EZA·AFK:アフリカETFを比較する
南アフリカとアフリカに投資するETFのデータを比較してみます。
このページでは積立や資産運用の参考となるように、ETF(投資信託)の概要(連動するインデックス等)や株価チャート、分配金利回り(指標)、ポートフォリオ等の詳細を紹介してみましょう。
【国別・地域別ETF】南アフリカ(EZA)・アフリカ(AFK) – 大陸の盟主と、未来の成長エンジンへの投資を考える
高い成長ポテンシャルを秘めるアフリカ大陸への投資は、分散投資の新たなフロンティアとして注目されています。投資対象として、アフリカ最大級の金融市場を持つ南アフリカに集中投資するのか、あるいは大陸全体に広く分散投資するのかは、大きな選択肢となります。今回は、南アフリカに特化したiシェアーズのETF「EZA(南アフリカ)」と、アフリカ大陸全体をカバーするVanEckのETF「AFK(アフリカ)」について、その中身と投資妙味を整理します。
【EZA】iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF
アフリカ大陸で最も発展した経済圏の一つであり、豊富な鉱物資源を有する南アフリカの主要企業に投資できるETFです。[1]
南アフリカ(EZA)投資の魅力とリスク
投資の魅力
- 豊富な鉱物資源: 金やプラチナなど資源国としての性格が強く、コモディティ市況の影響を受けやすいです。
- 発展した金融市場: アフリカで最も成熟した金融システムの一つを持ち、金融セクターの存在感が大きい市場です。
- 分配金(指標)の水準: 公式表示では12m Trailing Yield(指標)が6.19%(2025-12-31時点)となっています。[1]
注意すべきリスク
- 政治・経済の不安定性: 高い失業率、汚職、電力不足(ロードシェディング)などの国内課題が、成長の制約になり得ます。
- 資源価格への依存: 市況の変動が企業利益・株価に波及しやすい点は留意が必要です。
- 通貨(ランド)の変動リスク: 南アフリカ・ランドの対ドル変動が、ドル建てETFのパフォーマンスに影響します。
EZAの基本情報とポートフォリオ
| 連動指数 | MSCI South Africa 25/50 Index(Net)[1] |
|---|---|
| 経費率 | 0.59%(目論見書ベース、公式表示:current prospectus)[1] |
| 純資産総額 | 約7.83億ドル(Net Assets of Fund:$782,643,722、2026-01-29時点)[1] |
| 分配金利回り(指標) | 12m Trailing Yield:6.19%(2025-12-31時点)[1] |
| 構成銘柄数 | 27銘柄(2026-01-29時点)[1] |
| パフォーマンス参考 | 年初来(YTD)NAVトータルリターン:+17.62%(2026-01-28時点)[1] |
| 上位構成銘柄(例) | 公式のHoldings欄で最新の上位銘柄・比率を確認(比率は日々変動)。[1] |
| セクター比率(概要) | 公式のSector欄で最新のセクター比率を確認(比率は日々変動)。[1] |
※比率や利回り指標は常に変動するため参考値としてご覧ください。
【AFK】VanEck アフリカ インデックス ETF
「最後のフロンティア」とも呼ばれるアフリカ大陸全体の経済成長の恩恵を、分散して享受することを目指すETFです。[2]
アフリカ(AFK)投資の魅力とリスク
投資の魅力
- 大陸全体の成長性: 人口増加と中間所得層の拡大を背景に、長期的な内需主導の成長が期待されます。
- 単一国リスクの分散: 複数国・複数セクターへ分散投資することで、一国への過度な依存を避けます。
- フロンティア市場の潜在力: 発展途上の市場へアクセスし、将来のリターンを狙う設計です。
注意すべきリスク
- フロンティア市場リスク: 政治情勢の不安定さ、規制・法制度の未整備など、カントリーリスクが大きくなり得ます。
- 流動性と通貨リスク: 複数市場にまたがるため流動性の低さや、多様な通貨変動の影響を受けます。
- インフラ制約: 電力・輸送・通信などインフラ整備の遅れが、成長の制約となる可能性があります。
AFKの基本情報とポートフォリオ
| 連動指数 | MVIS GDP Africa Index[2] |
|---|---|
| 経費率 | Gross:0.89%/Net:0.88%(いずれも公式表示、2026-01-29時点)。加えて、取得ファンド費用等を除く運用経費を0.78%以内に抑える費用上限が、少なくとも2026-05-01まで設定されています。[2] |
| 純資産総額 | 約1.46億ドル(Total Net Assets:$145.60M、2026-01-29時点)[2] |
| 分配金利回り(指標) | 30-Day SEC Yield:1.31%/Distribution Yield:0.92%/12 Month Yield:0.92%(いずれも2026-01-29時点、公式表示)[2] |
| 構成銘柄数 | 78銘柄(Total Holdings、2026-01-29時点)[2] |
| パフォーマンス参考 | 年初来(YTD)リターン:+12.41%(2026-01-29時点)[2] |
| 上位構成銘柄・国別/セクター比率 | 公式のHoldings/Breakdown欄で最新の上位銘柄・国別/セクター比率を確認(比率は日々変動)。[2] |
※比率や利回り指標は常に変動するため参考値としてご覧ください。アフリカに収益源を持つ国外企業が含まれる場合があります。
まとめ:ポートフォリオにおける役割
EZAとAFKは、どちらもアフリカに関連するETFですが、その投資対象とリスク・リターンの特性は大きく異なります。
- EZA(南アフリカ):比較的成熟した単一国に集中投資することで、「資源価格との連動性」や「分配金(指標)の水準」を狙う投資です。純資産総額は約7.83億ドル(2026-01-29時点)で、単一国ETFとして一定の流動性を期待しやすい設計です。[1]
- AFK(アフリカ):大陸全体の「長期的な人口動態と経済成長」というテーマに分散投資する選択肢です。一方で純資産総額は約1.46億ドル(2026-01-29時点)で、流動性やコスト(Net 0.88%表示、2026-01-29時点)も含めて現実的な運用条件の確認が重要です。[2]
両者は「アフリカ」という共通テーマでも、EZAは国別の色(資源・金融・通貨)を強く反映し、AFKは国・セクター分散の代わりにフロンティア市場特有の不確実性を引き受ける構造です。ポートフォリオ内での役割(サテライトか、テーマ枠か)と、分散・サイズ管理を前提に選択するのが現実的でしょう。
利回りは、運用会社により 12m Trailing Yield / 12 Month Yield / Distribution Yield / 30-Day SEC Yield など表示が異なります。比較の際は、同じ種類の指標(同じ計算方法)に揃えて確認すると判断ミスが減ります。
【注】(出典リンク)
- EZA 主要指標(NAV・YTDリターン・利回り指標・純資産・費用・保有数等)→ iShares(EZA)公式 / iShares Fund Fact Sheet(PDF)(確認日:2026-01-30)↩
- AFK 主要指標(NAV・YTDリターン・利回り指標・純資産・費用上限・保有数等)→ VanEck(AFK)公式 / VanEck Fact Sheet(PDF)(確認日:2026-01-30)↩
株価:過去~現在
※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
配当金(分配金)と利回り
年間配当を1年の平均株価で割り、平均の利回りを計算してみます。
| 年 | EWC | EWW |
| 2024 | 2.16% | 2.6% |
| 2023 | 2.35% | 3.09% |
| 2022 | 2.08% | 2.75% |
| 2021 | 1.76% | 1.66% |
| 2020 | 2.42% | 2.57% |
| 2019 | 2.3% | 2.56% |
| 2018 | 2.11% | 2.25% |
| 2017 | 1.71% | 1.55% |
| 2016 | 2.04% | 2.52% |
| 2015 | 2.36% | 1.51% |
ポートフォリオ
次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、セクター別比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。
参考:南アフリカの経済力
最後に、南アフリカ共和国の経済力を見ていきましょう。ここでは、世界銀行のデータバンクから主要統計を閲覧してみます。
実質GDPと成長率
※実質GDPは2015年米ドル基準。単位は億ドル
| 年 | 実質GDP | 名目GDP | 実質成長率 |
|---|---|---|---|
| 2005 | 2675 | 2889 | 5.28 |
| 2006 | 2825 | 3039 | 5.60 |
| 2007 | 2977 | 3331 | 5.36 |
| 2008 | 3072 | 3161 | 3.19 |
| 2009 | 3025 | 3298 | -1.54 |
| 2010 | 3117 | 4174 | 3.04 |
| 2011 | 3215 | 4582 | 3.17 |
| 2012 | 3292 | 4344 | 2.40 |
| 2013 | 3374 | 4009 | 2.49 |
| 2014 | 3422 | 3812 | 1.41 |
| 2015 | 3467 | 3467 | 1.32 |
| 2016 | 3490 | 3236 | 0.66 |
| 2017 | 3531 | 3814 | 1.16 |
| 2018 | 3583 | 4048 | 1.49 |
| 2019 | 3587 | 3879 | 0.11 |
| 2020 | 3356 | 3354 | -6.43 |
| 2021 | 3518 | 4209 | 4.9 |
| 2022 | 3585 | 4069 | 1.9 |
| 2023 | 3607 | 3730 | 0.6 |
一人当たりGDP/人口/失業率
※失業率はILO方式。一人当たりGDP【実質】の単位はドル、人口は万人
| 年 | 1人当りGDP | 人口 | 失業率 |
|---|---|---|---|
| 2005 | 5588 | 4788 | 29.12 |
| 2006 | 5827 | 4849 | 28.34 |
| 2007 | 6060 | 4912 | 26.54 |
| 2008 | 6171 | 4978 | 22.41 |
| 2009 | 5992 | 5048 | 23.52 |
| 2010 | 6085 | 5122 | 24.68 |
| 2011 | 6183 | 5200 | 24.64 |
| 2012 | 6232 | 5283 | 24.73 |
| 2013 | 6285 | 5369 | 24.56 |
| 2014 | 6274 | 5454 | 24.89 |
| 2015 | 6260 | 5539 | 25.15 |
| 2016 | 6209 | 5621 | 26.54 |
| 2017 | 6193 | 5701 | 27.04 |
| 2018 | 6200 | 5779 | 26.91 |
| 2019 | 6126 | 5856 | 28.47 |
| 2020 | 5659 | 5931 | 28.74 |
| 2021 | 6843 | 6050 | 35.30 |
| 2022 | 6523 | 6200 | 28.84 |
| 2023 | 5990 | 6221 | 27.99 |
| 2024 | 5900 | 6301 | 32.10 |
【2021-2024年の注目ポイント】
- 2021年の急回復: コロナ禍からの回復で実質GDP成長率4.9%、一人当たりGDPも大幅増加
- 失業率の高さ: 2021年に35.30%という記録的高水準を記録、現在も32%台と世界最高水準
- 人口の継続的増加: 2022年の国勢調査で6,200万人を突破、アフリカ第3位の人口大国
- 経済成長の鈍化: 2022年以降は1%前後の低成長が続く
※2021年以降のデータ(緑背景)は最新の統計に基づく推計値を含みます。純資産総額は常に変動します。

