AIQ/BOTZ:AI&ロボティクスETFの株価と配当

AI(人工知能),テーマ別ETF





【徹底比較】AI&ロボティクス関連ETF「AIQ」と「BOTZ」の違いとは?(2026年最新版)

人工知能(AI)とロボティクス技術の進化は、2026年現在、単なる期待から社会実装のフェーズへと完全に移行しました。これらの革新的テーマに投資する代表的ETFであるグローバルX社の「AIQ」と「BOTZ」のデータを比較し、最新の投資判断ポイントを整理します。

このページでは資産運用の参考となるよう、ETFの概要や最新のポートフォリオ、セクター配分などの詳細を解説します。なお、数値は市場環境により日々変動するため、最終判断の前には必ず各運用会社の一次情報をご確認ください。

【徹底比較】AI&ロボティクス関連ETF「AIQ」と「BOTZ」の違いとは?

AIQとBOTZは、同じグローバルX社が提供するテーマ型ETFですが、その投資対象の焦点は明確に異なります。AIQが「データの利活用とソフトウェア」に軸足を置くのに対し、BOTZは「物理的な自動化とハードウェア」を重視します。この記事では、2026年Q1(第1四半期)末時点の最新データに基づき、両者の「中身」を徹底解剖します。

【2026年4月更新】AI投資環境の現在地

2025年から2026年にかけて、AI市場は「エージェント型AI」の普及と、それらを支えるデータセンター投資の加速という二つの大きな波に洗われました。計算資源(半導体)への投資は引き続き堅調ですが、現在は「AIをいかに実務で収益化するか」というソフトウェア・サービスレイヤーの重要性が一段と高まっています。[1]

【AIQ】グローバルX 人工知能&テクノロジーETF

AIQは、AI技術の開発からビッグデータ解析、クラウドコンピューティングまで、AIバリューチェーンの「頭脳」部分に幅広く投資するETFです。

正式名称: グローバルX 人工知能&テクノロジーETF(Global X Artificial Intelligence & Technology ETF)

連動指数: Indxx Artificial Intelligence & Big Data Index[3]

投資対象: AIの開発・提供、ビッグデータ解析、AIを活用した特定SaaS、AI向け半導体など。

基本情報(2026年3月末時点)

経費率:0.68%(年率)です。[1]

純資産総額:82.4億ドルです(AUM、2026年3月31日時点)。[1]

保有銘柄数:84銘柄(2026年3月31日時点)。[1]

上位構成銘柄(2026年3月31日時点):[1]

・NVIDIA(4.21%)

・Alphabet(4.15%)

・Meta Platforms(4.02%)

・Microsoft(3.98%)

・Amazon(3.85%)

・Broadcom(3.72%)

・Samsung Electronics(3.58%)

・Oracle(3.42%)

・Taiwan Semiconductor Manufacturing(3.35%)

・Tesla(3.12%)

セクター別比率(2026年3月31日時点):情報技術(71.12%)、通信サービス(11.54%)、一般消費財(9.82%)などが中心です。[1]

パフォーマンス指標(2026年3月末時点)

2025年通期リターン:+35.12%(NAVベース)[1]

2026年年初来(YTD):+9.82%[1]

12ヶ月分配利回り:0.08%です。[1]

AIQは特定の1銘柄への集中を避け、上位銘柄を3~4%台で均等に近い形で保有する特性があります。これにより、特定の企業の決算リスクを抑えつつ、AIソフトウェア市場全体の成長を享受する設計となっています。


【BOTZ】グローバルX ロボティクス&人工知能ETF

BOTZは、ロボット工学とAIの「物理的な応用」に特化したETFです。工場の自動化(FA)や手術支援ロボット、無人航空機など、AIが現実世界を動かす「身体」としてのテクノロジーに焦点を当てています。[2]

正式名称: グローバルX ロボティクス&人工知能ETF(Global X Robotics & Artificial Intelligence ETF)

連動指数: Indxx Global Robotics & Artificial Intelligence Thematic Index[4]

投資対象: 産業用ロボット、自動化技術、自律走行車、医療用ロボット、AI関連ハードウェア。

基本情報(2026年3月末時点)

経費率:0.68%(年率)です。[2]

純資産総額:35.2億ドルです(AUM、2026年3月31日時点)。[2]

上位構成銘柄(2026年3月31日時点):[2]

・NVIDIA(10.82%)

・Intuitive Surgical(9.45%)

・ABB(8.92%)

・Keyence(7.54%)

・Fanuc(6.85%)

・SMC(4.12%)

・Dynatrace(3.78%)

・Teradyne(3.45%)

・Cognex(3.12%)

・Yaskawa Electric(2.95%)

国・地域別比率(2026年3月31日時点):米国(43.2%)、日本(31.5%)、スイス(9.2%)などが中心です。ロボット大国である日本の比率が高いのが特徴です。[2]

パフォーマンス指標(2026年3月末時点)

2025年通期リターン:+24.15%(NAVベース)[2]

2026年年初来(YTD):+5.34%[2]

12ヶ月分配利回り:0.42%です。[2]

上位集中型のBOTZ、分散型のAIQ

BOTZは上位10銘柄で資産の約61.0%を占めており、特にNVIDIAやIntuitive Surgicalの株価変動に指数の騰落が強く左右される構造です。テーマの「純度」が高い反面、個別銘柄のリスクをより強く受ける点に留意が必要です。[2]

AIQとBOTZの比較サマリー(2026年Q1最新)

項目 AIQ BOTZ
投資の「核」 AIソフトウェア、クラウド、データ活用 産業ロボット、自動化、医療用機器
純資産(AUM) 約82.4億ドル(2026/03/31)[1] 約35.2億ドル(2026/03/31)[2]
上位10銘柄集中度 約37.4%(相対的に分散)[1] 約61.0%(集中投資型)[2]
日本株比率 低い(米国・アジア先進国中心) 高い(約31.5%)[2]
投資イメージ 「デジタル空間のAI」 「フィジカル空間のAI」

投資の際の注意点

特定のテーマへの依存: どちらもグローバルなハイテク株主導の相場には強いですが、金利上昇局面などグロース株全体が売られる局面では、市場全体(S&P500等)を上回る下落を見せる可能性があります。

コストの評価: 経費率0.68%は、インデックスETFと比較すると高めです。リターンがこのコストを上回る成長期待を持てるかどうかが判断基準となります。[1]

2026年のトレンド: 2026年に入り、AIQはエージェント型AIの普及によりSaaS企業の比重が増していますが、BOTZは人件費高騰を背景とした製造業の自動化再投資の恩恵を受け始めています。景気サイクルによって両者の優劣が入れ替わる可能性がある点に注目してください。

まとめ

AIの進化を「ソフトウェアやプラットフォームの効率化」という側面で捉えるならAIQ、AIが「ロボットとして労働力を代替する」という物理的な進化に期待するならBOTZが適しています。

2026年Q1までのリターン実績では、AIQがBOTZを上回る好調を維持しています。[1][2]しかし、自動化需要の底打ちが見られる現在、BOTZの「身体」レイヤーへの投資価値も再評価されています。ご自身のポートフォリオに欠けている「AIのレイヤー」を補完する形で選択するのが、望ましい投資戦略と言えるでしょう。

ミニ解説:テーマ型ETFは、構成銘柄に「重複」があるかを確認することも重要です。例えばNVIDIAは両方に含まれますが、BOTZの方が保有比率が高いため、NVIDIAの株価変動リスクをより強く受けることになります。

【注】(出典リンク)

  1. Global X AIQ公式データ(経費率・AUM・構成・実績・市場環境:2026-03-31時点) → Global X「AIQ」Product Page(確認日:2026-04-12)
  2. Global X BOTZ公式データ(経費率・AUM・構成・実績・市場背景:2026-03-31時点) → Global X「BOTZ」Product Page(確認日:2026-04-12)
  3. AIQ連動指数メソドロジー → Indxx「Artificial Intelligence & Big Data Index」Methodology(確認日:2026-04-12)
  4. BOTZ連動指数メソドロジー → Indxx「Global Robotics & AI Thematic Index」Methodology(確認日:2026-04-12)


株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。




配当金(分配金)と利回り

年間配当を1年の平均株価で割った平均利回りの推移です。

AIQ BOTZ
2024 0.16%
2023 0.38%
2022 0.27%
2021 0.38%
2020 0.5%
2019 0.58%
2018 0.01%
2017 1.71%
2016 2.04%
2015 2.36%


ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、セクター別比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢