GIS(ゼネラルミルズ)の配当推移・利回り・配当性向【2026年】
最終更新:2026年10月8日/株価基準日:2026年10月7日終値/業績:FY2027第1四半期まで
GIS(ゼネラルミルズ)の四半期配当は1株0.61ドル、年率換算では2.44ドルです。2026年9月29日の発表で同額が再宣言されました。次回の権利落ち日は2026年10月13日、支払日は11月2日です。[1]
2026年10月7日の終値31.77ドルを基準にすると、年率換算の予想配当利回りは約7.68%です。株価は変動するため、利回りは基準日付きで確認する必要があります。[2]
FY2026の年間配当2.44ドルに対し、調整後EPSは3.55ドルで、参考配当性向は約68.7%でした。営業キャッシュフローによる配当カバーは通期で約1.65倍です。[3]ただし、FY2027第1四半期は営業キャッシュフローが配当支払額を下回り、四半期だけでは約0.90倍にとどまりました。[4]
ゼネラルミルズ(GIS)の配当はいくら?利回り・配当月・権利落ち日
| 四半期配当 | 0.61ドル(2026年9月29日再宣言) |
|---|---|
| 年率換算配当 | 2.44ドル |
| 株価 | 31.77ドル(2026年10月7日終値) |
| 予想配当利回り | 約7.68%(同終値基準) |
| 通常の配当月 | 2月・5月・8月・11月 |
| 次回の権利落ち日 | 2026年10月13日(配当データサイトによる確認) |
| 次回の基準日 | 2026年10月13日(会社発表) |
| 次回の支払日 | 2026年11月2日(会社発表) |
| 前回の権利落ち日/支払日 | 2026年7月10日/8月3日 |
| FY2026調整後配当性向 | 約68.7% |
| FY2027 Q1・営業CF配当カバー | 約0.90倍(四半期値) |
ゼネラルミルズは連続増配株か
ゼネラルミルズとその前身企業は、2026年時点で128年間、配当を途切れさせていません。一方、四半期配当を据え置いた期間があるため、毎年必ず配当を増やしてきた「連続増配株」ではありません。[1]
ゼネラルミルズを評価する際は、「連続増配年数」ではなく、長期間にわたる無配なしの実績、1株配当の推移、利益・キャッシュフローによる配当カバーを確認する方が実態に合っています。
配当実績の読み方
「128年間配当を継続」と「128年間連続増配」は同じ意味ではありません。GISは長期にわたり配当を継続してきましたが、配当額を据え置いた年度もあります。
配当利回りと株価の推移:3ヶ月チャート
出典:株価はGoogle Finance関数、配当はGeneral Mills IRなど。チャートは既存のGoogleスプレッドシートを利用します。
平均株価はFY(おおむね6月初旬~翌年5月末)の日次平均、EPSは通期希薄化EPSです。配当関連の一部はIR情報と過年度の10-Kを突合し、キャッシュ配当総額は会社の財務諸表に基づいています。
配当利回り・配当成長率・配当性向・DPS/EPS(2008~2024)
ゼネラルミルズは、食品セクターらしい安定配当を長期にわたって続けてきました。ただし、毎年増配しているわけではなく、配当を据え置いた年度もあります。
また、FY2026は大型の非現金減損損失などによりGAAPベースで赤字となりました。このため、報告EPSを使った配当性向は計算上意味を持ちません。FY2026については、調整後EPSとキャッシュフローも併せて確認する必要があります。[3]
| 年 | 配当 | 平均株価 | 年EPS | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平均利回り | 成長率 | 配当性向 | 年計(DPS,$) | |||
| 2024 | 3.57% | 9% | 55% | 2.36 | 66.1 | 4.31 |
| 2023 | 3.15% | 6% | 50% | 2.16 | 68.5 | 4.31 |
| 2022 | 2.56% | 1% | 46% | 2.04 | 79.7 | 4.42 |
| 2021 | 3.15% | 3% | 53% | 2.02 | 64.2 | 3.78 |
| 2020 | 3.23% | 0% | 55% | 1.96 | 60.7 | 3.56 |
| 2019 | 3.62% | 0% | 68% | 1.96 | 54.2 | 2.90 |
| 2018 | 4.31% | 2% | 54% | 1.96 | 45.5 | 3.64 |
| 2017 | 3.64% | 8% | 69% | 1.92 | 52.7 | 2.77 |
| 2016 | 2.82% | 7% | 64% | 1.78 | 63.2 | 2.77 |
| 2015 | 2.86% | 8% | 85% | 1.67 | 58.3 | 1.97 |
| 2014 | 2.91% | 17% | 55% | 1.55 | 53.2 | 2.83 |
| 2013 | 2.63% | 8% | 47% | 1.32 | 50.2 | 2.79 |
| 2012 | 2.88% | 9% | 52% | 1.22 | 42.3 | 2.35 |
| 2011 | 2.90% | 17% | 41% | 1.12 | 38.6 | 2.70 |
| 2010 | 2.63% | 12% | 43% | 0.96 | 36.5 | 2.24 |
| 2009 | 2.61% | 9% | 45% | 0.86 | 32.9 | 1.90 |
| 2008 | 2.62% | 10% | 43% | 0.79 | 30.1 | 1.85 |
2008~2024年の長期表は元原稿の参考系列を維持しています。市場価格から計算した平均利回りと、会計年度のDPS・EPSには集計期間が一致しない可能性があります。各年の株価平均・成長率は今回一括再計算していないため、厳密な長期比較には個別年度の再検証が必要です。FY2025以降は下表の会社開示値を優先してください。[5]
FY2025・FY2026の確定値
| 会計年度 | 報告EPS | 調整後EPS | 年間DPS | 配当成長率 | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|---|
| FY2025 | $4.10 | $4.21 | $2.40 | 約1.7% | GAAP約58.5% |
| FY2026 | -$0.16 | $3.55 | $2.44 | 約1.7% | GAAP算定不能/調整後約68.7% |
FY2026の配当性向
FY2026(2026年5月31日終了)の年間配当は1株当たり2.44ドルでした。GAAP希薄化EPSはマイナス0.16ドルのため、通常の利益配当性向は算定対象に適しません。調整後EPS3.55ドルで割った参考値は約68.7%です。FY2025の調整後EPS4.21ドルに対する年間配当2.40ドルの比率は約57.0%で、同じ調整後基準で比べると余裕が縮小しました。[3][6]
GAAP赤字の背景
FY2026のGAAP赤字には、主として約18億ドルののれん・ブランド無形資産減損と、売却予定のブラジル事業に関する約10億ドルの評価損が含まれます。いずれも大部分が非現金費用ですが、減損は過去の買収やブランド資産について、将来収益力の見積もりが低下したことを示します。単純に無視できる項目ではありません。[3]
FY2027第1四半期の実績(2026年8月30日終了)
| 指標 | FY2027 Q1 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,389.5Mドル | 報告ベース -3% |
| 有機売上高 | 横ばい | FY2026 Q1比 0% |
| GAAP希薄化EPS | 0.74ドル | -67%(前年のヨーグルト売却益が反動) |
| 調整後EPS | 0.75ドル | 恒常為替ベース -13% |
| 調整後粗利率 | 33.3% | -0.9ポイント |
| 調整後営業利益率 | 14.4% | -1.3ポイント |
2026年9月23日に発表されたFY2027第1四半期決算では、全社の有機売上高は横ばいとなり、FY2026通期の2%減に対し横ばいとなりましたが、比較期間が異なる点には注意が必要です。ただし、調整後営業利益と調整後EPSはそれぞれ減少しました。前年同期のGAAP EPSには米国ヨーグルト事業売却益が含まれるため、GAAPベースの67%減だけで本業の変化を判断するのは適切ではありません。[4]
配当総額と営業キャッシュフローのカバー倍率
会計年度の営業キャッシュフロー(OCF)と実際の配当支払額から、OCFが配当を何倍賄えているかを確認します。FY2026通期は約1.65倍で、FY2025の約2.18倍から低下しました。以下は通期データであり、後述するFY2027第1四半期データとは期間が異なります。[3]
| 年 | 営業CF(M$) | 配当総額(M$) | OCF/配当カバー |
|---|---|---|---|
| 2026 | 2,166 | 1,315 | 約1.65倍 |
| 2025 | 2,918 | 1,339 | 約2.18倍 |
| 2024 | 3,303 | 1,363 | 約2.42倍 |
| 2023 | 2,779 | 1,288 | 約2.16倍 |
| 2022 | 3,316 | 約1,220 | 約2.7倍 |
| 2021 | 2,983 | 約1,230 | 約2.4倍 |
| 2020 | 3,676 | 約1,200 | 約3.1倍 |
| 2019 | 2,807 | 約1,200 | 約2.3倍 |
| 2018 | 2,841 | 約1,170 | 約2.4倍 |
| 2017 | 2,415 | 約1,170 | 約2.1倍 |
| 2016 | 2,764 | 約1,090 | 約2.5倍 |
| 2015 | 2,543 | 約1,000 | 約2.5倍 |
| 2014 | 2,541 | 約880 | 約2.9倍 |
| 2013 | 2,926 | 約760 | 約3.8倍 |
| 2012 | 2,407 | 約700 | 約3.4倍 |
| 2011 | 1,531 | 約630 | 約2.4倍 |
| 2010 | 2,181 | 約540 | 約4.0倍 |
| 2009 | 1,828 | 約510 | 約3.6倍 |
FY2026の営業CFは2,166.2Mドル、配当支払額は1,315.3Mドルでした。FY2025は営業CF2,918.2Mドル、配当支払額1,338.7Mドルです。旧年度の概算系列は元原稿を維持しています。[3][6]
FY2027第1四半期の配当カバー:営業CF・簡易FCFともに1倍未満
| 期間 | 営業CF(M$) | 配当(M$) | 営業CF/配当 | 簡易FCF/配当 |
|---|---|---|---|---|
| FY2027 Q1 | 297.8 | 330.5 | 約0.90倍 | 約0.63倍 |
| FY2026 Q1 | 397.0 | 330.9 | 約1.20倍 | 約0.87倍 |
FY2027 Q1の設備投資は90.5Mドルで、営業CFから差し引いた簡易FCFは207.3Mドルでした。配当330.5Mドルを123.2Mドル下回ります。前年同期と比べても営業CFが減少し、配当カバーは悪化しました。ただし、四半期の運転資本・納税時期などによる変動があるため、これだけで通期の減配を予測することはできません。[4]
キャッシュフローの全体像(営業・投資・財務)
最新のFY2027第1四半期(2026年8月30日終了)では、営業CFは297.8Mドル、投資CFは-115.9Mドル、財務CFは-209.6Mドルでした。FY2026通期と違い、同四半期には事業売却に伴う大きな投資CF流入はありません。2026年9月2日のブラジル事業売却完了は四半期末後の出来事です。[4]
| 年 | 営業CF(M$) | 投資CF(M$) | 財務CF(M$) |
|---|---|---|---|
| 2026 | 2,166 | 1,258 | -3,315 |
| 2025 | 2,918 | -1,795 | -1,180 |
| 2024 | 3,303 | -1,197 | -2,272 |
| 2023 | 2,779 | -346 | -2,404 |
| 2022 | 3,316 | -1,691 | -2,503 |
| 2021 | 2,983 | -513 | -2,716 |
| 2020 | 3,676 | -486 | -1,942 |
| 2019 | 2,807 | -557 | -2,176 |
| 2018 | 2,841 | -8,685 | 5,446 |
| 2017 | 2,415 | -647 | -1,747 |
| 2016 | 2,764 | 93 | -2,420 |
| 2015 | 2,543 | -1,602 | -1,385 |
| 2014 | 2,541 | -562 | -1,824 |
| 2013 | 2,926 | -1,515 | -1,140 |
| 2012 | 2,407 | -1,871 | -667 |
| 2011 | 1,531 | -715 | -941 |
| 2010 | 2,181 | -721 | -1,504 |
| 2009 | 1,828 | -289 | -1,405 |
| 2008 | 1,730 | -442 | -1,093 |
FY2026の投資CFがプラスになった主因は、米国ヨーグルト事業などの売却収入です。FY2026は事業売却収入1,830.2Mドルを受け取る一方、設備投資に539.9Mドルを使用しました。財務CFでは長期債務の返済、配当、自社株買いなどにより3,315.0Mドルの資金流出となりました。[3]
FY2026の自社株買いは500.3Mドルで、FY2025の1,202.9Mドルから縮小しました。配当支払額は1,315.3Mドルで、自社株買いより配当を優先した資本配分です。営業CFが低下した局面で買い戻しを抑えたことは、配当と財務の余力を守る面では合理的と考えられます。[3]
なお、2018年度の大幅な投資CFマイナスは、約80億ドルで実施したBlue Buffalo買収の影響です。買収資金のうち約60億ドルを負債で調達したため、その後のゼネラルミルズは負債削減を重要課題としてきました。[7]
財務状況と負債:バランスシートの長期推移
総資産、総負債、ゼネラルミルズ株主に帰属する株主資本と、自己資本比率の目安です。FY2026末に大型減損などで低下した自己資本比率は、FY2027 Q1末(2026年8月30日)に約24.6%でした。[4]
| 年 | 総資産(M$) | 総負債(M$) | 株主資本(M$) | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|
| FY2027 Q1末 | 30,273 | 22,810 | 7,450 | 約24.6% |
| 2026 | 30,017 | 22,636 | 7,368 | 約24.5% |
| 2025 | 33,071 | 23,860 | 9,199 | 約27.8% |
| 2024 | 31,470 | 21,821 | 約9,637 | 約30.6% |
| 2023 | 31,452 | 20,752 | 約10,700 | 約34% |
| 2022 | 31,090 | 20,302 | 約10,788 | 約35% |
| 2021 | 31,842 | 21,464 | 約10,378 | 約33% |
| 2020 | 30,807 | 21,913 | 約8,894 | 約29% |
| 2019 | 30,111 | 22,192 | 約7,055 | 約23% |
| 2018 | 30,624 | 23,355 | 約6,141 | 約20% |
| 2017 | 21,813 | 16,216 | 約4,328 | 約20% |
| 2016 | 21,712 | 15,560 | 約4,930 | 約23% |
FY2027 Q1末(2026年8月30日):総資産30,273.4Mドル、総負債22,809.6Mドル、親会社株主資本7,450.4Mドル。長期債務(1年以内の返済分を含む)は13,414.0Mドルです。自己資本比率は親会社株主資本÷総資産で算出しています。[4]
FY2026末の総資産は30,016.7Mドル、総負債は22,636.1Mドル、ゼネラルミルズ株主に帰属する株主資本は7,368.4Mドルでした。FY2025末は総資産33,071.1Mドル、総負債23,859.9Mドル、株主資本9,199.2Mドルです。[3]
ゼネラルミルズの株価と配当は今後どうなるか
2026年10月7日終値
FY2026通期
FY2027 Q1
2026年9月23日見通し
① 収益回復の条件
FY2027第1四半期(2026年8月30日終了)の有機売上高は、北米小売が前年同期比3%減、北米ペットが横ばい、北米フードサービスが4%増、国際部門が4%増でした。全社では横ばいです。売上の改善は一様ではなく、主力の北米小売の弱さが残ります。[4]
- 価格と販売数量:FY2026の有機売上高は前年比2%減でした。有機販売数量が1ポイント減、価格・ミックスが1ポイント減となっており、値上げだけで売上を支える局面ではなくなっています。[3]
- 北米小売:FY2026の報告売上高はヨーグルト事業売却などの影響で前年比11%減、有機売上高は3%減でした。主力市場の弱さは引き続き課題です。[3]
- 国際部門:FY2026の報告売上高は前年比9%増、有機売上高は3%増でした。セグメント利益も恒常為替ベースで90%増となり、全社の中では相対的に強い部門です。[3]
- ペット:North America PetのFY2026売上高はWhitebridge Pet Brands買収効果を含めて6%増でしたが、有機売上高は3%減でした。買収を除いた既存事業は、まだ明確な成長軌道に戻っていません。[3]
② コストと利益率
FY2027 Q1は、調整後粗利率33.3%(前年同期比0.9ポイント低下)、調整後営業利益率14.4%(1.3ポイント低下)でした。FY2026第4四半期の改善がそのまま継続しているわけではありません。[4]
- 通期マージン:FY2026の調整後粗利率は33.5%で前年比1.0ポイント低下、調整後営業利益率は15.3%で1.9ポイント低下しました。原材料などの投入コスト上昇が利益を圧迫しています。[3]
- 第4四半期の改善:FY2026第4四半期の調整後粗利率は34.2%で前年同期比1.5ポイント改善し、調整後営業利益は恒常為替ベースで13%増加しました。通期は弱かったものの、年度末には一定の改善が見られました。[3]
- ブランド投資:会社はFY2027に、たんぱく質や食物繊維などの健康価値、味、楽しさ、ペットの人間化といった消費者需要を重視した商品改良・新商品へ投資する方針です。短期的には費用がかかりますが、販売数量の回復には必要な投資です。[3]
③ 配当・自社株買い・債務
FY2027第1四半期には配当330.5Mドルを支払いましたが、自社株買いは実施しませんでした。前年同期は自社株買いに500.0Mドルを使っており、資本配分は配当維持と財務管理に傾いています。四半期末の長期債務残高(1年以内返済分込み)は約134.1億ドルです。[4]
- 配当:FY2026は1,315.3Mドルを配当に使用しました。営業CFの約61%、簡易FCFの約81%に相当します。[3]
- 自社株買い:FY2026の自社株買いは500.3Mドルで、FY2025の1,202.9Mドルから縮小しました。[3]
- 債務:FY2026は長期債務を2,823.3Mドル返済する一方、新たに2,005.8Mドルを調達しました。事業売却資金を利用し、配当を維持しながら財務を調整しています。[3]
④ 現在の株価と配当利回りの見方
- 2026年10月7日終値31.77ドルと年率換算配当2.44ドルを基準にすると、予想配当利回りは約7.68%です。[1][2]
- FY2026のGAAP EPSは赤字で、調整後EPSも前年比16%減の3.55ドルでした。高利回りの主因は増配ではなく株価下落です。[3]
- FY2027 Q1の調整後EPSは0.75ドル(恒常為替ベースで前年同期比13%減)で、有機売上高は横ばいでした。利益回復は確認できていません。[4]
- 2026年9月23日時点のFY2027調整後EPS見通しは3.00~3.20ドルで、会社は従来予想を据え置いています。FY2026の3.55ドルからは約10~15%の減少を見込みます。[4]
- 配当は継続されているものの、売上・利益とキャッシュフローの回復を確認したい高利回り株と位置付けるのが妥当でしょう。
⑤ FY2027の会社見通し
FY2027見通しは2026年7月1日に公表され、2026年9月23日の第1四半期決算時にも据え置かれました。有機売上高の改善を目指す一方、53週目の反動、事業売却、社内インセンティブ費用の正常化などが利益に対する逆風です。ブラジル事業の売却は2026年9月2日に完了しています。[4]
| 指標 | FY2027会社見通し | 見方 |
|---|---|---|
| 有機売上高 | -1.5%~+0.5% | FY2026の-2%から改善を想定 |
| 調整後営業利益 | 恒常為替ベースで-13%~-8% | FY2026の28億ドルが比較基準 |
| 調整後EPS | $3.00~$3.20 | FY2026の$3.55から約10~15%減 |
| FCF転換率 | 調整後税引後利益の約95% | 配当原資として重要 |
| FY2027コスト削減 | 少なくとも7.5億ドル | 投入コストとブランド投資を相殺 |
会社はFY2030までの4年間で累計30億ドルのコスト削減を目標にしています。このうち約20億ドルはHolistic Margin Managementによる生産性改善、残り約10億ドルは世界的な組織変革やサプライチェーン再設計などで創出する計画です。FY2027には少なくとも7.5億ドルを実現する見通しですが、削減策が売上回復につながらなければ、単なる縮小均衡に終わる可能性もあります。[3]
GISの配当に関するよくある質問
ゼネラルミルズの1株配当はいくらですか
2026年9月29日宣言の四半期配当は1株0.61ドルです。同額が4回続くと仮定した年率換算配当は2.44ドルです。[1]
ゼネラルミルズの配当月はいつですか
通常は2月・5月・8月・11月ごろに支払われます。次回は権利落ち日・基準日が2026年10月13日、支払日が11月2日です。基準日と支払日は2026年9月29日の会社発表で確認でき、権利落ち日は配当データサイトでも確認できます。[1]
ゼネラルミルズは連続増配株ですか
毎年必ず増配してきた連続増配株ではありません。ただし、ゼネラルミルズとその前身企業は128年間、配当を途切れさせていません。
GISの配当は危険な水準ですか
FY2026通期は営業CFで約1.65倍、簡易FCFで約1.24倍カバーされていました。一方、FY2027第1四半期は営業CFで約0.90倍、簡易FCFで約0.63倍と1倍未満です。年間と四半期では期間が違うため単純比較はできませんが、資金余裕の減少に注意が必要です。[3][4]
まとめ:長期配当投資家にとってのゼネラルミルズ
ゼネラルミルズとその前身企業は、2026年9月29日の会社発表によれば128年間、配当を途切れさせていません。同日、四半期配当0.61ドルが再宣言されました。食品事業と長い配当実績は強みですが、業績・資金繰りの確認も不可欠です。[1]
同社の強みは以下の点にあります。
- 128年間途切れていない配当実績
- Cheerios、Blue Buffalo、Nature Valley、Betty Crocker、Pillsburyなどのブランド群
- 食品という生活必需品による景気耐性
- FY2026も配当を営業CFで約1.65倍カバーしていること
- 国際部門の成長と、FY2026第4四半期に見られた利益率改善
- FY2030までに累計30億ドルのコスト削減を目指す効率化計画
一方で、注意すべき点も増えています。
- FY2026の有機売上高が2%減少したこと
- FY2026の調整後EPSが16%減少したこと
- FY2027も調整後EPSの約10~15%減少が見込まれていること
- OCF配当カバーがFY2025の約2.18倍からFY2026の約1.65倍へ低下したこと
- GAAP赤字と大型減損により、自己資本比率が約24.5%へ低下したこと
- ペット事業の有機売上高がFY2026に3%減少したこと
- 高利回りの主因が大幅増配ではなく株価下落であること
- FY2027第1四半期は営業CFが配当額を下回り、簡易FCFカバーが約0.63倍だったこと
- FY2027第1四半期の調整後EPSは前年同期比13%減(恒常為替ベース)だったこと
投資家へのポイント:2026年10月7日終値基準の予想配当利回りは約7.68%です。ただし、同社は「高利回りだから安全」という状況ではありません。配当を維持しながら、販売数量・利益率・キャッシュフローの回復を目指す食品株として、FY2027の有機売上高、調整後EPS、営業CFとFCFが会社計画に沿って改善するかを見守る必要があります。[1][2][4]
ミニ解説:高い配当利回りは、配当増加だけでなく株価下落によっても生じます。2026年10月7日終値31.77ドルを基準にしたGISの利回りは約7.68%ですが、2026年9月29日に再宣言された四半期配当は0.61ドルで据え置きです。FY2026の調整後配当性向約68.7%、通期OCFカバー約1.65倍、FY2027第1四半期OCFカバー約0.90倍、FY2027調整後EPS見通しをセットで確認する必要があります。
【注】(出典リンク)
- 2026年9月29日配当宣言・128年継続・次回権利落ち日 → General Mills IR:配当宣言 → General Mills IR:過去の配当 → Stock Analysis:次回権利落ち日(確認日:2026-10-08)。 ↩
- 2026年10月7日終値 → Stock Analysis:GISの株価履歴 → Google Finance:GIS(確認日:2026-10-08)。 ↩
- FY2026通期決算・年間CF・財務諸表 → SEC Form 10-K(FY2026) → SEC:FY2026決算発表(確認日:2026-10-08)。 ↩
- FY2027第1四半期実績・CF・BS・見通し再確認 → SEC Form 10-Q(2026年8月30日終了) → SEC:2026年9月23日決算リリース(確認日:2026-10-08)。 ↩
- 2008~2024年の長期系列を照合するための公開資料 → SEC EDGAR:General Mills 10-K一覧 → General Mills IR:配当履歴(確認日:2026-10-08)。 ↩
- FY2025実績・調整後EPS・配当 → SEC:FY2025決算発表 → General Mills IR:年次報告(確認日:2026-10-08)。 ↩
- Blue Buffalo買収と調達 → SEC Form 10-K(FY2018) → SEC:Blue Buffalo買収発表(確認日:2026-10-08)。 ↩

