銅・鉄・ベースメタルETFの株価を比較(DBB・CPER・COPX・SLX)

コモディティ

銅や鉄などのベースメタルのマーケット価格に連動するETFのデータを比較してみます。

このページでは資産運用の参考となるように、ETF(上場投資信託)の概要(連動するインデックス等)や株価チャート等のデータを詳細に紹介してみましょう。

ベースメタル ETF は、銅・アルミ・亜鉛・鉄といった工業用金属の値動き に合わせて価格が変動。実物の金属を保管する必要がなく、1 株から少額で取引できるのが魅力です。

ベースメタルETFの概要

【DBB】インベスコDBベースメタルズファンド

  • DBIQ オプティマムイールドインダストリアルメタル指数ERに連動する。
  • これは、ベースメタル(卑金属)のアルミ、亜鉛、銅の先物契約から構成される指数。
  • 中身は銅・アルミ・亜鉛をほぼ均等に保有。毎月、自動で先物の期限を乗り換え(ロール)し、できるだけコストを抑える仕組みを採用している。
  • 出所:Invesco(DBB ファクトシート)

【CPER】ユナイデッドステイツ・コパーインデックスファンド

  • 銅投資を目的としたETF。
  • ニューヨークマーカンタイル取引所で取引される銅先物価格に連動(指数でいえば「SummerHaven Copper Index-Total Return」に連動)。
  • 銅だけにフォーカスしているので、銅価格が上がればストレートに値上がりしやすい。
  • 限月(先物の期限)は自動で選んでくれるので、複雑な操作は不要
  • 出所:USCF Investments(CPER)

【COPX】グローバルX・コパーマイナーズETF

  • ソラクティブ・グローバルコッパーマイナーズ指数(Solactive Global Copper Miners Total Return Index)に連動する。
  • チリやカナダなど世界各国で銅の探鉱や採掘・精錬に従事する約40企業に分散投資。
  • 金属価格に加え、企業の利益・配当 もリターン要因になるため、値動きが銅そのものより大きくなることもある。
  • 出所:Global X(COPX)

【SLX】ヴァンエックベクトル・スチールETF

  • NYSE Arca鉄鋼インデックスに連動する。
  • 世界各国で鉄鉱石の探鉱や採掘・精錬に従事する25前後の企業に分散投資。
  • 鉄鋼は景気に敏感なため、インフラ投資 や自動車生産 の増減が株価に影響しやすい
  • 出所:VanEck(SLX)

ベースメタルETF:投資のポイント

  • 金属そのものに賭けたいのなら → DBB(複数)や CPER(銅のみ)
  • 企業の成長も取り込みたい → 銅なら COPX、鉄なら SLX
  • 値動きの幅(リスク)を抑えたい → 先物型(DBB・CPER)のほうが比較的シンプル
  • この種の銘柄は値動きが大きく、景気や主要国の政策で金属価格は大きく上下します。
  • 先物型 ETF は契約を乗り換える際に小さなコストがかかりますが、自動処理されています。
  • 為替リスク:コモディティは米ドル建てのため、円で買う場合はドル円の動きに影響を受けます。

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、経費率などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、セクター別比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢