FDX:フェデックスの配当推移

資本財,配当

【2026年5月更新】 本記事は、FedExの2025年度通期決算、2026年度第3四半期決算、2026年2月に宣言された最新四半期配当1.45ドル、2026年度通期見通しを反映して更新しました。2025年度の売上高は879.26億ドル、純利益は40.92億ドル、営業CFは70.36億ドルでした。2026年度第3四半期は売上高240億ドル、調整後EPS5.25ドルとなり、会社は2026年度通期の調整後EPS見通しを19.30〜20.10ドルへ引き上げています。[1][2]

フェデックス(FedEx Corp.、ティッカー:FDX)の配当利回りと株価をチャート(直近90日間)で見てみます。

権利落ち日や配当性向(1株配当÷EPS、EPS比で配当を払い過ぎていないかを見る指標)等も確認します。FedExは物流・航空貨物・LTL貨物を含む景気敏感株なので、EPSだけでなく、営業キャッシュフロー、設備投資、フリーキャッシュフロー、FedEx Freight分離の影響も合わせて確認する必要があります。

配当利回りと株価の推移:3ヶ月チャート

年間利回り、配当成長率、配当性向、EPS等

年平均の配当利回りや配当成長率、配当性向、年間の一株配当、平均株価、通年EPSの推移を確認します。

FedExの年次決算は5月末です。以下の表では、原則として会計年度のEPS・配当データを優先し、平均株価は入手可能な年次平均株価を用いた概算です。年次平均株価は会計年度ベースと暦年ベースで若干ずれる場合があります。

配当 平均株価 年EPS
(報告)
調整後EPS
平均利回り 成長率 配当性向 年計
2026E 約1.54%
(5月7日)
0% 約29〜30%
(調整後EPS見通し)
5.80
(現行年率)
375.93
(5月7日)
16.05〜16.85
(MTM除く見通し)
19.30〜20.10
2025 2.43% 12% 35%
(報告EPS比)
34%
(調整後EPS比)
5.80 238.67 16.81 17.21
2024 1.98% 10% 30% 5.16 260.37 17.21 17.80
2023 2.11% 39% 30% 4.71 223.20 15.48
2022 1.69% 26% 24% 3.40 201.70 14.33
2021 1.10% 4% 14% 2.70 246.40 19.45
2020 1.07% 0% 53% 2.60 243.70 4.90
2019 1.76% 30% 128% 2.60 147.60 2.03
2018 0.96% 25% 12% 2.00 208.90 16.79
2017 0.69% 60% 14% 1.60 231.90 11.07
2016 0.56% 25% 15% 1.00 179.40 6.51
2015 0.51% 33% 22% 0.80 155.70 3.65
2014 0.37% 7% 8% 0.60 164.30 7.48
2013 0.45% 8% 7% 0.56 125.00 8.55
2012 0.55% 8% 8% 0.52 93.70 6.41
2011 0.56% 9% 11% 0.48 85.40 4.57
2010 0.50% 0% 12% 0.44 87.80 3.76
2009 0.57% 10% 142% 0.44 77.30 0.31
2008 0.61% 11% 11% 0.40 65.50 3.60

※2025年の平均利回りは、現行年率配当5.80ドルを2025年の年次平均株価238.67ドルで割って計算した概算です。2025年度の実際の現金配当支払額は13.39億ドルで、会計年度内の支払タイミングとは一致しない場合があります。2026Eは、2026年5月7日時点の株価375.93ドルと現行年率配当5.80ドルで計算しています。[1][4]

一貫した配当成長の歩み

FedExの配当実績は、物流業界の変動にもかかわらず、長期的に安定した成長を遂げています。2008年の1株あたり0.40ドルから、2025年には現行年率ベースで5.80ドルへ増加しました。特に2015年以降、配当成長が加速し、2017年には前年比60%増、2019年には30%増、2023年には39%増と大幅な増配を実施しています。

2020年のCOVID-19パンデミック時には配当を据え置きましたが、その後は再び増配基調に戻りました。2025年度時点の現行年率配当は5.80ドルで、2026年2月に宣言された四半期配当も1.45ドルに維持されています。[3]

2025年度の業績動向とDRIVEプログラムの成果

2025年度(2025年5月期)のFedExは、売上高が879.26億ドル、純利益が40.92億ドル、報告EPSが16.81ドルでした。売上は2024年度の876.93億ドルから小幅増となった一方、純利益は2024年度の43.31億ドルから減少しました。[1]

  • 売上高:2025年度は879.26億ドルで、2024年度から微増
  • 純利益:2025年度は40.92億ドルで、2024年度の43.31億ドルから減少
  • 調整後EPS:2025年度は17.21ドル
  • 設備投資:2025年度は40.55億ドルで、2024年度の51.76億ドルから減少
  • 自社株買い:2025年度は30.17億ドルを実施
  • FedEx Freight:2026年6月1日の分離に向けて準備が進行

2025年度の営業CFは70.36億ドルで、2024年度の83.12億ドルから減少しました。前回記事では2025年度営業CFを85億ドル程度としていましたが、実績値では70.36億ドルであり、ここは修正が必要です。減少の主因は、売掛債権の増加やインセンティブ報酬未払金の減少など、運転資本の変化です。[1]

2026年度第3四半期の最新状況

2026年度第3四半期(2026年2月28日終了四半期)は、売上高240億ドル、報告営業利益13.5億ドル、調整後営業利益16.2億ドル、報告EPS4.41ドル、調整後EPS5.25ドルでした。前年同期は売上高222億ドル、報告EPS3.76ドル、調整後EPS4.51ドルだったため、利益面では明確な改善が見られます。[2]

同社は2026年度通期見通しも引き上げています。2026年度の売上成長率は前年比6.0〜6.5%、MTM退職給付会計調整前の希薄化後EPSは16.05〜16.85ドル、調整後EPSは19.30〜20.10ドル、設備投資は41億ドル以下を見込んでいます。[2]

配当成長率の推移

FedExの配当成長率は以下のように推移してきました:

  • 2008〜2014年:安定期(7〜11%の緩やかな成長)
  • 2015年:成長加速の始まり(33%増)
  • 2016〜2019年:積極的増配期(25〜60%の高成長)
  • 2020年:パンデミックの影響で据え置き(0%)
  • 2021〜2025年:持続的成長期
  • 2026年:2026年2月時点では四半期1.45ドルを維持

このパターンは、FedExのビジネスモデルの進化と経営戦略の変化を反映しています。2015年以降の配当成長加速は、同社がeコマース拡大やネットワーク効率化の恩恵を受けながら、株主還元を強めてきたことを示しています。一方で、2026年度はFedEx Freight分離、Network 2.0、Tricolor、InPost関連など重要な再編が重なっており、短期的には増配よりも事業再構築と資本配分の最適化が優先されやすい局面です。

配当性向の持続可能性

FedExの配当性向(配当÷EPS)は、一部の年を除いて比較的安定した推移を見せています:

  • 2008〜2018年:概ね7〜15%の低い配当性向を維持
  • 2009年および2019年:特殊要因でEPSが落ち込み、配当性向が一時的に高騰
  • 2020年:パンデミック期に53%へ上昇
  • 2021〜2025年:概ね30%台前半〜半ばで推移
  • 2026E:調整後EPS見通し19.30〜20.10ドルに対して、現行年率配当5.80ドルの配当性向は約29〜30%

高配当性向年の理解:2009年と2019年の異常に高い配当性向は、特殊要因によるEPSの一時的な落ち込みが原因です。2009年は世界金融危機、2019年は構造改革費用や年金関連の特別費用が影響しました。こうした年は、単純なEPS配当性向だけでなく、営業CFやフリーキャッシュフローを見る必要があります。

最近の傾向:2025年度の現行年率配当5.80ドルに対し、報告EPS16.81ドルで見た配当性向は約35%、調整後EPS17.21ドルで見た配当性向は約34%です。2026年度の調整後EPS見通し19.30〜20.10ドルに対しては、配当性向は約29〜30%に低下する見込みであり、配当の持続可能性は高いといえます。[2]

財務パフォーマンスと成長見通し

2025年度実績と2026年度見通し

期間 売上高 営業利益 調整後EPS 純利益
2026年度Q3 24.0B 1.35B
(調整後1.62B)
5.25 1.06B
(調整後1.26B)
2026年度見通し 前年比+6.0〜6.5% 19.30〜20.10
2025年度通年 87.93B 5.22B 17.21 4.09B
2024年度通年 87.69B 5.56B 17.80 4.33B

2025年度通年では売上高879.26億ドル、純利益40.92億ドルとなりました。売上はほぼ横ばいでしたが、利益はやや減少しています。2026年度第3四半期には、米国内および国際優先貨物の利回り改善、変革施策によるコスト削減、米国内荷物量の増加が寄与し、調整後EPSは5.25ドルへ改善しました。[2]

主要財務指標の推移

以下の表では、売上高、営業CF、純利益はM$(百万ドル)単位、営業CFマージンは%単位で表示しています。

年度 売上高 営業CF 同マージン 純利益 報告EPS
2026 Q3 24,000 1,056 4.41
2025 87,926 7,036 8 4,092 16.81
2024 87,693 8,312 9 4,331 17.21
2023 90,155 8,848 10 3,972 15.48
2022 93,512 9,832 11 3,826 14.33
2021 83,959 10,135 12 5,231 19.45
2020 69,217 5,097 7 1,286 4.90
2019 69,693 5,613 8 540 2.03
2018 65,450 4,674 7 4,572 16.79
2017 60,319 4,930 8 2,997 11.07
2016 50,365 5,708 11 1,820 6.51
2015 47,453 5,366 11 1,050 3.65
2014 45,567 4,264 9 2,324 7.48
2013 44,287 4,688 11 2,716 8.55
2012 42,680 4,835 11 2,032 6.41
2011 39,304 4,041 10 1,452 4.57
2010 34,734 3,138 9 1,184 3.76
2009 35,497 2,753 8 98 0.31
2008 37,953 3,465 9 1,125 3.60

収益性と効率性の変動

FedExの財務データからは、成長の軌跡とビジネスモデルの変化が見て取れます:

  • 売上高は2008年度の379.53億ドルから2022年度の935.12億ドルへと約2.5倍に成長
  • 2021年度にはパンデミック後の物流需要拡大により、売上・利益・営業CFが大きく伸長
  • 2022年度をピークに、2023〜2025年度は879〜902億ドル前後の売上レンジで推移
  • 2025年度の営業CFは70.36億ドルで、2024年度の83.12億ドルから減少
  • 2026年度第3四半期は調整後営業利益率6.7%、調整後EPS5.25ドルへ改善

前回記事では「2025年の営業CFは8.5Bドル」としていましたが、2025年度通期実績は7.036Bドルでした。設備投資は4.055Bドルまで減少しており、営業CFから設備投資を差し引いた簡易的なフリーキャッシュフローは約2.981Bドルです。[1]

安定したキャッシュフロー基盤

以下の表では、営業CF、投資CF、財務CFはM$(百万ドル)単位、営業CF成長率は%単位で表示しています。

年度 営業CF 成長率 投資CF 財務CF 設備投資 配当支払 自社株買い
2025 7,036 -15 -4,092 -4,019 4,055 1,339 3,017
2024 8,312 -6 -5,200 -3,426 5,176 1,259 2,500
2023 8,848 -10 -6,174 -2,597 6,174 1,177 1,500
2022 9,832 -3 -6,816 -3,019
2021 10,135 99 -6,010 -2,090
2020 5,097 -9 -5,846 3,381
2019 5,613 20 -5,473 -1,039
2018 4,674 -5 -5,677 227
2017 4,930 -14 -4,981 528
2016 5,708 6 -9,446 3,611
2015 5,366 26 -5,752 1,349
2014 4,264 -9 -3,551 -2,719
2013 4,688 -3 -3,803 1,184
2012 4,835 20 -4,049 -244
2011 4,041 29 -3,419 -287
2010 3,138 14 -2,781 -692
2009 2,753 -21 -2,383 400
2008 3,465 -3 -2,897 -617

FedExの強みは、長期的なキャッシュフロー創出能力にあります。2025年度の主な特徴は以下の通りです:

  • 営業CFは70.36億ドルで、2024年度から15%減少
  • 設備投資は40.55億ドルで、2024年度の51.76億ドルから減少
  • 配当支払は13.39億ドルで、営業CFに対する配当支払比率は約19%
  • 自社株買いは30.17億ドルで、2024年度の25.00億ドルから増加
  • 2026年度の設備投資見通しは41億ドル以下へ引き下げ

特に注目すべきは、営業CFが減少した一方で、設備投資も大きく抑制された点です。2025年度の簡易フリーキャッシュフロー(営業CF70.36億ドル-設備投資40.55億ドル)は約29.81億ドルで、配当支払13.39億ドルを十分にカバーしています。

負債水準と資本構成

以下の表では、総資産、総負債、株主資本はM$(百万ドル)単位、自己資本率は%単位で表示しています。

年度 総資産 総負債 株主資本 自己資本率 負債比率 長期債務
(流動分含む)
2025 87,627 59,553 28,074 32 212 20,579
2024 87,007 59,425 27,582 32 215 20,203
2023 87,143 61,055 26,088 30 234
2022 85,994 61,055 24,939 29 245
2021 82,777 58,609 24,168 29 243
2020 73,537 55,242 18,295 25 302
2019 54,403 36,646 17,757 33 206
2018 52,330 32,914 19,416 37 170
2017 48,552 32,479 16,073 33 202
2016 45,959 32,175 13,784 30 233
2015 36,531 21,538 14,993 41 144
2014 33,070 17,793 15,277 46 116
2013 33,567 16,169 17,398 52 93
2012 29,903 15,176 14,727 49 103
2011 27,385 12,165 15,220 56 80
2010 24,902 11,091 13,811 55 80
2009 24,244 10,618 13,626 56 78
2008 25,633 11,107 14,526 57 76

FedExの資本構成は、2021年以降おおむね安定しています。2025年度末の総資産は876.27億ドル、株主資本は280.74億ドル、自己資本率は約32%でした。総負債は595.53億ドルで、負債比率は約212%です。[1]

  • 総資産は2024年度末の870.07億ドルから、2025年度末に876.27億ドルへ小幅増加
  • 株主資本は2024年度末の275.82億ドルから、2025年度末に280.74億ドルへ増加
  • 長期債務(流動分含む)は2025年度末に205.79億ドル
  • 現金及び現金同等物は2025年度末に55.02億ドル
  • 2026年度にはFedEx Freight分離に関連して、FedEx Freightが37億ドルのシニアノートを発行

2026年6月1日に予定されているFedEx Freightの分離は、同社の財務構造と事業構成に大きな影響を与える可能性があります。FedEx Freightは北米LTL貨物の大手であり、独立後は独自の資本政策を取ることになります。投資家は、分離後のFedEx本体の営業利益率、設備投資、配当方針、債務水準を改めて確認する必要があります。[2]

まとめ:長期配当投資家にとってのFedExとは?

FedExは、物流業界のリーディングカンパニーとして、構造改革を進めながら配当と自社株買いを継続しています。2025年度の営業CFは前回推計より低い70.36億ドルでしたが、それでも配当支払13.39億ドルを十分にカバーしています。2026年度第3四半期には調整後EPSが5.25ドルへ改善し、会社は通期調整後EPS見通しを19.30〜20.10ドルへ引き上げました。

同社の強みは以下の点にあります:

  • 長期的に大きく増加してきた配当実績
  • 2026年5月時点で現行年率5.80ドルの配当を維持
  • 調整後EPS見通しに対する配当性向は約29〜30%と低め
  • DRIVE、Network 2.0、Tricolorによる継続的な効率化
  • 2026年度第3四半期の調整後EPS改善
  • 2026年6月1日に予定されるFedEx Freight分離による事業価値の見直し余地
  • 設備投資の抑制により、フリーキャッシュフローの改善余地がある点

一方で、注意すべき点としては:

  • Amazon Logisticsなどとの競争激化
  • 景気減速や貿易摩擦による荷物量への影響
  • 燃料価格や人件費の上昇
  • 国際貿易政策・関税の影響
  • FedEx Freight分離に伴う一時コストと事業構造の変化
  • 2025年度の営業CFが2024年度から減少している点
  • 株価上昇により、2026年5月時点の配当利回りが約1.5%まで低下している点
投資家へのポイント:FedExは「高配当株」というより、物流ネットワークの構造改革と株主還元を組み合わせる銘柄です。2026年5月時点の配当利回りは約1.5%で、利回りだけを見ると魅力は限定的です。一方で、2026年度の調整後EPS見通し19.30〜20.10ドルに対する配当性向は約29〜30%にとどまり、配当余力は十分にあります。投資判断では、FedEx Freight分離後の利益率、フリーキャッシュフロー、自社株買い余力を重視したいところです。

よくある質問

FedExの配当はどれくらい安全ですか?

現時点では比較的安全と考えられます。2025年度の現行年率配当5.80ドルに対し、報告EPS16.81ドルで見た配当性向は約35%、調整後EPS17.21ドルで見た配当性向は約34%です。2026年度の調整後EPS見通し19.30〜20.10ドルに対しては、配当性向は約29〜30%まで下がります。営業CFも2025年度に70.36億ドルあり、配当支払13.39億ドルを十分にカバーしています。[1][2]

DRIVEプログラム完了後の成長戦略はどのようなものですか?

FedExは、DRIVE、Network 2.0、Tricolorを通じて、ネットワーク効率化、IT・バックオフィス効率化、欧州事業の最適化、航空ネットワークの再設計を進めています。2026年度見通しでは、構造的コスト削減とNetwork 2.0の進展により、10億ドル超の変革関連コスト削減を見込んでいます。[2]

FedEx Freightのスピンオフは配当にどのような影響を与えますか?

FedEx Freightの分離は2026年6月1日に予定されています。分離後は、FedEx本体とFedEx Freightがそれぞれ独立した事業会社として評価されるため、資本配分や配当政策も見直される可能性があります。現時点では、FedEx本体の配当が直ちに危険になる材料は見当たりません。ただし、分離後の配当方針、債務配分、設備投資計画、FedEx Freight側の独自の株主還元方針は、分離完了後に改めて確認する必要があります。[2]

現在の株価水準は投資タイミングとして適切ですか?

2026年5月7日時点の株価375.93ドルに対し、現行年率配当5.80ドルの利回りは約1.54%です。配当利回りだけを見ると、過去の高利回り局面と比べて魅力は低下しています。一方で、2026年度の調整後EPS見通し19.30〜20.10ドルを基準にすると、配当余力は十分にあり、株価はFedEx Freight分離や利益率改善を織り込んでいる可能性があります。配当投資家としては、単純な利回りよりも、分離後の利益成長・フリーキャッシュフロー・自社株買いを含めた総還元で判断する局面です。

※本記事は投資判断の参考として財務データを整理・分析したものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっては、ご自身の判断と責任のもとで行ってください。

数値はいずれも公表資料にもとづきますが、簡略化や四捨五入により実際の開示値と若干異なる場合があります。詳細な出典は本文末の【注】をご確認ください。

ミニ解説: FedExは、2026年5月時点では高配当株というより「構造改革+分離イベント+低めの配当性向」を見る銘柄です。2025年度の営業CFは前回推計より低くなりましたが、配当支払は十分にカバーされています。注目点は、2026年6月のFedEx Freight分離後に、利益率・設備投資・株主還元がどう変わるかです。

【注】(出典リンク)

  1. 2025年度通期決算・営業CF・設備投資・配当支払・自社株買い・バランスシート → 一次情報:FedEx 2025 Annual ReportFedEx FY2025 Q4 Statistical Book(確認日:2026-05-08)
  2. 2026年度第3四半期決算・2026年度見通し・FedEx Freight分離 → 一次情報:FedEx「Fiscal 2026 Third Quarter Results」FedEx Newsroom「Q3 FY2026 Results」(確認日:2026-05-08)
  3. 2026年2月宣言の四半期配当1.45ドル → 一次情報:FedEx「Board Declares Quarterly Dividend」FedEx Dividend Information(確認日:2026-05-08)
  4. 株価・平均株価・配当利回り計算 → 一次情報:FedEx Stock Quote & Chart → 補助:Macrotrends「FedEx Stock Price History」(確認日:2026-05-08)
  5. 長期財務データ・過去年次比較 → 一次情報:FedEx Annual Reports → 補助:Macrotrends「FedEx Financial Statements」(確認日:2026-05-08)

変更箇所(今回)

  • 更新時点を「2025年最新版」から「2026年5月更新」に変更しました。
  • 2025年度の売上高を87,900Mドルから実績87,926Mドルへ修正しました。
  • 2025年度の営業CFを推計8,500Mドルから実績7,036Mドルへ修正しました。
  • 2025年度の営業CFマージンを10%から約8%へ修正しました。
  • 2025年度の純利益を4,090Mドルから実績4,092Mドルへ微修正しました。
  • 2025年度の報告EPSを17.21ドルから16.81ドルへ修正し、17.21ドルは調整後EPSとして整理しました。
  • 2025年の平均株価を225.0ドルから238.67ドルへ修正しました。年次平均株価データが取得可能だったためです。
  • 2025年の平均配当利回りを2.58%から2.43%へ修正しました。現行年率配当5.80ドル ÷ 平均株価238.67ドルで計算しました。
  • 2025年の配当性向を34%から、報告EPS比35%・調整後EPS比34%として整理しました。
  • 2026E行を追加し、2026年5月7日時点の株価375.93ドル、現行年率配当5.80ドル、配当利回り約1.54%を反映しました。
  • 2026年度第3四半期決算を追加しました。売上高は24.0Bドル、報告EPSは4.41ドル、調整後EPSは5.25ドルです。
  • 2026年度通期見通しを追加しました。売上成長率は前年比6.0〜6.5%、調整後EPSは19.30〜20.10ドル、設備投資は41億ドル以下です。
  • 2026Eの配当性向を、調整後EPS見通し19.30〜20.10ドルに対して約29〜30%として追加しました。
  • 2025年度の設備投資4,055Mドル、配当支払1,339Mドル、自社株買い3,017Mドルを追加しました。
  • 2025年度の投資CFを-4,100Mドルから実績-4,092Mドルへ修正しました。
  • 2025年度の財務CFを-4,300Mドルから実績-4,019Mドルへ修正しました。
  • 2025年度末の総資産を88,000Mドルから実績87,627Mドルへ修正しました。
  • 2025年度末の総負債を60,000Mドルから実績59,553Mドルへ修正しました。
  • 2025年度末の株主資本を28,000Mドルから実績28,074Mドルへ修正しました。
  • 2025年度末の長期債務(流動分含む)20,579Mドルを追加しました。
  • 「2025年の営業CFは8.5Bドルと堅調」という表現を削除し、実績では7.036Bドルで2024年度から減少したことを明記しました。
  • 「DRIVEプログラム完遂で4Bドル削減」とする表現を、2026年度の10億ドル超の追加変革関連コスト削減見通しを含む説明へ整理しました。
  • FedEx Freightの分離予定を、2026年6月1日に向けて進行中と明記しました。
  • 2026年2月宣言の四半期配当1.45ドル、支払日2026年4月1日、基準日2026年3月9日を追加しました。
  • 脚注を本文末の「【注】(出典リンク)」に統一し、本文中の生URLや旧式の出典表記を削除しました。
  • 元記事の構成を維持しつつ、2025年度通期実績、2026年度第3四半期決算、最新配当、最新株価、2026年度見通し、BS・CF実績を反映しました。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

Posted by 南 一矢