EWT・EWYを比較|台湾・韓国ETFの構成銘柄・利回り・違い

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【最新更新】

確認日:2026年8月5日。EWT・EWYの純資産総額、保有銘柄数、バリュエーション、セクター構成、年初来リターン、上位構成銘柄を更新しました。
EWTは2026年8月3日、EWYの純資産総額とNAVは8月4日、その他のポートフォリオデータは8月3日時点のiシェアーズ公式データを使用しています。
過去1年間のリターン、3年標準偏差、分配利回りは2026年6月30日時点です。
[1][2]

EWTは台湾株、EWYは韓国株へ投資する代表的な国別ETFです。
どちらも半導体・電子産業の影響を強く受けますが、構成銘柄や収益源、値動きの大きさは同じではありません。

EWTはTSMCを中心に、ファウンドリ、電子部品、サーバー、ネットワーク機器などへ集中しています。
EWYはサムスン電子とSKハイニックスの比率が高い一方、自動車、金融、重工業、ヘルスケアなども保有しています。

このページでは、EWTとEWYを、構成銘柄、経費率、分配利回り、セクター構成、バリュエーション、値動き、地政学・通商リスクの面から比較します。

*免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任において行ってください。純資産、構成比率、利回り、株価は日々変動します。

EWT・EWYの違いを先に比較

最も大きな違いは、EWTが台湾の半導体・電子機器サプライチェーンへ強く集中しているのに対し、
EWYは韓国のメモリ半導体大手2社を中心に、自動車、金融、資本財なども組み入れている点です。

比較項目 EWT
台湾
EWY
韓国
中心企業 TSMC サムスン電子
SKハイニックス
主な収益源 ファウンドリ、電子部品、サーバー、ネットワーク メモリ半導体、自動車、資本財、金融
上位10株の比率
2026/8/3
48.07% 59.32%
情報技術比率
2026/8/3
72.30% 48.68%
経費率 0.59% 0.59%
3年標準偏差
2026/6/30
23.22% 41.20%
主なリスク TSMC集中、台湾海峡、半導体の評価倍率 半導体2社集中、大きな価格変動、通商・為替

比較の要点

  • EWTは情報技術セクターへの集中度が高く、台湾のAI・半導体供給網への投資色が強いETFです。
  • EWYは業種数ではEWTより広いものの、サムスン電子とSKハイニックスだけで43.59%を占めます。
  • 両方を保有すると国・通貨・半導体の種類は分散できますが、世界のAI・半導体設備投資からの分散にはなりにくい構成です。

EWTとは|iシェアーズMSCI台湾ETF

EWT(iShares MSCI Taiwan ETF)は、台湾株へ集中的に投資する国別ETFです。
MSCI Taiwan 25/50 Indexへの連動を目指し、TSMCを中心に、半導体設計、電子部品、ネットワーク機器、電子機器受託製造、金融など、台湾市場を代表する企業を保有します。

台湾ETF・EWTの魅力とリスク

投資の魅力

  • AIインフラの中核へ投資:TSMCをはじめ、先端半導体、サーバー、ネットワーク機器、基板、電子部品に関わる企業を保有できます。
  • 半導体供給網の複数段階へ投資:メディアテック、デルタ電子、鴻海精密工業、ASEテクノロジーなどを通じて、設計、製造、実装、部品、組み立てへ投資できます。
  • 高い流動性:2026年8月3日時点の30日平均売買高は約679万口、30日中央値の売買スプレッドは0.01%でした。[1]
  • 米ドル建てで台湾株へ投資:米国市場の取引時間に売買でき、台湾の証券口座を開かずに台湾企業を保有できます。

注意すべきリスク

  • 台湾海峡をめぐる地政学リスク:軍事的緊張、輸出規制、制裁、物流の混乱が発生した場合、企業業績だけでなくETFの売買価格にも大きく影響する可能性があります。
  • TSMCへの集中:2026年8月3日時点でTSMCは21.57%を占めています。同社の決算、設備投資、先端プロセス、主要顧客の需要がETF全体を大きく左右します。[1]
  • 情報技術への集中:情報技術比率は72.30%です。金融や素材も含まれますが、実態は半導体・電子機器関連へ強く傾いています。
  • 高いバリュエーション:2026年8月3日時点のP/Eは30.57倍、P/Bは4.06倍です。成長期待が後退すると、企業利益が増加しても評価倍率が縮小する可能性があります。
  • 電力・水・災害リスク:先端半導体工場には大量の電力と水が必要です。電力供給、渇水、地震、台風などが生産へ影響する可能性があります。
  • 台湾ドルと円・米ドルの変動:EWTは米ドル建てですが、投資先企業の株価や利益は台湾ドルの影響を受けます。日本の投資家には円と米ドルの為替変動も加わります。

EWTの基本情報

正式名称 iShares MSCI Taiwan ETF
連動指数 MSCI Taiwan 25/50 Index。[1]
経費率 0.59%(現行目論見書の公式表示)。
NAV 98.26ドル(2026年8月3日時点)。
終値 97.98ドル(2026年8月3日時点)。
純資産総額 約106.61億ドル(2026年8月3日時点)。
保有銘柄数 79銘柄(2026年8月3日時点)。
分配頻度 年1回。
12カ月分配利回り 0.92%(2026年6月30日時点)。
30日SEC利回り 0.98%(2026年6月30日時点)。
2026年年初来 +54.62%(NAV、2026年8月3日時点)。
過去1年間 +98.91%(NAV、2026年6月30日時点)。
バリュエーション P/E 30.57倍、P/B 4.06倍(2026年8月3日時点)。
3年標準偏差 23.22%(2026年6月30日時点)。
30日平均売買高 約679万口(2026年8月3日時点)。
30日中央値スプレッド 0.01%(2026年8月3日時点)。[1]

EWTの構成銘柄トップ10

以下は2026年8月3日時点の公式保有データです。
現金やデリバティブを除き、株式を構成比率順に並べています。

順位 構成銘柄 構成比率
1 台湾積体電路製造(TSMC) 21.57%
2 メディアテック 6.44%
3 デルタ電子 3.64%
4 鴻海精密工業 3.63%
5 ASEテクノロジー・ホールディング 2.92%
6 Elite Material 2.32%
7 Unimicron Technology 2.04%
8 Accton Technology 1.99%
9 UMC(聯華電子) 1.89%
10 Yageo(国巨) 1.63%

上位10株でポートフォリオの48.07%を占めます。
79銘柄を保有していますが、リターンはTSMCと上位の半導体・電子部品企業に大きく左右されます。
[1]

EWTのセクター構成

順位 セクター 構成比率
1 情報技術 72.30%
2 金融 14.87%
3 素材 3.65%
4 資本財・産業 3.13%
5 コミュニケーション 2.21%
6 ヘルスケア 1.26%
7 生活必需品 1.02%
8 一般消費財 0.47%

※2026年8月3日時点。現金・デリバティブ1.09%を除いて表示しています。


EWYとは|iシェアーズMSCI韓国ETF

EWY(iShares MSCI South Korea ETF)は、韓国株へ投資する代表的な国別ETFです。
サムスン電子とSKハイニックスを中心に、自動車、金融、重工業、防衛、ヘルスケア、通信などを保有します。

EWTより業種の幅は広いものの、2026年8月3日時点ではサムスン電子とSKハイニックスだけで43.59%を占めます。
「韓国株全体」への投資であると同時に、メモリ半導体大手2社への集中投資という性格を持っています。

韓国ETF・EWYの魅力とリスク

投資の魅力

  • AIメモリの中核へ投資:サムスン電子とSKハイニックスを通じて、AIサーバー向け高帯域幅メモリ、先端DRAM、NAND需要の成長を取り込めます。
  • 半導体以外の大型企業も保有:現代自動車、起亜、ハンファ・エアロスペース、斗山エナビリティなど、自動車、防衛、原子力・電力設備に関わる企業も含まれます。
  • 金融株への配分:KBフィナンシャル、新韓フィナンシャル、ハナ・フィナンシャルなどを通じて、株主還元や資本効率改善の恩恵を受ける可能性があります。
  • 大きな純資産と売買高:2026年8月4日時点の純資産総額は約265.09億ドル、8月3日時点の30日平均売買高は約2,672万口でした。[2]

注意すべきリスク

  • サムスン電子とSKハイニックスへの集中:2社合計で43.59%を占めます。メモリ価格、HBMの競争力、設備投資サイクルがETF全体を大きく左右します。
  • 非常に大きな値動き:2026年6月30日時点の3年標準偏差は41.20%、対S&P 500の3年ベータは1.87でした。EWTより価格変動が大きくなっています。
  • 短期間の急落リスク:2026年6月30日時点の年初来NAVリターンは+105.80%でしたが、8月3日時点では+65.71%まで縮小しました。高い上昇率は安定性ではなく、変動の大きさも示します。
  • 米国の通商政策:韓国製自動車、部品、半導体などに対する関税や投資条件が変更された場合、主要輸出企業の利益へ影響する可能性があります。
  • 韓国ウォンの変動:ウォン安が輸出企業の利益を押し上げる場合がある一方、ドル建てETFの評価や海外資金の流出入には不安定化要因となります。
  • 企業統治リスク:企業グループ内取引、支配株主と少数株主の利害、持株会社のディスカウントなどが韓国株の評価を抑える場合があります。
  • 朝鮮半島の地政学リスク:北朝鮮との軍事的緊張や政策変更は、企業業績と直接関係がなくても市場全体の評価へ影響します。

EWYの基本情報

正式名称 iShares MSCI South Korea ETF
連動指数 MSCI Korea 25/50 Index(Net)。[2]
経費率 0.59%(現行目論見書の公式表示)。
NAV 171.41ドル(2026年8月4日時点)。
終値 171.14ドル(2026年8月4日時点)。
純資産総額 約265.09億ドル(2026年8月4日時点)。
保有銘柄数 78銘柄(2026年8月3日時点)。
分配頻度 年1回。
12カ月分配利回り 1.01%(2026年6月30日時点)。
30日SEC利回り 0.29%(2026年6月30日時点)。
2026年年初来 +65.71%(NAV、2026年8月3日時点)。
過去1年間 +188.51%(NAV、2026年6月30日時点)。
バリュエーション P/E 20.97倍、P/B 2.19倍(2026年8月3日時点)。
3年標準偏差 41.20%(2026年6月30日時点)。
30日平均売買高 約2,672万口(2026年8月3日時点)。
30日中央値スプレッド 0.03%(2026年8月3日時点)。[2]

EWYの構成銘柄トップ10

以下は2026年8月3日時点の公式保有データです。
米ドル・韓国ウォン現金やデリバティブを除き、株式を構成比率順に並べています。

順位 構成銘柄 構成比率
1 サムスン電子 22.17%
2 SKハイニックス 21.42%
3 SKスクエア 3.43%
4 サムスン電機 2.61%
5 KBフィナンシャル 2.24%
6 現代自動車 1.84%
7 新韓フィナンシャル 1.69%
8 ハナ・フィナンシャル 1.44%
9 NAVER 1.26%
10 起亜 1.22%

上位10株でポートフォリオの59.32%を占めます。
サムスン電子とSKハイニックスだけで43.59%に達しており、EWYの値動きは両社の業績とメモリ半導体市況に強く左右されます。
[2]

EWYのセクター構成

順位 セクター 構成比率
1 情報技術 48.68%
2 資本財・産業 19.65%
3 金融 11.78%
4 一般消費財 6.44%
5 ヘルスケア 3.79%
6 コミュニケーション 3.41%
7 生活必需品 2.28%
8 素材 1.50%
9 エネルギー 1.40%
10 公益事業 0.36%

※2026年8月3日時点。現金・デリバティブ0.72%を除いて表示しています。

韓国は先進国か新興国か

韓国は、FTSE Russellの2026年4月7日時点の株式市場分類では先進国市場です。
一方、MSCIでは2026年の市場分類見直し後も新興国市場にとどまっています。
[4]

MSCIは、韓国ウォンのオフショア市場での交換性、夜間取引の流動性、オムニバス口座や現物移管の利用状況、空売り規制に伴う運用負担などについて、投資家が十分に解決されたとは評価していないと説明しています。
2026年8月時点で、MSCI先進国市場への昇格は決定していません。
[4]

なお、FTSE Russellでは台湾は先進新興国市場(Advanced Emerging)に分類されています。
指数会社によって市場区分が異なるため、「先進国か新興国か」は一つの絶対的な分類ではありません。


EWT・EWYの構成銘柄・分散・利回りを比較

EWTはファウンドリ、電子部品、電子機器サプライチェーンへの比重が高く、
EWYはメモリ半導体を中心に、資本財、金融、自動車へ比較的広く投資します。

ただし、現在の構成ではEWTもEWYも少数の半導体大手に大きく依存しています。
保有銘柄数だけで分散度を判断せず、上位銘柄の構成比率を確認することが重要です。

項目 EWT
台湾
EWY
韓国
経費率 0.59% 0.59%
純資産総額
2026/8/3~4
約106.61億ドル 約265.09億ドル
保有銘柄数
2026/8/3
79 78
最大銘柄
2026/8/3
TSMC
21.57%
サムスン電子
22.17%
上位10株
2026/8/3
48.07% 59.32%
半導体大手への集中 TSMC
21.57%
サムスン電子+SKハイニックス
43.59%
情報技術比率
2026/8/3
72.30% 48.68%
12カ月利回り
2026/6/30
0.92% 1.01%
30日SEC利回り
2026/6/30
0.98% 0.29%
2026年年初来
2026/8/3
+54.62% +65.71%
過去1年間
2026/6/30
+98.91% +188.51%
P/E
2026/8/3
30.57倍 20.97倍
P/B
2026/8/3
4.06倍 2.19倍
3年標準偏差
2026/6/30
23.22% 41.20%
30日中央値スプレッド
2026/8/3
0.01% 0.03%
主な収益源 ファウンドリ、電子部品、サーバー、ネットワーク メモリ半導体、自動車、重工業、金融
主なリスク TSMC集中、台湾海峡、半導体評価倍率 メモリ2社集中、価格変動、通商・為替

※P/EとP/Bは運用会社の算出値であり、赤字企業の扱いなどにより一般的な市場指標と異なる場合があります。
上位10株の集計では現金・デリバティブを除いています。

EWTとEWYを両方保有すると分散になるか

EWTとEWYを組み合わせると、台湾ドルと韓国ウォン、ファウンドリとメモリ、
台湾の電子部品企業と韓国の自動車・重工業・金融企業へ投資先を広げられます。

一方、両ETFとも世界のAI・半導体設備投資に強く影響されます。
AIサーバー投資の減速、半導体在庫の増加、輸出規制、先端製造装置の供給制限などが起きた場合、EWTとEWYが同時に下落する可能性があります。

したがって、両方を保有することは国別・通貨・半導体分野の分散にはなりますが、
ハイテク景気サイクルからの分散にはなりにくい点に注意が必要です。

EWT・EWYの株価とリターン

マーケット動向(2025年通期+2026年8月時点)

EWTの2025年通期NAVリターンは+27.81%でした。
2026年6月30日時点の年初来NAVリターンは+70.86%に達しましたが、8月3日時点では+54.62%となっています。
[1]

EWYの2025年通期NAVリターンは+97.57%でした。
2026年6月30日時点の年初来NAVリターンは+105.80%でしたが、8月3日時点では+65.71%へ縮小しています。
短期間の上昇率が高い一方、価格変動も非常に大きいことが分かります。
[2]

2026年6月30日時点の過去1年間NAVリターンは、EWTが+98.91%、EWYが+188.51%でした。
一方、3年間の標準偏差はEWTが23.22%、EWYが41.20%で、EWYの値動きが大幅に大きくなっています。

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイで変動をフォロー。




配当(分配金)と利回り

以下では、各年の年間分配金を年間平均株価で割った参考利回りを示します。
EWTでは通常のインカム分配だけでなく、短期・長期キャピタルゲイン分配が含まれる年があります。
そのため、通常の配当収入だけを基準に計算した利回りより高くなる場合があります。

EWTの分配金と参考利回り

分配金 株価
参考利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 4.89% 2.816 63.9% 57.6 11.8%
2024 3.34% 1.718 -68.9% 51.5 12.9%
2023 12.12% 5.527 -26.9% 45.6 1.8%
2022 16.87% 7.558 329.3% 44.8 -26.8%
2021 2.88% 1.760 81.0% 61.2 43.7%
2020 2.28% 0.973 -4.9% 42.6 18.0%
2019 2.83% 1.023 2.5% 36.1 -0.8%
2018 2.74% 0.998 -2.1% 36.4 3.7%
2017 2.90% 1.019 45.4% 35.1 23.2%
2016 2.46% 0.701 -12.2% 28.5 -5.6%
2015 2.64% 0.798 37.1% 30.2 -5.0%
2014 1.83% 0.582 11.1% 31.8 13.2%
2013 1.86% 0.524 -3.3% 28.1 3.3%
2012 1.99% 0.542 -42.7% 27.2 -4.9%
2011 3.31% 0.946 63.1% 28.6 -3.1%
2010 1.97% 0.580 39.4% 29.5 26.1%
2009 1.78% 0.416 -65.4% 23.4 -15.8%
2008 4.33% 1.203 27.8

※2021年はインカム分配1.393167ドルに長期キャピタルゲイン分配0.367087ドルを加えた総分配金1.760254ドルで再計算しました。[1]

EWYの分配金と参考利回り

分配金 株価
参考利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 2.83% 2.037 56.9% 71.9 12.7%
2024 2.03% 1.298 -21.4% 63.8 4.2%
2023 2.70% 1.651 136.9% 61.2 1.2%
2022 1.15% 0.697 -58.5% 60.5 -29.1%
2021 1.97% 1.679 166.5% 85.3 38.9%
2020 1.03% 0.630 -51.8% 61.4 5.7%
2019 2.25% 1.308 65.6% 58.1 -15.1%
2018 1.15% 0.790 -63.7% 68.4 4.4%
2017 3.32% 2.176 237.4% 65.5 24.1%
2016 1.22% 0.645 -46.3% 52.8 -1.7%
2015 2.24% 1.202 81.3% 53.7 -12.4%
2014 1.08% 0.663 -26.2% 61.3 4.6%
2013 1.53% 0.898 146.0% 58.6 5.8%
2012 0.66% 0.365 -47.9% 55.4 -2.5%
2011 1.23% 0.700 58.4% 56.8 10.3%
2010 0.86% 0.442 40.3% 51.5 33.4%
2009 0.82% 0.315 -51.5% 38.6 -14.6%
2008 1.44% 0.650 45.2

2026年の通商環境

台湾と米国

米国と台湾は2026年2月に相互貿易協定へ到達しました。
協定では、台湾原産品に対する米国の関税を、原則として最恵国税率または15%のいずれか高い方とする枠組みが示されています。
一方、協定の発効前には双方の国内手続きが必要とされており、台湾側では立法機関への提出が予定されています。
[3]

半導体と半導体製造装置については、米国側がSection 232調査に基づく関税や救済措置で台湾へ優遇的な扱いを与える方針を示しています。
ただし、具体的な税率や発動条件は今後の政策判断によって変わる可能性があります。

韓国と米国

米韓合意では、韓国原産品に対する相互関税をKORUS FTA税率・最恵国税率または15%のうち高い方とし、
韓国製自動車・自動車部品などのSection 232関税も原則15%とする枠組みが示されました。
また、韓国は造船分野1500億ドルと、追加の戦略投資2000億ドルを合わせた3500億ドル規模の対米投資を表明しています。
[3]

半導体にSection 232関税が課される場合、米国は韓国に対して、同等以上の半導体貿易規模を持つ国との将来協定より不利でない条件を提供する意向を示しています。
自動車、半導体、造船などの比率が高い韓国企業にとって、通商政策は引き続き重要な変動要因です。

EWTとEWYはどちらが向いているか

EWTが比較上の候補になりやすい場合

  • TSMCとファウンドリ産業を重視する場合
  • AIサーバー、ネットワーク機器、基板、電子部品を含む台湾の供給網へ投資したい場合
  • EWYより相対的に低い過去3年の価格変動を重視する場合
  • 台湾海峡リスクとTSMC集中を理解したうえで、情報技術への高い集中を受け入れられる場合

EWYが比較上の候補になりやすい場合

  • サムスン電子とSKハイニックスを通じてAIメモリ・DRAM・NANDを重視する場合
  • 半導体だけでなく、自動車、金融、重工業、防衛、ヘルスケアも組み入れたい場合
  • EWTより低いP/E・P/Bを重視する場合
  • 大きな価格変動と半導体大手2社への集中を受け入れられる場合

ファウンドリと電子機器サプライチェーンを重視するならEWT、
メモリ半導体と韓国大型株全体の再評価を重視するならEWYが比較上の候補になります。

ただし、2026年の上昇率は両ETFとも非常に大きく、6月末以降は年初来リターンが大幅に縮小しました。
過去の上昇率だけで追随せず、上位銘柄の業績、半導体価格、為替、通商政策、投資比率を確認する必要があります。

どちらも一国・特定産業への集中度が高いため、世界株ETFの代わりとなる中核資産ではなく、
比率を管理したサテライト資産として扱う方が実態に合っています。

まとめ|EWTとEWYの違い

  • EWT(台湾):TSMCを中心に、ファウンドリ、電子部品、サーバー、ネットワーク機器など、AIインフラ供給網へ集中的に投資するETFです。情報技術比率は72.30%です。
  • EWY(韓国):サムスン電子とSKハイニックスを中心に、メモリ半導体、自動車、金融、重工業、防衛などへ投資します。業種はEWTより広い一方、半導体大手2社の比率は43.59%です。
  • 分散効果:両方を保有すると国、通貨、半導体の種類は分散できますが、AI・半導体景気サイクルへの依存は残ります。
  • 値動き:過去3年の標準偏差はEWTが23.22%、EWYが41.20%で、EWYの方が大きくなっています。

ミニ解説:「25/50」の意味

MSCIの25/50指数は、原則として単一の発行体を指数の25%以内に抑え、
構成比率が5%を超える発行体の合計を50%以内に収めることを重視した指数です。
米国の規制投資会社が分散要件へ対応しやすくするための仕組みですが、
リバランス後の株価変動によって一時的な超過が生じる場合があります。
[5]

【注】(出典リンク)

  1. EWTの純資産・経費率・銘柄数・利回り・評価指標・セクター・運用実績・分配金
    BlackRock iShares「iShares MSCI Taiwan ETF」公式ページ
    EWT公式保有銘柄CSV
    (確認日:2026-08-05)
  2. EWYの純資産・経費率・銘柄数・利回り・評価指標・セクター・運用実績・分配金
    BlackRock iShares「iShares MSCI South Korea ETF」公式ページ
    EWY公式保有銘柄CSV
    (確認日:2026-08-05)
  3. 台湾・韓国と米国の通商条件
    USTR「Fact Sheet on U.S.-Taiwan Agreement on Reciprocal Trade」
    White House「U.S.-ROK Joint Fact Sheet」
    (確認日:2026-08-05)
  4. 韓国・台湾の市場分類と韓国市場へのアクセス
    MSCI「2026 Market Classification Review」
    FTSE Russell「Equity Country Classification, April 2026」
    (確認日:2026-08-05)
  5. MSCI 25/50指数の集中制約
    MSCI「MSCI 25/50 Indexes Methodology」
    (確認日:2026-08-05)

Posted by 南 一矢