生活必需品セクターETF(VDC・XLP・KXI)株価・配当・構成銘柄

セクターETF

【徹底比較】生活必需品ETF VDC vs XLP + KXI

米国の生活必需品ETFのデータを比較してみます。

その代表は、ステート・ストリート社の【XLP】、バンガード社の【VDC】ですが、世界各国の生活必需品企業に投資する【KXI】の内容も紹介してみます。

実際、KXIは「グローバル型」をうたっていても、米国比率が高めになりやすい点は押さえておきたいポイントです(国別比率は定期的に変動)。[4]

このページでは積立や資産運用の参考となるように、ETF(投資信託)の概要(連動するインデックス等)や株価チャート、配当利回り、ポートフォリオ等の詳細を整理してみましょう。

【徹底比較】生活必需品ETF VDC vs XLP おすすめは?守りのセクターを解説

食品、飲料、家庭用品など、私たちの生活に不可欠な商品を扱う「生活必需品セクター」。その安定した需要は、ポートフォリオの「守り」の部分を担う投資先として人気があります。その代表的な投資手段が、VDCやXLPといったETFです。

この記事では、まず生活必需品セクターの基本的な特性とリスクを解説し、その上で代表的なETFの戦略の違いを比較します。

【はじめに】生活必需品セクターは「守りの投資」の代表格

生活必需品セクターとは、食品、飲料、家庭用品、タバコなど、人々が生活する上で欠かせない「必需品(Needs)」を供給する企業群です。このセクターは、景気の良し悪しに関わらず需要が安定しているため、不況時でも業績が落ちにくく、株価が比較的安定しているという、典型的な「ディフェンシブセクター」です。ポートフォリオの安定性を高めたい場合に検討しやすい投資対象の一つと言えるでしょう。

主要 生活必需品ETF 比較一覧表

まずは、今回ご紹介するETFの「個性」が一目でわかる比較表をご覧ください。「投資戦略」「経費率」が特に重要な比較ポイントです。

ティッカー 投資戦略 配当利回り(目安) 経費率(年率) キーワード
XLP 【超大型・集中型】 2.60%(分配金利回り、2026-01-20時点)[1] 0.08%[1] S&P500の巨大ブランドに集中投資
VDC 【米国分散型】 2.26%(分配金利回り、2026-01-21時点)[3] 0.09%(2025-09-30時点)[2] 米国生活必需品全体(中小含む)
KXI 【グローバル型】 2.30%(12m Trailing、2025-12-31時点)[4] 0.39%(2026-01-21時点)[4] ネスレ等を含む世界ブランドに投資(米国比率は高め)

※確認日:2026-01-22。利回りは各社・各データ提供元の公表指標(分配金利回り / 12m Trailing等)で、定義と時点が異なる場合があります。最新の情報は必ず公式開示でご確認ください。

ミニ解説:表の「配当利回り(目安)」は、各社が公表する分配金利回り(Distribution Yield)や12ヶ月トレーリング利回り等を記載しています。指標の定義(SEC Yield/Distribution Yield/Trailing等)や集計期間が異なるため、横並び比較では「だいたいの水準感」として捉え、最終判断は各ETFの公式ページで確認するのが安全です。


【米国生活必需品ETF対決】XLP vs VDC

米国生活必需品セクターに投資するなら、この2つが中心的な選択肢となります。両者はコスト面では近い一方で、ポートフォリオの作り方(銘柄数・集中度)が異なります。

【XLP】生活必需品セレクト・セクターSPDRファンド (超大型・集中型)

  • 投資対象: 米国大型株中心の生活必需品セクターに集中投資する設計です。[1]
  • ポートフォリオの特徴: 投資対象が巨大企業に寄りやすく、コストコ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ウォルマート、コカ・コーラといった、世界的な巨大ブランドの比重が相対的に大きくなりやすい点が特徴です(上位構成は定期的に変動)。[1]
  • 補足(銘柄数の目安): 保有銘柄数は36(2025-12-31時点)。[1]
  • 結論: 米国の「生活必需品の巨人たち」に集中投資したい方向けの選択肢です。経費率は0.08%(2026-01-20時点)と低コストです。[1]

【VDC】バンガード・米国生活必需品セクターETF (米国分散型)

  • 投資対象: 大・中・小型株まで含む、米国の生活必需品関連企業に幅広く投資するタイプです。[2]
  • ポートフォリオの特徴: XLPよりも多くの企業に分散されやすく、中小型の食品メーカーや日用品メーカーの動きも取り込みやすい設計です。銘柄数は106(2025-09-30時点)。[2]
  • 集中度の目安: 上位10銘柄の合計比率は65.6%(2025-09-30時点)。超大型株の影響は受けつつも、「セクター全体」に寄せたい場合の選択肢になりやすいと言えます。[2]
  • 結論: XLPとVDCのどちらを選ぶかは、「巨大ブランドに集中したいか、セクター全体に広く分散したいか」という投資戦略の違いになります。経費率は0.09%(2025-09-30時点)です。[2]

【グローバルな選択肢】KXI

【KXI】iシェアーズ グローバル生活必需品ETF

  • 特徴: 米国企業に加え、海外の生活必需品企業にも分散投資する「グローバル型」です。ただし米国比率は66.77%(2026-01-21時点)と高めで、米国の影響を大きく受ける点は理解しておきたいところです。[4]
  • 注意点: 経費率は0.39%(2026-01-21時点)で、XLP/VDCと比べると高めです。[4]
  • 補足(銘柄数の目安): 保有銘柄数は95(2026-01-21時点)。[4]

【重要】生活必需品セクター投資の主なリスク

ディフェンシブなセクターとはいえ、リスクは存在します。

  1. インフレ・コスト増リスク: 原材料やエネルギー、輸送コストが上昇すると、企業の利益が圧迫される可能性があります。製品価格への転嫁が追いつかない場合、業績が悪化します。
  2. プライベートブランドとの競争: 景気が悪化したり、インフレが続いたりすると、消費者が有名ブランド品から安価なスーパーのプライベートブランド品へシフトし、大手企業の売上が減少するリスクがあります。
  3. 強気相場での出遅れリスク: ディフェンシブなセクターの宿命として、市場全体が大きく上昇する局面では、成長セクターにパフォーマンスで劣後する傾向があります。

免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

【注】(出典リンク)

  1. XLP公式データ(経費率・保有銘柄数・分配金利回り等) → SSGA(XLP)(確認日:2026-01-22)
  2. VDCファクトシート(経費率・保有銘柄数・上位構成等、2025-09-30時点) → Vanguard(VDC Factsheet / F0955)(確認日:2026-01-22)
  3. VDCの利回り・総資産等(2026-01-21時点) → Vanguard(VDC)Schwab ETF Report(VDC)(確認日:2026-01-22)
  4. KXI公式データ(経費率・保有銘柄数・利回り・国別比率等、2026-01-21/2025-12-31時点) → BlackRock iShares(KXI)(確認日:2026-01-22)

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。




配当(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*ここでは特別配当(分配金)を含めて計算するので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高くなることがあります)

VDCの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 2.38% 4.93 -2.2% 207.2 8.9%
2023 2.65% 5.04 11.8% 190.3 -0.5%
2022 2.36% 4.51 5.9% 191.2 5%
2021 2.34% 4.26 -1.6% 182.1 15%
2020 2.74% 4.33 10.5% 158.3 6%
2019 2.63% 3.92 8% 149.3 7.9%
2018 2.62% 3.63 -0.8% 138.4 -1.8%
2017 2.6% 3.66 14.7% 140.9 4.5%
2016 2.37% 3.19 -2.7% 134.8 6.1%
2015 2.58% 3.28 36.1% 127 10.1%
2014 2.09% 2.41 -0.4% 115.3 11.6%
2013 2.34% 2.42 -6.6% 103.3 18.2%
2012 2.96% 2.59 37% 87.4 12.6%
2011 2.44% 1.89 -0.5% 77.6 12.5%
2010 2.75% 1.9 9.8% 69 16.6%
2009 2.92% 1.73 47.9% 59.2 -10%
2008 1.78% 1.17 65.8

XLPの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 2.79% 2.18 16.6% 78 7.3%
2023 2.57% 1.87 2.2% 72.7 -1.9%
2022 2.47% 1.83 5.2% 74.1 6%
2021 2.49% 1.74 4.2% 69.9 12.6%
2020 2.69% 1.67 5% 62.1 6.7%
2019 2.73% 1.59 4.6% 58.2 9%
2018 2.85% 1.52 4.1% 53.4 -2.6%
2017 2.66% 1.46 13.2% 54.8 4.2%
2016 2.45% 1.29 3.2% 52.6 7.1%
2015 2.55% 1.25 8.7% 49.1 10.1%
2014 2.58% 1.15 12.7% 44.6 10.7%
2013 2.53% 1.02 -1.9% 40.3 16.8%
2012 3.01% 1.04 20.9% 34.5 12.7%
2011 2.81% 0.86 16.2% 30.6 11.3%
2010 2.69% 0.74 5.7% 27.5 15.5%
2009 2.94% 0.7 11.1% 23.8 -11.2%
2008 2.35% 0.63 26.8

KXIの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 2.46% 1.52 -13.6% 61.8 3%
2023 2.93% 1.76 50.4% 60 0.3%
2022 1.96% 1.17 -18.8% 59.8 -1%
2021 2.38% 1.44 5.9% 60.4 12.1%
2020 2.52% 1.36 14.3% 53.9 2.9%
2019 2.27% 1.19 -12.5% 52.4 5%
2018 2.73% 1.36 19.3% 49.9 -1.6%
2017 2.25% 1.14 6.5% 50.7 5.6%
2016 2.23% 1.07 5.9% 48 3.9%
2015 2.19% 1.01 -2.9% 46.2 5%
2014 2.36% 1.04 20.9% 44 6.8%
2013 2.09% 0.86 -14.% 41.2 16.1%
2012 2.82% 1 29.9% 35.5 10.2%
2011 2.39% 0.77 6.9% 32.2 11%
2010 2.48% 0.72 16.1% 29 18.9%
2009 2.54% 0.62 6.9% 24.4 -12.5%
2008 2.08% 0.58 27.9


ポートフォリオの比較

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、組入れ上位10銘柄はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢