NOBL(配当貴族ETF)構成銘柄一覧(株価と利回り)
25年以上連続で増配している企業からなる「配当貴族指数」に連動する代表的なETFを整理し、構成銘柄を一覧にします。
このページでは、長期の資産運用やNISAの成長投資枠で利用するETFを検討する際の参考となるように、NOBLの概要、分配利回り、ポートフォリオの構造、VIG・SDYとの違いを解説します。
以下の数値・構成は、原則としてProShares、Vanguard、State Street、S&P Dow Jones Indicesの一次情報に基づき、2026年7月15日時点で確認できるデータに更新しています。NOBLの保有銘柄と純資産は主に2026年7月14日時点、NOBLのバリュエーションと12カ月利回りは2026年6月30日時点、VIG・SDYの指標は主に2026年6月30日~7月13日時点です。[1][2][3][4]
【配当貴族ETF】NOBLを徹底解説!VIG・SDYとの違い
米国株の連続増配投資において、厳格な基準を持つ代表的な指数が「S&P 500 Dividend Aristocrats Index」です。この指数に連動するETFが、NOBL(ProShares S&P 500 Dividend Aristocrats ETF)です。
NOBLは、S&P 500構成銘柄のうち、原則として25年以上連続で毎年増配している企業で構成されます。2026年6月30日時点の構成企業数は69社です。各銘柄を等金額加重し、構成銘柄の選定は毎年1月、ウエートの調整は四半期ごとに行われます。[1][2]
「配当貴族(Dividend Aristocrats)」とは?
「配当貴族」は、単に配当利回りが高い企業を集めたものではありません。S&P 500の構成企業であることに加え、25年以上にわたって毎年増配を続けてきた実績が求められます。[2]
長期間の増配には、景気後退や金利上昇、金融危機などを乗り越えながら、利益とキャッシュフローを確保してきた実績が反映されています。ただし、過去の増配実績が将来の増配や株価上昇を保証するわけではありません。
【NOBL】ProShares S&P 500 Dividend Aristocrats ETFの概要
- 連動指数:S&P 500 Dividend Aristocrats Index。[1][2]
- 投資対象:S&P 500構成企業のうち、原則として25年以上連続で毎年増配している企業。構成企業数は69社(2026年6月30日時点)。[1]
- 利回り:30日SEC利回り2.26%(2026年3月31日時点のファクトシート)、12カ月利回り2.07%(2026年6月30日時点の公式ページ表示)。[1]
- 経費率:0.35%(2026年7月15日確認時点)。[1]
- 純資産:約115.1億ドル(2026年7月14日時点)。[1]
- バリュエーション:P/E 21.4倍、P/B 3.53倍(2026年6月30日時点)。[1]
- 平均時価総額:約1,105億ドル(2026年6月30日時点)。[1]
- 分配頻度:四半期ごと(2026年6月30日時点)。[1]
他の増配ETF(VIG・SDY)との比較
NOBLの立ち位置を理解するために、代表的な増配系ETFであるVIGおよびSDYと比較します。3本はいずれも増配実績を重視しますが、必要な増配年数、母集団、銘柄の加重方法が異なります。
| 比較項目 | NOBL 配当貴族 |
VIG 増配重視 |
SDY 利回り重視 |
|---|---|---|---|
| 連続増配基準 | 25年以上[2] | 10年以上[3] | 20年以上[4] |
| 母集団 | S&P 500 | S&P United States BMIを基礎とする米国株 | S&P Composite 1500 |
| 加重方法 | 等金額加重。四半期ごとにリウエート。[2] | 浮動株調整後時価総額加重。1社4%上限。REITを除外し、利回り上位25%を原則除外。[3] | 年間予想配当利回りによる加重。1銘柄4%上限。[4] |
| 経費率 年率 |
0.35% 2026年7月15日確認[1] |
0.04% 2026年5月28日時点[3] |
0.35% 2026年7月15日時点[4] |
| 利回りの目安 | 12カ月利回り2.07% 2026年6月30日時点[1] |
30日SEC利回り1.52% 2026年6月30日時点[3] |
30日SEC利回り2.38% 2026年7月13日時点[4] |
| 構成銘柄数 | 69社 2026年6月30日時点[1] |
331銘柄 2026年6月30日時点[3] |
155銘柄 2026年7月13日時点[4] |
| 主な特徴 | 厳格な増配年数と等金額加重 | 低コストで広範囲。高利回り銘柄を意図的に除外 | 長期増配銘柄の中から配当利回りを重視 |
VIGは構成銘柄数が多く、経費率も0.04%と低いため、米国の増配企業へ広く投資したい場合に適しています。ただし、利回り上位の銘柄を除外する設計であるため、足元のインカムはNOBLやSDYより低くなりやすい傾向があります。[3]
SDYは、20年以上連続増配している企業を配当利回りで加重します。2026年7月13日時点の30日SEC利回りは2.38%で、今回の3本の中ではインカムを重視した性格が強くなっています。[4]
NOBLに投資するメリットとデメリット
メリット
- 長期増配の実績:25年以上の連続増配という条件により、複数の景気循環を乗り越えてきた企業へ投資できます。[2]
- 特定の巨大企業への集中を抑えやすい:等金額加重方式のため、時価総額が非常に大きい一部企業だけでポートフォリオの大部分を占める構造にはなりにくくなっています。[2]
- 上位10銘柄への集中が小さい:2026年7月14日時点の上位10銘柄の合計は約16.68%です。最大構成銘柄のWest Pharmaceutical Servicesも1.82%にとどまっています。[1]
- 複数セクターへ分散:2026年3月31日時点では、生活必需品23.66%、資本財20.99%、金融12.21%、素材11.85%、ヘルスケア10.18%などに分散しています。[1]
- 増配によるインカム成長を狙える:現在の利回りだけでなく、企業の増配による将来の分配金成長を投資テーマとしています。
デメリット
- 運用コスト:経費率0.35%は、VIGの0.04%より0.31ポイント高くなっています。長期保有ではコスト差がリターンに影響します。[1][3]
- 情報技術セクターの比率が低い:2026年3月31日時点の情報技術比率は2.53%でした。大型テクノロジー株が市場を主導する局面では、S&P 500などの時価総額加重指数に劣後する可能性があります。[1]
- 等金額加重固有の偏り:各企業をほぼ同じ比率で保有するため、時価総額が小さい企業の株価変動も、大企業と同程度に指数へ影響します。
- 増配継続と企業価値は同じではない:連続増配を続けていても、売上高の低迷、負債の増加、配当性向の上昇などによって将来の増配余力が弱まる場合があります。
- 指数からの除外リスク:増配条件を満たさなくなった企業は、月次の適格性確認や年次の指数見直しによって除外される可能性があります。[2]
【保存版】NOBLの構成銘柄一覧(2026年7月14日時点)
以下は、ProShares公式のHoldingsデータに基づく全構成銘柄です。2026年7月14日時点の構成企業数は69社で、2026年5月時点の記事から構成企業の入れ替えは確認されませんでした。等金額加重を基本としていますが、リバランス後の株価変動によって、実際の構成比率には差が生じます。[1]
| 銘柄名 | ティッカー |
|---|---|
| West Pharmaceutical Services | WST |
| Franklin Resources | BEN |
| Automatic Data Processing | ADP |
| AbbVie | ABBV |
| Expeditors International of Washington | EXPD |
| Archer-Daniels-Midland | ADM |
| Essex Property Trust | ESS |
| W.W. Grainger | GWW |
| T. Rowe Price Group | TROW |
| Hormel Foods | HRL |
| Caterpillar | CAT |
| Stanley Black & Decker | SWK |
| The J.M. Smucker Company | SJM |
| General Dynamics | GD |
| Nucor | NUE |
| Cardinal Health | CAH |
| Johnson & Johnson | JNJ |
| Eversource Energy | ES |
| Colgate-Palmolive | CL |
| Coca-Cola | KO |
| Sysco | SYY |
| Kimberly-Clark | KMB |
| Federal Realty Investment Trust | FRT |
| C.H. Robinson Worldwide | CHRW |
| Kenvue | KVUE |
| Cincinnati Financial | CINF |
| Genuine Parts | GPC |
| Linde | LIN |
| Aflac | AFL |
| Chubb | CB |
| FactSet Research Systems | FDS |
| Cintas | CTAS |
| Amcor | AMCR |
| Consolidated Edison | ED |
| S&P Global | SPGI |
| PPG Industries | PPG |
| Procter & Gamble | PG |
| Church & Dwight | CHD |
| McCormick & Company | MKC |
| Air Products and Chemicals | APD |
| Nordson | NDSN |
| Target | TGT |
| Illinois Tool Works | ITW |
| Fastenal | FAST |
| Realty Income | O |
| Ecolab | ECL |
| Brown & Brown | BRO |
| NextEra Energy | NEE |
| Sherwin-Williams | SHW |
| Exxon Mobil | XOM |
| Chevron | CVX |
| Atmos Energy | ATO |
| Dover | DOV |
| Medtronic | MDT |
| Becton, Dickinson and Company | BDX |
| Roper Technologies | ROP |
| Abbott Laboratories | ABT |
| Clorox | CLX |
| Emerson Electric | EMR |
| Erie Indemnity | ERIE |
| A. O. Smith | AOS |
| McDonald’s | MCD |
| Walmart | WMT |
| PepsiCo | PEP |
| Brown-Forman Class B | BF.B |
| IBM | IBM |
| Pentair | PNR |
| Lowe’s Companies | LOW |
| Albemarle | ALB |
結論:NOBLはどのような投資家に向いているか?
NOBLは、「増配の継続性」と「特定銘柄への集中回避」を重視し、S&P 500の中でも25年以上の増配実績を持つ企業へ投資したい場合の選択肢です。
等金額加重のため、時価総額の大きいテクノロジー企業への集中を避けやすい一方、情報技術セクターが市場全体をけん引する局面では、S&P 500に対してリターンが見劣りする可能性があります。
低コストと銘柄分散を最優先する場合はVIG、増配実績に加えて足元の配当利回りを重視する場合はSDYも比較対象になります。NOBLは「最も高い利回りを狙うETF」ではなく、長期増配企業を等金額に近い形で保有するETFと位置づけるのが適切です。
配当金(分配金)と利回り
年間累計の1口当たり分配金を平均株価で割った利回りの推移を確認します。年間累計分配金には、通常の定期分配以外の分配が含まれる場合があります。
| 年 | 分配金 | 株価 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 平均利回り | 年累計 分割調整後 |
前年比 | 平均株価 分割調整後 |
前年比 | |
| 2025 | 2.02% | 1.093 | 6.8% | 54.2 | 9.8% |
| 2024 | 2.07% | 1.023 | 2.4% | 49.4 | 8.6% |
| 2023 | 2.20% | 0.999 | 14.5% | 45.5 | 0.2% |
| 2022 | 1.92% | 0.873 | -6.2% | 45.4 | 1.7% |
| 2021 | 2.09% | 0.931 | 9.1% | 44.6 | 20.1% |
| 2020 | 2.30% | 0.853 | 19.1% | 37.2 | 4.5% |
| 2019 | 2.01% | 0.716 | -0.5% | 35.6 | 8.4% |
| 2018 | 2.19% | 0.720 | 28.9% | 32.8 | 9.9% |
| 2017 | 1.87% | 0.558 | -3.0% | 29.9 | 13.1% |
| 2016 | 2.18% | 0.575 | 15.0% | 26.4 | 8.0% |
| 2015 | 2.04% | 0.500 | 24.5% | 24.5 | 7.7% |
| 2014 | 1.77% | 0.402 | 494.8% | 22.7 | 12.9% |
| 2013 | 0.34% | 0.068 | - | 20.1 | - |
※2013年はNOBLが2013年10月9日に設定されたため、通年ではなく設定後の期間のみです。分配金や株価の過去データは、データ提供元の調整方法によって小数点以下に差が生じる場合があります。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。利回り、純資産、構成銘柄、バリュエーションなどは本文と各注に記載した基準日時点の数値であり、随時変動します。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。
【注】(出典リンク)
- NOBL主要データ(経費率、純資産、利回り、構成企業数、Holdings、バリュエーション、セクター配分) → ProShares NOBL公式ページ → ProShares NOBL Fact Sheet(PDF) 確認日:2026-07-15 ↩
- S&P 500 Dividend Aristocratsの基準(25年以上増配、等金額加重、年次見直し、四半期リウエート) → S&P 500 Dividend Aristocrats公式ページ → S&P Dividend Aristocrats Indices Methodology(PDF) 確認日:2026-07-15 ↩
- VIG主要データ・指数基準(経費率、利回り、保有数、10年以上増配、REIT除外、高利回り銘柄除外、加重方法) → Vanguard VIG公式ページ → S&P U.S. Dividend Growers Index公式ページ → S&P Dividend Growers Index Series Methodology(PDF) 確認日:2026-07-15 ↩
- SDY主要データ・指数基準(経費率、利回り、保有数、20年以上増配、配当利回り加重) → State Street SDY公式ページ → S&P Dividend Aristocrats Indices Methodology(PDF) 確認日:2026-07-15 ↩
- NOBLの1対2株式分割(基準日2026年5月26日、分割後取引開始2026年5月28日) → ProShares「ProShares Announces ETF Share Splits」(2026-05-11) 確認日:2026-07-15 ↩

