中国ETF(FXI・MCHI・KWEB・ASHR・CNXT・CXSE)を比較:株価・配当・構成銘柄

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中国ETF徹底比較 2026年1月最新版

中国ETF徹底比較 2026年1月最新版

【2026年1月31日更新】 公式サイト等の最新データで、経費率・純資産総額・直近利回り表示(12カ月/年換算)を見直し、一部説明を修正しました。

中国ETFのデータを比較し、情報を整理します。

このページでは資産運用の参考となるように、ETF(投 investment 信託)の概要(連動するインデックス等)や配当利回り、ポートフォリオ等の要点を確認します。数値は変動するため、最終判断前に必ず各社の公式情報をご確認ください。

結論:あなたの投資目的はどれ?4つの主要ETFのポジショニング

まず、中心的に比較する4つのETFがどのような投資目的に合うのか、その特徴を見てみましょう。

  • FXI:中国を代表する超大手企業だけに投資したい。
  • MCHI:とにかく広く分散して、中国株全体の値動きを取り込みたい。
  • KWEB:中国のハイテク・インターネット分野の成長に賭けたい。
  • ASHR:中国「本土(A株)」の経済成長に直接投資したい。

同じ中国株ETFでも投資対象やコンセプトは大きく異なります。まずはこの4つの基本形を理解することが重要です。

4大ETF 詳細比較

それでは、各ETFの基本情報を比較表で確認しましょう。

項目 FXI MCHI KWEB ASHR
正式名称 iShares China Large-Cap ETF iShares MSCI China ETF KraneShares CSI
China Internet ETF
Xtrackers Harvest CSI300
China A-Shares ETF
投資対象 中国大型株
(主に香港上場等)
中国株全般
(大型・中型を広く)
中国インターネット関連
(海外上場中心)
中国本土A株
(上海・深圳の主要銘柄)
連動指数 FTSE China 50 Index[1] MSCI China Index[3] CSI Overseas China
Internet Index[5]
CSI 300 Index(連動)[7]
経費率
(年率)
0.73%(2026年1月30日時点)[2] 0.59%(2026年1月30日時点)[4] 0.70%(2026年1月30日時点)[6] 0.65%(2025年10月時点の記載)[7]
純資産総額 63.3億ドル(2026年1月30日時点)[2] 78.3億ドル(2026年1月30日時点)[4] 49.0億ドル(2026年1月30日時点)[6] (変動)[7]
直近12カ月の
分配金利回り
(目安)
2.40%(12カ月、2025年12月31日時点)[8] 2.12%(12カ月、2025年12月31日時点)[9] 約5.8%(年換算表示、2026年1月30日時点)[10] 約0.9%(2025年10月時点の記載)[7]
こんな方に 超大手企業に絞りたい 幅広く分散したい ネット/テックに集中投資 中国「本土」への
エクスポージャー

※利回りは算出方法(12カ月/年換算)や価格・分配タイミングで変動します。特にKWEBは分配が年1回でブレが大きい点に留意してください。

配当(分配金)利回りの比較

中国株ETFは一般にキャピタルゲイン(値上がり益)を主な目的としており、高い分配金利回りを期待する商品ではありません。一方で、構成銘柄の属性により分配の出方には差が出ます。

ティッカー 直近12カ月の分配金利回り
(目安)
特徴
FXI 2.40%(2025年12月31日時点)[8] 金融・保険など伝統的セクター比率が相対的に高く、4本の中では利回りが出やすい設計。
MCHI 2.12%(2025年12月31日時点)[9] 中国株全体に広く分散。構成が幅広いぶん、利回りは中間的になりやすい。
KWEB 約5.8%(年換算表示、2026年1月30日時点)[10] 年1回分配で「分配額がまとまって出る年」もあるため、表示利回りは振れやすい(過大評価・過小評価に注意)。
ASHR 約0.9%(2025年10月時点の記載)[7] 本土A株の配当水準を反映。分配金は控えめになりやすい。

結論として、「分配も一定水準ほしい」という観点ではFXIが比較的分かりやすい一方、KWEBは年1回分配ゆえに見かけの利回りが動きやすい点を前提に評価するのが無難です。

各ETFの深掘り解説

1. 【伝統の大型株】 iShares China Large-Cap ETF(FXI)

FXIは、投資対象を中国を代表する大手企業に絞ったETFです。連動指数はFTSE China 50 Indexで、香港上場銘柄などを中心に構成されます。[1]

  • こんな投資家に:「超大手だけに投資したい」「中国の大型株バスケットをシンプルに持ちたい」

2. 【バランスの王道】 iShares MSCI China ETF(MCHI)

MCHIは、中国株を幅広くカバーする「分散型」の代表格です。連動指数はMSCI China Indexで、大型・中型を中心に中国株全体の値動きを取り込みます。[3]

  • こんな投資家に:「最初の1本で中国株全体を押さえたい」「個別の偏りを抑えたい」

3. 【ハイテク特化】 KraneShares CSI China Internet ETF(KWEB)

KWEBは中国インターネット関連企業に特化したETFで、Eコマース、オンライン決済、ゲーム、SNSなどデジタル経済を担う企業に集中投資します。連動指数はCSI Overseas China Internet Indexです。[5]

分配は年1回で、分配額・表示利回りは年によってブレやすい点に留意してください。[6]

  • こんな投資家に:「中国のネット/テックに集中投資したい」「政策・センチメントの振れ幅も織り込める」

4. 【中国「本土」市場】 Xtrackers Harvest CSI300 China A-Shares ETF(ASHR)

ASHRは中国本土(上海・深圳)のA株に投資し、中国「本土」の値動きを取り込みたい場合に選ばれやすいETFです(連動:CSI 300)。[7]

※ASHRの数値(経費率・利回り)は本文入力時点(2025年10月)の記載を踏襲しています。最新の数値は公式情報でご確認ください。

【参考】東証で手軽に投資したいなら

「まずは日本円で手軽に始めたい」という場合、東証上場の中国株ETFも選択肢になります(取り扱いは証券会社により異なります)。

コード 銘柄名 概要
1322 上場インデックスファンド中国A株(パンダ) 中国A株(本土株)へのエクスポージャーを得る商品。連動指数等は運用会社の開示で確認。[13]
1309 NEXT FUNDS ChinaAMC・中国株式・上証50 上証50への連動を目指す商品。指数・信託報酬等は運用会社の開示で確認。[14]

【参考】その他ユニークな米国上場ETF

主要4本のETF以外にも、ユニークな戦略を持つETFがあります。ここでは2本だけ紹介します。

ウィズダムツリー 中国株 ex-国有企業 ファンド(CXSE)

CXSEは「中国の国有企業を除外する」コンセプトを掲げるETFです。[11]

  • 投資戦略:国有色の強い企業を外し、民間企業寄りの構成を狙う
  • 経費率:0.32%(2026年1月29日時点)[11]
  • 総資産:約0.98億ドル(2026年1月29日時点)[11]
  • 分配利回り:2.74%(Distribution Yield、2026年1月29日時点)[11]

ヴァンエック ChiNext ETF(CNXT)

CNXTは中国の成長企業板(ChiNext)にフォーカスするETFで、ボラティリティは高めになりやすい商品です。[12]

  • 経費率:総経費1.27%に対し、純経費0.65%(上限設定、期限:2026年5月1日)[12]
  • 純資産:約0.22億ドル(2026年1月29日時点)[12]
  • 連動指数:MarketVector China ChiNext 50 Index(参照)[12]

ミニ解説:「分配利回り」は、分配頻度分配額のブレで見え方が変わります。年1回分配のETFは、特定の年に分配が大きいと表示利回りが跳ねやすい一方、次の年は逆に低く見えることもあります。分配金を重視する場合は、分配頻度と直近の分配履歴もあわせて確認しておくと判断しやすくなります。[6]

【免責事項】
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。ETFの組入銘柄・利回り・経費率等は常に変動します。投資判断は必ず最新の公式情報をご確認の上、ご自身の責任で行ってください。

【注】(出典リンク)

  1. FXI(指数:FTSE China 50) → iShares公式 / FTSE Russell(Factsheet)(確認日:2026-01-31)
  2. FXI(経費率・純資産など) → iShares公式(Key Facts)(確認日:2026-01-31)
  3. MCHI(指数:MSCI China) → BlackRock公式 / MSCI(Index資料)(確認日:2026-01-31)
  4. MCHI(経費率・純資産など) → BlackRock公式(Key Facts)(確認日:2026-01-31)
  5. KWEB(指数・商品概要) → KraneShares公式(確認日:2026-01-31)
  6. KWEB(経費率・純資産など) → KraneShares公式(Key Facts)(確認日:2026-01-31)
  7. ASHR(公式情報) → DWS / Xtrackers公式(確認日:2026-01-31)
  8. FXI(12カ月利回り) → iShares(12 Month Trailing Distribution Yield)(確認日:2026-01-31)
  9. MCHI(12カ月利回り) → iShares(12 Month Trailing Distribution Yield)(確認日:2026-01-31)
  10. KWEB(利回りの二次情報) → ETFdb(Dividend/Yield表示)(確認日:2026-01-31)
  11. CXSE(公式:指数・経費率・資産・利回り) → WisdomTree公式(確認日:2026-01-31)
  12. CNXT(公式:経費率・資産・指数) → VanEck公式(確認日:2026-01-31)
  13. 東証:1322(運用会社) → AM-One / アモーヴァAM(確認日:2026-01-31)
  14. 東証:1309(運用会社) → NEXT FUNDS(野村AM)(確認日:2026-01-31)

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。



ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、セクター別比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

中国の経済力

最後に、中国の経済力を見ていきましょう。
ここで、世界銀行のデータバンク等から主要統計を閲覧してみます。

中国の経済力

最後に、中国の経済力を見ていきましょう。ここでは 世界銀行データバンク(WDI) から主要統計を抽出し、推移を整理しました。

実質GDPと成長率

(※実質GDPは2015年米ドル基準。単位は100 millionドル)

実質GDP 名目GDP 実質成長率(%)
2005 44205 22860 11.39
2006 49829 27521 12.72
2007 56920 35503 14.23
2008 62413 45943 9.65
2009 68279 51017 9.40
2010 75541 60872 10.64
2011 82756 75515 9.55
2012 89263 85322 7.86
2013 96196 95704 7.77
2014 103339 104757 7.43
2015 110616 110616 7.04
2016 118191 112333 6.85
2017 126402 123104 6.95
2018 134934 138948 6.75
2019 142962 142799 5.95
2020 146318 147227 2.35
2021 177593 287225 8.4
2022 178485 316781 3.0
2023 177580 345409 5.3
2024 184881 370721 4.8

一人当たりGDP/人口/失業率

(*失業率は ILO モデル推計。一人当たり GDP〔実質〕の単位はドル、人口は万人)

1人当りGDP 人口 失業率(%)
2005 3391 130372 4.5
2006 3801 131102 4.4
2007 4319 131789 4.3
2008 4712 132466 4.6
2009 5129 133126 4.7
2010 5647 133771 4.5
2011 6153 134504 4.5
2012 6592 135419 4.6
2013 7056 136324 4.6
2014 7533 137186 4.6
2015 8016 137986 4.6
2016 8517 138779 4.5
2017 9053 139622 4.4
2018 9619 140276 4.3
2019 10155 140775 4.6
2020 10370 141093 5.0
2021 12572 141236 5.1
2022 12643 141175 5.6
2023 12597 140967 5.2
2024 12969 140828 5.1

Posted by 南 一矢