NOBL(配当貴族ETF)構成銘柄一覧(株価と利回り)

インデックス,高配当ETF

25年以上連続で増配している銘柄からなる「配当貴族指数」に連動する代表的なETFを整理し、構成銘柄をリストアップします。

このページでは、NISAでの成長投資枠や長期の資産運用の参考となるように、ETFの概要、配当利回り、ポートフォリオの構造を詳しく解説します。

【最新更新】
以下の数値・構成は、原則としてProShares、Vanguard、State Street、S&P Dow Jones Indicesなどの一次情報・公式情報に基づき、2026年5月13日時点で確認できるデータに更新しています。NOBLの保有銘柄は2026年5月12日時点、NOBLの利回り・バリュエーションは2026年4月30日時点の公式表示を中心に反映しています。[1][2][3][4]

【配当貴族ETF】NOBLを徹底解説!VIG・SDYとの違い

米国株の連続増配投資において、最も厳格な基準を持つ指数の一つが「S&P 500 Dividend Aristocrats Index」です。この指数に連動する代表的なETFが、NOBL(ProShares S&P 500 Dividend Aristocrats ETF)です。

NOBLは、S&P 500構成銘柄のうち25年以上連続増配を維持する企業で構成されます。2026年4月30日時点の構成企業数は69社で、等金額加重を基本とし、定期的なリバランスによって特定銘柄への過度な集中を抑える設計です。[1][4]

「配当貴族(Dividend Aristocrats)」とは?

「配当貴族」は、単なる高配当銘柄ではなく、S&P 500採用銘柄という「規模」と、25年以上の増配という「継続性」を両立した企業群を指します。NOBLはこの指数への投資を通じて、インフレに強い配当成長と、下落相場での相対的な耐性を備えたポートフォリオの構築を目指します。[4]

【NOBL】ProShares S&P 500 Dividend Aristocrats ETFの概要

  • 連動指数:S&P 500 Dividend Aristocrats Index。[1][4]
  • 投資対象:S&P 500構成銘柄のうち、25年以上連続増配している企業。構成企業数は69社(2026年4月30日時点)。[1]
  • 配当利回り:30日SEC利回り 2.21%12カ月利回り 2.09%(いずれも2026年4月30日時点)。[1]
  • 経費率:0.35%(2026年5月13日時点の公式表示)。[1]
  • 純資産:約110.7億ドル(2026年5月12日時点)。[1]
  • バリュエーション:P/E 21.0倍、P/B 3.43倍(2026年4月30日時点)。[1]
  • 分配頻度:四半期。[1]
ミニ解説:「配当貴族」銘柄は、配当利回りそのものよりも「増配を止めない財務の強さ」に重点を置いています。そのため、ハイテク株が主導する強気相場では市場平均に劣後しやすい一方、利益・キャッシュフローの安定性が評価される局面では底堅さを発揮しやすい傾向があります。

他の増配ETF(VIG・SDY)との比較

NOBLの立ち位置を理解するために、主要な増配系ETFであるVIGおよびSDYと比較しました。2026年5月時点では、特にVIGの経費率が0.04%まで引き下げられている点が重要です。[2]

比較項目 NOBL
配当貴族
VIG
増配重視
SDY
高利回り系
連続増配基準 25年以上 10年以上 20年以上
母集団 S&P 500 米国の広範な大型・中型株中心 S&P Composite 1500
加重方法 等金額加重[4] 浮動株調整時価総額加重。利回り上位25%を除外。[3] 配当利回り加重。[4]
経費率
年率
0.35%[1] 0.04%[2] 0.35%[3]
利回りの目安 30日SEC利回り2.21%(2026年4月30日時点)[1] 30日SEC利回り1.56%(2026年4月30日時点)[2] 30日SEC利回り2.48%(2026年5月11日時点)[3]
構成銘柄数 69社(2026年4月30日時点)[1] 334銘柄(2026年3月31日時点)[2] 155銘柄(2026年5月12日時点)[3]

NOBLに投資するメリットとデメリット

メリット

  • 財務健全性の証明:四半世紀にわたり増配を続けた実績は、強固なビジネスモデルとキャッシュフローの証左となります。
  • 特定銘柄への集中回避:等金額加重方式のため、特定の超巨大銘柄の動きにポートフォリオ全体が振り回されにくい設計です。[4]
  • セクター分散:2026年3月31日時点のNOBLファクトシートでは、生活必需品23.66%、資本財20.99%、金融12.21%、素材11.85%、ヘルスケア10.18%など、幅広いセクターに分散しています。[1]
  • 長期の配当成長:配当利回りの高さだけでなく、増配を継続できる企業に絞ることで、将来的な分配金成長を狙いやすい設計です。

デメリット

  • 運用コスト:経費率0.35%は、VIG(0.04%)などの低コストETFと比較すると見劣りします。長期ではこの差がリターンに影響します。[1][2]
  • 成長株主導相場では劣後しやすい:等金額加重かつ配当貴族に限定されるため、時価総額の大きい大型テック株が主導する局面では、S&P 500やVIGに見劣りすることがあります。
  • 除外リスク:一度でも増配を止める、または減配するなど指数基準を満たさなくなると、指数から機械的に除外される可能性があります。[4]

【保存版】NOBLの構成銘柄一覧(2026年5月12日時点)

以下はProShares公式の「Holdings」データに基づく全銘柄リスト(69銘柄)です。NOBLは等金額加重を基本とするため、保有比率はリバランス直後には均等に近づきますが、日々の株価変動により2026年5月12日時点では概ね1.2%台〜1.7%台で推移しています。[1]

銘柄名 ティッカー
Franklin Resources BEN
Archer-Daniels-Midland ADM
Caterpillar CAT
West Pharmaceutical Services WST
Nucor NUE
Coca-Cola KO
Colgate-Palmolive CL
General Dynamics GD
Essex Property Trust ESS
W.W. Grainger GWW
Automatic Data Processing ADP
The J.M. Smucker Company SJM
NextEra Energy NEE
Federal Realty Investment Trust FRT
T. Rowe Price Group TROW
Albemarle ALB
Stanley Black & Decker SWK
Air Products and Chemicals APD
Eversource Energy ES
Expeditors International of Washington EXPD
Linde LIN
Exxon Mobil XOM
AbbVie ABBV
Procter & Gamble PG
Kimberly-Clark KMB
Walmart WMT
Church & Dwight CHD
Aflac AFL
Chevron CVX
Kenvue KVUE
Atmos Energy ATO
Nordson NDSN
Johnson & Johnson JNJ
Cincinnati Financial CINF
Dover DOV
PepsiCo PEP
Consolidated Edison ED
Chubb CB
Realty Income O
Sysco SYY
PPG Industries PPG
Amcor AMCR
S&P Global SPGI
Hormel Foods HRL
Fastenal FAST
Emerson Electric EMR
Becton, Dickinson and Company BDX
Cintas CTAS
Medtronic MDT
Sherwin-Williams SHW
Ecolab ECL
Illinois Tool Works ITW
Brown-Forman Class B BF.B
Target TGT
McDonald’s MCD
C.H. Robinson Worldwide CHRW
Abbott Laboratories ABT
McCormick & Company MKC
FactSet Research Systems FDS
Clorox CLX
A. O. Smith AOS
Lowe’s Companies LOW
Roper Technologies ROP
Cardinal Health CAH
Genuine Parts GPC
Erie Indemnity ERIE
IBM IBM
Pentair PNR
Brown & Brown BRO

結論:NOBLはどのような投資家に向いているか?

NOBLは、「配当の持続性」と「企業のクオリティ」を最優先し、S&P 500の中でも25年以上の増配実績を持つ企業に絞り込みたい投資家に向いています。2026年5月時点でも、等金額加重による分散効果は、巨大テック株への集中を避けたい保守的なポートフォリオにおいて一定の役割を果たします。

一方で、低コストを最重視するならVIG、より高いインカムを求めるならSDYや高配当株ETFとの比較も欠かせません。NOBLは「最高利回りを狙うETF」ではなく、長期にわたり増配を続けてきた企業群を、偏りすぎず保有するETFと位置づけるのが実務的です。

免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。数値や構成は各注に記載した時点の公表資料に基づきますが、将来の成果を保証するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

【注】(出典リンク)

  1. NOBL公式データ(経費率・利回り・純資産・構成企業数・Holdings・バリュエーション) → ProShares NOBL 公式ページProShares NOBL Fact Sheet(PDF)(確認日:2026-05-13)
  2. VIG公式データ(経費率・保有銘柄数・30日SEC利回り) → Vanguard VIG 公式ページVanguard Advisors VIG 公式ページ(確認日:2026-05-13)
  3. SDY公式データ(経費率・利回り・保有銘柄数・セクター配分) → State Street SDY 公式ページ(確認日:2026-05-13)
  4. 配当貴族指数・増配指数メソドロジー(25年以上増配・等金額加重、VIG/SDYの指数基準) → S&P 500 Dividend Aristocrats Index 公式ページS&P Dividend Aristocrats Indices Methodology(PDF)S&P Dividend Growers Index Series Methodology(PDF)(確認日:2026-05-13)

配当金(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*ここでは特別配当(分配金)を含めて計算しているので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高く計上されています)

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 2.02% 2.185 6.8% 108.4 9.8%
2024 2.07% 2.046 2.4% 98.7 8.6%
2023 2.20% 1.998 14.5% 90.9 0.2%
2022 1.92% 1.745 -6.2% 90.7 1.7%
2021 2.09% 1.861 9.1% 89.2 20.1%
2020 2.30% 1.706 19.1% 74.3 4.5%
2019 2.01% 1.432 -0.5% 71.1 8.4%
2018 2.19% 1.439 28.9% 65.6 9.9%
2017 1.87% 1.116 -3.0% 59.7 13.1%
2016 2.18% 1.150 15.0% 52.8 8.0%
2015 2.04% 1.000 24.5% 48.9 7.7%
2014 1.77% 0.803 494.8% 45.4 12.9%
2013 0.34% 0.135 40.2


Posted by 南 一矢