BIV・SPTI・IGIB:中期債ETFを比較(株価・配当利回り・構成銘柄)

債券ETF

※最終更新:2026-01-30。数値は各社の直近公表値(公式ページ/ファクトシート)にもとづきます。最新値は必ず公式でご確認ください。[1]

【中期債券ETF】BIV・SPTI・IGIBを徹底比較!リスクと利回りのベストバランスは?

債券投資において、安定性の高い「短期債」とリターンが期待できる「長期債」の中間に位置するのが中期債券ETFです。金利感応度(デュレーション)が極端になりにくく、ポートフォリオの核(コア)としてリスクとリターンのバランスを取りやすいのが大きな魅力です。

この記事では、代表的な中期債券ETFであるBIV(総合:国債+社債)SPTI(国債)IGIB(社債)の3銘柄を徹底比較。投資対象による違いから、安全性と利回りのトレードオフを整理します。

ご注意:以下のデュレーション・利回り・構成比率・経費率は変動します。投資判断の前に、必ず各ETFの公式ページ等で最新の数値をご確認ください。


主要ETF比較サマリー

投資対象の違いがそのまま「安全性(信用リスク)」と「利回り(インカム)」の違いになります。目安のレンジも併記します。

項目 【BIV】(総合) 【SPTI】(国債) 【IGIB】(社債)
カテゴリ(投資対象) 中期総合債券(国債+投資適格社債) 中期国債(米国財務省証券のみ) 中期社債(投資適格社債のみ)
連動指数 Bloomberg U.S. 5–10 Year Gov/Credit Float Adjusted Index(指数名に5–10年ゾーンを含む)[2] Bloomberg U.S. 3–10 Year Treasury Index[3] ICE BofA 5–10 Year U.S. Corporate Index(投資適格)[4]
経費率(信託報酬) 年次報告の実績コスト:0.04%(会計年度:2024-12-31終了)[2] 0.03%(2026-01-30時点の公式表示)[3] 0.04%(ファクトシート:2025-12-31時点)[4]
実効デュレーション 中期(5–10年ゾーンの総合債券。国債+社債のため、国債単体と社債単体の“中間”になりやすい) OAD:4.86年(2026-01-27時点)[3] 実効デュレーション:5.96年(2025-12-31時点)[4]
30日SEC利回り(直近) 公式で要確認(国債と投資適格社債の“中間”になりやすい) 3.84%(2026-01-26時点)[3] 4.84%(2025-12-31時点)[4]
安全性(信用リスク) 高い(国債+投資適格) 極めて高い(国債のみ) 中程度(投資適格社債)

(注:SPTI/IGIBの利回り・デュレーションは各社の直近公表値。BIVは総合債券のため、国債単体(SPTI)と社債単体(IGIB)の中間の値動きになりやすい設計です)


各ETFのポイント

【総合】BIV(バンガード・米国中期債券ETF)

  • 連動指数:Bloomberg U.S. 5–10 Year Government/Credit Float Adjusted Index(中期の総合債券)
  • 構成:米国債(比率高め)+投資適格社債のミックス。コア債券の標準形で、分散が効きやすい。
  • 経費:年次報告(会計年度:2024-12-31終了)では、実績コスト比率0.04%が開示されています。[2]
  • 情報源:公式資料(年次報告/公式ページ)を参照。

【国債】SPTI(SPDRポートフォリオ中期国債ETF)

  • 連動指数:Bloomberg U.S. 3–10 Year Treasury Index(米国財務省証券のみ)
  • 特徴:信用リスク極小。株式下落局面のディフェンスやコア債券の土台に。
  • 直近データ:経費率0.03%(公式表示)、OAD4.86年(2026-01-27時点)、30日SEC利回り3.84%(2026-01-26時点)。[3]
  • 情報源:SSGA(SPDR)公式ページを参照。

【社債】IGIB(iシェアーズ・中期社債ETF)

  • 連動指数:ICE BofA 5–10 Year U.S. Corporate Index(投資適格)
  • 特徴:国債を含まず企業債のみ。インカムは3本で最も高めだが、信用スプレッド悪化時は価格下落の振れが大きい。
  • 直近データ(ファクトシート:2025-12-31時点):経費率0.04%、実効デュレーション5.96年、30日SEC利回り4.84%[4]
  • 情報源:iShares(ファクトシート)を参照。

選び方の指針(かんたんナビ)

安全性(信用リスク低) ⇔ 利回り(インカム高)

SPTI(国債)BIV(総合)IGIB(社債)

※インカムは概ね逆順。IGIBが最も高くなりやすく、SPTIが最も低くなりやすい構造です。

  • 🛡️ 守り重視・株式の揺れを和らげたい → 【SPTI】(国債のみで信用リスク極小)
  • ⚖️ コア債券として広く分散&低コスト → 【BIV】(国債+社債のバランス)
  • 📈 インカム重視でややリスク許容 → 【IGIB】(投資適格社債のみ)

金利リスクの目安:デュレーションが5年なら、金利が1%上がると理論上価格はおおむね約5%下落、1%下がると約5%上昇。中期ゾーンはこの「5~6%」程度の感応度をイメージしておくと、値動きの整理がしやすくなります。

ミニ解説:BIVの「経費率」は、ここでは年次報告に載る実績コスト比率(会計年度の実績)を明記しています。ETFの「表示上の経費率(Expense Ratio)」は改定されることがあるため、投資前は公式ページの最新表示も併せて確認するのが安全です。

免責事項:本記事は情報提供のみを目的とし、特定商品の売買を勧誘するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

【注】(出典リンク)

  1. 公式ページ一覧(最新値の確認) → Vanguard(BIV) / SSGA(SPTI) / iShares(IGIB) (確認日:2026-01-30)
  2. BIV年次報告(指数・費用実績:会計年度2024) → Vanguard Annual Report(AR925) (確認日:2026-01-30)
  3. SPTI公式データ(ベンチマーク・経費率・30日SEC利回り・OAD) → SSGA: SPTI Fund Page (確認日:2026-01-30)
  4. IGIBファクトシート(ベンチマーク・経費率・30日SEC利回り・実効デュレーション:2025-12-31) → iShares Fact Sheet(PDF) (確認日:2026-01-30)

過去~現在株価

※左目盛り:株価推移(最大20分ディレイ)
※右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル



配当(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*ここでは特別配当(分配金)を含めて計算しているので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高く計上されています)

BIVの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 3.74% 2.83 19.9% 75.7 1.2%
2023 3.16% 2.36 36.4% 74.8 -4.8%
2022 2.2% 1.73 -41.2% 78.6 -12.5%
2021 3.27% 2.94 9.3% 89.8 -2.2%
2020 2.93% 2.69 15.5% 91.8 7.4%
2019 2.73% 2.33 1.7% 85.5 5.7%
2018 2.83% 2.29 5% 80.9 -3.9%
2017 2.59% 2.18 -10.3% 84.2 -2.1%
2016 2.83% 2.43 -0.4% 86 1.4%
2015 2.88% 2.44 -13.2% 84.8 0.7%
2014 3.34% 2.81 -16.6% 84.2 -1.2%
2013 3.96% 3.37 -24.9% 85.2 -4.1%
2012 5.06% 4.49 1.6% 88.8 4.3%
2011 5.19% 4.42 19.5% 85.1 2.4%
2010 4.45% 3.7 8.2% 83.1 6.4%
2009 4.38% 3.42 -1.2% 78.1 2%
2008 4.52% 3.46 76.6

SPTIの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 3.71% 1.05 22.1% 28.3 0%
2023 3.04% 0.86 152.9% 28.3 -4.1%
2022 1.15% 0.34 240% 29.5 -9%
2021 0.31% 0.1 -37.5% 32.4 -1.2%
2020 0.49% 0.16 -81.4% 32.8 7.2%
2019 2.81% 0.86 -22.5% 30.6 4.8%
2018 3.8% 1.11 38.8% 29.2 -2.7%
2017 2.67% 0.8 19.4% 30 -1.3%
2016 2.2% 0.67 3.1% 30.4 1%
2015 2.16% 0.65 10.2% 30.1 1%
2014 1.98% 0.59 -26.3% 29.8 -0.7%
2013 2.67% 0.8 -32.8% 30 -2%
2012 3.89% 1.19 -3.3% 30.6 2.3%
2011 4.11% 1.23 -2.4% 29.9 1.7%
2010 4.29% 1.26 0% 29.4 1.4%
2009 4.34% 1.26 -24.6% 29 2.8%
2008 5.92% 1.67 28.2

 

IGIBの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 4.37% 2.27 15.2% 51.9 3.4%
2023 3.92% 1.97 36.8% 50.2 -3.8%
2022 2.76% 1.44 0% 52.2 -13.3%
2021 2.39% 1.44 -10.6% 60.2 1%
2020 2.7% 1.61 -17% 59.6 6%
2019 3.45% 1.94 -26% 56.2 5.8%
2018 4.93% 2.62 -3% 53.1 -2.9%
2017 4.94% 2.7 3.8% 54.7 -0.4%
2016 4.74% 2.6 -1.9% 54.9 0.5%
2015 4.85% 2.65 0% 54.6 -0.4%
2014 4.84% 2.65 -7.3% 54.8 0.4%
2013 5.24% 2.86 -17.1% 54.6 -0.5%
2012 6.28% 3.45 -12.7% 54.9 2.8%
2011 7.4% 3.95 -10% 53.4 1.1%
2010 8.31% 4.39 -8.4% 52.8 6.2%
2009 9.64% 4.79 7.2% 49.7 1.2%
2008 9.1% 4.47 49.1


ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品の構成比率を見てみます。
債権の格付けなどの比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。
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Posted by 南 一矢