BNDX・BWX・IGOV・IHY(世界債券ETF)を比較:株価・配当・構成銘柄

債券ETF,海外ETF

このページでは、積立投資や資産運用のポートフォリオを組む際の参考となるように、各ETFの概要(連動インデックス、投資対象)から、経費率や信用格付け、デュレーション、利回り指標といった重要なデータ、そして投資のリスクまでを詳しく紹介します。

(*ご注意:以下に記載する構成比率・平均デュレーション・利回り指標・国別投資比率などは常に変動します。最新の数値は各運用会社の公式サイトで必ずご確認ください。数値は特に断りがない限り、確認日:2026-04-12時点で入手できる各社公表データをもとにしており、BNDXの詳細属性(国別比率・信用格付け構成など)は主に2025-12-31基準、BWXとIGOVは主に2026-04-09〜2026-04-10基準、IHYは主に2026-03-31〜2026-04-10基準です。)

世界の債券ETFを比較【BNDX・BWX・IGOV・IHY】

世界の債券に投資するETF(上場投資信託)について、その特徴を比較し、情報を整理します。


【BNDX】バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF

  • 主な投資対象:米国を除く、世界の投資適格債(国債・政府機関債・社債・証券化商品)
  • 連動インデックス:Bloomberg Global Aggregate ex-USD Float Adjusted RIC Capped Index(Hedged)。[1]
  • 特徴:低コスト(経費率0.07%、2025-12-31時点)で、広範・投資適格中心に分散。平均デュレーション6.7年平均実効満期8.4年保有債券数6,626(いずれも2025-12-31時点)。[1]
  • 国別比率(上位例):フランス12.1%、日本11.0%、ドイツ9.8%、英国8.1%、イタリア8.0%(2025-12-31時点)。[1]
  • 信用格付け構成(例):AAA 24.1%、AA 18.3%、A 35.4%、BBB 18.7%、Not rated 3.5%(2025-12-31時点)。[1]
  • 為替について:指数は非米ドル通貨の為替変動を米ドルに対してヘッジする設計です。そのため、米ドルベースの値動きは相対的に安定しやすい一方、日本円で保有する場合はUSD⇄JPYの為替変動の影響が残る点に注意が必要です。[1]

【BWX】SPDR ブルームバーグ・インターナショナル国債ETF

  • 主な投資対象:米国を除く、世界の投資適格国が発行する現地通貨建てソブリン債
  • 連動インデックス:Bloomberg Global Treasury ex-U.S. Capped Index。[2]
  • 特徴:社債を含まず、国債系に絞った設計。経費率0.35%(2026-04-12時点の公式ページ表示)。オプション調整後デュレーション7.50年保有数1,437(いずれも2026-04-09時点)。分配は毎月です。[2]
  • 利回り指標(参考):30日SEC利回り3.00%(2026-04-09時点)。[2]
  • 補足:クレジット面では2026-04-09時点の公式ページで、AAA 20.81%、AA1 4.01%、AA2 5.80%、AA3 9.80%、A1 32.58%、A2 9.59%、A3 3.59%、BAA1 6.81%、BAA2 6.31%、BAA3 0.70%と示されています。[2]

【IGOV】iシェアーズ・インターナショナル国債ETF

  • 主な投資対象:米国を除く、世界の先進国の投資適格「国債」
  • 連動インデックス:FTSE World Government Bond Index – Developed Markets Capped (USD)。[3]
  • 特徴:BWXと同様に国債中心。経費率0.35%(現行目論見書ベース、2026-04-10時点確認)。有効デュレーション7.47年保有銘柄数909加重平均満期9.43年(デュレーションと満期は2026-04-09時点、保有銘柄数は2026-04-10時点)。[3]
  • 主要国の比率例:日本11.17%、フランス8.71%、イタリア7.94%、ドイツ6.88%、英国6.26%(2026-04-09時点)。[3]
  • 分配頻度:年間(Annual、2026-04-10時点)。[3]
  • 利回り指標(参考):30日SEC利回り2.95%(2026-04-09時点)。[3]

【IHY】ヴァンエック・インターナショナル・ハイイールド債ETF

  • 主な投資対象:主に米国外発行体のハイイールド社債(投資不適格級)
  • 連動インデックス:ICE BofA Global ex-US Issuers High Yield Constrained Index。[4]
  • 特徴:高いインカムを狙う代わりに、信用リスクが高い経費率0.40%(2026-04-10時点)。有効デュレーション3.29年(2026-03-31時点)と国債系より短めで、価格の金利感応度は相対的に小さめですが、景気悪化時には信用スプレッド拡大による下落に注意が必要です。[4]
  • 国別比率(上位例):英国13.92%、フランス11.21%、カナダ7.96%、オランダ7.91%、ルクセンブルク7.86%(2026-03-31時点)。[4]
  • 分配頻度:毎月(2026-04-10時点)。[4]
  • 利回り指標(参考):30日SEC利回り6.04%(2026-04-10時点)。なお、2026-03-31時点のファクトシートでは5.94%でした。[4]

投資のポイントと注意点

1.「信用リスク」の違いを理解する

今回ご紹介したETFを安全性の高い順に大まかに整理すると、概ね (BWX, IGOV) > BNDX ≫ IHY となります。BWXとIGOVは国債中心、BNDXは国債に加えて政府機関債・社債・証券化商品も含む「投資適格の広範インデックス」、IHYは投資不適格級の社債が中心であり、景気後退期や信用不安局面では価格下落が大きくなりやすい点に注意が必要です。[1][2][3][4]

2.「為替リスク」を忘れない

BNDXは非米ドル通貨の為替変動を米ドルに対してヘッジして、米ドルベースの値動きを目指す設計です。したがって、日本円で保有する投資家にとってはUSD⇄JPYの為替変動の影響が残ります。ヘッジ付きだから完全に為替リスクが消える、という商品ではない点は押さえておきたいところです。[1]

3.金利環境の変化に注意

債券ETFは金利に敏感で、金利上昇局面では価格が下落しやすくなります。一般にデュレーションが長いほど金利変動の影響を受けやすく、BWX(7.50年、2026-04-09時点)IGOV(7.47年、2026-04-09時点)は金利感応度が相対的に高めです。[2][3]一方、BNDXも平均デュレーション6.7年(2025-12-31時点)で近い水準にありますが、投資対象が「投資適格の広範インデックス」であり、かつ米ドルベースにヘッジされた設計という点が違います。[1]IHYは有効デュレーション3.29年(2026-03-31時点)と短めですが、金利だけでなく信用スプレッド拡大による価格下落リスクが大きいため、景気動向や信用環境にも注意が必要です。[4]

ミニ解説:本文で併記した「30日SEC利回り」は、直近30日間の利息収益を基にした標準化指標で、実際の分配(分配利回り)や将来の分配水準を保証するものではありません。用途としては、同種ETF間の“足元のインカム水準”を比較する補助と考えるのが実務的です。[2][3][4]
免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。最新の情報は各運用会社の公式サイトでご確認ください。

【注】(出典リンク)

  1. BNDX 主要指標(指数名・Hedged表記、経費率、平均デュレーション、平均実効満期、保有債券数、国別上位、信用格付け構成、基準日:2025-12-31) → Vanguard ETF profile(PDF)Vanguard BNDX Prospectus(PDF) 確認日:2026-04-12
  2. BWX 主要指標(指数名、投資対象、経費率、分配頻度、保有数、オプション調整後デュレーション、30日SEC利回り、信用構成、基準日:主に2026-04-09〜2026-04-12) → SSGA BWX 公式ページSSGA Factsheet(PDF) 確認日:2026-04-12
  3. IGOV 主要指標(指数名、経費率、分配頻度、保有数、30日SEC利回り、有効デュレーション、加重平均満期、主要国比率、基準日:主に2026-04-09〜2026-04-10) → iShares IGOV 公式ページiShares Factsheet(PDF) 確認日:2026-04-12
  4. IHY 主要指標(指数名、経費率、有効デュレーション、30日SEC利回り、国別上位、分配頻度、基準日:主に2026-03-31〜2026-04-10) → VanEck IHY 公式ページVanEck Factsheet(PDF) 確認日:2026-04-12

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過去~現在株価

※左目盛り:株価推移(最大20分ディレイ)
※右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル



配当(分配金)と利回り

BNDXの利回り

分配金 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 4.28% 2.12 3.6% 49.6 0.6%
2024 4.16% 2.05 -6.0% 49.3 1.4%
2023 4.49% 2.18 240.6% 48.6 -3.8%
2022 1.27% 0.64 -68.2% 50.5 -11.9%
2021 3.51% 2.01 246.6% 57.3 -0.7%
2020 1.01% 0.58 -69.1% 57.7 1.4%
2019 3.30% 1.88 19.0% 56.9 4.4%
2018 2.90% 1.58 39.8% 54.5 0.0%
2017 2.07% 1.13 16.5% 54.5 -0.5%
2016 1.77% 0.97 16.9% 54.8 3.2%
2015 1.56% 0.83 9.2% 53.1 3.3%
2014 1.48% 0.76 65.2% 51.4 3.4%
2013 0.93% 0.46 49.7

BWXの利回り

分配金 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 2.24% 0.49 16.2% 22.1 3.6%
2024 2.00% 0.43 13.0% 21.3 0.9%
2023 1.78% 0.38 37.0% 21.1 -4.8%
2022 1.24% 0.27 14.6% 22.2 -18.2%
2021 0.88% 0.24 0.0% 27.2 1.8%
2020 0.90% 0.24 -4.0% 26.7 4.1%
2019 0.98% 0.25 8.7% 25.6 -0.1%
2018 0.90% 0.23 130.0% 25.6 3.1%
2017 0.40% 0.10 24.8 -3.3%
2016 25.7 -1.5%
2015 26.1 1.8%
2014 3.59% 0.92 -9.8% 25.6 2.3%
2013 4.07% 1.02 -13.6% 25.1 -0.9%
2012 4.66% 1.18 -38.9% 25.3 2.6%
2011 7.83% 1.93 271.2% 24.7 8.2%
2010 2.28% 0.52 8.3% 22.8 4.6%
2009 2.20% 0.48 -69.4% 21.8 3.4%
2008 7.45% 1.57 21.1

IGOVの利回り

分配金 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 1.41% 0.59 158.8% 41.8 5.0%
2024 0.57% 0.23 39.8 1.5%
2023 0.00% 0.00 -100.0% 39.2 -7.1%
2022 0.10% 0.04 -78.7% 42.2 -19.8%
2021 0.37% 0.20 52.6 1.7%
2020 51.7 4.0%
2019 0.25% 0.12 -20.0% 49.7 0.8%
2018 0.31% 0.15 7.1% 49.3 3.4%
2017 0.29% 0.14 -79.7% 47.7 -1.0%
2016 1.43% 0.69 666.7% 48.2 5.7%
2015 0.20% 0.09 -92.4% 45.6 -10.4%
2014 2.34% 1.19 -7.8% 50.9 1.8%
2013 2.58% 1.29 -39.7% 50.0 -0.2%
2012 4.27% 2.14 -46.2% 50.1 -4.0%
2011 7.62% 3.98 75.3% 52.2 3.4%
2010 4.50% 2.27 8.1% 50.5 -0.6%
2009 4.13% 2.10 50.8

IHYの利回り

分配金 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2025 5.36% 1.17 1.7% 21.8 4.8%
2024 5.53% 1.15 4.5% 20.8 4.0%
2023 5.50% 1.10 20.9% 20.0 -1.5%
2022 4.48% 0.91 -11.7% 20.3 -19.8%
2021 4.07% 1.03 -10.4% 25.3 5.4%
2020 4.79% 1.15 0.0% 24.0 -2.0%
2019 4.69% 1.15 9.5% 24.5 -0.8%
2018 4.25% 1.05 -0.9% 24.7 -1.6%
2017 4.22% 1.06 -9.4% 25.1 5.9%
2016 4.94% 1.17 -6.4% 23.7 -1.7%
2015 5.19% 1.25 -12.0% 24.1 -11.1%
2014 5.24% 1.42 -14.5% 27.1 0.7%
2013 6.17% 1.66 26.9


ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品の構成比率を見てみます。
債権の格付けなどの比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢