CMCSA:コムキャストの今後の見通し

通信

コムキャスト(Comcast Corporation)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

企業概要

コムキャストは、アメリカを代表するメディア・テクノロジー企業であり、ケーブル通信、放送メディア、映画・エンターテイメント、インターネットサービス、テーマパーク運営などを展開しています(1963年に創業。本社はペンシルベニア州フィラデルフィア)。

米国におけるケーブルテレビ最大手として知られ、XFINITYブランドを通じて、テレビ・ドラマ配信、高速インターネット接続、音声通話などのサービスを提供。

売上の7割以上は米国内で発生し、英国関連の収益は約2割を占めています。

その事業は4つの主要セグメントに分かれています。

★ケーブルコミュニケーションズ:中核事業として家庭とビジネスに向けてネット、テレビ、音声通話などのサービスを提供。米国全域に広がるケーブルネットワークは、固定ブロードバンドインターネットの普及に貢献。XFINITYブランドで提供されるこれらのサービスは同社の成長エンジンです。

★NBCユニバーサル:主なメディア部門であり、放送テレビ、ケーブルネットワーク、映画、デジタルメディア、テーマパーク事業などを展開。NBCニュース、複数のケーブルチャンネル、映画制作・配給会社(ユニバーサル・ピクチャーズ、ドリームワークス・アニメーション)、テーマパーク(ユニバーサル・スタジオ)など、強力なブランド群を保有。

★インターネットおよびデジタルサービス:インターネットサービスプロバイダー(ISP)として、コムキャストはブロードバンドサービスを提供。スマートホーム技術やクラウドベースのサービスにも注力。デジタルコンテンツ配信プラットフォームやスマートデバイス向けアプリ開発を手がけています。[5]

★国際事業(SKY):2018年に買収した英国の大手放送ネットワーク「Sky」が国際事業を担っています。英国をはじめとする欧州市場でのプレゼンスが大幅に向上し、米国外での収益基盤強化が図られています。

〔近年の動き〕

CMCSAにとってケーブルネットワークの拡充・近代化は競争力の源泉です。最新の光ファイバー技術や高度なネットワーク管理システムへの投資を通じて、サービスの高速化と安定性を実現し、顧客満足度向上と新規顧客獲得を目指しています。

M&A戦略の一環として、AT&T Broadband買収(2002年)やドリームワークス・アニメーション買収(2016年)、Sky買収(2018年)などを通じて、コンテンツポートフォリオを強化しました。

安定した収益基盤と健全な財務体質を持ち、株主還元にも注力しています(安定した配当政策や自社株買いプログラムなど)。

【出典】

【事業構成】

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【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢