BSV・SHY・IGSB:短期債ETFを比較を比較(株価・配当利回り・構成銘柄)

債券ETF

最終更新:2026-01-30確認(各社公式ページの表示値・公表資料を反映。数値は日々変動します)。

「現金で置いておくにはもったいないけれど、株式のような大きなリスクは取りたくない」そんな待機資金の置き場所として注目されるのが、米国の短期債券ETFです。金利変動の影響を受けにくく、安定したインカムが期待できます。

この記事では、代表的な短期債券ETFであるBSV(総合債券)SHY(国債)IGSB(社債)の3銘柄を徹底比較。それぞれの投資対象の違いから生まれる、安全性と利回りのトレードオフを解き明かし、あなたの目的に合ったETFの選び方を解説します。

ご注意:以下に記載するデュレーションや利回り、構成比率は常に変動します。投資を検討される際は、必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。

【短期債券ETF】BSV・SHY・IGSBを徹底比較!安全性か、利回りか?


主要ETF比較サマリー

まずは3つのETFの最も重要な違いを一覧で見てみましょう。「カテゴリ(投資対象)」の違いが、「利回り」と「安全性」にどう影響するかに注目してください。

項目 【BSV】(総合) 【SHY】(国債) 【IGSB】(社債)
カテゴリ
(投資対象)
短期総合債券
(国債 + 投資適格社債)
短期国債
(国債のみ)
短期社債
(投資適格社債のみ)
安全性(信用リスク) 高い(国債+投資適格社債) 極めて高い(米国債のみ) 中程度(信用スプレッドの変動あり)
経費率 0.03%(2026-01-30確認)[1] 0.15%(2026-01-30確認)[2] 0.04%(2026-01-30確認)[3]
利回り(30日SEC) 4.60%(2026-01-23時点)[1] 3.44%(2026-01-28時点)[2] 4.61%(2026-01-28時点)[3]
実効デュレーション 2.6年(2025-09-30時点)[1] 1.81年(2026-01-28時点)[2] 2.64年(2026-01-28時点)[3]

(注)30日SEC利回りは標準化利回り。実効デュレーションは金利変動に対する価格感応度の目安です。数値はいずれも各社公表日の表示値(または公表資料)で、日々変動します。


各ETFの詳細

【総合】BSV(バンガード・米国短期債券ETF)

  • 連動指数:(例)米国国債/クレジットの短期ゾーンを対象とする指数(詳細は公式資料で確認)。
  • 投資対象:短期の米国債と投資適格社債に分散し、価格変動を抑えつつインカムを狙う設計。
  • ポイント:超低コスト(経費率0.03%、2026-01-30確認)[1]で、待機資金の運用候補になりやすい。30日SEC利回りは4.60%(2026-01-23時点)[1]、実効デュレーションは約2.6年(2025-09-30時点)[1]が目安。

【国債】SHY(iシェアーズ・米国債1–3年ETF)

  • 連動指数:米国債1–3年ゾーンの指数(詳細は公式資料で確認)。
  • 投資対象:残存1~3年の米国財務省証券(国債)のみで構成。
  • ポイント:信用リスクが極めて低く、金利感応度も小さめ。経費率0.15%(2026-01-30確認)[2]、30日SEC利回り3.44%(2026-01-28時点)[2]、実効デュレーション1.81年(2026-01-28時点)[2]

【社債】IGSB(iシェアーズ・短期投資適格社債ETF)

  • 連動指数:米ドル建て投資適格社債の短期ゾーンを対象とする指数(詳細は公式資料で確認)。
  • 投資対象:残存1~5年の米ドル建て投資適格社債のみ(国債は含まない)。
  • ポイント:国債より高いインカムを狙いやすい一方、景気後退局面では信用スプレッド拡大で価格が下押しされる点に注意。経費率0.04%(2026-01-30確認)[3]、30日SEC利回り4.61%(2026-01-28時点)[3]、実効デュレーション2.64年(2026-01-28時点)[3]

投資のポイントと選び方

3つのETFは、安全性と利回りの間で明確なトレードオフの関係にあります。

安全性(信用リスクの低さ)

SHY(国債のみ) > BSV(国債+投資適格社債) > IGSB(社債のみ)

利回り(インカムの高さ)

IGSB(社債のみ)
>
BSV(国債+投資適格社債)
>
SHY(国債のみ)

この関係性を踏まえ、ご自身の目的に合わせて選びましょう。

  • 🛡️ とにかく安全第一。現金感覚で、少しでも利息が欲しいなら → 【SHY】
  • ⚖️ 低コストで、国債より少し高い利回りをバランス良く狙いたいなら → 【BSV】
  • 📈 ややリスクを取ってでも、短期債の中で高いインカムを追求するなら → 【IGSB】

免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

【注】(出典リンク)

  1. BSV公式データ → Vanguard(BSV 公式)Vanguard Advisors(BSV データ表示)Vanguard South America(Related documents から Factsheet 等) (確認日:2026-01-30)
  2. SHY公式データ → BlackRock iShares(SHY 公式) (確認日:2026-01-30)
  3. IGSB公式データ → BlackRock iShares(IGSB 公式) (確認日:2026-01-30)

過去~現在株価

※左目盛り:株価推移(最大20分ディレイ)
※右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル



配当(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*ここでは特別配当(分配金)を含めて計算しているので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高く計上されています)

BSVの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 3.39% 2.61 38.1% 77.1 1.7%
2023 2.49% 1.89 75% 75.8 -1.6%
2022 1.4% 1.08 -3.6% 77 -6.2%
2021 1.36% 1.12 -21.7% 82.1 -0.5%
2020 1.73% 1.43 -20.1% 82.5 3.1%
2019 2.24% 1.79 18.5% 80 2.3%
2018 1.93% 1.51 22.8% 78.2 -1.9%
2017 1.54% 1.23 9.8% 79.7 -0.9%
2016 1.39% 1.12 8.7% 80.4 0.2%
2015 1.28% 1.03 3% 80.2 0%
2014 1.25% 1 -11.5% 80.2 -0.4%
2013 1.4% 1.13 -20.4% 80.5 -0.9%
2012 1.75% 1.42 -25.7% 81.2 0.2%
2011 2.36% 1.91 -7.7% 81 0.2%
2010 2.56% 2.07 -3.3% 80.8 1.8%
2009 2.7% 2.14 -24.6% 79.4 2.2%
2008 3.66% 2.84 77.7

SHYの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 3.91% 3.21 31% 82 0.7%
2023 3.01% 2.45 145% 81.4 -1.6%
2022 1.21% 1 455.6% 82.7 -3.9%
2021 0.21% 0.18 -76.6% 86.1 -0.1%
2020 0.89% 0.77 -55.5% 86.2 2.1%
2019 2.05% 1.73 26.3% 84.4 1.3%
2018 1.64% 1.37 77.9% 83.3 -1.3%
2017 0.91% 0.77 37.5% 84.4 -0.6%
2016 0.66% 0.56 43.6% 84.9 0.1%
2015 0.46% 0.39 56.% 84.8 0.4%
2014 0.3% 0.25 78.6% 84.5 0.1%
2013 0.17% 0.14 -48.1% 84.4 0%
2012 0.32% 0.27 -56.5% 84.4 0.1%
2011 0.74% 0.62 -22.5% 84.3 0.5%
2010 0.95% 0.8 -59% 83.9 0%
2009 2.32% 1.95 -31.1% 83.9 0.5%
2008 3.39% 2.83 83.5

IGSBの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 4.03% 2.08 24.6% 51.6 2.8%
2023 3.33% 1.67 72.2% 50.2 -1.4%
2022 1.91% 0.97 6.6% 50.9 -6.8%
2021 1.67% 0.91 -26% 54.6 0.6%
2020 2.27% 1.23 -22.6% 54.3 2.3%
2019 2.99% 1.59 -13.1% 53.1 2.5%
2018 3.53% 1.83 9.6% 51.8 -1.5%
2017 3.17% 1.67 14.4% 52.6 -0.2%
2016 2.77% 1.46 22.7% 52.7 0.2%
2015 2.26% 1.19 28.% 52.6 -0.2%
2014 1.76% 0.93 -20.5% 52.7 0%
2013 2.22% 1.17 -26.4% 52.7 0.4%
2012 3.03% 1.59 -18% 52.5 0.4%
2011 3.71% 1.94 -24.8% 52.3 0.2%
2010 4.94% 2.58 -32.5% 52.2 2%
2009 7.46% 3.82 -2.8% 51.2 1.4%
2008 7.78% 3.93 50.5


ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品の構成比率を見てみます。
債権の格付けなどの比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢