オーストラリアETF(IHD/EWA/EPP)の株価と配当

2019年5月10日

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米国上場ETFの中でオーストラリア市場に投資するETFを比較してみます。

オーストラリア市場の可能性を考えるために、同国の経済力等についても整理してみましょう。

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【IHD】【EWA】【EPP】(豪州ETF)を比較

今回、比較を試みる三つのETFは以下の通りです。

【IHD】iシェアーズ S&P/ASX 好配当株式ETF

豪州籍ETF。S&P/ASX Dividend オポチュニティーズインデックスに連動。

高配当の豪州大企業50社に分散投資。

以下、株価推移(赤線は200日移動平均線)。

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は5/6)
IHD 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 7.3 0 0 8 10%
2018 8.9 7 9 12.2 36%
2017 7.5 8.5 9.8 8.9 18%
2016 7.2 7 8.8 7.5 4%
2015 10.4 6.3 10.7 7.3 -30%
2014 11.7 9.9 12.9 10.4 -11%
2013 14.9 10.8 15 11.7 -22%
2012 13.4 13 15.6 14.9 11%

【EWA】iシェアーズMSCIオーストラリアETF

米国籍ETF。MSCIオーストラリア・インデックスに連動する投資を行う。

豪州大型株を中心に分散投資。

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は5/6)
EWA 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 18.8 19 22 21.6 15%
2018 23.3 18.4 24.1 19.3 -17%
2017 20.6 20.6 23.3 23.2 13%
2016 18.7 16.3 21.3 20.2 8%
2015 22.2 17.3 24.4 19 -15%
2014 24.3 21.5 27.3 22.2 -9%
2013 25.4 22.2 28.1 24.4 -4%
2012 22 20.4 25.7 25.1 14%
2011 25.6 19.4 28.4 21.4 -16%
2010 23.5 18.5 26.3 25.4 8%
2009 13.6 10.5 24.5 22.8 67%
2008 29.1 11 30.3 14 -52%

【EPP】iシェアーズ MSCIパシフィック(除く日本)ETF

米国籍ETF。MSCIパシフィック(除く日本)インデックスに連動。

豪州、香港、ニュージーランド、シンガポールの上場銘柄に分散投資。

アジア太平洋のうち豪州に6割を投資。

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は5/6)
EPP 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 40 40 47.1 46.3 16%
2018 48.2 39.5 50.3 40.7 -15%
2017 40.1 40.2 48.2 47.8 19%
2016 37.7 33.5 42.4 39.6 5%
2015 44.1 35.5 48.7 38.4 -13%
2014 46.6 42.7 51.7 44 -6%
2013 47.7 42.5 51.6 46.7 -2%
2012 39.9 38.1 47.7 47.1 18%
2011 47.3 35.7 50.9 38.9 -18%
2010 42.3 34.7 48.9 47 11%
2009 25.8 20.1 43.4 41.4 60%
2008 51.6 19.6 51.9 26.4 -49%

豪州ETFの株価伸び率

上記ETFを各年初から2019/5/6までの株価伸び率で比較してみます

IHD EWA EPP
19~ 10% 15% 16%
18~ -10% -7% -4%
17~ 7% 5% 15%
16~ 11% 16% 23%
15~ -22% -3% 5%
14~ -31% -11% -1%
13~ -46% -15% -3%
12~ -40% -2% 16%
11~ -15% -2%
10~ -8% 10%
09~ 59% 79%
08~ -26% -10%

豪州ETFの主要指標を比較

次に、グーグルファイナンスとウォールストリートジャーナルから主要指標を見てみます。

IHD EWA EPP
1/2株価 7.27 18.83 39.98
5/6株価 8 21.6 46.3
株価上昇率 10.5% 14.8% 15.8%
52週高値 9.39 23.18 48.65
52週安値 7 18.4 39.4
配当利回り 9.52% 5.49% 4.46%
経費率 0.3% 0.47% 0.48%
総資産額 236M 1.25 B 2.54 B
株式数(億) 0.2 0.6 0.5

分配金と利回り(2009~2018)

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。

IHDの配当利回り

利回り 分配金 平均株価
2018 8.80% 0.7 8.4
2017 8.40% 0.7 8.8
2016 11.72% 0.9 7.5
2015 11.85% 1.1 9.2
2014 9.74% 1.2 11.8

EWAの配当利回り

利回り 分配金 平均株価
2018 5.32% 1.18 22.2
2017 4.63% 1.03 22.3
2016 4.18% 0.82 19.6
2015 4.94% 1.04 21.0
2014 4.31% 1.09 25.3
2013 4.48% 1.14 25.5
2012 5.80% 1.35 23.3
2011 4.45% 1.09 24.5
2010 3.64% 0.83 22.8
2009 3.75% 0.66 17.6

EPPの配当利回り

利回り 分配金 平均株価
2018 4.42% 2.03 45.9
2017 4.38% 1.98 45.2
2016 3.98% 1.57 39.4
2015 4.41% 1.88 42.6
2014 3.96% 1.90 48.0
2013 4.00% 1.91 47.7
2012 4.58% 1.98 43.2
2011 3.84% 1.72 44.8
2010 3.70% 1.55 41.9
2009 4.39% 1.43 32.6

ポートフォリオ

次に、このETFの構成比率を「組入れ企業の規模」「セクター別の投資割合」で見てみます(※出典:規模別、セクター別比率はfidelity.com。構成銘柄上位10社はブルームバーグ。データは〔2019/5/6〕)。

規模別の比率

IHD EWA EPP
大企業 85.7% 85.3% 89.4%
中企業 13.6% 14.5% 9.6%
小企業 0.7%

セクター別の投資割合(%)

IHD EWA EPP
金融 30.1% 37.7% 37.9%
情報技術 14.0% 0.6% 0.7%
資本財 11.1% 6.2% 8.8%
素材 7.8% 15.7% 8.7%
公益事業 7.2% 2.2% 4.7%
消費財 7.0% 5.6% 7.0%
必需品 6.6% 5.4% 4.5%
不動産 6.1% 7.3% 14.0%
通信 4.7% 1.5% 2.8%
エネルギー 4.3% 6.0% 3.3%
ヘルスケア 1.3% 9.0% 5.6%

投資先主要10社の比率(%)

★【IHD】:iシェアーズ S&P/ASX 好配当株式 ETF(※上位10社はみな豪市場上場)

RIO:AU リオ・ティント 9.95
WBC:AU ウエストパック銀行 9.79
WES:AU ウェスファーマーズ 7.51
S32:AU サウス32 6.67
FMG:AU フォーテスキュー・メタルス・グループ 6.12
MQG:AU マッコーリー・グループ 5.91
TAH:AU タブコープ・ホールディングス 5.4
APA:AU APAグループ 4.65
SUN:AU サンコープ・グループ 3.83
CTX:AU カルテックス・オーストラリア 3.32

★【EWA】:iシェアーズMSCIオーストラリアETF(※上位10社はみな豪市場上場)

CBA:AU オーストラリア・コモンウェルス銀行 10.29
BHP:AU BHPグループLtd 8
WBC:AU ウエストパック銀行 6.99
CSL:AU シー・エス・エル 6.94
ANZ:AU ANZ銀行グループ 5.67
NAB:AU ナショナルオーストラリア銀行 5.33
WOW:AU ウールワース・グループ 3.13
WES:AU ウェスファーマーズ 2.96
MQG:AU マッコーリー・グループ 2.88
TCL:AU トランスアーバン・グループ 2.47

★【EPP】:iシェアーズ MSCIパシフィック(除く日本)ETF

1299:HK 友邦保険控股 [AIAグループ] 6.27
CBA:AU オーストラリア・コモンウェルス銀行 5.76
BHP:AU BHPグループLtd 4.48
WBC:AU ウエストパック銀行 3.92
CSL:AU シー・エス・エル 3.88
ANZ:AU ANZ銀行グループ 3.17
NAB:AU ナショナルオーストラリア銀行 2.99
388:HK 香港交易及結算所 [香港証券取 2.2
DBS:SP DBSグループ・ホールディングス 1.97
WOW:AU ウールワース・グループ 1.75

オーストラリアの経済力

さらに、今後、豪州ETFが伸びるかどうかを考えるために外務省HPに記載された「オーストラリア基礎データ 」のポイントを整理してみます。

  • 面積:769万2024㎢(日本の約20倍、アラスカを除く米とほぼ同じ)
  • 人口:約2,460万人(2017年6月)
  • 首都:キャンベラ(人口約41万人  2017年6月)
  • 民族:アングロサクソン系等欧州系が中心。中東系、アジア系、先住民も居住。
  • 宗教:キリスト教52%、無宗教30%
  • 政体:立憲君主制(※元首はエリザベス二世女王だが、連邦総督(ピーター・コスグローブ元豪国防軍司令官)が王権を代行)
  • 上院(定員76,任期6年,各州からの代表):保守連合30,労働党26,グリーンズ9,ワン・ネーション3,ゼノフォン・チーム2,他6(2018年3月現在)
  • 下院(定員150,任期3年,小選挙区制):保守連合76,労働党69,グリーンズ1,ゼノフォン・チーム1,他3
  • 首相:マルコム・ターンブル(自由党)/外相:ジュリー・ビショップ(自由党)
  • 外交基本方針:対米同盟を基軸としながらもアジア太平洋にて多角的に通商・貿易関係を拡大
  • 軍事予算:約346億豪ドル(2017~18年度)
  • 軍人数:57800名
  • 政策金利:豪州準備銀行(RBA)は2011年11月以降、金利を引き下げ、2016年8月からは過去最低の1.5%となった(2017年11月現在)。
  • 名目GDP:1兆2616億米ドル(2016年、出典:IMF)
  • 一人当たり名目GDP:51737米ドル(2016年、出典:IMF)
  • 主要産業:第一次産業2.2%、第二次産業26.9%、第三次産業70.9%
  • GDP産業別シェア:農林水産業(2.2%)、鉱業(9.5%)、製造業(6.3%)、建設業(8.3%)、卸売・小売業(9.1%)、運輸・通信業(8.0%)、金融・保険業(9.5%)、専門職・科学・技術サービス(6.2%)
  • 貿易総額:6726億豪ドル (1)中国23.1% (2)米国9.6% (3)日本9.1%
  • 輸出:3303億豪ドル (1)中国28.3% (2)日本11.7% (3)米国6.3%
  • 輸入:3423億豪ドル (1)中国18.1% (2)米国12.7% (3)日本6.6%
  • 輸出品目:鉄鉱石(16.3%) (2)石炭(12.8%) (3)教育関連旅行サービス(6.6%)
  • 輸入品目:個人旅行サービス(8.3%) (2)乗用車(6.4%) (3)精製油(4.3%
  • 1豪州ドル=1豪州ドル=81.74円=0.7738米ドル(2018年3月27日時点、出典:豪州準備銀行)

経済発展が続いているので、豪州の成長には期待が集まっています。

右肩上がりの成長が続いているので、うらやましい話ではありますが、ターンブル政権に変わって以降、複雑な状況になってきています。

そこで、世界銀行のデータバンクを用いて、さらに、オーストラリア経済の実態に迫ってみます。

実質GDP(2010年米ドル基準)

成長率 総額(億$) 一人当たり($)
2005 3.2 9945 48760
2006 2.8 10226 49408
2007 3.8 10613 50955
2008 3.7 11001 51771
2009 1.9 11212 51690
2010 2.1 11443 51937
2011 2.5 11723 52476
2012 3.9 12179 53553
2013 2.6 12501 54009
2014 2.6 12821 54546
2015 2.4 13122 55017
2016 2.8 13493 55731
2017 2 13757 55926

名目GDPと名目GNI

名目GDP 名目GNI
総額(億$) 一人当たり($) 総額(億$) 一人当たり($)
2005 6926 33962 48760 30270
2006 7455 36019 49408 34060
2007 8520 40905 50955 37250
2008 10526 49535 51771 42270
2009 9264 42710 51690 43980
2010 11443 51937 51937 46550
2011 13943 62412 52476 50230
2012 15434 67865 53553 60060
2013 15737 67990 54009 65870
2014 14650 62328 54546 64980
2015 13490 56561 55017 60360
2016 12080 49897 55731 54130
2017 13234 53800 55926 51360

 

GDPの構成比率(業種別)

農林水産業 工業(建設業含む) サービス業
2005 2.9 24.6 64.4
2006 2.7 25.6 63.7
2007 2.2 25.6 64.4
2008 2.3 25.5 64.5
2009 2.3 26.9 64.2
2010 2.2 25.1 65.8
2011 2.3 26.3 64.8
2012 2.3 26.2 65.4
2013 2.3 25 66.4
2014 2.2 25.4 65.8
2015 2.4 23.5 67.4
2016 2.4 22.3 68.3
2017 2.8 23 67

 

GDPの構成比率(単位別)

GDPの構成比率(%)消費+総資本形成+輸出ー輸入
消費 総資本形成 輸出 輸入
2005 75.2 27.5 18.3 21
2006 74.2 27.6 19.9 21.7
2007 74.1 27.5 20.2 21.9
2008 73.9 28.6 20.2 22.7
2009 72.5 27.3 23 22.8
2010 74.3 26.8 19.8 20.9
2011 72.6 26.4 21.5 20.5
2012 72.6 27.6 21.5 21.8
2013 73.5 27.8 20 21.3
2014 73.8 26.7 21.1 21.5
2015 75.4 26.1 20 21.5
2016 77 25.3 19.3 21.5
2017 75.4 24.2 21.3 20.6

CPIと失業率

消費者物価上昇率 失業率(ILO方式)
2005 2.7 5
2006 3.5 4.8
2007 2.3 4.4
2008 4.4 4.2
2009 1.8 5.6
2010 2.8 5.2
2011 3.3 5.1
2012 1.8 5.2
2013 2.4 5.7
2014 2.5 6.1
2015 1.5 6.1
2016 1.3 5.7
2017 5.7

 

業種別に見た雇用比率(ILO方式)

農業 製造業 サービス業
2005 3.6 21.1 75.3
2006 3.4 21.4 75.1
2007 3.3 21.4 75.3
2008 3.3 21.6 75.1
2009 3.2 21.1 75.6
2010 3.2 21 75.8
2011 2.8 20.8 76.3
2012 2.8 20.7 76.5
2013 2.6 20.5 76.9
2014 2.8 20.3 76.9
2015 2.6 19.5 77.9
2016 2.6 19.4 77.9
2017 2.6 19.1 78.3

人口伸び率など

(平均寿命=出生時平均寿命)

総人口(万) 人口伸び率 出生率 平均寿命(歳)
2005 2039 1.3 1.807 80.8
2006 2070 1.5 1.908 81
2007 2083 0.6 1.959 81.3
2008 2125 2 1.984 81.4
2009 2169 2.1 1.971 81.5
2010 2203 1.6 1.928 81.7
2011 2234 1.4 1.926 81.9
2012 2274 1.8 1.917 82
2013 2315 1.8 1.851 82.1
2014 2350 1.5 1.821 82.3
2015 2385 1.5 1.809 82.4
2016 2421 1.5 1.809 82.5
2017 2460 1.6

※国民の福利厚生(参考)

予防接種率は生後12~23か月の幼児が対象

5歳以下死亡率(千人あたり) 予防接種率 携帯電話契約率
2005 5.7 94 91
2006 5.6 94 96
2007 5.4 94 101.5
2008 5.2 94 103.6
2009 5 94 102.1
2010 4.8 94 101.7
2011 4.6 94 105.8
2012 4.3 94 106.6
2013 4.2 94 107.7
2014 4 94 106.8
2015 3.8 95 108.3
2016 3.7 95 110.1

電源構成(エネルギーミックス)

火力 水力 再生エネ(水力除く)
2005 91.2 6.7 2.1
2006 90.7 6.8 2.5
2007 91.4 5.9 2.7
2008 91.9 4.9 3.2
2009 92.5 4.7 2.7
2010 91.4 5.3 3.3
2011 89.6 6.6 3.8
2012 89.4 5.6 5
2013 86.7 7.3 6
2014 85.1 7.4 7.5
2015 86.3 5.5 8.1

火力発電の構成比

石炭 石油 天然ガス
2005 79.5 1.2 10.4
2006 79.6 1.3 9.8
2007 77.1 1.2 13.1
2008 75.8 1.7 14.4
2009 74.7 1.7 16.1
2010 71.3 2.4 17.6
2011 68 2.3 19.3
2012 68.6 1.5 19.3
2013 63.7 2.6 20.5
2014 61.2 2 21.9
2015 63.6 1.9 20.8

軍事費/GDPなど

軍事費/GDP(%) 軍人数
2005 1.9 53000
2006 1.9 51000
2007 1.9 55000
2008 1.9 55000
2009 1.9 56552
2010 1.9 56552
2011 1.8 57050
2012 1.7 56200
2013 1.7 56750
2014 1.8 56750
2015 2 57800
2016 2.1 57800
2017 2