【QQQ】を参考にナスダック100指数の構成銘柄を整理します。NASDAQ-100指数は、NASDAQ市場に上場する非金融企業のうち、時価総額上位を対象に修正時価総額加重(modified market-cap)で構成される株価指数です〔1〕。この指数は四半期ごとにウェイト調整(3・6・9・12月)を行い、年1回(12月)に定期入替を実施します〔2〕。
以下では、指数連動ETFの代表である【QQQ】の最新ポートフォリオやコスト、セクター配分をもとに、投資判断に役立つポイントを解説します。*投資判断は自己責任でお願いします。
QQQ(ナスダック100ETF)の概要
インベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust, Series 1)はNASDAQ-100指数に連動する代表的ETFです。
・1999年設定/米国でも屈指の取引規模を持つETF
・経費率:0.20%(管理報酬含むトータル、ファクトシート)〔3〕
・30日SEC利回り:0.50%、P/E(加重調和平均):42.02(いずれも2025/6/30時点)〔3〕
・指数・ファンドとも四半期リバランス/年1回の再構成〔3・2〕
※QQQは現在「ユニット・インベストメント・トラスト(UIT)」ですが、オープンエンドETF構造への再分類を提案中で、2025年10月24日に受益者集会での議決予定。実現時は経費率0.18%への引下げ(想定)や証券貸出等の運用柔軟性向上が見込まれます〔4・5〕。現時点では「提案段階」であり、決定ではありません。
インデックスの設計(投資家向けポイント)
- 非金融を除外:NASDAQ-100は金融セクターを含まないのが最大の特徴。テック・通信・一般消費などの成長企業への偏りが生じやすい〔1〕。
- 修正時価総額加重:四半期ごとにTSO(発行株数)更新を反映し、単一銘柄24%上限、4.5%超の銘柄群合計48%上限などの集中抑制ルールを適用(12月の年次調整では個別14%上限・上位5銘柄合計38.5%など)〔2〕。
- 年次入替(12月):上位ランク基準により入替。スピンオフや一定の極小ウェイト持続での除外条件等も明文化〔2〕。
QQQの最新ポートフォリオ(抜粋)
ファクトシート(2025/6/30)の上位構成(%)。上位10社で「約42%」。※日々変動。最新は公式「Holdings」を確認ください。〔3〕。
銘柄 | ティッカー | 比率 (%) |
---|---|---|
NVIDIA | NVDA | 9.17 |
Microsoft | MSFT | 8.79 |
Apple | AAPL | 7.29 |
Amazon.com | AMZN | 5.54 |
Broadcom | AVGO | 5.10 |
Meta Platforms (A) | META | 3.81 |
Netflix | NFLX | 3.33 |
Tesla | TSLA | 2.75 |
Costco Wholesale | COST | 2.57 |
Alphabet (A) | GOOGL | 2.44 |
※全構成は公式「All Holdings」で日次開示。Alphabet(C)などA以外の株式クラスも別途構成に含まれます〔6〕。
セクター配分(ICB分類)
QQQはしばしば「テック偏重」と表現されますが、ICBでは通信や一般消費も一定比率を占めます。2025/6/30時点:テクノロジー60.84%、一般消費19.44%、通信4.30%、ヘルスケア4.82%など〔3〕。
セクター | 比率 (%) | メモ |
---|---|---|
Technology | 60.84 | AI・半導体・クラウドの恩恵が大きい |
Consumer Discretionary | 19.44 | AMZN/TSLA等の影響 |
Telecommunications | 4.30 | 大型プラットフォームが含まれる |
Health Care | 4.82 | メドテック等 |
その他(工業・生活必需・素材・公益・エネルギー・不動産) | 10.60 | 分散は限定的 |
QQQ vs QQQM(どちらを使う?)
項目 | QQQ | QQQM |
---|---|---|
指数 | いずれも Nasdaq-100(XNDX)に連動 | |
経費率(総経費) | 0.20%〔3〕 | 0.15%〔7〕 |
構造 | UIT(再分類提案中)〔4〕 | オープンエンドETF |
流動性・オプション | 出来高が非常に多く、オプション市場も厚い | 長期積立向け(コスト優位)。オプション流動性はQQQに劣る |
結論:長期の買い持ち=QQQM、短期売買・オプション活用=QQQの使い分けが現実的。QQQがETF構造に移行し経費率が0.18%へ低下すれば差は縮小します(投票結果待ち)〔4・5〕。
投資家のための分析ポイント
- リスク要因(集中×バリュエーション):上位10社が約42%を占め、P/E 42倍と高水準。実質金利の上昇やAI投資循環の鈍化は複数銘柄で同時に逆風となり得ます〔3〕。
- 規則による集中緩和:とはいえ、指数は24%・4.5%/48%の上限(年次は14%・上位5銘柄38.5%等)で極端な集中を抑制。2023年の特別リバランス以降も、規則ベースで定期的に調整される設計です〔2〕。
- マクロ感応度:QQQは成長株の塊のため、米金利(ターミナルレート/実質金利)やドル指数に敏感。金融引締め→マルチプル圧縮、緩和→拡大の力学が働きやすい。
- 分散の補完策:QQQのボラティリティを抑えたい場合、配当・バリュー(VTV/VYM等)や等ウェイト(RSP)をサテライトで併用する手も。目的は「上振れ期待」を残しつつ「下振れ耐性」を付与すること。
- 積立の実務:定期積立(DCA)×年1回のリバランスで感情バイアスを抑制。QQQ/QQQMいずれも課税口座の配当再投資は税コストを意識。
出典・情報源
- Nasdaq:Nasdaq-100 概要(非金融の除外ほか)
- Nasdaq:NASDAQ-100 Index Methodology(2025)(修正時価総額加重、24%・4.5%/48%ルール、年次再構成の詳細)
- Invesco:QQQ ファクトシート(Q2 2025, 2025/6/30時点)(経費率0.20%、上位構成、P/E等)
- Barron’s:QQQ 構造変更提案(UIT→ETF)と投票日程・想定0.18%
- Invesco(プレス・SEC資料):Proxy vote information/Preliminary Proxy(SEC)
- Invesco:All Holdings / Sector Allocation
- Invesco:QQQM 製品ページ(経費率0.15% ほか)
免責事項
本記事は情報提供のみを目的とし、特定商品の売買を推奨するものではありません。市場環境・数値は変動します。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。