製造業

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VISとXLIを比較 米国資本財・サービスセクターETFの値動きはどうなる

12月に発表された米国の製造業に関する主要統計を踏まえ、資本財・サービスセクターのETFの値動きを見てみます。

(統計の出所はWSJ:2017 Economic Calender

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米国製造業統計の推移(2015~17年)

ISM製造業景況感指数(12/1発表)

まず、ISM製造業景況感指数の推移を見てみます。

ism201712

2017年の夏頃から高水準で推移しています。

10月は58.7。翌月の市場予想値平均は58.4(57.5~59.5)で、11月の数値は58.2でした。

予想よりは微妙に少ないのですが、高水準の数値です。

ISM製造業景況感指数は米国版の日銀短観のようなもので、日銀短観がゼロを中間値としてプラスとマイナスで景況感を示すように、ISMは0から100までの%を用い、50%を景気拡大と後退の分岐点にしています。

50%が中間値なので、58.2は景況感が+であることを意味します。

鉱工業生産指数(12/15発表)

鉱工業生産指数も、2017年以降、上り調子になっています。

15日にFRBが発表した11月の鉱工業生産指数は10月よりも0.2%上昇しました。

市場予想の平均値である0.3%上昇は下回ったものの、3か月連続で上昇が続いています(10月改定値は1.2%)。

設備稼働率(12/15発表)

設備稼働率は77.1%となり、前月よりも0.1ポイント上昇しました(市場予想平均は0.2%増)

耐久財受注(12/22発表)

 durable goods order 201712.

12月22日に発表された11月の耐久財受注額(季節調整済み、半導体を除く)は、前月改定値よりも1.3%増えています(市場予測は約2%)。

その内訳は以下の通り。

  • 新規受注額(輸送関連除く):0.1%減
  • 新規受注額(国防関連除く):1%増
  • 航空機を除く非国防資本財の受注:0.1%減(←企業設備投資の先行指標)
  • 間航空機・同部品:14.5%増
  • 軍用機・同部品:11.9%増
  • 機械:1.1%減
  • コンピューター・電子製品:0.3%減

製造業の主要統計は良好な数字が出ています。

米国資本財・サービスセクターETFの株価推移

統計を踏まえた上で資本財・サービスセクターの米国ETFの値動きを見てみます。

【VIS】バンガード®・米国資本財・サービス・セクターETF

まずは【VIS】。『米国会社四季報』(秋冬版)によれば、その概要は以下の通りです。

  • 米国の資本財・サービスセクターの銘柄で構成されるMSCIインベスタブル指数と連動
  • 342銘柄から成るが、そのうち、首位のGMが8%を占める
  • 経費率は0.1%。1単位あたりの分配金は0.532~0.606ドル

ロイター社HPで見ると、サブプライムショック以降は右肩上がりになっています。

vis chart

【XLI】資本財セレクト・センターSPDRファンド

こちらのチャートも動き方は似ています。

(【XLI】資本財セレクト・センターSPDRファンドは緑色の線)

vis_xli

『米国会社四季報』(秋冬版)によれば【XLRE】の要旨は以下の通り

  • S&P500のうち、資本財セクター銘柄の指数(S&P資本財セレクト・セクター指数)に連動
  • 70銘柄で構成され、航空宇宙、コングロマリット、機械などが多い。
  • 経費率は0.14%。1単位あたりの分配金は0.297~0.384ドル

VISとXLIの業種比率と構成銘柄

この二つのETFの業種比率と構成銘柄を比較してみます。

業種比率

VIS XLI
航空宇宙・防衛 21.7 24.87
コングロマリット 16.4 18.21
産業機械 10.7 17.41
鉄道(陸運) 6.9 9.76
航空貨物・物流サービス 6.1 7.13
建設機械・大型トラック 6 4.97
電子部品・設備 5.2 5.88
旅客航空輸送業 4.7 4.79
建設関連製品 4.3 3.39
環境関連・ファシリティサービス 3.3
商業サービス・用品 3.05
専門サービス 2.98

構成銘柄

まず、構成銘柄の略称を整理しておきます。

  • GE:ゼネラルエレクトリック
  • BA:ボーイング
  • MMM:3M
  • HON:ハネウェルインターナショナル
  • UNP:ユニオンパシフィック
  • UTX:ユナイテッドテクノロジー
  • UPS:ユナイテッドパーセルサービス
  • CAT:キャタピラー
  • LMT:ロッキードマーティン
  • FDX:フェデックス
  • GD:ゼネラルダイナミクス

それぞれのETFの構成比率は以下の通りです(データはブルームバーグHP〔2017/12/23閲覧〕)。

VIS XLI
GE 5.32 4.51
BA 5.23 6.92
MMM 4.88 5.76
HON 3.79 4.95
UNP 3.4 4.62
UTX 3.1 3.94
UPS 2.81 3.63
CAT 2.81 3.96
LMT 2.78 3.37
FDX 1.98 2.65

VISとXLIのトータルリターン

さらに、それぞれのETFを指標で比較してみましょう。

(以下、%は省略。利回り=税込み配当利回り、TR=トータルリターン。データはブルームバーグHP〔2017/12/23閲覧〕)

VIS XLI
直近配当額 0.6164 0.4017
配当利回り率 1.74 2.13
経費率 0.1 0.14
3カ月TR 6.97 7.15
1年TR 19.78 22.13
3年TR 11.89 11.99
5年TR 16.71 17.04

経費率と直近配当率で見ればVIS。トータルリターンのパフォーマンスで見ればXLIのほうがお勧めになります。

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