-12-31)、分配頻度は年2回(Semi-Annual)。経費率は0.50%(現行目論見書の表示)。[5]

【EIDO】iシェアーズ MSCI インドネシア ETF(巨大人口・資源)

経済・産業: 内需(巨大人口)と資源(石炭・ニッケル等)。

特徴: 12m Trailing Yieldは4.22%(基準日:2025-12-31)と相対的に厚め。分配頻度は年2回(Semi-Annual)。[6]

【EPHE】iシェアーズ MSCI フィリピン ETF(BPO・内需)

経済・産業: 英語人材を活かしたBPOと内需が柱。

特徴: 12m Trailing Yieldは2.19%(基準日:2025-12-31)。分配頻度は年2回(Semi-Annual)。[7]


【配当で深掘り】株主還元姿勢のちがい

ティッカー 配当利回り(最新) 配当頻度 安定性・特徴
EWS(シンガポール) 12m 3.25%(基準日:2025-12-31)。[4] 年2回(Semi-Annual)。[4] 安定寄り:銀行・不動産の影響が大きい。
EWM(マレーシア) 12m 3.40%(基準日:2025-12-31)。[5] 年2回(Semi-Annual)。[5] 金融・大型株の比率が高めで比較的落ち着きやすい。
EIDO(インドネシア) 12m 4.22%(基準日:2025-12-31)。[6] 年2回(Semi-Annual)。[6] 資源価格と通貨の影響を受けやすい。
THD(タイ) 公式表示を参照(確認日:2026-01-31)。[3] 公式表示を参照(確認日:2026-01-31)。[3] 観光・医療需要の回復や内需の強弱が鍵。
EPHE(フィリピン) 12m 2.19%(基準日:2025-12-31)。[7] 年2回(Semi-Annual)。[7] 国内景気・金利環境の影響が大きい。
VNM(ベトナム) 30日SEC 0.69%(表示日:2026-01-29)。[2] 年1回(Annual)。[2] 成長優先:配当は薄くキャピタル狙いの性格が強い。

インカム重視ならEWS・EWM・EIDOが候補です。一方、VNMは分配が薄いため、配当よりも成長(値上がり)を狙う投資家向けと考えるのが自然です。[2]

ASEAN国別ETF:目的別の選び方(2026年1月確認)

【安定寄り×分配も欲しい】→ EWS(シンガポール):12m 3.25%、経費0.50%。[4]

【配当厚めの手堅さ】→ EWM(マレーシア):12m 3.40%、経費0.50%。[5]

【高配当だが値動きに注意】→ EIDO(インドネシア):12m 4.22%、経費0.59%。[6]

【成長志向・ボラ許容】→ VNM(ベトナム):30日SEC 0.69%、経費0.68%。[2]


【重要】ASEAN(新興国)ETFに投資する際の注意点

1. 通貨リスク: 現地通貨の下落は円や米ドル換算リターンを押し下げます。

2. カントリーリスク: 政治・規制・自然災害が市場に影響します。

3. 流動性リスク: 一部市場では売買が薄く、希望価格での約定が難しい場合があります。

4. 通商リスク: 2025年4月に相互関税をめぐる報道が続き、交渉・一時停止などの見通しが流動化しました。輸出比率が高い国ほど影響が出やすいため、最新発表の確認が重要です。[1]

免責事項

本記事は情報提供であり、特定商品の売買を推奨しません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ミニ解説

国別ETFはテーマが明確な一方で、単一国(通貨・政治・規制)にリスクが集中します。配当だけで選ぶと偏りやすいので、国の役割(成長・配当・分散の補助)を先に決めてから、経費率と利回りを確認するのが安全です。

【注】(出典リンク)

  1. 相互関税(reciprocal tariffs)をめぐる報道(2025年4月の一時停止・交渉・国別/品目別の扱い等)→ ReutersAP(確認日:2026-01-31)
  2. VNM 公式データ(30日SEC利回り0.69%、経費率0.68%、年初来-0.42%、NAV $18.76、純資産総額$642.37M等:表示日/価格等は2026-01-29)→ VanEck(公式ページ)VanEck(ファクトシート)(確認日:2026-01-31)
  3. THD 公式データ(タイ株ETFの概要・利回り・経費率・分配等は公式表示を参照)→ iShares/BlackRock(THD 公式ページ)(確認日:2026-01-31)
  4. EWS 公式データ(12m Trailing Yield 3.25%・30日SEC利回り3.16%:基準日2025-12-31、経費率0.50%・分配頻度Semi-Annual等)→ iShares/BlackRock(EWS 公式ページ)(確認日:2026-01-31)
  5. EWM 公式データ(12m Trailing Yield 3.40%・30日SEC利回り3.72%:基準日2025-12-31、経費率0.50%・分配頻度Semi-Annual等)→ BlackRock(EWM 公式ページ)(確認日:2026-01-31)
  6. EIDO 公式データ(12m Trailing Yield 4.22%・30日SEC利回り4.22%:基準日2025-12-31、分配頻度Semi-Annual等)→ iShares/BlackRock(EIDO 公式ページ)(確認日:2026-01-31)
  7. EPHE 公式データ(12m Trailing Yield 2.19%・30日SEC利回り1.68%:基準日2025-12-31、分配頻度Semi-Annual等)→ BlackRock(EPHE 公式ページ)(確認日:2026-01-31)

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。





ポートフォリオの比較

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率はチャールズシュワブ、組入れ上位10銘柄はフィディリティのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢