SPTM•SPY•SPYG•SPYV:SP500連動SDPR ETFを比較

インデックス,米国ETF






【徹底比較】SPDR ETF (SPTM, SPY, SPYG, SPYV) – 最適な「スパイダー」は?

【2026年1月更新版】 公式資料(ファクトシート/目論見書/指数説明)に基づき、経費率・指数構成などの要点を反映しています(構成銘柄数・セクター比率・分配等は日々変動します)。

SPTMとSPY、SPYG、SPYV(S&P系指数に連動するステート・ストリートのSPDR ETF)のデータを比較し、情報を整理します。

ここでは積立や資産運用の参考として、ETF(投資信託)の概要(連動インデックス)や経費率、カバー範囲、セクターの傾向などを手短に確認します。個別の最新チャート・分配金・構成銘柄は、必ず各公式資料をご確認ください(本文中の脚注番号→末尾【注】)。

【徹底比較】SPDR ETF (SPTM, SPY, SPYG, SPYV) – 最適な「スパイダー」は?

「SPDR(スパイダー)」は、ステート・ストリートのETFブランドです。中でもSPYは1993年1月に米国で最初に上場したETFとして知られています。[1]今回はその中でも、米国株のコア運用で使いやすいSPTM、SPY、SPYG、SPYVの4本を比較します。

SPDRシリーズの基本構成

  • ポートフォリオ・シリーズ(低コスト): SPTM / SPYG / SPYV など。長期保有のコアに置きやすい。
  • 元祖ETF(高い流動性): SPY。取引量・オプション市場の厚みが魅力。

コア資産の選択肢:SPTM vs SPY

市場全体に広く乗る「コア」をどれにするか──分散の広さ(対象範囲)と、コストや流動性のバランスで選びます。

【SPTM】SPDR® ポートフォリオ S&P 1500 コンポジット・ストックマーケット ETF

米国の大型・中型・小型株を合わせたS&Pコンポジット1500に連動。指数の説明では米国株式時価総額の約90%をカバーする設計です(確認日:2026-01-28)。[3]SPTMの経費率は0.03%(年率、ファクトシート:2025-12-31時点)。[2]

連動指数 S&P Composite 1500 Index
経費率(年率) 0.03%(ファクトシート:2025-12-31時点)[2]
構成銘柄数 約1,500(ファクトシート:2025-12-31時点=1,511)[2]
カバー範囲 米国株式時価総額の約90%(指数説明より、確認日:2026-01-28)[3]

【SPY】SPDR® S&P 500® ETF トラスト

1993年に上場した「元祖ETF」。[1]圧倒的な取引量と、オプション市場の厚みが特徴で、短期の出入りや戦術的な活用に強みがあります。[4]一方、経費率は0.0945%(年率、ファクトシート:2025-12-31時点)で、超低コストのS&P500 ETF(VOO/IVVなど)よりは高めです。[1]

連動指数 S&P 500® Index
経費率(年率) 0.0945%(ファクトシート:2025-12-31時点)[1]
構成銘柄数 約500(ファクトシート:2025-12-31時点=503)[1]
特徴 世界最大級の流動性/オプション取引の選択肢が豊富[4]
コストに関する補足:
長期保有で「コスト最重視」なら、同じS&P500でもVOO/IVVの経費率は0.03%(年率、各社の目論見書・公式資料、確認日:2026-01-28)です。[5][6]短期の機動性=SPY、長期の保有コスト=VOO/IVVといった使い分けも検討余地があります。

投資スタイルの選択肢:SPYG vs SPYV

S&P500をグロース(成長)バリュー(割安)に分けた低コストETF。好みのスタイルを「味付け」する用途に最適です。

【SPYG】SPDR® ポートフォリオ S&P 500® グロース ETF

成長性の高い銘柄群に絞るため、セクター構成は情報技術などの影響を受けやすい傾向があります(比率は変動)。[7]経費率は0.04%(年率、ファクトシート:2025-12-31時点)。[7]

連動指数 S&P® 500 Growth Index
経費率(年率) 0.04%(ファクトシート:2025-12-31時点)[7]
構成銘柄数 約140(ファクトシート:2025-12-31時点=139)[7]
傾向 情報技術などの比率が相対的に高くなりやすい(組入・比率は随時変動)[7]

【SPYV】SPDR® ポートフォリオ S&P 500® バリュー ETF

割安度の高い銘柄群に比重。セクター構成は金融やヘルスケア等の影響を受けやすい傾向があります(比率は変動)。[8]経費率は0.04%(年率、ファクトシート:2025-12-31時点)。[8]

連動指数 S&P® 500 Value Index
経費率(年率) 0.04%(ファクトシート:2025-12-31時点)[8]
構成銘柄数 約440(ファクトシート:2025-12-31時点=444)[8]
傾向 金融・ヘルスケア等の比率が相対的に高め(組入・比率は随時変動)[8]

4つのETFの徹底比較まとめ

項目 SPTM SPY SPYG SPYV
投資対象 米国株の約90%(S&P1500)[3] S&P500(大型中心)[1] S&P500の「グロース」[7] S&P500の「バリュー」[8]
性格 広範分散・超低コスト[2] 元祖・高流動性[4] 成長寄りの味付け[7] 割安寄りの味付け[8]
経費率(年率) 0.03%[2] 0.0945%[1] 0.04%[7] 0.04%[8]
構成銘柄数(目安) 約1,500(2025-12-31時点:1,511)[2] 約500(2025-12-31時点:503)[1] 約140(2025-12-31時点:139)[7] 約440(2025-12-31時点:444)[8]
向いている使い方 長期のコア運用 短期売買/オプション活用 成長ドライバーの上乗せ ディフェンシブな味付け

※経費率・構成銘柄数は、各ETFのファクトシート(基準日:2025-12-31)に基づく整理です。[1][2][7][8]

選び方のポイント

  • 長期・コスト最優先: SPTM(米国株の裾野まで広く、0.03%)。[2][3]
  • 流動性・機動力重視: SPY(板が厚く約定しやすい/オプション戦略の選択肢が豊富)。[4]
  • スタイルの味付け: 成長を厚くするならSPYG、割安を厚くするならSPYV[7][8]

2026年の注目メモ

S&P500系の指数では、時価総額上位の影響(いわゆるメガキャップ集中)が強く出やすい局面があります。グロース系(SPYG)は特に、セクター構成が市場環境で振れやすい点に留意しましょう(組入・比率は常時変動)。[7]

出典について:本文中の脚注番号([n])と、末尾の【注】(出典リンク)をご参照ください。

ミニ解説(短く)

「経費率の差」は長期ほど効きやすい一方、売買のしやすさ(スプレッドや約定の安定性)は運用の仕方で重要度が変わります。長期のコア=低コスト(例:SPTM)、取引の機動力=流動性(例:SPY)という軸で整理すると迷いにくくなります。[2][4]

【注】(出典リンク)

  1. SPYファクトシート(米国初ETF/経費率0.0945%/構成銘柄数503など、基準日:2025-12-31) → 一次情報(SSGA/State Street)二次情報(公式商品ページ)(確認日:2026-01-28)
  2. SPTMファクトシート(経費率0.03%/構成銘柄数1,511/ベンチマーク切替履歴など、基準日:2025-12-31) → 一次情報(SSGA/State Street)二次情報(公式商品ページ)(確認日:2026-01-28)
  3. S&P Composite 1500 指数概要(S&P 500/400/600を統合し米国時価総額の約90%カバー) → 一次情報(S&P Dow Jones Indices)二次情報(S&Pの関連解説)(確認日:2026-01-28)
  4. SPYの流動性・取引コストに関するブロシュア(流動性の考え方/執行コスト等) → 一次情報(SSGA/State Street)二次情報(公式商品ページ)(確認日:2026-01-28)
  5. VOO(Vanguard 500 Index Fund ETF Shares)経費率0.03% → 一次情報(Vanguard 目論見書/プロスペクタス)二次情報(公式商品ページ)(確認日:2026-01-28)
  6. IVV(iShares Core S&P 500 ETF)経費率0.03% → 一次情報(iShares サマリー・プロスペクタス)二次情報(公式商品ページ)(確認日:2026-01-28)
  7. SPYGファクトシート(経費率0.04%/構成銘柄数139など、基準日:2025-12-31) → 一次情報(SSGA/State Street)二次情報(公式商品ページ)(確認日:2026-01-28)
  8. SPYVファクトシート(経費率0.04%/構成銘柄数444など、基準日:2025-12-31) → 一次情報(SSGA/State Street)二次情報(公式商品ページ)(確認日:2026-01-28)


株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。




配当(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*ここでは特別配当(分配金)を含めて計算するので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高くなることがあります)

SPTMの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 1.39% 0.92 9.5% 66.2 25.9%
2023 1.6% 0.84 7.7% 52.6 4.4%
2022 1.55% 0.78 11.4% 50.4 -4.4%
2021 1.33% 0.7 -1.4% 52.7 33.8%
2020 1.8% 0.71 7.6% 39.4 9.1%
2019 1.83% 0.66 15.8% 36.1 5.6%
2018 1.67% 0.57 9.6% 34.2 12.5%
2017 1.71% 0.52 0% 30.4 17.4%
2016 2.01% 0.52 10.6% 25.9 0.8%
2015 1.83% 0.47 -9.6% 25.7 6.2%
2014 2.15% 0.52 44.4% 24.2 17.5%
2013 1.75% 0.36 12.5% 20.6 19.8%
2012 1.86% 0.32 23.1% 17.2 8.9%
2011 1.65% 0.26 18.2% 15.8 11.3%
2010 1.55% 0.22 10% 14.2 22.4%
2009 1.72% 0.2 -31% 11.6 -21.6%
2008 1.96% 0.29 14.8

SPYの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 1.31% 7.07 6.6% 541.4 26.7%
2023 1.55% 6.63 5.2% 427.4 4.5%
2022 1.54% 6.3 10.7% 408.9 -4.1%
2021 1.33% 5.69 0.4% 426.3 32.7%
2020 1.77% 5.67 1.1% 321.2 10.4%
2019 1.93% 5.61 10.4% 291 6.1%
2018 1.85% 5.08 6.1% 274.3 12.1%
2017 1.96% 4.79 6.2% 244.7 16.9%
2016 2.15% 4.51 7.4% 209.4 1.6%
2015 2.04% 4.2 10.2% 206.2 6.7%
2014 1.97% 3.81 14.4% 193.2 17.4%
2013 2.02% 3.33 8.1% 164.5 19.1%
2012 2.23% 3.08 20.3% 138.1 8.8%
2011 2.02% 2.56 13.3% 126.9 11.1%
2010 1.98% 2.26 4.6% 114.2 20.2%
2009 2.27% 2.16 -20% 95 -22.2%
2008 2.21% 2.7 122.1

SPYGの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 0.68% 0.53 -29.3% 77.8 33.4%
2023 1.29% 0.75 50% 58.3 1.2%
2022 0.87% 0.5 16.3% 57.6 -8.7%
2021 0.68% 0.43 -10.4% 63.1 36.9%
2020 1.04% 0.48 -14.3% 46.1 20.7%
2019 1.47% 0.56 19.1% 38.2 8.2%
2018 1.33% 0.47 6.8% 35.3 18.1%
2017 1.47% 0.44 12.8% 29.9 18.2%
2016 1.54% 0.39 5.4% 25.3 2%
2015 1.49% 0.37 19.4% 24.8 10.2%
2014 1.38% 0.31 10.7% 22.5 19.7%
2013 1.49% 0.28 3.7% 18.8 16.8%
2012 1.68% 0.27 22.7% 16.1 11%
2011 1.52% 0.22 175% 14.5 15.1%
2010 0.63% 0.08 -11.1% 12.6 23.5%
2009 0.88% 0.09 0% 10.2 -17.7%
2008 0.73% 0.09 12.4

SPYVの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 2.33% 1.17 44.4% 50.2 19.2%
2023 1.92% 0.81 -4.7% 42.1 7.1%
2022 2.16% 0.85 -2.3% 39.3 0.5%
2021 2.23% 0.87 7.4% 39.1 26.9%
2020 2.63% 0.81 5.2% 30.8 -1.6%
2019 2.46% 0.77 -2.5% 31.3 3.6%
2018 2.62% 0.79 -3.7% 30.2 5.2%
2017 2.86% 0.82 30.2% 28.7 14.8%
2016 2.52% 0.63 8.6% 25 0.8%
2015 2.34% 0.58 9.4% 24.8 2.9%
2014 2.2% 0.53 20.5% 24.1 15.3%
2013 2.11% 0.44 4.8% 20.9 21.5%
2012 2.44% 0.42 31.3% 17.2 6.8%
2011 1.99% 0.32 -15.8% 16.1 8.8%
2010 2.57% 0.38 8.6% 14.8 18.4%
2009 2.8% 0.35 -36.4% 12.5 -26.5%
2008 3.24% 0.55 17


ポートフォリオの比較

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率はチャールズシュワブ、組入れ上位10銘柄はフィディリティのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢