PMとMOを比較:フィリップモリスとアルトリアの違いとは
PMとMOの違いを踏まえて比較します。(2026年2月更新)
フィリップモリスインターナショナル(Philip Morris International Inc.)とアルトリアグループ(Altria Group, Inc.)はタバコ銘柄の代表格です。その株価の推移(チャート)、決算の予想と結果、配当金と利回り、業績(財務情報)はどうなっているのでしょうか。これらの銘柄について、今後の見通しや将来性を探ってみます。
※本記事は公開情報に基づく整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
2026年2月版の主要更新ポイント:
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株価:過去~現在
※チャート左目盛り:株価推移(VDC:Vanguard Consumer Staples Index Fund ETFを含めて比較)
※チャート右目盛り:10年国債利回り
※株価の成長率や52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、PBR、PSR、時価総額などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。今後の見通しの参考情報として目標株価も掲載。
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米国2026-02-06終値近辺(目安): PM:約$182.81、四半期配当$1.47(年率$5.88)で配当利回り目安は約3.2%。[5][3] MO:約$65.40、四半期配当$1.06(年率$4.24)で配当利回り目安は約6.5%。[6][4] |
決算(予想:結果)
決算の予想:結果のグラフについては以下の関連記事を参照
【詳細分析】フィリップ・モリス(PM) vs アルトリア(MO) 徹底比較
高配当株ポートフォリオの常連、フィリップ・モリス(PM)とアルトリア・グループ(MO)。かつては一つの企業でしたが、現在はそれぞれが「米国外」と「米国内」の市場を担当する形で事業を展開しています。両社はともに「たばこ」という成熟産業にありながら、株主還元を継続してきました。ここでは、無煙製品(スモークフリー)を軸に“成長色”を強めるPMと、高還元で“インカム色”の濃いMOの業績・配当・将来性を比較します。
比較サマリー:国際のPM、国内のMO
| 項目 | フィリップ・モリス(PM) | アルトリア(MO) |
|---|---|---|
| 事業地域 | 米国外の世界市場(IQOS等を展開) | 米国内市場が中心(紙巻+無煙製品を拡大) |
| 主力・注力領域 | 加熱式たばこ(IQOS)、ニコチンパウチ(ZYN)などの無煙製品が成長の核。[1] | 米国紙巻(Marlboro等)を中核に、ニコチンパウチ(on!等)を強化。[2] |
| 成長ドライバー | 無煙製品比率の上昇(通期の無煙売上比率の開示も拡大)。[1] | 紙巻の価格戦略+無煙製品(特にパウチ)の収益化。[2] |
| 配当(直近) | 四半期$1.47(年率$5.88)。[3] | 四半期$1.06(年率$4.24)。[4] |
| 配当利回り(目安) | 約3.2%(株価$182.81、米国2026-02-06終値)。[5] | 約6.5%(株価$65.40、米国2026-02-06終値)。[6] |
| PER(目安) | 約22倍(2026年調整後希薄化EPS見通し中値ベース)。[1] | 約12倍(2026年調整後希薄化EPSガイダンス中値ベース)。[2] |
業績と成長性の詳細分析
PMは無煙製品の伸びが数字に表れやすい局面が続いています。2025通期はNet revenues $40.65B(+7.3%)、調整後希薄化EPS$7.54(+10.7%)。無煙製品の比率は通期で41.5%へ上昇し、米国のZYN出荷も拡大しました。[1]
一方のMOは、米国内の紙巻数量減の影響を受けやすい構造です。2025通期はNet revenues $23.28B(-3.1%)、調整後希薄化EPS$5.42(-0.7%)。その中でも、ニコチンパウチ(on!)は数量伸長が続いており、無煙領域で“穴埋め”を進める構図です。[2]
売上高の比較(2020–2025年)
| 年 | PM Net revenues | MO Net revenues |
|---|---|---|
| 2020 | $28.98B[10] | $26.47B[11] |
| 2021 | $31.41B[10] | $26.02B[11] |
| 2022 | $31.76B[10] | $25.10B[11] |
| 2023 | $35.17B[10] | $24.48B[11] |
| 2024 | $37.88B[10] | $24.02B[11] |
| 2025 | $40.65B (+7.3%)[1] | $23.28B (-3.1%)[2] |
| 年平均成長率(CAGR) | 約7.0%(2020→2025) | 約-2.5%(2020→2025) |
※B=10億ドル。PMはNet revenues、MOはNet revenues。端数は丸め。年次は各社開示ベース。
2026年の業績見通し(要点)
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会社ガイダンス(2026年通期・2026年2月時点): PM:調整後希薄化EPS $8.38–$8.53、オーガニックNet revenues成長見通し 5–7%。[1] MO:調整後希薄化EPS $5.56–$5.72(ガイダンス)。[2] |
配当の詳細比較:利回りのMO、事業転換のPM
MOは株価水準によって利回りが大きく動きますが、足元でも6%台と高水準です(米国2026-02-06終値換算)。PMは以前より利回りが下がった一方、無煙製品の伸びで利益成長と同時に配当を維持・拡大しやすい構造を目指しています。[3][4][5][6]
結論:あなたに合うのはどちら?
両社の比較は、「現在の配当利回り」と「将来の成長・事業転換」のどちらを重視するかに集約されます。
「高配当利回り」を優先するなら → アルトリア(MO)
MOは米国内の紙巻市場縮小という逆風が続く一方、価格戦略と強いキャッシュフローで還元を継続してきました。2026年も調整後希薄化EPSガイダンスを提示しており、インカムの見通しを立てやすいのが特徴です。[2]
「配当+成長(事業転換)」を狙うなら → フィリップ・モリス(PM)
PMは無煙製品の比率を高めることで、成熟産業の中でも成長ドライバーを増やしています。2026年の調整後希薄化EPS見通しも$8.38–$8.53と強気で、利益成長の継続が期待される局面です。[1]
配当については以下の関連記事も参照。[12]
★ フィリップモリス(PM)の配当推移
★ アルトリア(MO)の配当推移
※本ページの分析は2026年2月8日(日本時間)時点の公開情報に基づいています。投資判断は自己責任でお願いいたします。
用語メモ:MOの売上は同社の「Net revenues」系列。MOは併せて「Revenues net of excise taxes(物品税控除後)」も開示します。PERは各社の2026年(調整後)EPS見通しの中値、利回りは米国2026-02-06終値を用いて計算しました。
【注】(出典リンク)
- PM 2025通期/Q4決算・2026見通し(Net revenues $40.648B、調整後希薄化EPS $7.54、2026年EPS $8.38–$8.53、売上成長5–7%) → PMI(一次情報) / Business Wire(二次情報) / 確認日:2026-02-08 ↩
- MO 2025通期/Q4決算・2026ガイダンス(Net revenues $23.279B、調整後希薄化EPS $5.42、2026年EPS $5.56–$5.72) → Altria IR(一次情報) / 確認日:2026-02-08 ↩
- PM 配当(四半期$1.47、年率$5.88:増配・直近宣言) → PMI(増配:一次情報) / PMI(配当宣言:一次情報) / 確認日:2026-02-08 ↩
- MO 配当(四半期$1.06、年率$4.24:増配・直近宣言) → Altria IR(増配:一次情報) / Altria IR(配当宣言:一次情報) / 確認日:2026-02-08 ↩
- 株価(終値):PM $182.81(米国2026-02-06終値) → Yahoo Finance(二次情報) / 確認日:2026-02-08 ↩
- 株価(終値):MO $65.40(米国2026-02-06終値) → Investing.com(二次情報) / 確認日:2026-02-08 ↩
- 決算(予想:結果)関連記事(当サイト) → PM(売上&EPS) / MO(売上&EPS) / 確認日:2026-02-08 ↩
- PM 年次データ(2020–2024のNet revenues等:年次報告) → SEC(一次情報) / 確認日:2026-02-08 ↩
- MO 年次データ(Net revenues:年次一覧) → Altria IR(一次情報) / 確認日:2026-02-08 ↩
- 配当関連記事(当サイト) → PM 配当推移 / MO 配当推移 / 確認日:2026-02-08 ↩

