CSCO(シスコシステムズ)今後の見通し

ダウ30銘柄,情報技術

シスコシステムズ(Cisco Systems)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

直近決算

シスコシステムズは2024年11月13日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.91$→結果0.94$
・売上高:予想138.7億$→結果140億$(前年同期比+9%)
★ガイダンス
《四半期》
・EPS:予想0.9$→結果0.9~0.92$
・売上高:予想139億$→結果139~141億$
《通年》
・EPS:予想3.66$→結果3.68~3.74$
・売上高:予想561億$→結果560~565億$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

シスコは、世界有数のネットワークソリューション企業です。

通信インフラの分野に強みを持ち、企業向けネットワーク機器、クラウド、セキュリティソリューション、Web会議システムなど、幅広い製品を展開しています。

主な事業領域は以下の通りです。

★ネットワークインフラ:コア事業であるルーターとスイッチ製品は、企業や通信事業者向けに提供され、ネットワーク基盤を支えています。

★セキュリティとクラウド:サイバー攻撃の増加に対応するため、シスコは強力なネットワークセキュリティ製品を展開。ゼロトラストアーキテクチャやクラウドベースのセキュリティ対策を強化。

★コラボレーションツール:Web会議やビデオ会議の分野でも「Webex」を中心に強力な製品群を提供。

★IoTおよびAI技術:IoT(モノのインターネット)やAI技術を活用したソリューションにも注力。スマートシティや自動化されたネットワーク管理などの分野で価値を創出。

社史をさかのぼると、シスコは1984年にスタンフォード大学の研究者(レン・ボサックとサンディ・ラーナー)によって設立され、ネットワーク技術の発展とともに成長を遂げました。

1990年代のインターネット普及期に急速に市場を拡大し、ルーターやスイッチ製品で圧倒的なシェアを獲得。

現在では、企業ネットワークの基盤を提供する企業として、世界中のビジネスの通信インフラを支えています。

特にルーター市場で約60%、スイッチ市場で約70%のシェアを維持。

クラウドサービスやサブスクリプション型ソフトウェアの成長により、収益の多様化が進んでいます。

今後の戦略としては以下の3点を重視しています。

・従来のハードウェア事業からソフトウェアのサブスクリプションモデルへの移行を加速

・クラウド管理型ネットワークやセキュリティ製品を拡充し、成長市場での競争力を強化

・Splunk、Duo Securityなどの買収を通じて、セキュリティとデータ解析の分野で影響力を拡大

【出典】

【事業構成】

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【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢