EWT・EWY:台湾と韓国をETFで比較する
台湾と韓国のETFデータを比較し、情報を整理してみます。
このページでは積立や資産運用の参考となるように、ETF(投資信託)の概要(連動するインデックス等)や配当利回り、ポートフォリオ等の要点を紹介します。数値は変動するため、最終判断前に必ず公式情報をご確認ください。
*注意:投資判断は自己責任なので、銘柄(株や投信)の売買の結果について、本サイトは一切の責任を負うことはできません。
【国別ETF】台湾(EWT)・韓国(EWY) – アジアのハイテク大国への投資を考える
世界経済、特にハイテク分野において重要な役割を担うアジアの二大経済圏、台湾と韓国。半導体受託製造(ファウンドリ)で存在感の大きい台湾と、メモリ半導体や自動車・バッテリーなどでグローバルに競争する韓国は、似ているようで産業構造と投資ドライバーが異なります。今回は、iシェアーズの代表的な国別ETF「EWT(台湾)」と「EWY(韓国)」について、その中身と投資の着眼点を整理します。
📈 マーケット動向(2025年通期+2026年の足元)
EWT(台湾)は、2025年通期のNAVベースで+27.81%(2025/12/31時点)で推移しました。[1]
2026年は年初来(2026/1/29時点)で+10.13%です。[1]EWY(韓国)は、2025年通期のNAVベースで+97.57%(2025/12/31時点)と大きく上昇しました。[2]
2026年も年初来(2026/1/29時点)で+26.55%と値動きが大きい局面があります。[2]一方で韓国は輸出比率が高く、米国の通商政策は重要な変動要因です。米国の相互関税(国別税率)では、韓国の税率が15%と示されてきた経緯があります。[3]
ただし2026年1月には、米国側が一部品目で25%への引き上げを表明し、その後も協議が続いています(いずれも報道ベース、2026/1/30時点)。[4]
【EWT】iシェアーズ MSCI 台湾 ETF
世界の半導体サプライチェーンの中核を担う台湾の企業群、特にファウンドリ最大手の構成比が高い点が特徴です。
台湾(EWT) 投資の魅力とリスク
投資の魅力
注意すべきリスク
- 地政学:台湾海峡情勢の緊張は恒常的なリスクです。
- 銘柄・セクター集中:上位銘柄(例:構成比上位の1社が22.71%)や情報技術への集中が、リターンの振れを大きくし得ます(2025/12/31時点)。[5]
- 米中摩擦:先端半導体を巡る規制強化は、需給・投資計画の不確実性になり得ます。
EWTの基本情報とポートフォリオ
| 連動指数 | MSCI Taiwan 25/50 Index (Net)[1] |
|---|---|
| 経費率 | 0.59%(プロスペクタス記載)[1] |
| 純資産総額 | 約76.8億ドル(2026/1/30時点)[1] |
| 保有銘柄数 | 88銘柄(2026/1/29時点)[1] |
| 分配頻度 | 年1回(Annual)[1] |
| 12カ月 トレーリング利回り |
1.55%(2025/12/31時点)[1] |
| 30日 SEC利回り |
1.84%(2025/12/31時点)[1] |
| パフォーマンス |
2025年通期:+27.81%(NAV、2025/12/31時点) 2026年年初来:+10.13%(NAV、2026/1/29時点) [1] |
上位構成銘柄(例、2025/12/31時点):TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING 22.71%、HON HAI 5.27%、MEDIATEK 4.14%、DELTA ELECTRONICS 3.80%、CTBC FINANCIAL 1.94% など。[5]
セクター比率(2025/12/31時点):情報技術 66.94%、金融 16.61%、資本財 5.26% ほか。[5]
【EWY】iシェアーズ MSCI 韓国 ETF
メモリ半導体を含む情報技術に加え、資本財・金融・一般消費財なども組み入れられ、韓国の大企業群(財閥系を含む)をまとめて保有できるETFです。
韓国(EWY) 投資の魅力とリスク
投資の魅力
注意すべきリスク
EWYの基本情報とポートフォリオ
| 連動指数 | MSCI Korea 25/50 Index (Net)[2] |
|---|---|
| 経費率 | 0.59%(プロスペクタス記載)[2] |
| 純資産総額 | 約122.0億ドル(2026/1/30時点)[2] |
| 保有銘柄数 | 82銘柄(2026/1/29時点)[2] |
| 分配頻度 | 年1回(Annual)[2] |
| 12カ月 トレーリング利回り |
2.07%(2025/12/31時点)[2] |
| 30日 SEC利回り |
0.68%(2025/12/31時点)[2] |
| パフォーマンス |
2025年通期:+97.57%(NAV、2025/12/31時点) 2026年年初来:+26.55%(NAV、2026/1/29時点) [2] |
上位構成銘柄(例、2025/12/31時点):SAMSUNG ELECTRONICS 25.10%、SK HYNIX 18.75%、KB FINANCIAL 2.51%、HYUNDAI MOTOR 2.18%、NAVER 1.86% など。[6]
セクター比率(2025/12/31時点):情報技術 46.79%、資本財 19.40%、金融 10.96% ほか。[6]
【配当比較】株主還元で見るEWTとEWY
ETFでは分配金(インカム)も判断材料になります。ここでは「直近12カ月のトレーリング利回り」と分配頻度を比較します(いずれも公式表示の基準日を併記)。
| 項目 | EWT(台湾) | EWY(韓国) |
|---|---|---|
| 12カ月 トレーリング利回り |
1.55%(2025/12/31時点)[1] | 2.07%(2025/12/31時点)[2] |
| 分配頻度 | 年1回(Annual)[1] | 年1回(Annual)[2] |
| 配当の傾向と特徴 | ハイテク比率が高く、 利回りは相対的に控えめになりやすい(値上がり益重視)。 |
ハイテクに加え金融・資本財もあり、 配当は相対的に厚くなりやすい(政策・循環要因の影響も大きい)。 |
まとめ:ポートフォリオにおける役割
- EWT(台湾):半導体を中心に高い成長性に賭ける配分。銘柄・セクター集中を理解して保有。
- EWY(韓国):半導体サイクルに加え、輸出・政策のニュースフローが効きやすい。分散先の一つとして、リスク要因(通商・為替)もセットで管理。
いずれも米国ハイテクとは異なるドライバーでリターン源を増やせる選択肢です。セクター集中度、利回り水準、地政学・政策リスクを把握し、リバランスの前提を決めて活用しましょう。
ミニ解説:どちらも「25/50」型の指数に連動し、特定の超大型銘柄への過度な集中を抑える設計です。ただし実際の構成比は高くなり得るため、上位銘柄とセクター比率(特に半導体関連)を定期的に確認するのが安全です。[5][6]
【注】(出典リンク)
- EWT公式データ → iShares:EWT 公式(Key Facts/Performance)(一次)/確認日:2026-01-31 ↩
- EWY公式データ → iShares:EWY 公式(Key Facts/Performance)(一次)/確認日:2026-01-31 ↩
- 米国の相互関税(国別税率) → White House:Further Modifying the Reciprocal Tariff Rates(2025/07/31)(一次)/確認日:2026-01-31 ↩
- 米韓合意と関税のニュースフロー → White House:Joint Fact Sheet(米韓、2025/11/13)(一次) → Reuters(2026/01/26)/Reuters(2026/01/30)(二次)/確認日:2026-01-31 ↩
- EWT構成(上位銘柄・セクター) → iShares:EWT Fact Sheet(2025/12/31時点)(一次)/確認日:2026-01-31 ↩
- EWY構成(上位銘柄・セクター) → iShares:EWY Fact Sheet(2025/12/31時点)(一次)/確認日:2026-01-31 ↩
株価:過去~現在
※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイで変動をフォロー。
ポートフォリオ
このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率はチャールズシュワブのサイト内ページを参照。
セクター別比率、構成銘柄一覧(配当利回り&配当性向などのファンドのデータはブラックロック「EWY」ページを参照。
(EWTページのデータは日足で更新)

