銀ETF(SLV・SIL)の株価を比較する

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【銀・銀鉱株ETF】SLVとSILを徹底比較!シルバー投資の魅力と2つの方法(2026年1月更新)

【最新更新】 2026年1月時点の公表データ(主に2026-01-16時点/各社公式)に基づき記事を更新しました。[1][2]

銀と銀鉱株に投資する米国ETFのデータを比較し、情報を整理してみます。

積立や資産運用の参考となるように、ETF(投資信託)の概要(連動する指標等)や、配当(分配)方針、ポートフォリオ等の要点を紹介します。

【銀・銀鉱株ETF】SLVとSILを徹底比較!シルバー投資の魅力と2つの方法

貴金属の中でも、銀(シルバー)はユニークな特性を持つ資産です。金(ゴールド)と同様に「価値の保存」や分散の文脈で語られる一方、電気・電子や太陽光発電など産業用途の需要も大きい点が特徴です。[3]

2025年の銀市場:大きな上昇と高い変動

SLV(銀現物連動):2025年(暦年)のトータルリターン(NAVベース)+147.86%(2025-12-31時点)。[1]

SIL(銀鉱株):2025年(暦年)のトータルリターン(NAVベース)+165.93%(2025-12-31時点)。[2]

※過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。価格変動が大きい局面では、想定以上の上下動が起こり得ます。

銀投資の魅力:金融と産業、シルバーが持つ「二つの顔」

  1. 金融資産としての顔:価値の保存や分散の文脈で語られやすく、投資需要(地金・コイン等)も存在します。[3]
  2. 産業用金属としての顔:高い導電性などの特性から、電気・電子分野や太陽光発電などで用途があり、景気や産業サイクルの影響も受けやすい側面があります。[3]

【重要】銀現物ETF vs 銀鉱株ETF 徹底比較

銀への投資は、大きく分けて「現物連動」と「鉱山株(株式)連動」の2アプローチがあります。

項目 ① 銀現物ETF(SLV) ② 銀鉱株ETF(SIL)
投資対象 銀の現物地金(信託保有)[1] 銀鉱山関連企業の株式(分散投資)[2]
値動きの特性 銀価格に比較的素直に連動 銀価格に加え、企業利益・コスト・政治/規制などの要因で変動幅が増幅することがある
2025年(暦年)リターン +147.86%(NAV、2025-12-31時点)[1] +165.93%(NAV、2025-12-31時点)[2]
主なリスク 銀価格の変動リスク 銀価格変動に加え、企業の経営・操業・カントリー/規制などのリスク
分配金 なし[1] あり(年2回の分配方針)[2]
性格 ポートフォリオの「守り」+産業需要の影響 ポートフォリオの「攻め」(株式要因が上乗せ)

① 銀そのものに投資する「現物型ETF」

【SLV】iシェアーズ・シルバー・トラスト

銀の価格動向を反映することを目指す信託(Trust)で、参照ベンチマークとしてLBMA Silver Priceが示されています。[1] 分配はありません。[1]

項目 詳細
参照ベンチマーク LBMA Silver Price(公式ページ記載、2026-01-16時点)。[1]
費用 スポンサー費用(Sponsor Fee)0.50%(目論見書記載の費用として表示、2026-01-16時点)。[1]
純資産総額 $46.91B(2026-01-16時点)。[1]
分配金 なし(Distribution Frequency: None、2026-01-16時点)。[1]
リターン(参考) 2025年(暦年)+147.86%(NAV、2025-12-31時点)/2026年年初来 +26.11%(NAV Total Return、2026-01-16時点)。[1]

② 銀鉱山会社に投資する「株式型ETF」

【SIL】グローバルX シルバー・マイナーズETF

世界の銀鉱山関連企業に分散投資するETFです。参照指数として「Solactive Global Silver Miners Total Return Index」が示されています。[2] 分配は年2回の方針です。[2]

項目 詳細
連動指数 Solactive Global Silver Miners Total Return Index(公式ページ記載)。[2]
経費率 0.65%(公式ページ記載、2026-01-16時点)。[2]
純資産総額 $5.92B(2026-01-16時点)。[2]
保有銘柄数 39(2026-01-16時点)。[2]
上位構成銘柄
(2026-01-16時点)
Wheaton Precious Metals 13.16%/Pan American Silver 11.16%/Hecla Mining 8.48%/Fresnillo 6.00%/Coeur Mining 5.85%/First Majestic Silver 5.20%/Industrias Peñoles 5.03%/Skeena Resources 4.72%/Aya Gold & Silver 4.57%/Hochschild Mining 4.51%。[2]
分配 年2回(Distribution Frequency: Semi-Annually、2026-01-16時点)。[2]
リターン(参考) 2025年(暦年)+165.93%(Cumulative Return、2025-12-31時点)。[2]

※純資産総額・構成比率・分配・利回り等は常に変動します。最新値は各運用会社の公式ページでご確認ください。[1][2]

なぜSILは値動きが大きくなり得るのか

銀鉱山会社は、銀価格が上昇すると売上が増える一方で、採掘・精錬・人件費などのコスト構造次第では利益の増減が「銀価格以上」に振れやすいことがあります。結果として、銀価格の変動に加えて企業要因が上乗せされ、価格変動が増幅しやすい点が特徴です。

ただし注意:銀価格が下落する局面では、同じ理屈で下落幅が大きくなる可能性があります(操業停止、資金繰り、規制なども影響)。

まとめ:あなたの戦略に合うのはどちら?

  • SLVが向いている人:
    銀価格の動きに比較的ストレートに連動させたい人、分散の一部として「現物連動」に寄せたい人(分配はありません)。[1]
  • SILが向いている人:
    銀価格の上昇局面で、企業収益の改善や株式市場の評価も取り込みながらリターンを狙いたい人(その分、リスク要因も増えます)。[2]

2025年(暦年)の実績比較(参考)

ETF 2025年(暦年)リターン 投資スタイル
SLV +147.86%(NAV、2025-12-31時点)[1] 現物連動
SIL +165.93%(NAV、2025-12-31時点)[2] 鉱山株(株式)連動

※過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。高ボラティリティ局面では、短期の値動きが極端になり得ます。

銀は「金融」と「産業」の要因が同時に作用し得る資産です。2つのETFの特性(現物連動か、鉱山株か)を整理し、リスク許容度と目的に沿って使い分けることが重要です。

免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。記載データは各社公表値に基づきますが、変動する可能性があります。銀投資には価格変動リスクが伴いますので、投資前に十分な調査を行ってください。

ミニ解説(短く):
SLVは「銀そのもの」の値動きを狙う設計で、参照ベンチマークとしてLBMA Silver Priceが示されています。[1]
一方SILは銀鉱山関連企業の株式で、銀価格以外の企業要因が加わるため値動きが増幅しやすい点が特徴です。[2]

【注】(出典リンク)

  1. SLV公式(費用・純資産・ベンチマーク・分配・リターン) → iShares Silver Trust(SLV)公式ページ(確認日:2026-01-21)
  2. SIL公式(経費率・純資産・指数・上位構成・分配・リターン) → Global X Silver Miners ETF(SIL)公式ページ(確認日:2026-01-21)
  3. 銀の需要構造(投資・電気/電子・太陽光等の用途例) → USGS Mineral Commodity Summaries: Silver(PDF)(確認日:2026-01-21)

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。


ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、組入れ上位10銘柄ははチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢